相談内容:本当に切実です
飼い主からの相談
凄く心配で質問させていただきます。伊豆生まれで海の近くで生まれました。生後2年近くはそのまま伊豆で過ごし、その後神奈川県へ引越し。当初元気にすくすくと育っていましたが、5.6年でアレルギーなのか?毛が部分部分に抜け落ちる症状が出ました。その際の診断は疥癬ではないかと。治療をし元どうりになりましたが、何年かに一度は発症する感じでした。ただ、病床は短く回復も早かったのですが、今年になり、痒みが発症し、病院で抗生剤を処方していただいたのですが、抗生剤の作用でかなり衰弱し、病院を変えたところ、検査結果で甲状腺機能の低下が著しく、その処方を受けました。一時は元気で体力も回復しましたが、痒み自体はおさまらず、ほとんどの全身の毛がかきむしった為抜け落ち半全裸状態です。最近病院へ行き、血液検査を受けて結果待ちですが、改善ができずかなり心配です。まだまだ本人は痒みが治まらない様子で、顔も掻き血だらけです。アトピーのようなアレルギーを元々持っているような事は言われますが、今回は長く不調が続き、本人もかなりつらそうです、薬の副作用もあるかと思いますが、なかなか改善に結びつかず本当に心配です。犬種は雑種ですが、ハスキーと柴犬のかけ合わせになります。ただただ心配で何も出来ない状態ですが、これで良いのかと不安になります。今の病院を信じていない訳ではありませんが、症状が改善されず本人がつらそうなのが本当に本当に心配です。何か少しでも緩和できたり、助けになる事があれば教えて欲しいし、根本から治って元気な姿を見たいと切に願っています。どうぞご助言くださいますようお願いいたします。本当に可哀想です。お願いします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

皮膚病に関しては拝見しないとなかなか助言は難しいのですが、多少気がかりな事がございます。
一度疥癬にかかったことがあり、再発したこともあるとの事ですよね。今回は外部寄生虫の検査はされたのでしょうか。
そこまでの痒みですと、顕微鏡検査の結果にかかわらず、念のためにイバメクチン系統の薬などで治療してみてはいかがでしょうか。
2番目に考えられる事ですが、マラセチアやミクロスポーラムのような真菌類の感染が無いかどうかです。こちらに関しては培養などで検査して、感染が皮膚病を悪化させているようであれば抗真菌薬の投与が必要です。
しかし、高齢と思われますので、主治医の先生が考えた上で体力的に今はその治療薬を使用する時期ではないと判断しているのかも知れません。
お大事にしてください。
野矢 雅彦先生(ノヤ動物病院)からの回答

こんばんわ、心配ですね。アレルギーは否定できませんが発症年齢からしてアトピー性皮膚炎は否定してよいでしょう。12歳になってからのかゆみの発症ですので鑑別としてノミアレルギー性皮膚炎、通常カイセン、細菌感染、真菌感染、ニキビダニ症、食事過敏症、腫瘍、重度の肝臓障害、薬疹、免疫介在性皮膚疾患などといったところでしょうか。かなり重症の皮膚炎のようですので、早急に原因の解明をしていく必要がありそうです。特に腫瘍や肝臓障害、薬疹は早く除外する意味も含めて詳細な血液検査、血液化学検査、レントゲンおよびエコー検査を行うとともに皮膚の掻爬検査と針生検検査、毛の検査、真菌培養検査をおこなうべきです。それでも原因がはっきりしなければ、麻酔をかけて皮膚病理検査をおこなってください。以上の検査は病院の都合さえ合えばすべてを1日で終わらせることもできます。また、主治医と相談して皮膚科の専門医を紹介してもらってもよいでしょう。おだいじに。
相談内容:アトピーについて
飼い主からの相談
はじめまして。アドバイスを頂きたく質問させていただきました。柴犬6歳です。何年か前から不定期に肉球が赤く腫れ上がり、舐めたり噛んだりを繰り返していたため、病院で「かゆみ止め」と言われた薬を10日分ごと頂き、何年間かに渡って与えていました。
そして今年に入り、9月、10月頃だったと思います。下腹部の毛がほとんど抜けてなくなり、しきりに後ろ足の付け根を中心に下腹部を舐めるようになりました。また舐めるせいで赤くかぶれてしまい、日に日にかぶれている範囲が広くなり悪くなっているように思います。かかりつけの小さな病院に連れて行こうと思ったのですが、うちの子はじっとしていることができないためちゃんと診てもらうことが出来ません。今までにも何回か連れて行きましたがパッとしか診てもらうことができませんでした。そのため今回も先生に話を聞いてもらうことしか出来なかったのですが、先生が言うには「アトピーかもしれない。食事療法が一番いい。」と言われ、病院で皮膚の弱い子用のドックフードを頂いて与えることにしました。しかし、薬なしでそのドックフードを与えていましたが、なかなか改善が見られないどころか舐める頻度が高くなるばかりです。
また、何年か与えていた「かゆみ止め」の薬がステロイドだということを最近聞き心配になりました。現在も足を噛んだり下腹部を舐めたりがあるため、ひどくなったら仕方なくステロイドを10日分ずつ頂き、半錠を一日2回に分けて与えています。ちなみにうちの子は12~13キロです。ステロイドのような強い薬はなるべく控えたいのですが、この先どうしたらいいのか分かりません。
何かいい案を頂けないでしょうか?
また愛知県の尾張地方でいい病院がありましたら教えていただけると嬉しいです。
今道 昭一先生(きたのさと動物病院)からの回答

アトピーとはどんな病気か?ということからお話します。
ワンちゃんのアレルギー性皮膚炎には、様々なものがありますが、よく見かけ、しかも慢性化しやすいアレルギー性皮膚炎はノミアレルギー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎です。
ノミアレルギーは蚤に対するアレルギーで、アレルギーを介さないノミ性皮膚炎(?)と合わせると、本州では最も多い皮膚病になるかもしれません。
fukuちゃんもこノミアレルギー性皮膚炎には注意してください。
次に食物アレルギーとは、文字通り、食物に対するアレルギーを言います。
アレルゲンとなる食材を与えると、皮膚炎や下痢、嘔吐などの症状が見られますが、
逆に、アレルゲンである食材を与えないでおくと無症状になることが本症の特徴です。
では、アトピーとは何か?
私はアトピーとは環境にあるアレルゲンを体内に取込み、その結果、起こるアレルギー性皮膚炎と理解しています。
さらに、アトピーに罹患した一部のワンちゃんは特定の食物にもアレルギー反応を示すことがあります。
すなわち、アトピーとは環境アレルゲンあるいは食物に対してアレルギーを起こして発症する皮膚炎とも言えます。
そんなアトピーですが、その治療は簡単ではありません。
もちろん、上記の説明からわかると思いますが、食物を変更するだけで完治することはありません。
なぜなら環境アレルゲンが残っているからです。
環境アレルゲンによって起こる症状は、環境アレルゲンを除去するか、あるいはアレルギー反応をお薬で抑えることで症状を緩和させる必要があります。
よく耳にするステロイドはアレルギーを緩和させるためのお薬です。
そして、ステロイドはとても効果的なのですが、副作用の問題が常に心配されますね。
そんなステロイドですが、それをうまく使用することはアトピーの治療の成否を分けると言っても過言ではありません。
人とは異なり動物ではスキンケアに限界があります。
ですから、ステロイドや他のお薬をうまく使って症状を抑えつつ、しかも、副作用が出ないようにするのが長い治療を成功させるために欠かすことができません。
ステロイドが優れている点は2つ、効果が確実なこと、治療費も比較的安価なこと。
逆にステロイドの欠点は1つ、副作用です。
この2つの相反する特徴のどちらも有益に使用することは、アトピーの治療を成功に結びつかせることになるかもしれません。
ただ、現在はステロイド以外にも治療法はありますので、一度お話を聞くとよいでしょうね。
相談内容:皮膚の異常
飼い主からの相談
夏場になると皮膚にたくさんの湿疹?が出来て全身かさぶだらけになってしまいますはげたりはしないんだけどとにかく全身です。すずしくなると治ります。この子はとても神経質で臆病のびびりで怒るとむせるので病院に連れてくことができないのでなんなのか気になってます。よろしくお願いします。
山上 洋介先生(ベーネ動物病院)からの回答

はじめまして
夏場になると出て、涼しくなると治るとの事ですが、
ノミの駆除をされていないのならノミアレルギー性皮膚炎や、蚊に刺されて起こる猫蚊刺症(耳、鼻、足などの毛が少ない所に出ることが多い)などの季節に関連した疾患が疑われますが、やはり皮膚病は診察してもらい診断して頂く事が重要ですので、往診で診察してもらうなどの方法を考えてみてください。
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