猫をケージ飼いすることのメリットとは?

猫は自由に歩き回るもの。行動を制限されることは猫にとってストレスであり、よほどの大きさがなければケージに閉じ込めて飼うことはできません。運動量が少なくなるので、成長期の子猫は体作りのために自由な運動スペースが必要ですし、成猫なら運動不足になると肥満の心配もあります。

しかし、危険防止のためには猫にケージに入っていてもらいたい場面もあるでしょう。

洗濯や換気などで窓やドアを大きく開け、脱走が心配されるとき
料理やアイロン中など、猫が寄ってくると危険な家事をしているとき
猫が驚いたり怖がったりで落ち着きがないとき
災害時などで家以外で過ごすとき
留守番させるとき
来客があったとき


特に、留守番させるときは飼い主の目が届かないため、不安なことが多いですね。
電化製品をイタズラされれば感電の不安があり、観葉植物は中毒の危険性があります。水を張ったままのお風呂で溺れないか、倒れた家具の下敷きにならないか、飼い主は心配が尽きません。

猫をずっとケージに入れて飼うことはできなくても、「猫にとって安心できる快適な環境=ケージ」になれば、ケージに猫を入れるメリットはあります。
では、猫にとって快適なケージとはどういったものなのでしょう。

こんなときもケージは便利

猫は水とエサが供給できれば、2日程度なら留守番が可能だと言われています。しかし、それ以上ならペットホテルを利用することがあるかもしれません。
その際、ケージに慣れておけばケージでのお留守番のストレスは少ないでしょう。

どんなケージを用意したらいい?

ケージに猫を入れる場合、ある程度の高さと広さが重要です。猫は上下運動が好きなので、特に高さには気をつけたいですね。
家事などで一瞬だけ隔離したい場合は必要ないかもしれませんが、あらゆる場面を想定し、ケージを用意する場合は高さのあるものを選ぶのがおすすめです。

ケージを置く場所にも気を配りましょう。窓の外が見えると猫が退屈しづらいですが、直射日光が当たる場所は避けてください。冷房や暖房が直接当たる場所もよくありません。

また、ケージで留守番させる場合はトイレやベッド、エサ皿なども入れておく必要があります。
猫はきれい好きなので、できるだけエサ皿とトイレは離しておきたいもの。それも踏まえ、2階建てや3階建てのケージがいいでしょう。トイレは1階、ベッドは3階など、スペースを分けてください。

強引に押し込めず、少しずつケージに慣れさせて

猫のケージ飼いで一番大切なポイントは、猫にストレスをかけないということ。ケージを嫌がっているのに無理やり押し込めるのはNGです。

飼い主が在宅している時間や、猫の行動を見守れる時間はケージの入り口を開放し、猫が自由に出入りできるようにしましょう。エサをケージの中で与えるのも、猫が慣れるために有効です。

猫が落ち着ける場所と認識できるように、ケージに入っているときは猫をかまわないようにしましょう。
おもちゃをぶら下げたり爪とぎなどを設置したりするのもいいですよ。

環境への順応性を高める役割も

子猫の段階からケージに慣れさせておくと、引っ越しなどで環境が変化した際でもケージに入れればストレスを感じにくくなります。万が一災害が発生したときも、「ケージの中なら安心」という意識があればパニックを起こす可能性が少なく、猫が必要以上に怯えなくて済むでしょう。

成猫でもケージに入れることは可能ですが、子猫より慣れるのに時間がかかることは覚悟してください。

まとめ

「猫をケージに入れるのはかわいそう」と考える飼い主は多いかもしれません。しかし、ケージに入れるのは猫の安全や健康を思えばこそですよね。
猫をケージに入れるはパーソナルスペースを確保し、環境への順応性を高めることにもなります。家を留守にすることが多い飼い主さんにとっても、不慮の事故を防ぐ有効手段となるでしょう。少しずつ慣らし、ケージが猫にとって快適な環境となるよう工夫しましょう。

ケージから出したら、思い切り遊んであげてくださいね。
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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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