相談内容:ただの肺炎ではないのでしょうか?
飼い主からの相談
マンチカン 雄 9歳。元気な時の体重、7キロ。
ひと月前頃、みたことのないような「咳」の後、食欲不振、元気消失、心配になり病院受診。
血液検査…目立つ異常は無しでしたがSAAは少し高め。
レントゲン撮影の結果も、目立つ問題はないが、心臓まわりが不明瞭。
等の点から、
気管の炎症かな?との診断。
その後、ひと月ほどの間に、約10回ほど治療の為、受診、内容的には皮下点滴と、状態に合わせた濃度のインターフェロン投与。
2週目あたりで、一旦、少し「食欲回復」するも…
3週目あたりで、また、食欲不振。
通常、療法食ドライフード、1日で30グラムですが、食欲あるときで半分ほど、食欲ないときは1日で、5グラム程度。
途中…食欲不振酷い時には、ペース状のフードをシリンジにて強制給餌。
食欲不振ですが、初回の診察で、脂肪肝等の症状はみられず。
繰り返し診察してもらうも、具体的な病名の確定に至らず。
体重…3週~ひと月経過する間に、で、7キロから5.8キロまで減少。
体重減少と比例して、歩くときフラつきも目立つように。
フラつき症状出た後には、首の傾きも確認。
「斜頚」の疑いも…ここでも、斜頚だとして、その原因、神経系からなのか、脳の障害か…
確定するほどの症状表れず…断定するほどの材料は無し。
しかし、日に日に元気も体力も無くなっていく感じ。
原因も病名も判明しない状況が続き…MRI、CT検査受けられれば、原因はわかるかも…との話出るも、
全身麻酔のリスク等々、考慮して、なかなか決断も出来ず…
でも、それで何かわかるなら…と、体力的に問題ないか等、確認する為、受診したところ、聴診器で…片方の肺の音聞こえない…とかで、
初診以来、ひと月ぶりにレントゲン撮影すると…
片方の肺、全て真っ白な状態。
この状態から…肺炎では?と、進行の早さから、数日連続で…皮下点滴、インターフェロン集中的に治療するも、
全然、改善みられない状態、ただの肺炎でもなさそうで…
先生的にも、初めてのケースで、ほぼ、お手上げ状態。
現状、弱っているので、麻酔無しでのCT検査を検討中。
片方の肺だけで、この先、生存可能なのでしょうか?
病名も確定したとしても、治療法あるのでしょうか?
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

お返事ありがとうございます。
穏やかに、苦しむこと無く最期を迎えられるようお祈り申し上げます。
またどうぞ宜しくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

おはようございます。
詳細に経過をありがとうございます。
ご相談者様の仰る通り、本人の状態がかなり悪いようです。
また、血液検査の異常が多かったとのことで、診断がついても間に合わない、または治せない可能性は大いにあります。
超音波検査にて肺を確認して、胸水抜去などの処置が難しいとなると、CTを撮っても結局手術しか方法がない、となるかもしれません。
そうなると、血液検査の異常が多かった今、麻酔下での処置は厳しいかもしれません。
以上わ踏まえて、かかりつけの先生ともう一度CTに関してはご相談の上、検討し直してもいいと思いました。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても心配な状況ですね。
個人的には、可能であれば無麻酔CTを早めに推奨します。
レントゲンのお写真が、左側のものが悪化したときと理解していますが、ポジションが悪く評価しにくいです。
確かに右の肺が全域均一に白く、可能としては、液体貯留(血液、膿など)、腫瘍、無気肺などが考えられますが、いずれにせよ超音波検査かCTによる精査が求められます。
確かにここまでくると治療は困難な可能性もあり、悩ましいところです。
ふらつき、斜頸などの神経症状も、関係があるかまだ分からないところかと思いますが、そちらも治療の可否に関わってくるでしょう。
またCT後に診断がついたらご相談お待ちしております。
ご参考になれば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
相談内容:FIPの猫にGS441524を使い治療中です。
飼い主からの相談
里親に出した猫が10日程前から元気が消失。
その後病院で検査をして頂いた所FIPと診断。
(手元にデーターがありませんが、A/G比が0.5 肝臓の数値が高かったと記憶しています)
1週間モルヌティラビルを飲ませましたが効果が無く、1週間後病院に同行した際、覆水が溜まりお腹がかなりパンパンになってました。
ステロイドを併用し、もう少しお薬を続けて欲しいと病院で言われましたが、お薬の効果が有れば、3日位で元気になる事が多い様ですが、効果が無かった為、他病院で昨日からGSを使い治療を始めました。
コロナの研究をされてる先生から、モルヌティラビルを使った際はステロイドを併用した方が良いと伺いましたが、GSでも、ステロイドの併用は可能でしょうか?
又、昨日から兄弟の猫に胸水が溜まり、FIPと診断されました。
その為、里親様宅から猫を引き上げる予定ですが、
ケージでしばらくは生活をしてもらうつもりですが、他の猫達と一緒にすると移りますか?移る場合はどれ位の間隔離が必要でしょうか?
ご回答頂けたらありがたいです。
宜しくお願いします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
FIPの治療経過が芳しくなく、大変ですね。
わたくし自身、モヌルピラビル、ムティアン等を使ったことが無い為、勉強した範疇でのお答えとなります。ご了承ください。
さて、上記薬剤は、今まで治療法がなかったFIPの治療薬として現在注目を浴びています。
上記薬剤は、ウイルスの増殖を直接STOPさせる薬剤で、今までは腹膜炎(本態は血管炎)を止めるべくステロイドを中心としてインターフェロンや対症療法をを行ってきました。
ですので、基本的に今までの治療に上記薬剤を加えて治療することが多く、併用可能だと理解しています。
また、基本的にFIPは伝染しにくいと考えられています。
腸コロナウイルスが体内で変異しFIPになるとされていますが、経験上同居のねこちゃんに感染しているケースが多いです。
ですので、基本的に隔離を推奨します。期間に関しては申し訳ございませんが存じ上げません。
ご参考になれば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

FIPにはまだ標準治療がございません。
ですので今私が答えているのも正解と決まっているわけではありません。
各動物病院がそれぞれに努力研鑽して、治癒率を上げている最中です。
どうか頑張って治療を続けてください。
我々も少しでも完治する子を増やすため、日夜励んでいきます。
お大事にしてください。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

エネアラは強く推奨されます。私は必要だと考えております。
FIPでは貧血も起こりやすく新陳代謝も悪化します。
エネアラに含まれる5ALA(アミノレブリン酸)は北里大学・長崎大学医学部の研究でコロナウィルスに対する効果が発表されておりますし、ミトコンドリアを刺激して貧血を改善することが確認されております。
どちらもまだ農林水産省は効果を動物薬として認めておりませんが期待できる薬です。現時点では法律上サプリメントとしか言えません。
当院では説明をした上で希望があればに処方しております。
プレドニゾロンは体重1キロあたり1㎎/日で処方します。ただ、肝酵素が上昇したり高血糖になる場合には適宜減らします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

FIPは非常に感染しにくいですが同腹の兄弟猫にはかなり高率に感染します。血のつながりがないと数年間一緒にいてもまずうつりません。仮説としては遺伝的にFIPにかかりやすい遺伝系統がある・幼少時にすでに同じ株に感染している等が考えられます。
当院では年間数十頭のFIPを治療しておりますがムチアン内服より圧倒的にGS441524注射の方が完治率が良いです。費用もリーズナブルです。12週間注射をしますとほぼ全ての猫でコロナPCRが陰性になります。ただし、20%弱の猫はそこまで行きつかずにドロップアウトか亡くなってしまいます。
GS441524の注射とステロイド(プレドニゾロン)は基本的に併用してください。GSでウィルスを退治しながらプレドニゾロンでサイトカインストームによる種種の症状を抑え込むイメージです。84日間は長いですが完治を期待して頑張りましょう。
お大事にしてください。
相談内容:検査の間隔について
飼い主からの相談
16歳6ヵ月の猫(メス)です。
8/11に乳腺腫瘍の部分切除をしました。
悪性の乳がんであった、完全切除できていた、転移は見られないとの事で治療は一旦終了となりました。
病理検査書は強い異形性や浸潤性で悪性度が高い腫瘍となっています。
かかりつけ医にはいろいろ質問はしましたが、特にフードなどの指導もなく今までと同じく過ごしていけば良いと言われており、次回の検査時期も明確な指示がありませんでした。
以前から半年検診を受けており次は12月予定です。
しこりができていないか確かめていますが肺への遠隔転移が怖いです。
高齢もあり片側全摘をしなかったので余計に。
見てわかるほど体調が悪くなってからでは遅くないかと。
心配のしすぎでしょうか。
前振りが長くて申し訳ありませんが、
再発・転移率が高いとされる猫の乳がんですが、どれくらいの間隔で検査したほうがいいものでしょうか。
(今の病院では術後に検査を一切していません)
それと何か気を付けたほうが良い事があればアドバイスが欲しいです。
宜しくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

ご返答ありがとうございます。
このまま元気でいてくれることを、私もお祈り申し上げます。
抗がん剤も副作用がありますので、悩むところですよね。
抗がん剤の種類や予後データも、お時間頂ければ用意できるはずなので、お悩みの際はまたご相談下さい。
宜しくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
ねこちゃんの乳腺腫瘍はとても心配ですね。
さて、ご存じの通り、ねこちゃんの乳腺腫瘍はほぼ悪性で、高い転移率を示す腫瘍です。
特に転移しやすい部分は「リンパ節(鼠経、腋窩)」と「肺」です。
術式としても、片側全摘出は必ず、できたらリンパ節も切除するのが現在の主流となっています。
その理由としては、診断時に高い確率でリンパ節と他の乳腺に転移しているからです。
今回の病理検査では高グレードあることが推察されます。
わたくしが担当する場合は、最低限リンパ節の評価(細胞診など)を行うよう心掛けています。
今回は転移がないというお話ですが、リンパ節の評価も行っているか、確認が必要ですね。
もし本当に転移がない、となっても、恐らく抗がん剤の検討はすると思います。
以下、有名なサイトのURLをはっておきます。
https://catribbon.jp/
検査に関しては、明確に何カ月という基準はありませんが、1~3か月ほどで再検査した方がよいと思われます。
わたくしの症例では術後3か月で胸水がたまり亡くなりました。
高齢で難しいところだと思われますが、ご参考になれば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
相談内容:猫の呼吸が速い
飼い主からの相談
最近猫の呼吸が速い気がします。
寝入ってるときはそうでもありませんが、起きてるときは1分間に100回程お腹が動いています。
凄く臆病な子で、インターホンがなったり、知らない人の声がするだけで自分のテリトリーに逃げ込んで一切出てきません。
胃腸も弱く、空腹になるとすぐ胃液を吐いてしまう子です。
食欲はあります。トイレも普段通りです。
あまり活発な子ではないので、普段から走り回ったりすることはありませんが、おもちゃにはじゃれつきます。
すぐに病院に行くべきでしょうか?
その際はどのように伝えて、どんな検査をしてもらうべきですか?
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
呼吸のトラブルは心配ですよね。放置すると急に体調が悪くなることもあるでしょう。
さて、今回は「呼吸が早い」というご相談ですが、呼吸が早くなる原因としては、病的でないものは暑さや精神的なものです。
病的なものとしては、痛みや呼吸器の疾患(胸水や猫喘息など)、心臓の疾患(肥大型心筋症など)、甲状腺機能亢進症などが挙げられます。
これらを鑑別するにはやはり、早めにご受診頂くことを推奨致します。
しかし、仰る通り、呼吸が早いだけだと抽象的で先生に病状が伝えにくいですよね。
上手く病状を伝えるには、よりねこちゃんの詳細な状態を言葉にしてみましょう。
例えば、胃腸が弱い子、とのことなので、お腹が痛いタイミングで呼吸が早かったりするのか。
もしくは、以前から咳や逆くしゃみを伴っていたのか(猫喘息の可能性)。
はたまた、運動するとすぐ口を開けて呼吸するのか(肥大型心筋症の可能性)。
何か精神的にストレスを感じるタイミングで呼吸が早いのか。
それら追加の情報で、緊急性や検査の方針が見えてくる可能性があるのではないでしょうか?
また、もし口を開けて呼吸をしている場合は、ねこちゃんの場合はすぐ受診してください。
受診する際も、口で呼吸しているとお伝え頂ければ、その緊急性も伝わると思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:縦隔型リンパ腫の末期の過ごし方
飼い主からの相談
うちの猫(mix、メス、3歳1ヶ月)は生まれつきの白血病ウィルスキャリアで、発症しないこともあるということから、免疫力アップのサプリなどを与えていました。
6月初めに息が荒いのに気づいて病院に行き、縦隔型リンパ腫と診断されました。抗がん剤治療をするか、ステロイドを投与するかの選択で、前者がうまくいっても半年後には再発すると言われ、後者を選びましたが、状況はあまり改善しませんでした。
胸水を抜いてもらい、1度目は50cc、2度目は70ccで、それなりに効果があったのですが、26日に3度目を抜いてもらったところ20ccしか溜まっておらず、腫瘍が肺を圧迫していて、獣医さんはなすべき手立てがないという感じでした。それでも抗がん剤治療を勧められました。
ここ3、4日は餌も水も受け付けません。薬も嫌がって吐いてしまうため、本人が嫌なことはやらない方がよいかと、今は自然に任せています。呼吸困難になっていて、見ているのもかわいそうですが、また病院に連れて行くのもストレスだと思うと、なにもしてやれません。残された時間で何かやれることはあるでしょうか。どう過ごすのがよいでしょうか。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
率直に回答が難しい内容になっています。
何かできることがあれば、もちろん提案するのですが、それがないため今に至っているのかと思います。
無理なものは無理という感じです。
見るのがかわいそうというのは獣医師も同じです。
何かしてあげたいのですが、抗がん剤以外に手立てはありません。
抗がん剤治療を選択しない場合は、覚悟を決めるしかないと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
************************************
konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。
■評価をお願いいたします。大変な励みとなります。
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://www.homemate-research-pet-clinic.com/dtl/10000000000000125018/
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/
■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured
■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com
どうぞよろしくお願いいたします。
ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?
ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。
ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。
実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。