ふわふわな毛並みに透き通った青い目を持つヒマラヤンの特徴は

ヒマラヤンはダブルコートの豪華な毛並みに、青い目が特徴。豊富な被毛や丸い体、短い手足から太っているように見えがちですが、筋肉質でしっかりした骨格をしています。

シール、ブルー、ライラック、チョコレート、クリームなどの毛色がありますが、すべて耳、顔、足先、しっぽなどに色のついた「ポイント」がなければなりません。

猫らしい鼻筋の通った「ドール」、鼻がつぶれた平らな「エクストリーム(オリエンタル)」という2種類の顔のタイプがあり、どちらもヒマラヤンとして認められています。

100年に近い歳月を経た「未完の傑作」ヒマラヤン

「ヒマラヤン」の猫種名は、模様が「ヒマラヤウサギ」に似ていることから名づけられました。

ヒマラヤンの歴史は、1920年代にスウェーデンの研究者がペルシャとシャムをかけ合わせ、ポイントのある長毛の猫を作ろうとしたところから始まります。その試みはなかなかうまくいかず、さまざまな国の研究者が作出に乗り出しました。

イギリスでは早い段階からペルシャとシャムのかけ合わせが行われていましたが、思うような長毛やポインテッドにならなかったようで、猫血統登録団体に公認されたのは1955年でした。

アメリカでは黒猫とシャムを交配させ、さらにペルシャやシャムを交配させるという方法で1935年にヒマラヤンの原型を作出。当時は「デビュタント」という名前がつけられ、1957年に血統登録団体に公認されました。

方法は違ったものの、イギリス・アメリカ両国でヒマラヤンの原型の作出に成功。しかし、なかなか猫種として安定せず、理想に近い形になったのは1970年代になってからでした。
長い年月をかけて生み出されたヒマラヤンはいまだに改良が続けられていて、愛好家の間では「未完の傑作」と呼ばれています。

おとなしく温和な性格はペルシャ譲り

ヒマラヤンはもの静かで温和。これはペルシャの気質を引き継いでいるからでしょう。
どんなときでもおっとりとしていて、まわりに流されない性格です。攻撃性もほとんどなく、他の猫や子どもとも仲よくできます。友好的なところはシャムに似ていますね。

人が好きで甘え上手ですが、自立心が高く過度にベタベタはしません。激しく暴れることもなく、滅多に鳴くこともないため、マンションや集合住宅でも気兼ねなく飼育できるでしょう。

元気に遊ぶのは子猫のときだけで、成猫になってからはのんびりゴロゴロするのが好きなタイプです。

ヒマラヤンを飼うときに注意したいのは

もふもふの豊かな毛並みが特徴のヒマラヤンは、毎日のブラッシングが必須。手入れを怠ると毛が絡まって毛玉になるばかりか、毛づくろいの際に毛を飲み込みすぎて「毛球症」を起こす心配があります。
ブラッシングの際は、ブラシの通りをよくしたりつやを出したりするために、ブラッシングスプレーを活用しましょう。冬場の静電気防止にも役立ちます。ヒマラヤンの体に安全なものを選んでくださいね。

運動はあまり好きではなく、活発に遊ぶのは子猫のうちだけ。成猫に無理に運動させる必要はありませんが、肥満にならないように接種カロリーの管理は徹底してください。

ヒマラヤンは静かな場所を好み、ゆったりと過ごすことが好きです。大きな音を立てないように気を付け、ヒマラヤンが落ち着ける場所を作ってあげましょう。

まとめ

おとなしく温和なヒマラヤン。性格の大部分は、どうやらペルシャに近いようですね。猫らしくマイペースなヒマラヤンですが、人懐こく従順なので、初めて猫を飼う方にも向いています。甘え上手なヒマラヤンの魅力に、きっとハマってしまうことでしょう。
 執筆者プロフィール
京都でミニチュアダックスと4匹の黒猫と暮らしているフリーライターです。可愛くて生活にかかせないペットたちの情報をお届けしています!

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