【犬の病気】胃潰瘍が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容 (2ページ目)

胃潰瘍が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:薬について

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 タンぺさん
いつもアドバイスいただき、ありがとうございます。
今回もよろしくお願いします。
アルサルミンとゆう薬について伺いたいのですが、
シメチパールとゆう薬と一緒に、2週間近く服用していました。
アルサルミンの長期服用には、アルミニウム中毒や他の薬を吸着してしまうと聞いたのですが、
嘔吐が治らないとゆうことは考えられるでしょうか?

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

 今晩は。飼い主の方はすでにお調べ済みだとは思いますが、他の閲覧者のために簡単な用語説明を先に致します。
①アルサルミン
 スクルアルファート(スクラルファート)といわれる薬の一種。スクルとは糖・アルとはアルミニウムの事で、糖とアルミニウムの化合物です。胃粘膜の表面に被膜を作り胃粘膜が自身の胃酸などの消化液で溶かされるのを防ぎます。この作用を利用して胃炎や胃潰瘍を治療するために処方されます。
②シメチパール
 H2ブロッカーと言われる抗ヒスタミン薬の一種。胃液の分泌を抑えます。絶食中の胃液分泌を抑える事に利用したり、胃酸過多を鎮めたり、①と併用して胃潰瘍の治療に用いられます。結果的に制吐薬としての側面もございます。
さて、本題に入りましょう。
 重要な事は「副作用の無い薬は無い」と、言う事です。治療という有益性が副作用の危険性を上回っている事を前提に薬は処方されます。そのため薬は発売後も常に審議され続けます。
 飼い主の方が心配しておられる事は昨今話題になっているアルミニウムが脳細胞に沈着するという一連の報告の事だと思います。しかし、これに関しては神経細胞の機能が低下し認知症になると脳細胞にアルミニウムが異常蓄積するのか、アルミニウムの継続的な過剰摂取が脳細胞への異常蓄積を起こさせて認知症になるのかは、まだ結論が出ておりません。前者が確定したらアルミニウムの食器は使用禁止になるかもしれませんね。でも、今のところそのようなデーターは出ておりません。
 また、人においては胃潰瘍の治療薬として長年多数の人に長期間用いられております。今回の使用例ではあまり心配なさらなくても良いのではと思います。
 次に、他の薬と結合して効果を下げてしまう可能性です。スクラルファートはニューキノロン系の抗生物質とは特異的に良くくっついてしまうため注意が必要ですが、精密な投与量が必要とされる薬以外では、ある程度無視して差し支えないでしょう。
 今回のH2ブロッカーに関しては薬用量に非常に広い幅がございますので多少吸収が阻害されても心配ないと思います。それでもご心配であれば内服の時間を少しずらすと良いでしょう。
 治療法の是非・薬用量・病因については拝見していないものには全く判断ができませんので、嘔吐がおさまらない理由に関してはコメントを控えさせて頂きます。
 お大事にしてください。

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相談内容:ヘルニアで処方されたステロイド剤に関しまして

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 さくら777さん
はじめて質問させていただきます。
ミニチュアダックス6歳です。11月27日朝、急に私の近くに来てキュンキュンと鳴きペタンと座るとそのまま暫く動かず、様子をみようと近づくとテーブルの下の入り出てこなくなりました。
大好きなおやつをあげると喜んで食べていたので夕方まで様子を見ていましたが抱こうとしたら鳴いて痛がり腰のあたりを気にしているので近くの動物病院に連れていきました。
獣医さんに腰のあたりを触られると やっぱり痛がりレントゲンを取りました。
おしっこ、うんちも正常にして病院では匂いをかいで普通に歩いていましたし、特にヘルニアと判断されるようなところは写っていませんでしたが症状からヘルニアと判断され注射を3本打ってもらい、注射による胃潰瘍を防ぐための薬とビタンミン剤(ノイロビタン)を処方されました。
翌日には痛みも取れたのか歩きたくて仕方がないようでしたが絶対に安静と言われていたのでケージに入れ過ごさせ 夕方に再診。
注射1本とレーザー治療をしてもらいました。
「状態が良いので明日で治療も卒業です」と言われ帰宅。
3日目の診察で一昨日より昨日、昨日より今日と良くなっているのが
私にも分かるくらい元気になったのですが やっぱり注射を打たれ、レーザー治療をし、今度はステロイドの飲み薬を処方され、それを1週間飲み同時にレーザー、1週間後からステロイドの飲み薬を少しずつ減らして最低でも1ヶ月は通院して様子を見ましょうと言われました。
知り合いの家で飼われている同じダックスがやはりヘルニアにかかり、私の家のダックスより重い症状で全く動くことも出来ず、おしっこも出なくなっていたのに別な病院では注射を2回打っただけで薬を飲むこともなく治りました。
必要がないかもしれない薬を飲ませ続けることに抵抗があり、副作用なども心配でとても悩んでいます。
また2日目に診察に行ったときには「明日で卒業」と言われたにもかかわらず 良くなったのに急に1ヶ月の通院と言われたことにも納得がいきません。
薬は飲ませたほうが良いのでしょうか?
通院は必要なのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

北森 隆士先生(北森ペット病院)からの回答

まず、飼い主さんに3点知っていて欲しい事があります。
①イヌの椎間板ヘルニアは、ヒトと状況がまったく
ことなります。ヒトは軽症であれば安静にしていれば痛み
がとれるそうですが、イヌは、特にダックスは、ヒトと違
って神経の非常に太いところが障害をうけるので、下手を
するとすぐに半身不随にまで進行します。イメージ的
にはヒトの脊髄損傷と思ってください。
②ステロイド療法でよくなったとしても、
椎間板ヘルニアは消失しません。つまり患部には
まだ障害が残っているということです。ヘルニア
を完治させる治療はヘルニア物質を外科的に除去
する方法です。つまり、内科療法は、再発の可能性
があります。
③症状の程度と、ヘルニアの状況(大きさ)は
相関しない場合があります。
さて、このような背景があるなかで、最も良いのは
CTもしくはMRIをとって患部の状況を確定して
治療することですが、そのような検査をしない
場合は、病院によってまた、ワンちゃんによって、
治療のスキームが異なることはしょうがないと思います。
当院でも、症状が軽いがCTで障害が(ヘルニアが)非常
に大きかった例もあります。そのような子は、意外とお薬で治ってもすぐに再発したりします。
>急に1ヶ月の通院と言われたことにも納得がいきません。
担当の先生に不信感をお持ちならばしょうがないのですが、
上記のように、ヘルニアの場合は、心配してしすぎることは
ないというのが、私の経験からの印象です。
>より重い症状で全く動くことも出来ず、おしっこも出なくなっ>ていたのに別な病院では注射を2回打っただけで薬を飲むことも>なく治りました。
このように重い症例ならば、CT検査などをしないならば、長期入院や通院で十分様子を見た方が良いという印象があります。
投薬のスケジュールなどは、文章からは明確にはわかりませんし、またそれは症状との兼ね合いなのでコメントは差し控えたいのですが、
もし今回の不信感が、病院側の細心の治療と、飼い主側の
病気に対するイメージの相違から生じたものであれば、
とても不幸な事だと思いますよ。

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相談内容:胃捻転手術の術後について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 Hanaちゃんさん
はじめまして。どうぞよろしくお願いします。
昨日、動物病院の1年に1度の健康診断で9時間、犬を預けていました。
※健診だったので、前日の夜から食事は与えていません。
うちの犬は、とてもとても臆病で怖がりで、検査中もずっと怖がっていたようでした。
帰宅後、300ml~500mlほどの水を一気に飲みました(病院では怖がって全く飲みません)。その後、しばらくして様子がおかしくなり、お座りができなくなり、落ち着かなくて、そのうち吐く姿勢をとっても吐かない状態になりました。
これは胃捻転だと思い、すぐに健診を受けてた病院にまた連れて行きましたが、順番待ちなどもあり、実際にチューブをいれてガスを抜くまでに発症から1時間弱かかっています。血圧低下、呼吸困難になっていました。
その後、開腹手術をし、胃がまた捻転しないようにくっつける手術をして下さいました。
手術は1時間弱で終わり、まだ早い段階だったので、他の臓器がしぬということは、ほぼなかった様です。胃の写真を見せて貰いましたが、一部分少しだけ内出血してる箇所がありました。
先ほどインターネットなどで調べてみると、手術をしてもその後急変する場合があると書いてありとても心配しています。
手術までに1時間半かかっていますが大丈夫でしょうか?
術後、何日ぐらいまで用心したらいいのか教えてください。
また、とても臆病な犬が検査などで大きなストレスを受け、それにより引き起こされるということもあるのでしょうか?
お忙しいと思いますが、大切に育ててきた犬で、心配でたまりません。
どうぞよろしくお願いします。
手術したので、もちろん犬は入院中です。

北森 隆士先生(北森ペット病院)からの回答

>手術をしてもその後急変する場合があると書いてありとても心配しています。
最も怖いのは、術後24時間程度以内におこる重度の(致死性の)不整脈です。
また重度の胃腸障害が発生していれば、1週間いない程度に
胃潰瘍などの症状が出ると思います(なかなか検査が出来ないのですが)。
>臆病な犬が検査などで大きなストレスを受け、それにより引き>起こされるということもあるのでしょうか
過剰な水分や、食物の摂取をさけることが予防に繋がります。
食後の運動は絶対に避けなくてはいけません。食事の種類をあまり変えないこと、できれば、もしものときに、病院の診察時間に間に合うような食事の時間を設定するように指導してます。

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相談内容:吐物に新鮮血が混入する。

飼い主からの相談

相談者:愛知県 風野さつきさん
はじめまして。2才になったばかりのトイ・プードルの飼い主です。
普段は、元気一杯、食欲も旺盛です。AAAの訪問活動に参加している為
健康診断も定期的に受けています。血液検査も正常です。
心配な事は、1年前頃から2ヶ月に一度位の割合で、朝方・朝食前に嘔吐があり、そのつどピンク色の液体と鮮血色の点状出血(?)がみられます。嘔吐時は必ず同じパターンです。吐物を病院に持って行き調べてもらいましたが、赤血球は認められないとの事でした。便はやや黒っぽいと感じる事があります。
病院でも様子をみるようにとの事だったのですが、頻繁な事ではないので、
このまま様子を見ていてもよろしいのでしょうか?
今まで飼っていた犬達も、嘔吐する事はありましたが、吐血(?)を疑うような事は一度もありませんでしたので、心配しております。
宜しくお願いいたします。

加藤 清志先生(加藤小動物病院)からの回答

嘔吐に混じる血液は胃粘膜よりの出血ではないかと思います。胃炎、胃潰瘍などは血液検査では異常がでることは少ないと思います。心配であれば内視鏡で胃の中を検査されると良いでしょう。症状があまりひどくなければ胃炎、胃潰瘍のくすりで様子をみたらどうでしょう。また便が黒いのは胃または上部小腸の出血が疑われます。

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相談内容:去勢手術後の状態について。

飼い主からの相談

相談者:福岡県 sielさん
初めて質問させて頂きます。昨日去勢手術を受けたのですが、病院の先生からは特にお薬なども処方されず、日帰りですぐにご飯も食べてよいとの事でした。その後家に帰りご飯を与えると普通通りに食べてくれましたが、縫った所をしきりに舐めています。先生に相談すると、エリザベスカラーを貸して頂けたので付けていたのですが、どうしても嫌がり、また付けていても上手く体を丸めて結局患部を舐めているので、本日はずしました。その代わりに、人間の子供用のパンツを買って履かせているのですが、やはりカラーを付けていたほうがよいのでしょうか?
また、去勢前はトイレを失敗する事は無かったのですが、去勢後何度もトイレ以外の場所でおしっこをしたり、回数や量がとても減っています。ウンチも1日に2~3回していたのですが、昨日から1回、少量をしただけです。トイレに連れて行っても、後ろ足が立たないような感じで座り込んでしまったりしています。(トイレの時以外では普通に歩けています。)去勢後にこのような症状が出ることは普通なのでしょうか?
今までこのようなことが無かったのでとても心配です。どうぞアドバイスをお願い致します。

是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、sielさん
イブ君の手術後で、いろいろと気になることがあるようですね。
まず、子供用のパンツを履かせているということですが傷口はある程度乾かした方が治癒も早いので、やはりパンツよりはエリザベスカラーの方が望ましいでしょうね。
エリザベスカラーもいろいろとサイズがあると思いますし、イブ君の気質もあると思いますので、イブ君が、カラーを嫌がること、カラーを付けていても上手になめてしまうことについてもう一度獣医師に相談されるといいと思います。
また、去勢後のトイレの失敗ですが、昨日手術を終えたばかりで、本人も術部の違和感や痛みもあるのだと思います。
どうぞ、部屋ではサークルに入れるなどして行動範囲を制限し、安静にしてあげてください。
座り込んでしまう症状も、普段歩いている状態で跛行(びっこ)等がなければ、術部の違和感のせいだと思われるので、様子を見てあげてください。
どうぞお大事に

杉浦 広先生(三和動物病院)からの回答

去勢手術は、陰嚢の皮膚を切って睾丸を摘出して、縫合するので、その糸が気になっているのだとおもいます。比較的よくある症状だと。おもいます。パンツでも、清潔に保てればもんだいは、ないとおもいます。食欲があれば、2-3日は、様子をみても良いのではとおもいます。

北森 隆士先生(北森ペット病院)からの回答

あなたは、まず手術をした先生に質問、連絡すべきです。
おそらく、術後直後ですし、文面からは大事無いとは思います。
しかし、去勢手術は、病気ではない健康な子にあえて
麻酔をかけて行う手術ですから、術前と術後は100%かわりない
状態でなくてはいけません。
臨床を長くやっていると、去勢手術で、隠れていた胃潰瘍
や膀胱炎が顕在化したり、糸のアレルギーがでたり・・・
非常に非常に稀ですが、そんなこともあるのです。
おそらく今回のご相談内容ですと問題はないでしょうが、術後は、気になることがあれば、なんでも相談するというのが基本だと思いますよ。
常にコミュニケーションをとれる関係であるというのが大切ですから。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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