猫がなつかない理由① 大きな声や低い声を出している

理由の1つ目は、猫に「この人うるさいなあ」、「威嚇されている!」と思われてしまっているパターン。猫に話しかけるとき、興奮気味に大きな声を出していたり、太く低い声を出したりしている人は要注意です。

猫は人間よりもずっと聴覚が優れた生き物です。音を敏感に拾う聴力を持っているため、大きな声は耳障りに聞こえてしまいます。
また、男性的な低い声は、猫にとって唸り声のように聞こえ、「威嚇されている」=「敵だ!」と勘違いすることがあります。

猫にとって好ましいのは、高めでささやくような声です。女性らしい声に安心感を覚えるとされています。

猫に話しかけるときは、まずいつもより声のボリュームを落としてください。「猫なで声」とまではいかなくとも、普段よりも高めでささやように、優しく話すことを意識しましょう。

猫がなつかない理由② 動作が荒々しい

理由の2つ目は、動きが荒々しいあまりに、猫をびっくりさせてしまっているパターン。「なんだか居心地が悪いな」と思われてたり、「この人怖いな……」と思われていたりするのかもしれません。

バタンバタンとドアの開け閉めを乱暴にする、足音が大きい、落ち着きなく動き回っているといった動作は、猫に嫌がられる原因の一つです。
また大声を上げてオーバーリアクション気味で猫に接する、急に飛びかかるようにするなどといった荒々しい動きは、猫に威圧感を与えかねません。そういった動作に恐怖を感じてしまう猫もいます。

何気ない仕草でも、猫にならって極力物音を立てないように、静かに、いつもよりおしとやかに、と意識付けできるといいでしょう。

猫がなつかない理由③ 距離感が近すぎる

理由の3つ目は、猫が慣れていない段階で、パーソナルスペースに踏み込んでいる“距離なし”のケースです。非常にショックですが、猫に「空気読んで!」、「しつこいなあ、もう構わないで!」と思われてしまっているかもしれません。

猫は、「個人的距離」、「社会的距離」、「臨界距離」、「逃走距離」といった4つの距離感を持っています。
一番近い「個人的距離」は、特に仲のよい猫や、心を許した飼い主のみ入ることが許される距離です。
次の「社会的距離」は、個人的距離よりも少し広い範囲を差します。同居猫や顔見知りの猫や人であれば、立ち入ることを許される距離です。
「臨界距離」は、見知らぬ猫や人は、立ち入ることができません。無理やりスペースに入ろうとすると、自己防衛の本能から、威嚇・攻撃といった行動をとる場合もあります。
最後の「逃走距離」は、知らない猫や人と出会ったときに逃げ出してしまう距離です。

まだ慣れていない猫と接するときは、むやみにプライベート空間に立ち入らないようにしましょう。
また、嫌がる猫を構い過ぎることも、なつかれにくくなる原因です。逃げる猫を執拗に追いかけたり、構い続けたりすることは絶対にやめてくださいね。

猫がなつかない理由④ 苦手な匂いがする

なつかない理由の4つ目は、猫が嫌いな匂いがする、もしくは匂いがきつすぎることです。

猫は人間以上に鼻がきく生き物。人間にとってはちょうどよいと感じる香りが、猫を苦しめていることもあります。不快な匂いがするものに、わざわざ近寄る猫はいません。香水の匂いを嫌がる猫も多いです。
猫と接するときは香水をつけない、香りの強い柔軟剤はやめるなど、匂いに対しての配慮もお忘れなく。

<こんな匂いには注意>
・レモン、シトラスといった柑橘系の匂い
・香水の匂い
・強い柔軟剤の匂い
・タバコの臭い

猫がなつかない理由⑤ じっと目をみつめている

理由の5つ目は、じっと目をみつめることで、猫に「喧嘩を売られている!」と、受け止められているパターンです。

目と目でみつめ合って仲を深める……というのは人間同士の話。猫の世界では、互いの目をじーっとみつめることは、喧嘩をはじめるサインなのです。
大きく目を見開いて、真正面からみつめるのは特にNG。そんなつもりはなくとも、明確な威嚇として猫に伝わってしまいます。

逆に目を細める、まばたきをするといったしぐさは、猫のリラックス状態を表します。猫と仲よくなりたいときは、目の様子にも注意してみましょう。

猫になついてもらうためのコツ

猫がなつかない、猫に嫌われてしまう理由を解説しましたが、猫ともっと仲を深めるためにはどうすればいいのでしょうか?
猫になついてもらうためのコツを、いくつかピックアップして紹介します。

無関心を装う

「しつこくかまいすぎ」や「距離なし」は猫に嫌われる行動。逆に「あなたになんか興味ないよ」と無関心を装うほうが、はやく距離を縮めることができます。
静かにしたいときにそっとしておいてくれる人、パーソナルスペースを理解してくれる人、自分のペースを尊重してくれる人は、猫にとっても一緒にいてリラックスできる、信頼できる存在になるのです。

優しく高めの声を意識する

猫と接するときは、女性のように優しく、やや高めのトーンでしゃべることを意識しましょう。声を大きく張るのではなく、ゆっくり、ささやくように話すのがベストです。
先にも説明したとおり、大きい声や低い声は猫に威圧感、恐怖感を与えることがあります。
小さな子どもに語り掛けるような口調で、優しく声を出してみてください。
普段声が低い人にとってはなかなか恥ずかしいかもしれませんが、猫と仲よくなるためには恥を捨てちゃいましょう!

近付くときは視線をそらしながらゆっくりと

正面からじっと目をみつめて近付くのは、「攻撃するぞ!」という威嚇の合図です。また、性急な動作やオーバーリアクションは猫を驚かせてしまいます。
猫を安心させたいのであれば、目線を合わせずに、ゆっくりと近寄るのが正解です。
猫が逃げ出したり嫌がったりしなければ、そのまま喉や首回りなど、喜ぶところを優しくなでてあげましょう。

ごはんやおやつで距離を縮める

普段はクールな猫も、空腹時に出てくるごはんや、大好きなおやつの魔力には抗えないものです。
大好物でご機嫌をとってあげれば、食いしん坊な猫との距離感はグッと縮まることでしょう。
ただ、おやつの食べすぎは肥満のもとです。あげる分量を決めて、その範囲のなかで与えるようにしてくださいね。

まとめ

猫になつかれない理由と、なついてもらうためのコツの紹介でした。
「こんなにも好きなのに、猫がなついてくれない……」と悩む人には、必ず理由があるのです。今回の記事を参考に、猫との接し方を少しずつ改善してみてはいかがでしょうか。
ただし、なつきやすさには個人差があります。決して焦らず、猫の様子を見ながらゆっくりと距離を詰めるのがいいでしょう。
猫からの愛情を感じられるようになれば、今以上に幸せな毎日が待っていますよ!
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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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