猫島とは?

ごぞんじない方のために、まずは猫島について紹介します。
猫島とは、簡単に言うと「猫がたくさん住んでいる島」のことを指します。「猫島」という島があるわけではありません。猫島と呼ばれる島は1つではなく、全国各地に存在します。有名なのは、神奈川県「江の島」、愛媛県「青島」、福岡県「相島」、香川県「男木島」。沖縄県「竹富島」、宮城県「田代島」などです。今回私が行ったのは、宮城県の田代島です。

田代島へのアクセス

アクセス図

石巻市までの行き方

田代島は宮城県石巻市にある島です。

仙台駅からは
・車
・電車
・バス
と3通りの行き方があります。

今回は仙台駅から電車を使いました。石巻市までは電車で1時間ほど、料金は片道840円。石ノ森章太郎で有名な石巻市は、いたるところに石ノ森章太郎の作品キャラクターの像やイラストがあります。

石巻駅からフェリー乗り場まで

無事に石巻駅に到着したら、フェリー乗り場に向かいましょう。駅から2~3kmほどのところにあるため、歩いていくことも可能です。が、田代島で歩き回ることを考え、体力温存のためにバスやタクシーの利用をおすすめします!

バスの方

バスの場合は、駅を出てすぐ目の前にある「2番バス乗り場」から乗りましょう。「市(山下)内」と表示があるバスです。
門脇発着所からフェリーに乗りたい人は、「門脇2丁目」下車、中央発着所から乗りたい人は「中央1丁目」での下車が便利です。

私はバスで中央発着所に向かうことしました。

タクシー、車の方

タクシーの方は「網地島(あじしま)ライン 門脇(かどのわき)発着所まで」か「網地島ライン 中央発着所まで」と伝えましょう。

車の方は駐車場がある門脇発着所がおすすめです。

フェリー乗船まで

中央発着所はバスを降りて徒歩1分の場所にあります。バス停から道路を渡ると案内があるので、それに従い、外階段を上っていきましょう。登りきると右手にチケット売り場が見えますよ。
料金は片道1,230円(2019年5月時点)です。往復券もあります。

発着所では田代島の地図がもらえるので、欲しい方は忘れずに。裏にはフェリーの時刻表が書いてあります。

田代島へ出発

フェリーはすでに来ていたので早速乗船!
乗ったのはシーキャット号です。
天気がよかったので、甲板席に座りました。

船は9時ぴったりに出航。

波の高さにもよりますが、船は遊園地の船型アトラクションのように前後に揺れます。心配な方は酔い止めを飲んでおきましょう。
海風は冷たく気持ちよかったです。晴れていたので、眺めもよく、甲板席に座って正解でした。
船からの眺め
9時45分に田代島、仁斗田港(にとだこう)に到着!乗船時間は30分ほどでした。

通常、大泊港(おおとどまりこう)→仁斗田港の順に止まるのですが、波浪の影響でこの日は仁斗田港にしか止まりませんでした。

船は1日3本と少ないので、網地島ラインのホームページや公式ツイッターで、当日の運行状況を確認し、乗り過ごしなどないように気を付けましょう。
また、船の点検などで臨時ダイヤでの運行になったり通年ダイヤが見直されたりと、フェリーの時間が変わることがあります。必ず最新の情報を見て、計画を立ててください。

田代島上陸

船を降りると、猫のイラストが描かれた門(?)が迎えてくれます。
猫島に来た!という感じがしますね。多くの観光客がこの門の前で写真を撮っていました。

港にはフェリーの待合室もあります。
フェリー待合室

第一島猫発見

お水を飲んでいました。はちわれ猫さんです。待合所の中には猫用の水が置いてありました。
近くにはぶち猫さんも。おでこの模様が特徴的だったので、お客さんに「前髪猫」と呼ばれていました。

さっそく猫に出会えて期待が高まります!

猫に差し入れを持ってきた方は

島の猫にごはんやおやつなどの差し入れを持ってきた方は、ごはんあずかりボックスに入れましょう!
島の猫は、島民の方に十分な量のごはんをもらっています。猫の健康を守るためにも、むやみに食べ物を与えるのはやめましょう。
ごはんあずかりボックスと注意書き
↑ねこごはんあずかりボックスと餌やり禁止の注意書き。この注意書きは島のいたるところにありました。

田代島探索開始

猫多い少ないの看板
はちわれさんと前髪さんに別れを告げて、島内の探索に出発!
有名な「←多い ネコ 少ない→」の看板がありました。私はもちろん多いほうへ。

しばらくトイレはないので、ここで済ませておくのがおすすめです。到着直後はトイレに列ができていました。

実際に歩いた探索ルート

実際に歩いたルート
私が実際に歩いたルートは
仁戸田港

阿部ツ商店

島の駅

猫神社

大泊港

仁戸田港

オリーブカフェ

マンガアイランド

仁戸田港
です。

探索レポート

有名な看板前を出発し、歩くこと20分、島唯一の商店が見えてきました。
休みのこともあるようですが、この日は営業日だったようで、飲み物などが売られていました。

これまで集落だった景色は、阿部ツ商店さんを過ぎると一転して緑一色に。
自然が豊かですね。
↓猫神社に向かう途中に出会った猫さんたち。どの猫も日陰で休んでいました。

島の駅到着★軽食をいただけます

看板前を出発して、約30分後。島の駅に到着しました。

ここは軽食やドリンク、ビールがいただけるほか、持参した食べ物の飲食時にも利用OKとのこと。お土産も売っています。
季節によってメニューが変わるようですが、チーズケーキなどもいただけるようです。
まだ10時半とお昼には早かったので、このまま猫神社まで歩きました。

島の駅から猫神社までは約200mほど。もう少しです!
島の駅
島の駅をあとにして、再び歩き始めること3~5分。
ようやく猫神社にたどり着きました!

猫神社

猫神社
森の中にひっそりと佇む猫神社。
古くから島では「漁を招く」「大量をまねく」存在として、猫を大切にしていました。ある日、いかりを作るために石を砕いていたところ、その破片が猫を直撃。瀕死のケガを負わせてしまうという事故があったそうです。そのことに心を痛め、今後の猫の安全と大量を祈願して、石造の小祠を安置し、猫を祀猫神様として信仰を深めていったのが、猫神社の始まりだそう。
猫神社
お供え物がたくさんありました。お酒や猫の置物、平たい石に猫のイラストやお願い事が書いてあるものなどなど。
 ↓黒猫さんと黒猫のイラスト。似顔絵でしょうか。かわいい偶然です。
猫と神社
このまま進んでも猫神社の先は大泊港のため、引き返す人も多かったです。大泊港に古民家カフェがあるようなので、そこへ行ってみることに。
大泊港までは10分ほどで着きました。仁斗田港からは約2.5kmです。
大泊港
↑大泊港。仁斗田港を利用する観光客のほうが多いのか、大泊港はすっきりとした印象。

大泊港にもちらほら猫が。どの猫も人懐っこいです。
↓左:触らせてくれた黒猫さん 右:尻尾を立てて駆け寄ってきてくれた猫さん
猫

大泊港からマンガアイランドへ

古民家カフェ福猫さんを見つけましたが、この日は残念ながら休業日でした。
ここから仁斗田港のほうへ戻り、オリーブカフェさんとマンガアイランドを目指します!

オリーブカフェさんへ向かう途中に、クロネコ堂さんというお店がありました。郵便局跡地にできた店とのこと。
ごはんやドリンクのほかにお土産もあるようです。

さて、お目当てのオリーブカフェさんはというと、こちらもまさかの休業日……。残念!

気を取り直して、マンガアイランドへ向かいます。

↓クロネコ堂さん。ねこごはんあずかりボックスに似ているイラストが描かれていました。
島の猫は白、黒、キジトラ、グレーのような色味の猫が多かったのですが、ここでようやく茶トラさんに出会うことができました!
木陰でのんびり大あくび。気持ちよさそうです。

↓クロネコ堂からマンガアイランドへ向かっているときに出会った猫さんたち。木陰の涼しい場所に集まっていました。

マンガアイランド到着

そうこうしているうちに、マンガアイランドへ到着!
猫型ロッジが特徴的でかわいいです。見晴らしもよく、いい景色でした。
椅子とテーブルがあったので、ここでお昼を食べることに。
テーブルに寝そべっている猫さん。空いているスペースを借りて昼食タイム。
マンガアイランドにはトイレがあります。
田代島を訪れた人のブログなどでは、マンガアイランドにはたくさんの猫がいるとの情報が多く見受けられました。しかしこのテーブルを半分借りたこちらの猫を含めて3匹しか見当たらず。残念。
何度も田代島に来たことがあるという方ともお話したのですが、やはり「猫が少ない。いつもはもっといる。こんなに少なかったことはない」とおっしゃっていました。
タイミングが悪かったのでしょうか……。
猫さんたちはガサガサと袋の音がするテーブルを回って「おやつちょうだい」と愛嬌を振りまいていました。しかし、かわいいからと言って食べ物を与えてはだめですよ。

マンガアイランドでの昼食後、来た道とは違う道を通って、仁斗田港へと向かいます。

↓仁斗田港へ向かう途中に出会った猫さんたち。
左上:首輪をしている猫さん 右上:島では珍しい茶トラ白さん 右下:シマシマ会合 左下:草を食べる猫さん
仁斗田港に戻ると、フェリー待合所の猫さんが増えていました。フェリーが来るまで、癒しの時間。
↓黒&はちわれ会合。
そうこうしているうちに、フェリーが到着。帰りも同じくシーキャット号です。
行きと違って、帰りはお昼の便で田代島にやってきた人たちもいたため、ほぼ満席。


14時、田代島を出航しました。ありがとう田代島!

実際に行ってみて

各スポットへの所要時間

153㎝、女性の私が歩いて実際にかかった時間です。

仁斗田港→島の駅…約30分
島の駅→猫神社…約5分
猫神社→大泊港…約10分
大泊港→仁斗田港…約40分(猫神社を通らない別ルートを歩きました)
仁斗田港→マンガアイランド…約10分

猫の写真を撮りつつ進みましたが、だいたい1時間半ほどあれば主要な観光スポットは回われるのではと思います。ルートや猫に足を止める時間などで変わってくると思うので、目安として旅行の計画を立てる際にお役立てください。

歩いている時間だけ見ると、たいしたことなさそうですが、坂道が続くので歩いた時間以上に体力を消耗します……。私は次の日、見事に筋肉痛になりました。

おすすめの探索ルート

今回は仁戸田港にしか船が止まりませんでしたが、通常でしたら大泊港に降りて仁戸田港へ向かって歩くルートがおすすめです。

大泊港

猫神社

島の駅(ここで昼食でも)

マンガアイランド

仁戸田港(ここで乗船)
というルートのほうがスムーズに島を探索できるように感じました。

島内の飲食店

島内の飲食店は以下の通りです。

・島の駅
・古民家カフェ福猫
・オリーブカフェ
・クロネコ堂

営業日に決まりはないようですが、島の駅とクロネコ堂はSNSで情報を発信しているようなので、確認してみるといいでしょう。
島の駅ではおにぎりなどのメニューもあるらしく、クロネコ堂ではカレーなどがいただけます。営業日であれば昼食は持参しなくても大丈夫です。

服装や持ち物

個人的に服装は長そで長ズボンがおすすめ。自然が豊かな島なので、虫がたくさん飛んでいます。虫刺され対策の意味を込めて、長そで長ズボンがいいと思います。

また、靴は履きなれたスニーカーがいいでしょう。坂ばかりの道は舗装されていても大変です。

持ち物は飲み物、ゴミ袋などがあると便利です。売店も少なく、自動販売機はありません。夏の時期に田代島への旅行を計画しているのなら、飲み物は必須です。
また、道中にはゴミ箱がないため、小さなゴミ袋があるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。猫と島民が共存している猫島。猫好きではなくても、島の自然や景色、のんびりとした雰囲気に癒されること間違いなし。天気のいい日を狙って訪れてみてはいかかでしょうか。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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