猫が見つめてくる気持ち①おねだり

かわいらしい猫が大きな瞳で真っすぐな視線を向けてくる……飼い主としてはたまらないシチュエーションですよね。
猫が飼い主を見つめる一番大きな理由は、何かをおねだりしているとき。人間のように言葉や身振り手振りでのコミュニケーションを持たない猫が、自分の気持ちをアピールする一つの手段なのです。

おねだりの内容にもいくつかのバリエーションがありますが、最も多いのは「おなかが空いたよ~」といったごはんやおやつの催促でしょう。
生活の多くの時間を寝て過ごす猫にとっても、ごはんやおいしいおやつの時間は楽しみなもの。「早くちょうだいな」の気持ちを込めて飼い主さんを見つめています。

また、活発で遊び好きな猫の場合、「一緒に遊んで!」といった気持ちで見つめてくることがあります。そんなときは、退屈そうにしているか、期待で瞳がイキイキと輝いて見えるでしょう。
もともと野生のハンターとしての気質を持つ猫は、ネズミのように素早く動くものに反応します。猫じゃらしや長い尻尾のついたおもちゃを使って遊びに誘うと喜びます。
また猫によっては、犬のようにボール遊びを好む場合も。愛猫の遊びの“ツボ”を探してみるのも楽しいですよ。

猫がゴロゴロと喉を鳴らしたり、目を細めながら見つめてきたりするときは、「飼い主さんに甘えたいな」という合図です。
ほかにも、甘えるときの仕草として膝の上に乗る、ナデナデを催促してゴロンとおなかを見せる猫も。この“甘えの視線”を感じたら、時間が許す限り甘やかしてあげてくださいね。

猫が見つめてくるときの気持ち②不満

甘えの視線とは違い、ちょっぴり「じとーっ」とした視線を感じるとき……猫は何か不満を訴えかけているのかもしれません。このときの猫は、強く抗議するまではいかなくとも、「何だかしっくりこないなあ」、「物足りないなあ」という気持ちを込めて飼い主を見つめています。

不満の原因になるのは、やはりごはんやおやつです。
「ごはんが足りないよ」、「もっとおやつ食べたい!」というプチ抗議したいとき、猫は飼い主さんに少々きつい視線を投げかけてきます。

またトイレの清掃が十分でないとき、「トイレが汚れていて気に食わないんだけど……」と遠目からじーっと見つめてくることも。
猫はとても清潔な生き物で、トイレの汚れを嫌います。そんなときは、猫のストレスにならないよう、素早く片付けてあげたいものです。

ほかにも、遊びが物足りなかった、もっと構って欲しいという不満が視線に表れてくることも。
なかには、飼い主が猫の視線に気付くと、「不満だよお!」とまるで文句を言うかのように鳴きだす猫もいます。見つめながら鳴き声を上げる姿は、ワガママで甘えん坊な性格の猫によく見られます。
猫のワガママに100%付き合うのはもちろんNGですが、可能な限り要求に応えてあげる必要があるかもしれませんね。

猫が見つめてくるときの気持ち③やきもち

猫の脳の構造は人間とよく似ており、大脳皮質が発達しています。そのため、喜んだり怒ったり、複雑な感情を示すところも人間と類似しているのです。
特に子猫の頃から飼い主と長い時間を過ごしてきた猫は、甘えん坊でやきもちを焼きやすい性格になる場合があります。
猫にとって、身の回りの世話をしてくれる飼い主さんは母親も同然。いつまでも子猫のように甘えていたい存在なのです。

猫の嫉妬の対象は、あとから仲間入りした同居猫やほかの動物、飼い主のパートナーや子どもなどさまざまです。
なかには、ジロジロと見つめてくるばかりではなく、間に割り込んできたり、抗議の鳴き声を上げてきたりといったように、分かりやすく嫉妬を露わにする猫も。
ほかの猫や赤ちゃんがいる場合は、猫が思うまま愛情を一番に注ぐことは難しいかもしれませんが、なるべく優先して構ったり、要求に応えてあげましょう。

飼い主さんにはさまざまな人間関係がありますが、猫の場合信頼して甘えられるのは飼い主さんだけ。そんな愛猫の“いじらしい”やきもちを受け止めてあげてくださいね。

もし猫と目があったら

猫がじーっと見つめてくるのにはさまざまな理由があることが分かりましたが、もしふと猫と視線が合ったら、どのように行動するのがいいのでしょうか? 
対処方法を間違えると、「威嚇されている!」と猫に勘違いされてしまうこともあります。猫の表情や仕草を参考に、感情を読み解いてみましょう。

猫が緊張状態のとき、怒っているときは見つめ返さない

野生の猫同士が対峙したとき、じーっと互いを見つめ合うのは「威嚇」のサインです。両者の間に歴然とした実力差があるときには、弱い方の猫がふっと視線を逸らして「敵意はないよ、ケンカするつもりはないよ」と意思表示します。

両者の実力が拮抗しているときは、睨み合いから唸り合いに発展し、大ゲンカになってしまうことも。
もしじーっと見つめてくる猫が緊張状態、または臨戦態勢に入っているときは、決して見つめ返さないようにしましょう。

ゆっくりとまばたきをしてみる

猫が誰かを見つめながらまばたきをするのは、リラックスしている表れです。これは親猫と子猫が愛情を交わすのに、まばたきの仕草が用いられることが由来しています。
猫が飼い主にまばたきをしてくれるのは、「信頼しているよ」という気持ちの表れなのですね。こちらからも猫の目を見ながらゆっくりとまばたきし、愛情のお返しをしてあげましょう。

答えらえれそうな要求なら応えてあげる

3つの理由でも説明した通り、猫の視線には何らかの要求が含まれているケースがほとんどです。
「もうちょっと構って欲しい」、「優しく撫でて欲しい」、「トイレを片付けて欲しい」という要求には、できる限り応えてあげるのがいいでしょう。

ホラー? 猫が何もないところを見つめる理由

猫と暮らしていると、何もないハズの場所をじーっと見つめる姿を目撃することもあります。熱心な猫の視線の先は、ただ宙が広がるばかり……。ちょっぴりホラーに感じてしまいますが、やはりそこにも猫なりの理由があります。

猫は聴覚や嗅覚が人間の何倍も優れている動物です。そのため、人間には聞こえないような小さな物音を察知したり、ちょっとしたニオイの変化に気が付いたりすることもしばしば。
猫がじーっと何もないところを見つめているときは、その方向から音が聞こえていたり、何かのニオイがしたりしているのかもしれません。

また「人間には見えない紫外線などを見つめているのでは?」という説も。決してお化けが見えている訳ではないようなので、安心してくださいね。
さらに、何かを見つめていたと思ったら、ただ単にボーッとしているだけだった、なんてケースも。のんびり屋でマイペースな猫のこと、何もない宙を見つめていたとしても、そこには特に意味はないのかもしれませんね。

まとめ

以上、猫が飼い主さんをじーっと見つめてくる理由3点について解説しました。
言葉を話すことができない猫は、見つめるによって飼い主さんに何かを訴えかけようとしていることが分かりましたね。熱い視線をキャッチしたら、「何を伝えようとしているのかな?」と猫の気持ちを考えてあげてくださいね。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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