さつまいもは犬の手作りごはんの定番

さつまいもは犬に与えても大丈夫です。今では手作りごはんの定番食材になっています。手に入りやすく汎用性の高さが人気を集めているみたいですね。ドッグカフェでもさつまいもを使ったメニューが多くあり、犬にとって身近な野菜になりつつあるといえるでしょう。

犬にさつまいもを与えるメリット

さつまいもは「野菜をひとつに凝縮するとさつまいもになる」といわれることもあるくらい、栄養バランスがいい食材です。甘くておいしいさつまいもには、どんな栄養があるのでしょうか。

1.免疫力アップ

さつまいもには免疫力を高めてくれるビタミンCが含まれています。含有量は生のさつまいも100gあたり29mg、加熱しても100gあたり23mgとほとんど変わりません。さつまいもに含まれるでんぷんによってビタミンが壊れにくくなるためです。

特に寒い季節は免疫力が低下しがち。風邪をひかないようにしたい、あたたかいものを食べたいと思う人が多いと思います。冬のイメージが強いさつまいもは、加熱してもビタミンが壊れにくいため、あたたかいものを食べたい寒い時期にうってつけの食材といえます。

人も犬もさつまいもでおいしくビタミンを摂取し、免疫力を強化をはかりたいですね。

2.整腸作用

さつまいもを切ったときに出てくる白い液体の正体が「ヤラピン」です。ヒルガオ科の植物に含まれる成分ですが、食材としてはさつまいもにしか含まれていません。ヤラピンは胃粘膜の保護や腸のぜん動を促してくれます。
加えて、さつまいもには食物繊維も多く含まれていることから、ヤラピンとの相乗効果で便秘解消にとても効果的です。
また、食物繊維には便を固める効果があるので、慢性的な下痢に悩んでいる犬にもよい食材といえます。特に原因がないのに下痢をしている場合は試す価値ありです。

3.アンチエイジング

さつまいもには「クロロゲン酸」と皮に「アントシアニン」というポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、体がサビる(老化)のを防いでくれます。クロロゲン酸は皮近くに一番多く、紫芋以外の品種の場合アントシアニンは皮にしか含まれていません。できればさつまいもは皮ごと与えることをおすすめします。「紫芋」であれば、皮をむいても多くのアントシアニンを摂取できますよ。

さつまいものあげ方

1.加熱してから

犬にさつまいもを与えるときは、加熱してから与えましょう。生のさつまいもは消化に悪く、下痢や嘔吐の原因になるのでおすすめできません。皮や皮付近に栄養素が含まれているため、皮ごと与えたいところですが、おなかを壊しやすい犬には取り除いたほうがいいでしょう。
焼き芋や蒸し芋など、柔らかくしたものをごはんのトッピングやおやつにするのがおすすめです。味付けはせずに、丸のみしても喉に詰まらない大きさに切ったり、つぶしたりしましょう。

2.適量

焼き芋(皮むき)のカロリーは100gあたり163kcalです。高カロリーというほどではありませんが、与えすぎると肥満を招いてしまいます。犬のおやつは一日の総カロリーの10~20%程度が理想です。
5kg程度の小型犬では20gが適量といえるでしょう。20kgの中型犬だと65g程度、40kgの大型犬で110g程度が適量になります。
肥満気味の犬、太りやすい体質の犬にはさつまいものカロリー分、フードの量を減らすようにしましょう。

3.さつまいもを使っておやつ作り

クッキーやボーロ、ケーキ、ノンオイルチップスなどさつまいもを使ったさまざまな犬用レシピがあります。
かぼちゃを使ったレシピをさつまいもに代えて作ることもできるようです。
焼き芋や蒸し芋のままよりも焼菓子にしたほうが、トレーニングのご褒美などに使いやすくなります。用途に合わせて簡単そうなものを作ってみてはいかがでしょうか。

犬にさつまいもを与えるときの注意点

1.アレルギー

さつまいもはアレルギーを発症しにくいといわれていますが、まれにアレルギーを持っている犬もいます。少量与えてみて、下痢、嘔吐、皮膚のかゆみや赤みなどの症状が出たらアレルギーを疑いましょう。さつまいもの食物繊維の摂り過ぎによる下痢なども考えられるため、最初から大量に与えることは避けてください。

2.消化不良

さつまいもには食物繊維が豊富に含まれています。さつまいもを食べているとき、端のほうに繊維を目にすることがありますよね。適度な量の食物繊維は腸内環境の正常化にとてもいい効果を発揮してくれますが、摂り過ぎは逆効果です。愛犬の健康を考え、欲しがるだけ与えたり一気に大量のさつまいもを与えたりすることはやめましょう。

3.結石

結石ができたことがある犬には、さつまいもに注意が必要です。さつまいもにはシュウ酸カルシウムが含まれています。皮をむいて茹でこぼしたさつまいもならシュウ酸はほぼ除去されていますが、焼き芋や蒸し芋、レンジで柔らかくしたものにはそのままシュウ酸が残っています。シュウ酸カルシウムが原因の結石になったことがある場合は、茹でこぼしたさつまいも以外は避けたほうがよいでしょう。

じゃがいもアレルギーの犬は?

じゃがいもにアレルギーがある犬はさつまいもを食べられないと思う方も多いかもしれません。しかし同じ「いも」と名前がついていても、じゃがいもとさつまいもは別の植物なのです。じゃがいもはナス科、さつまいもはヒルガオ科です。そのため、じゃがいもアレルギーの犬がさつまいもを食べてなにか症状がでることは考えにくいといえます。

まとめ

寒くなってくるとさつまいもを食べたくなりますね。味付け前に取り分ければ、手軽に愛犬とさつまいもを楽しめますよ。さつまいもにはさまざまな品種があるので、飼い主さんと愛犬の好みの品種を探してみてはいかがでしょうか。
 執筆者プロフィール
元ペットショップ店員。2匹の白猫と暮らしています。ペットのフードやおやつを試食するのが好きです。

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