ある偶然がアメリカンボブテイルを生んだ

1960年代のアメリカ、愛猫家のサンダース夫妻は休暇でアリゾナ州を訪れていました。先住民の居住区を訪れた夫妻は、尻尾が丸く、斑点縞模様の猫を見つけます。

夫妻は猫に「ヨディ」と名付け、アイオワ州の自宅へ連れ帰りました。夫婦が飼っていたシャム猫とヨディを交配させてみると、生まれた子猫のしっぽはほとんどがまんまる。
その後、子猫を引き取った夫妻の友人たちによって、丸いしっぽの猫は繁殖が開始されました。

「アメリカンボブテイル」は1989年にTICA(国際猫協会)から公認を受けました。交配したメインクーンの特徴をよく受け継いでいるため、「短尾のメインクーン」と呼ばれることもあります。

日本にいるボブテイルは劣勢遺伝といわれますが、アメリカンボブテイルの場合は優性遺伝となっています。

ギャップ萌え! ワイルドなのに甘えん坊なアメリカンボブテイル

がっしりした体や鋭い目つきなど、ワイルドさが魅力のアメリカンボブテイルは、実は甘えん坊の遊び好き。温和で社交的な性格で、初めて猫を飼う人やファミリーにもおすすめの猫種です。
子どもにかまわれても動じることなく、犬などの他のペットとも仲よくできる大らかな性格です。

体重は3.5~6.5kg、体型は筋肉質で大きいロング&サブスタンシャルタイプに分けられます。平均寿命は14~18歳といわれており、一般的な猫の平均寿命よりもやや長め。改良の結果、遺伝的疾患の少ない猫種になりました。

毛色やパターン、目の色については、すべてが認められています。見分けに迷ったら、しっぽと顔の形に注目しましょう。しっぽが短く、顔が横長の楕円形なのがアメリカンボブテイルの特徴です。
ダブルコートの被毛はロングからセミロングまであり、さわり心地は硬めです。

比較的おとなしくて誰とでも仲よくでき、愛嬌あふれる猫種です。遊ぶことが大好きなので、猫とのスキンシップを大切にしたい人にぴったりです。

意外にさみしがり屋! アメリカンボブテイルを飼うコツ

アメリカンボブテイルは、中・長毛の猫種ですが、お手入れはそれほど手間ではありません。
毛玉になりにくい毛質なので、週に2回程度の簡単なブラッシングやコーミング、濡れタオルでマッサージを行う程度で十分です。

遊び好きなアメリカンボブテイルは、あまり放っておかれるとストレスを感じてしまいます。毎日おもちゃで遊ぶなどコミュニケーションをとるとともに、部屋の家具を少なめにして走りやすくする、キャットタワーを設置するなど、ひとりでも遊べる環境を作りましょう。

食欲が旺盛でやや太りやすい体質なため、餌のあげ方や量には気を付けたい猫種です。完全に成長するまでには3年ほどかかりますが、3歳以降は特にカロリーコントロールをしっかりおこないましょう。
丈夫ですが、しっぽが短すぎる猫は腸の病気や膀胱炎にかかりやすいようです。
また、大型の猫の特徴として、股関節の病気にも注意しておくといいでしょう。

まとめ

アメリカンボブテイルは、外見も性格もキュートで飼いやすい猫ですが、日本ではまだ浸透していない猫種。ブリーダーが少ないため、見つけるのは難しいかもしれません。

とても魅力的な猫種なので、日本でも手に入りやすくなるといいですね!
 執筆者プロフィール
税理士・社労士補助や衛生管理者を経てフリーライターに。ビジネス、ガジェット、ヘルスケア、ペットなどのWEBメディアを中心に『読むサプリ』をモットーに執筆中。@y_nakan0

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