ゴージャスな毛並みが魅力的。ペルシャの性格と飼い方のポイントについて

ペルシャは穏やかでおっとりした性格をしています。落ち着きがあり、飼い主に対して従順です。

さらに、無駄に鳴くことが少なく、鳴き声も小さい猫種でもあります。集合住宅で猫を飼っていると鳴き声が原因でご近所トラブルになることもありますが、ペルシャはそういった心配がありません。

このように、あまり手のかからないペルシャは、初めて猫を飼う人にもおすすめです。
また、温厚な性格から、ほかの猫とも仲よくできるので多頭飼いにもうってつけの猫と言えるでしょう。

温和でおおらかな性格のペルシャは、マイペースなのんびり屋でもあります。

かわいさのあまり、つい触ったり抱っこしたくなりますが、自由気ままにくつろぐことが好きなペルシャは過度なスキンシップが苦手です。加えて、活発に体を動かすこともあまり得意ではありません。
必要以上に干渉されたり、運動させられたりすると、ストレスを溜めてしまい体調を崩す原因になることも。

あまり構いすぎず、遊んでほしそうなときにだけ相手するなど、ペルシャのペースに合わせるようにしましょう。
ペルシャはひとりで過ごすのも苦にならない性格なので、一人暮らしの方や忙しい方など頻繁に構ってあげられない人でも安心して飼うことができます。

基本的にはマイペースな性格のペルシャですが、比較的オスは甘えん坊な子が多いです。構ってほしいときには鳴いたり近くに寄ってきたり、ストレートに感情を表現することもあります。
少しやんちゃな面もあるので、ペルシャにとって危険なものやいたずらされて困るものは、手の届かない場所に置くなどの工夫を忘れずに。

オスと比べると落ち着きがあり、ややドライな性格をしています。
気分屋でもあるので、さっきまで甘えていたと思いきや、急に素っ気なくなることもしばしば。
まさに「ツンデレ」タイプなペルシャのメスは、「愛猫に翻弄されたい！」という人にはたまらない性格でしょう。

ペルシャと一緒に生活していくうえで、いくつか気を付けたいポイントがあります。代表的なものとして挙げられるのは、トイレのしつけです。

猫は自分の排泄物のにおいがする場所に繰り返し排泄する習性があるので、一度間違って覚えると床などに何度も粗相してしまうことがあります。
もしペルシャがトイレを失敗してしまったら、消臭剤などを使って排泄物のにおいを消すことを忘れないでください。

落ち着きなくウロウロ歩き回る、床のにおいを嗅ぐなど、排泄したそうな素振りを見せたら素早くペルシャをトイレまで誘導しましょう。その動作を繰り返すことによって、次第に「ここがトイレの場所なんだな」と認識するようになります。

別名「猫の王様」とも呼ばれるペルシャは、その名のとおり王様のように風格ある被毛を身にまとっています。
長い毛並みのふわふわとした触り心地と相まって、虜になってしまうファンも少なくないのだとか。

ただし、ペルシャのエレガントな被毛を保つには、日々のケアが欠かせません。
特にブラッシングは子猫のうちに慣れさせておかないと、成猫になってもペルシャが嫌がって暴れてしまえば、お手入れのたびに手が傷だらけ……なんてことも。

よりきれいな毛並みをキープするには、ときどきシャンプーするのもいいですね。
被毛ケアはペルシャの美しさを維持するだけでなく、健康状態の確認やコミュニケーションの一環にもなりますよ。

ペルシャといえばつぶれた鼻がチャームポイントですよね。しかし、その特徴的な鼻が健康に影響を及ぼしてしまうことがあります。

特に、鼻の穴が塞がって呼吸しづらくなったり、体温調整が難しくなったりする「鼻腔狭窄症」という病気にかかりやすいです。この病気は、ペルシャ以外にもスコティッシュフォールドやエキゾチックショートヘアなど、鼻のつぶれた猫種に多く見られます。

さらに、ペルシャの鼻は構造上、鼻と目をつなぐ鼻涙管という管が曲がっています。鼻涙管が曲がっていると目から涙があふれやすく、涙目や目やにが多くなる原因になることも。
基本的には涙や目やにをウエットティッシュなどで拭き取ってあげれば問題ありませんが、あまりにも症状が重いようであれば、獣医師に相談するようにしましょう。

温和な性格のペルシャは、やんちゃな猫が苦手な方や初心者の方にもおすすめの猫です。手のかかる部分もありますが、その分だけ生き物を飼う楽しさを味わうことができますよ。
気品あふれる見た目に反して、意外と手に入りやすい価格のようですので、ぜひこの機会に魅力たっぷりのペルシャをお迎えしてみてはいかがでしょうか。