愛犬のこんな態度は、散歩を嫌がっているのかも

愛犬を散歩に連れ出そうと準備を始めると、たいていの子はそれに気づき喜ぶものです。しかし散歩に行きたがらない犬もいるようです。
たとえばこんな姿を見たことはありませんか?
これらすべて、お散歩を嫌がっている姿です。
たとえばこんな姿を見たことはありませんか?
- 今から散歩だと察知したとたん、家から出るのを嫌がる
- リードの装着を拒否する
- なんとか外へ連れ出しても、リードで引かれることを拒否
- 道端に寝そべったり踏ん張ったりして、進むことを嫌がる
- ときどき立ち止まったかと思うと、なにか言いたそうにアイコンタクトをとってくる
- まだ出たばかりなのに家の方向へ行きたがる
これらすべて、お散歩を嫌がっている姿です。
犬が散歩を嫌がる理由は?

犬が散歩を嫌がる理由はいろいろあります。
飼い主さんに甘えている?
よく耳にするのは「飼い主さんに甘えているのでは?」という言葉。たしかに、散歩に行くのを渋ったらおやつをもらえた、歩くのをやめたら抱っこしてくれたなどの経験から、甘えて散歩を渋るようになることもあります。
しかし私(筆者)は以前、かかりつけ医に「犬が散歩中に歩くのを嫌がったときの理由が「甘えているから」というケースは実はそれほど多くない。」と教わりました。
愛犬はそのころ、散歩途中で抱っこを求めてくることが多くなったため、健康診断ついでに先生にご相談したときにいただいた答えです。
実際、愛犬には関節痛がありました。できればあまり長く歩きたくないと考え、そのような行動をとっていたのだろうと、のちにいただいたレントゲン結果をみて確信しました。
飼い主さんにただ甘えているだけではない、なにか別の理由もあるはずです。
しかし私(筆者)は以前、かかりつけ医に「犬が散歩中に歩くのを嫌がったときの理由が「甘えているから」というケースは実はそれほど多くない。」と教わりました。
愛犬はそのころ、散歩途中で抱っこを求めてくることが多くなったため、健康診断ついでに先生にご相談したときにいただいた答えです。
実際、愛犬には関節痛がありました。できればあまり長く歩きたくないと考え、そのような行動をとっていたのだろうと、のちにいただいたレントゲン結果をみて確信しました。
飼い主さんにただ甘えているだけではない、なにか別の理由もあるはずです。
家の外や散歩コースに恐怖を感じている
一歩外に出たとたん、車や人、犬、ときには猫も目の前を通り、あちこちからサイレンやバイク、工事など、いろんな音がします。外が怖いのかもしれません。
もし、特定の場所やコースを嫌がる場合は、そこに苦手なワンちゃんがいたり、歩きづらい場所があったりするのかもしれません。過去になにか怖い経験をした場所で、それを覚えている可能性もあります。
もし、特定の場所やコースを嫌がる場合は、そこに苦手なワンちゃんがいたり、歩きづらい場所があったりするのかもしれません。過去になにか怖い経験をした場所で、それを覚えている可能性もあります。
首輪やリードが合わなくて苦しい
首輪やハーネス、リードのサイズは合っていますか? 重たすぎたり、かたい部品が付いていたりしませんか? ひもや部品が体に当たって擦れている可能性もあります。確認してみましょう。
子犬の場合は、サイズや重さが適切であっても、ハーネスやリードの装着に慣れていないために嫌がるケースも多いようです。
SNSで、リードを強く引っ張られている犬の写真をときどき見かけますが、立ち止まってしまった子を歩かせるためとはいえ、おすすめしません。ケガや、首輪やハーネスすっぽ抜けの危険性が高まりますし、散歩嫌いを悪化させてしまう可能性もあります。気を付けましょう。
子犬の場合は、サイズや重さが適切であっても、ハーネスやリードの装着に慣れていないために嫌がるケースも多いようです。
SNSで、リードを強く引っ張られている犬の写真をときどき見かけますが、立ち止まってしまった子を歩かせるためとはいえ、おすすめしません。ケガや、首輪やハーネスすっぽ抜けの危険性が高まりますし、散歩嫌いを悪化させてしまう可能性もあります。気を付けましょう。
ケガをしている、体調が悪い
いつも大喜びの散歩を突然嫌がるようでしたら、どこかに痛みがあるか、体調がすぐれないということも考えられます。
途中で歩くのを嫌がり始めたなら、足にケガをしてしまったのかもしれません。
犬は我慢強い動物です。いつもと違う様子がみられたら、できるだけ早く詳細を確認しましょう。
途中で歩くのを嫌がり始めたなら、足にケガをしてしまったのかもしれません。
犬は我慢強い動物です。いつもと違う様子がみられたら、できるだけ早く詳細を確認しましょう。

▲散歩を嫌がることが続いたある日、急に歩けなくなってしまったという、編集部スタッフの愛犬よもぎちゃん。
「動物病院で、椎間板ヘルニアと診断されました。散歩を嫌がっていたのは、腰に痛みを感じていたからかもしれません。治療後は、お散歩に積極的になりました!」(スタッフS.O)
「動物病院で、椎間板ヘルニアと診断されました。散歩を嫌がっていたのは、腰に痛みを感じていたからかもしれません。治療後は、お散歩に積極的になりました!」(スタッフS.O)
老化により体力がなくなった
シニアになると体力の低下により、散歩が負担になることがあります。
年齢や筋力体力に対し、歩くペースが速すぎる、時間が長い、散歩コース内に坂や段差が多いなどで、痛みやストレスを感じているのかもしれません。
年齢や筋力体力に対し、歩くペースが速すぎる、時間が長い、散歩コース内に坂や段差が多いなどで、痛みやストレスを感じているのかもしれません。
雨が降っている、暑い
天候や気候が関係しているケースも少なくありません。犬は、私たち人間以上に暑いのが苦手ですし、雨で足が濡れるのを嫌がる子もいます。
犬が散歩を嫌がるときの対処法

コースを変える
散歩は好きで、特定の場所を拒否しているようであれば、思い切って散歩コースを変えましょう。
私は愛犬に対し、とくに散歩嫌いではない子にも何種類かの散歩コースを用意し、体調や気候、または気分によって、前日とは違うコースを歩かせています。それぞれに得意なコース、好きなコースがあることがわかり、おもしろいですよ。
私は愛犬に対し、とくに散歩嫌いではない子にも何種類かの散歩コースを用意し、体調や気候、または気分によって、前日とは違うコースを歩かせています。それぞれに得意なコース、好きなコースがあることがわかり、おもしろいですよ。
おやつを利用する
車やバイク、犬など、愛犬が苦手としているものを把握できている場合は、おやつを使ったトレーニングがおすすめです。ほかの原因と比較すると、改善・解消までの時間はかかりますが、根気よく教えれば、必ず理解してくれます。
また、慣れるまで、苦手としているものを回避するのも大切です。愛犬が苦手としている対象物と遭遇する確率が低い時間帯やコースを選んで、散歩をしましょう。
苦手としているものが近づいてきたら愛犬の名前を呼び、注目させます。「おすわり」か「待て」をさせ、おやつをあげましょう。飼い主さんとおやつに注目し、そのままやり過ごせたら、もう一度ご褒美をあげてください。
おやつへの関心が薄い子でしたら、音の鳴るおもちゃやクリッカーの使用も効果的です。
また、慣れるまで、苦手としているものを回避するのも大切です。愛犬が苦手としている対象物と遭遇する確率が低い時間帯やコースを選んで、散歩をしましょう。
苦手としているものが近づいてきたら愛犬の名前を呼び、注目させます。「おすわり」か「待て」をさせ、おやつをあげましょう。飼い主さんとおやつに注目し、そのままやり過ごせたら、もう一度ご褒美をあげてください。
おやつへの関心が薄い子でしたら、音の鳴るおもちゃやクリッカーの使用も効果的です。
夏の暑い日は過ごしやすい時間帯に出かける
犬は暑いのが苦手な動物です。夏の間の散歩は、早朝と太陽が沈んだ夕方から行うようにしましょう。できるだけ、日陰を選んで歩くようにします。
その他
首輪やリードが原因のようでしたら、すぐに適切なものと変えましょう。首輪自体が愛犬の体に負担をかけている場合もあります。首輪の可能性がありそうなら、思い切ってハーネスに変えることをおすすめします。
また、リードに慣れてもらうために、家のなかでのお散歩練習もおすすめです。
年齢的体力的に散歩が負担になっているようなら、短い距離を時間かけてゆっくりと、歩きやすいコースを選んだり、コース内にある階段や段差は抱っこしたりするなど、愛犬に合った内容に調整してみましょう。
体のどこかに痛みや不調があるようでしたら、獣医師に相談してください。
また、リードに慣れてもらうために、家のなかでのお散歩練習もおすすめです。
年齢的体力的に散歩が負担になっているようなら、短い距離を時間かけてゆっくりと、歩きやすいコースを選んだり、コース内にある階段や段差は抱っこしたりするなど、愛犬に合った内容に調整してみましょう。
体のどこかに痛みや不調があるようでしたら、獣医師に相談してください。
まとめ

私の愛犬で1頭だけ、散歩嫌いな子がいました。臆病な性格で、とくにバイク音を苦手とし、初めてバイクが目の前を横切ったときにはパニックで大暴れ、ハーネスもすっぽ抜けてしまい大変でした。
最後まで散歩は大好きにはなれなかったようです。しかし「飼い主が喜ぶから付き合ってあげよう」とは思ってくれたようで、しぶしぶながらもリードを装着させてくれ、外へ出ればしっぽフリフリ笑顔でアイコンタクト、喜んで歩く姿を見せてくれるようになりました。
最後まで散歩は大好きにはなれなかったようです。しかし「飼い主が喜ぶから付き合ってあげよう」とは思ってくれたようで、しぶしぶながらもリードを装着させてくれ、外へ出ればしっぽフリフリ笑顔でアイコンタクト、喜んで歩く姿を見せてくれるようになりました。
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