ペキニーズってどんな犬?

平らな鼻やしわがユーモラスなペキニーズは中国原産の小型犬です。
ペキニーズとはそのまま「北京の犬」を意味し、イギリスでつけられた犬種名。中国では「京巴(ジンパ)」と呼ばれているそうです。

体高は20cm前後の小型犬ですが、筋肉質でがっしりしていて、体重は5kg前後と見た目より重いのが特徴です。
首まわりや前足がずんぐりしていて、後ろ足は細めなため、上から見ると「洋梨のような体型」と言われています。体を左右に揺らして歩く独特の歩き方は「ローリング」と呼ばれ、ペキニーズのユーモラスな外見に威厳や高貴さを感じる理由のひとつです。

全身を細く柔らかな毛が覆い、獅子のような犬を目指して改良された歴史から、首や顔まわりは特に毛が豊富。毛色はレバーとアルビノ以外はすべてが認められていますが、最近は「鷹版犬(ユンバンチェン)」と呼ばれる白いペキニーズが人気だそうです。

ペキニーズの歴史

ペキニーズの祖先は、紀元前からチベットにいる「チベタンスパニエル」だとされています。チベタンスパニエルは宮廷や僧院などで門外不出の神聖な犬として大事にされ、献上品として周辺諸国の皇帝や要人に贈られることもありました。
そうして中国に渡ったチベタンスパニエルが独自の改良を加えられ、現在のペキニーズの姿になったようです。

中国の文献に初めてペキニーズの名が記されるのは8世紀ころですが、実際には紀元前から飼育されていたと考えられています。

宮廷内ではスタンダード(犬種標準)が定められ、それに従ってペキニーズは繁殖されていました。そのため、少なくても1000年以上前から現在と同じ姿であったと言われています。ペキニーズは宮廷内で皇族に寵愛され、傷つけたり宮廷の外に持ち出したりしたものには死罪が下されるほど、厳格に管理されていたそうです。

ペキニーズが宮廷の外に出たのは1860年のことでした。
当時、イギリスと中国の間で戦争が勃発。中国の紫禁城はイギリス兵によって占拠され、その突入の際に見つかったのがペキニーズです。宮廷ではたくさんのペキニーズが飼育されていましたが、国内に流出することを恐れた皇族の手でほとんどが殺されていて、生き残ったのはたったの5匹でした。

生き残った5匹のペキニーズはイギリスに持ち帰られ、そのうちの1匹は犬好きで有名だったヴィクトリア女王に献上されます。女王に保護されたペキニーズはドッグショーなどで注目され、イギリスを通じて他国へも広まっていきました。

ペキニーズの性格

ペキニーズは2000年以上にわたって愛玩犬として中国の宮廷で飼われていました。しかし、ユーモラスな外見に反し、多くの愛玩犬のように人に愛嬌をふりまくことはありません。

必要以上の干渉を嫌い、「猫のような性格」と言われることがあります。他の犬と接するときも、たいていは「われ関せず」といった具合に興味を示しません。しかし、しつこく構われたりケンカをしかけられたりすれば一歩も引かずに立ち向かう勇敢さがあります。

頑固でプライドが高いですが、賢いのでやる気さえ出してくれればペキニーズのしつけは難しくありません。気分屋でマイペースなので、乗り気でないときは潔く諦めて、次の機会に教えるといいですよ。

飼い主への依存心も低く、一人遊びが得意で手がかかりません。犬とのコミュニケーションを楽しみたい人はさみしく感じるかもしれませんが、たまに甘えるときの「ツンデレ」っぷりがたまらないというファンは多いです。

また、普段は飼い主に関心を示さないわりに独占欲が強く、飼い主が他の犬を抱っこしたりなでたりすれば、間に無理やり入ってくるなど、かわいいヤキモチを見せることもあるようです。

ペキニーズを飼うポイント

ブラッシンクはペキニーズを飼ううえで欠かせないお手入れです。アンダーコートの量が多いので、換毛期以外でも抜け毛は多め。柔らかな毛はブラッシングを怠るとすぐに絡まってフェルトのように固まってしまいます。
ブラシはピンブラシやスリッカーブラシを使い、毛を絡まりにくくするブラッシングスプレーなども活用してください。ダブルコートなので基本的にはトリミングは必要ありません。

特徴的な顔のシワは汚れが入り込みやすいので、濡らしたコットンなどで拭いてください。特に食事のあとは顔全体が汚れがちなのでケアを忘れずに。

ペキニーズは短吻種なので、激しい運動は呼吸困難を招く恐れがあります。運動の好きな犬種ではないので、散歩は気晴らし程度に毎日10分程度で大丈夫です。そのかわり、肥満にならないように食事量や栄養の管理はしっかり行いましょう。

暑さには弱いので、夏に留守番させるときはエアコンをつけておくなど対策が必須です。

まとめ

中国原産のペキニーズは、2000年以上も皇族だけに飼われていた犬でした。ユーモラスな外見にどこか気高さを感じるのは、その歴史のせいかもしれませんね。

ペキニーズの人に媚びず、自由でツンとした性格は「猫のよう」といわれることも多いです。そして、それがペキニーズの最大の魅力でもあります。
ペキニーズと暮らして、そのツンデレっぷりに振り回される楽しさを感じてみませんか。

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執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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