そもそもキャリーバッグって必要?

キャリーバッグと4匹のチワワ
ケージやトイレシートのように、犬が家にやってくる初日から必要で、必ず前もって用意しておくべきものの中には含まれないかもしれません。しかし愛犬との暮らしの必需品であるといえます。
愛犬とのライフスタイルを考え、じっくりシミュレーションをし、どのようなタイプが必要かを考えてみましょう。

どんな時に役立つか

  • 通院時
かかりつけ動物病院が徒歩圏内で、かつ犬がお散歩ついでに行ける状態なら問題はないのですが、そうでない場合はキャリーバッグに入れて病院へ連れて行くことになります。
また、クレートに入っていたほうが落ち着くという子も多く、待合室でも役立ちます。
  • お出かけ、旅行
公共交通機関を利用するならマスト、車でのお出かけでも安全上持っておいたほうがいいといえるでしょう。
カフェやホテルなど、犬が利用できる施設でも、施設内の共有場所ではキャリーバッグに入れるよう、ルールとして定められているところも多くあります。
  • 災害時
避難所など家以外の場所で寝食をしなければならないような非常時用に、持っておくことをおすすめします。

キャリーバッグはさまざまな場所やシーンで活躍してくれます。
ひとつではなく、用途に合わせて違うタイプをいくつか所有している飼い主さんも多くいます。
キャリーバッグを持つことで、今まで大変だった移動が楽になったり、お出かけが楽しくなったり、愛犬との暮らしはより豊かに快適になることでしょう。

犬のキャリーバッグを選ぶときのポイント

キャリーバッグに入れられるマルチーズ

用途とタイプを選ぶ

キャリーバッグにはさまざまなタイプがあります。用途に合わせて選びましょう。
  • クレート型(ハード、ソフト)
いわゆる「箱型」の運搬用として作られたキャリーバッグです。
ハードタイプもソフトタイプも、公共交通機関や車など乗り物での移動の際に役立ちます。

プラスチック製のハードタイプは、航空会社によってルールは異なりますが貨物として犬を飛行機に乗せる際にも使用できます。
ソフトタイプは、布やナイロンで作られ、チャックで開閉するタイプです。購入の際は、犬の出入り口が二面に作られているものがおすすめです。

どちらも、犬が中でくるりと一回転できるサイズを選べば、寝床として使用することができます
犬は暗く狭い場所が好きですので、非常時だけでなく普段から好んでクレートを寝床に使用しているというワンちゃんも少なくありません。

また丈夫で軽く、折り畳めるタイプが便利です。折り畳み式のものは、持ち歩くための取っ手が付いているものがいいでしょう。車のシートに固定できるもの、フック付きや給水ボトルが取り付けられるものなど、便利な機能がたくさんついているものもあるようです。選ぶ際のポイントにしてみるといいかもしれません。
  • ショルダーバッグ型、トートバッグ型
徒歩での移動時、また小型犬でしたら乗り物での移動時にも使用できます。
箱型ショルダーバッグはソフトクレートに近い作りのものが多く出ています。底が厚く安定しているものであれば、車の座席に設置するなどクレートのように使用することが可能です。

小型犬との徒歩移動であれば、トートバッグ型も人気です。キャリーバッグらしくないおしゃれな見た目も選ばれている理由です。

トートバッグ型を選ぶ際は、犬がバッグの中で横になったり座ったりできるよう、底バットに厚さがあり、形状が崩れにくい丈夫なものがおすすめです。また二重メッシュやリードをつなげるフックなど、飛び出し防止機能が付いているものを選びましょう。
  • リュック型、スリング型
  • 中型犬用サイズも多く販売されている徒歩移動用キャリーバッグです。
    両手がふさがらないリュックタイプは、荷物の多い旅行などのシーンで人気のようです。

    スリング型はいわゆる抱っこ紐タイプで、飼い主さんと犬が密着する形状になっています。バッグの中に入るのを嫌がるワンちゃんや怖がりのワンちゃんに向いているといえるでしょう。斜めがけスタイルは飼い主さんへの負担も少ないようです。

    スリングは使わない時は折り畳んで小さくなります。普段から持ち歩き、愛犬が疲れた時や人混みが多いときなどに、サッと取り出して使うことができます。
  • ペットカート
シニア犬や多頭飼いの方にとくにおすすめです。車でドッグカフェや買い物、遠くの公園へお出かけの時などに重宝するでしょう。ドッグカフェではテーブルにそのまま差し込めば、愛犬の椅子としても使えます。帰りは歩けないかもしれない長距離お散歩や、暑い時期の熱中症対策アイテムとしても役立つでしょう。

サイズを選ぶ

サイズの選び方は、安全面を考慮し体高、体長に合わせできる限りジャストサイズに近いものを、体重に合わせる場合は少しゆとりを持って選ぶことをおすすめします。
高さは、クレートでもバッグ型でも愛犬が立っている高さで計測し、バッグの中で立てる高さのあるものを選びましょう。

お手入れのしやすさを考える

分解できる、洗える等、お手入れのしやすさも重要です。
便利なキャリーバッグは、初めての購入の際はあれこれ悩み、決まるまでに時間がかかるかもしれません。しかし一つ目を手に入れその便利さを知ると、二つ目、三つ目が欲しくなる飼い主さんも多いようです。

また使用頻度にもよりますが、ケージのようにずっと使用できるものではありません。とくに布やナイロン製のものは消耗品と考え、使用の際は都度ほつれがないか部品のゆるみはないかなど、定期的にチェックしましょう。

タイプそれぞれの特徴

クレートに入ったチワワ
ここであらためてキャリーバッグの種類と特徴、それぞれのメリット/デメリットをご紹介します。

クレート型(ハードタイプ)

・運搬用箱型容器、プラスチック製
・多くは折り畳み式または取り外しが可能
メリット… 通気性がある、衝撃に強く頑丈
デメリット… 重い、かさばる
キャンピングキャリー(超小型~小型用サイズ)

お外ではキャリー、お家ではハウスとしてお使いいただけるキャリーです♪
ペットを守るハードタイプで安心。普段からハウスとして慣れておくことで、お出かけの時だけでなく災害時にもスムーズに移動ができます。

クレート型(ソフトタイプ)

・布またはナイロン製、チャック開閉
・ほとんどが折り畳み式、コンパクトになる
メリット… 通気性がある、軽い、価格が手ごろなものが多い
デメリット… ハードタイプと比較すると耐久性が低い、メッシュ部分はとくにやぶけやすい

ショルダーバッグ型

・肩掛け、斜めがけができるベルトがついている
・メッシュの小窓や大小のポケットなど、さまざまな機能がつき、工夫されている
メリット… 機能的、両手が使える、持ち運びやすい
デメリット… 中型犬用になると大きく重くなり負担が大きい

トートバッグ型

・持ち手が長く肩にかけられる
・ネットやリードフックなど、飛び出し防止のさまざまな工夫がされている
メリット… おしゃれ、犬をなかに入れやすい
デメリット… 中型犬用は少なく、形状が安定しにくいため、犬にとって負担が大きいものもあるので注意

リュック型

・犬は景色を見ることができる作りになっているものが多い
・伸縮性の取っ手と車輪がついていて、キャリーカートに変形するものもある
メリット… 両手が使える、重さを感じにくく負担が少ない、中型犬用も種類が多い
デメリット… 背中に背負う場合は犬の様子が見えない、コンパクトにならない

スリング型

・布製
・斜めがけ抱っこ紐タイプ
メリット… 愛犬と密着できる、手ごろな価格、洗濯できる
デメリット… 体重が重い子への使用や長時間使用は難しい、公共交通機関では使用できない

ペットカート

・車輪の付いたベビーカータイプ
・三輪、四輪などがある
・折り畳める
メリット… 多頭乗せることができる、大型犬もOK、犬以外の荷物も乗せられる
デメリット… かさばる、高価格

まとめ

リュックに入った子犬
いかがでしたか。
新しいキャリーバッグを購入したら、使用本番前にお家で何度か練習を行いましょう。
クレートやバッグの中にタオルやお気に入りおもちゃを入れて、愛犬が落ち着ける好きな場所にしてあげることが大切です。
用途別に使いこなせれば、きっと、愛犬との暮らしがより豊かになるはずです。
 執筆者プロフィール
No dog No life

特に牧羊犬が大好きです。
一番の関心事は「シニアわんことの暮らし」。
「人と動物の共生」「ワンヘルス」にも関心があり勉強中です。

動物愛護フェスティバル実行委員。
某県の災害時動物救護ボランティアチームに所属。
某県の動物愛護センターの登録ボランティア(おうちに帰れなかった犬たちの保護と譲渡のお手伝い)もしています。

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