【犬の病気】急性胃炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

急性胃炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:胃壁肥厚 嘔吐

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 おーちゃんさん
1年くらい前から、空腹時に泡や透明、黄色のものを嘔吐。少しひどくなると病院へ行き服用。食事量の回数を増やして対応。相変わらず、嘔吐するとこはあった。一週間前から餌を食べてから1時間くらいすると、餌を嘔吐。嘔吐があると、少し時間を開けて2.3回嘔吐する。嘔吐後はしばらく元気ない様子はあるがそれ以外はいつもより大人しいくらいで遊んだり、元気に吠えたりしている。急性胃炎かもと言われ、今週火曜から2泊入院して投薬治療。吐くことなく過ごしていたらしい。戻ってきて、やはり症状は変わらず…。今日、別の病院へ行った。血液検査、腹部エコーでは異常なし。胃のレントゲン、エコーでは、胃壁肥厚が割と広い範囲であること、一番厚いところは1.2センチくらいある、胃炎か胃がんの可能性があるので生検したい。壁が厚いので、内視鏡だと30%くらいの確率で病巣がわかる。開腹手術なら、80%くらいの確率でわかると言われた。このままでは、吐き気止めくらいしかできない。原因を知るために、開腹を進めると言われたが、果たして開腹が必要なのか教えてください。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

内視鏡検査で生検した場合には開腹しませんので侵襲性が少なく安全性が高いと言えましょう。
しかしその反面、胃の粘膜面の腫瘍に関しては目視下でかなり確実に当該部位を切除して検査できますが、胃壁の深部にある場合には見過ごす可能性があります。
開腹手術が可能な状態であれば開腹して胃全体を確認し周辺リンパ節の状況も観察できますので浸潤転移の有無やその場で完全切除できれば完全摘出も行える期待が持てます。
その上で胃壁全層をボーリングして病理検査すればより詳しい診断結果が得られます。
もちろん開けてみて何も出来ないことが判りそのまま閉じる可能性もございますが、それはそれで愛するペットが何と戦っているのか、これからどう接してあげるのが良いのかが覚悟できる事になります。
エコーやレントゲン検査の結果や血液検査や心電図などで慎重に総合的に判断して、決める必要がございます。
ご記載の%は納得の出来る数字だと思います。よく相談して決めてください。
お大事にしてください。

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相談内容:膵臓の機能不全以外の可能性について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 りぼん猫さん
はじめまして。ミニチュアダックス(女の子・2歳4ヶ月・体重3.4kg)です。
どう判断すればよいか分からず相談させていただきます。
幼少のころから、食後3、4時間たっても未消化の嘔吐をたまにしていました。ただその頃は幼少期なので嘔吐があるのはおかしくないと診断されました。
しかし、2歳を超えても症状は変わらず、先日、大量の嘔吐(これは消化された茶色いもの)と、血便がありました。この原因はハッキリ分からないとの診断だったのですが、血液検査や検便の結果、膵臓の機能不全と診断されました。そのため、i/dにパンクレアチンを混ぜ、ふやかして食事を与えています。(ふやかしても、食欲旺盛で完食します。)これにより食事の吸収率は若干良くなりましたが、嘔吐の頻度が増えてしまいました。膵臓の検査は血液、検便だけでしたので、エコーやレントゲンはしていません。(獣医師さんが膵臓の位置的に病状の詳細が分からないのでレントゲン等しないということでした)
そこで質問なのですが、
①パンクレアチンなどの消化酵素は嘔吐の原因になりますか?
②他に嘔吐の原因や消化率の悪さは、膵臓以外にも要因がある場合があるのでしょうか?その場合、一般的な検査はどのように行われるのでしょうか?
③膵臓の検査方法は切開しかないのでしょうか?
症状など説明不足で申し訳ございませんが、今後の参考のためにもアドバイス宜しくお願いいたします。

中津 賞先生(中津動物病院)からの回答

獣医師は嘔吐があれば次ぎの様な疾患ついて一つ一つ該当しないかを頭の中で検討します。
1胃腸の炎症
  急性胃炎、慢性胃炎、胃腸炎、胃腸の潰瘍、種々の感染症(ジステンパー、パルボウイルス感染症、コロナウイルス感染症、サルモネラ感染症等)
2咽頭、食道の異常
  輪状咽頭筋の痙攣、右大動脈弓遺残、食道梗塞、食道狭窄、食道憩室
3胃腸の異常
  急性胃拡張あるいは胃捻転、腸閉塞、胃内異物、小腸内異物、閉塞性ヘルニア、胃幽門の狭窄あるいは閉鎖、胃の腫瘍
4腎機能障害
  子宮蓄膿症の併発疾患としての腎不全、レプトスピラ感染症
 腎不全、尿毒症、糸球体腎炎。
5有害物質の吸収と中毒症
  回虫症、ビタミンD過剰症、鉛中毒、燐中毒、ヒ素中毒
6その他の疾患
  前庭疾患、急性膵臓炎、腹膜炎、慢性肝炎、肥満症、腹腔内腫瘍
急性膵臓炎とパンクレアチニンを処方する膵臓の外分泌機能不全症とは全く異なる病気です。前者は激しい腹痛を伴う嘔吐が特徴で、適確な治療を受けないと、間もなく虚脱に陥り死に至ります。パンクレアチニンは嘔吐し易い薬物ではありません。
上記の病気のうち直ちに除外できるものから、精密な検査をするものまで様々ですから、嘔吐がうまく止まらない時は獣医師に繰り返し診察を受けて下さい。
 

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相談内容:掛かりつけ医は複数持つべきでしょうか?

飼い主からの相談

相談者:愛知県 ハナ☆ママさん
いつもお世話になっております。m(_"_)m
実は昨日、2件の病院を受診しました。
1件目は、数日前の再診:耳を掻いて出血したため。幸い、こちらの傷はすっかり良くなっていました。まだ受診は二度目ですが、我が家から比較的近く、本人との相性もいいようなので、掛かりつけ医にしようかと検討中の病院です。
2件目は予防接種。実は、買ったショップと病院が提携していて、飼い主の手に渡った後を見るためにも、できればこの病院で接種を(その分、かなりお値打ちにしてくれます)と説明を受けました。1件の病院で済ませたい気もしましたが血統書を受け取りに行くついでもあって、こちらで接種をしました。また今回、3回目の接種で、言ってみれば生まれた時から見てもらっているため、また昨日は「アトピー傾向」を複数見つけていただき、心強い存在でもあります。ただ我が家から少し遠く、休日・夜間の診療もしていないため、掛かりつけ医にするには、不安があります。
困ったのはその際、1件目では「痩せ気味」2件目では「太り気味」。両方で「食事の工夫を」と言われた事なのです。
さらにコレまで食事の適量は「便の固さ」で判断してきたのですが。「便の固さは水分量で大きく左右されるので、あまり良い判断材料ではない」と言われてしまい、戸惑っております。
確かに水分量・運動量でかわっては来るでしょうが、ある程度長期的に見るにしても、同じ体重・体格を「痩せ気味・太り気味」と判断された事で、何で判断して良いものやら???
「1件の信用できる主治医」が基本なのでしょうが。こうも両極端だと、自分の考えが偏ってしまわないためにも、掛かりつけ医を複数持つことが、ある意味、必要だったりするのかな?とさえ思ってしまいます。
先生方は、どのようにお考えなのでしょうか???

伊東 彰仁先生(イトウペットクリニック)からの回答

どちらが正しいのかは、診てない者にとって、判断できることではありません。
この場合どちらをホームドクターにするかということですが、深夜(休診日は、他にやっているところもあるので)でも電話に出てくれる、緊急時には時間外も診てくれるといったところの方が、安心は出来ますね。そこの先生の言うことが、他の先生と違うのでしたら、素直に質問をしてみてはいかがですか。詳しく説明してくれるのでしたら良いですし、他に相談に行ったということで、気まずくなるのでしたら、やはり今後付き合っていくのには不安が残ります。今時セカンドを取るのは別に恥ずかしいことではないのですから。

縄田 龍生先生(くすのき動物病院)からの回答

本当に言われたことが違いすぎてるみたいで困惑しているかと思います。
もちろん実際に診察していない私としては分からないのですが、3ヶ月の仔犬で太りすぎという事はほとんど無い様に思います。
お腹がぼてっとしていて、太って見えるのかもしれません。
「アトピー傾向」を見つけたてもらったという事ですが、これはかなり???です。
3ヶ月に仔犬にアトピーという言葉を使うのはちょっといい加減であると感じます。アトピー性皮膚炎はよくありますが、この年令で発症することはまずないですし、2~3回の診察で診断できるものではありません。ましてや「傾向」とは何なんでしょう?
病気の診断は常にすぐ確定できるものばかりではありません。
飼い主様にしてみれば、即座に診断名を付けてもらえる=優秀な獣医師と考えがちですがそうばかりではありません。
いずれにせよ「アトピー傾向」などと説明するのはどうかと思います。
主治医は当然1件にしておくべきだと思います。そこが、自分にとって、信頼できるかどうか。また相性が合うかどうか(何でも気軽に思ったことを聞けるかどうか)で決めてはどうでしょうか?
その上で、疑問に思ったことをこのサイトや違う病院でセカンドオピニオンを得てください。

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相談内容:下痢と出血があります

飼い主からの相談

相談者:宮城県 ぶこたんさん
9歳の雑種の雌の犬です。今日何度も吐いたり、下痢で出血をしています。かかりつけの病院では胃潰瘍とのことでしたが・・?下痢と出血を抑える薬をもらって様子をみることになりましたが大丈夫でしょうか?薬で落ち着かない時は造影剤を入れて検査をするとのことでしたが落ち着けば検査をしなくてもいいですか?

二本松 昭宏先生(にほんまつ動物病院)からの回答

ぶこたんさん こんにちは。
ワンちゃんはワクチンをうっていますか?
嘔吐・下痢の原因は、ウイルスや細菌などの感染症、胃腸の病気、肝臓、腎臓、内分泌疾患、その他いろいろです。
怪しいものから順々に調べていきますが、実際に診ている先生でないと分かりませんので、かかりつけの先生とよく相談しながら治療していってあげて下さい。

土田 靖彦先生(ごり動物病院)からの回答

こんにちは。胃潰瘍とのことですが、これは内視鏡(胃カメラ)などで診てもらって胃潰瘍ということなのでしょうか?また出血を伴う下痢便を見た場合、肛門に近いところの腸からの出血のときの血の色は赤く、胃や藷w腸からの出血のときは便として出てくるまで時間が経っていますので、血の色が黒っぽくなります。下痢して、吐いてますから、かかっている先生とよくお話をして、検査がすべてではないですが、早めに対応してもらった方がいいと思います。

藤掛 誠先生(フジカケ動物病院)からの回答


   吐き気と出血が伴う下痢をしているとのことですが
   ぶー子ちゃんは過去に同じような症状が出たことは
   ありませんか?
   嘔吐、下痢の原因はかなり多種にわたりありますが、
   嘔吐や下血を伴う下痢症状の割には本人は比較的に
   元気があり、この症状を除けばあまり具合が悪そう
   には見えないと言うような事はないですか?
   胃腸障害の原因には過食、腐敗したものの摂取、
   寄生虫、伝染病の一症状、異物摂取、腫瘍性変化の
   一症状と沢山あります。
   もし、症状の割に元気が比較的あるようでしたら、
   「出血性胃腸炎」が考えられます。
   原因はストレスと言われていますが、いろいろとある
   ので、此処では書きません。
   胃潰瘍との事ですが、急性胃炎ー慢性胃炎ー胃のびらん
   ー胃の角化ー胃潰瘍ー胃ガンと症状は進んで行きますが
   胃潰瘍までは行ってないのではないかなと思われます。
   取りあえず、絶食、絶水、点滴、制吐剤、止血剤などで
   反応を見て、それでも駄目なら胃腸の単純撮影ーバリウム
   造影が必要となります。血液検査や検便も必ず行った方が
   良いでしょう。
   お大事に!  

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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