【犬の病気】甲状腺機能亢進症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

甲状腺機能亢進症が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:血尿 ウミ(ザラザラしたもの)

飼い主からの相談

相談者:千葉県 かとうさん
お願いします。
夕方頃おしっこが頻尿になり、少量のおしっこの最後に血が出てウミの様なものが一緒に出ました。
ウミのようなものはザラザラしていました。
その後2.3度頻尿をし、最後にきれいな血がつきました。
2年前ぐらいに膀胱結石になり膀胱炎をしましたが、良くなってからはずっとおしっこの状態が良かったのですが、また結石が出来て溶けて出てきたのでしょうか?
膀胱炎の可能性はありますでしょうか?
また、他に何か病気が隠れているとかありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
因みに、今日はドッグフード、ズッキーニ、じゃがいも、枝豆、歯磨きガム、オリゴ糖入りクッキーを食べました。
ここ最近から、オリゴ糖クッキーをあげています。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

膀胱炎・尿路結石・膀胱癌等が疑われます。
避妊手術をしていなければ子宮蓄膿症も疑われます。
頻尿は糖尿病・腎臓病・クッシング・甲状腺機能亢進症・脳下垂体腫瘍でも起こりえます。
高齢犬ですので、御記述の症状だけでは疑われる病気が多すぎて絞り込めません。
先ずは早急に動物病院を受診し検査を受けましょう。
新鮮な尿を清潔な容器に入れて持って行くと良いでしょう。お大事にして下さい。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:急に尿もれするようになりました。

飼い主からの相談

相談者:茨城県 MBTさん
3~4日前から、急に尿漏れするようになりました。
起きている時はきちんとトイレで用を足していますが、熟睡した時に出てしまっています。
おねしょのようにジョーっと出る訳ではなく、少しずつ漏れてしまっているようです。
尿の色や臭いは普段と変わりないです。
最近多飲多尿ぎみでしたが、10/2日から気管支拡張剤のチルミン100を飲ませていたので、その影響かな?と思っていました。
尿漏れも薬の影響でしょうか?
薬を調べても尿漏れの副作用は特に書いてなかったので、別の原因なのか?気になっています。
よろしくお願いいたします。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

チルミンにはテオフィリンと言うカフェインに似た効果のある薬品が入っております。
ですので利尿作用や頻尿作用や興奮作用がございますので可能性はございます。
ただ、チルミンが必要な病態で、突然チルミンを止めると危険ですので気をつけてください。
多飲多尿を起こす病気は沢山ございます。まずは血液検査や尿検査を行い、副作用を考える前に病気にかかっていないかどうかを調べましょう。
腎不全・糖尿病・泌尿器感染症・クッシング・甲状腺機能亢進症・脳下垂体の問題による尿崩症など、疑うべき疾病はかなり多岐にわたります。
お大事にしてください。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:甲状腺機能低下症

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 ノエルママさん
ここ数ヵ月で体重が減ってきたのが気になり、血液検査をした結果、T4が0.5で甲状腺機能低下症と診断されました。
症状は特になく、もともとは肥満傾向にありましたが、2ヶ月弱くらいで食欲はあるのに痩せてきています。4.3キロが3.8キロ
甲状腺機能低下症でも痩せるということはあるのでしょうか?
お薬はレベンタを処方されましたが、痩せてきた以外症状がなくても投薬は必要でしょうか。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

 甲状腺機能が低下している動物に対しレベンタを投与すれば、当然血中の甲状腺ホルモンレベルが増加します。その結果、基礎代謝が増加しますので体重は減少し始めます。これは治療効果です。
 しかし、甲状腺ホルモンが増加しすぎるとさらに医原性に甲状腺機能亢進症の症状が出てしまうので、定期的に血中濃度を測定した方が良いでしょう。特に治療開始時には、こまめに血中甲状腺ホルモンの測定をしてもらいましょう。
 余談ですが他に疾患があって体重減少の危険性もありますので、アジソン病や糖尿病などの問題も無いかどうか確認しましょう。おそらく検査済みだとは思いますので、念のためですが。
 お大事にしてください。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:慢性腎臓病

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 ランさん
こんばんは
お尋ねしたいことがございます。
以前より腎機能低下のためコバルジンを飲んでおりますがここにきて数値が少しずつ高くなり
8月 BUN 37mg/dL CREA 2.9mg/dL
10月 BUN 41mg/dL CREA 3.5mg/dL
11月 BUN 42mg/dL CREA 3.7mg/dL
今回、主治医よりフォルテコールを処方していただきました。
なかなか薬を飲んでもらえずいろいろな方法を試した結果今(良くないとおもいつつ)生クリームに混ぜて与えています。
甲状腺機能亢進症進症もあるためメルカゾール5mgも服用しています。(10月 数値は14.42nmol/l)
主治医にはコバルジンとフォルテコールを併用しても大丈夫と言われましたがこの数値ですとこの飲み方のほうがよろしいのでしょうか?フォルテコール単独は無理なのでしょうか?
出来ればこれ以上薬はふやしたくないのですが・・・
先日、膀胱炎になり抗生物質の注射打ちました。
よろしくお願いいたします。

杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答

なかなか悩ましいところですね。
腎臓が悪くてBUNやクレアチニンという数値が上昇しているということは、腎臓の正常な状態の機能を100とすると現在の機能は25を切っているということになります(25を切るまでBUNやクレアチニンは上昇しません)。ですから、腎臓の機能に余力がほとんどない状態になっているということになります。
体調、食欲などとの相談にもなるでしょうが、基本的にはそこまで悪くなっている腎臓に対してどのような治療が出来るかといえば、コバルジンやフォルテコールの投与、水分摂取量を増やす(飲水量を増やしたり、食事中の水分を増やしたり、定期的に引か補液するなどして)といったことになります。数値の上昇が進んでいくと食欲不振や様々な問題が出てきます。そうなってから薬を増やしたりいろいろな治療をするのはなかなか難しい場合が多く、いかに今の段階で進行を遅くすることが出来るかが重要になります。
ちなみに、コバルジンは他のお薬を飲ませる場合、30分くらい離して飲ませるほうがいいでしょう。朝コバルジン、夜フォルテコールでもいいかもしれませんね。
お薬を生クリームであげるのは、生クリームをあげてでも薬を飲んだほうがいいのか、それならいっそ薬を飲まないほうがいいのかという事になりますから、主治医の判断にもよると思います。
甲状腺機能亢進症と慢性腎不全は微妙なバランスで関係している疾患です。甲状腺機能の治療を上手にしないと慢性腎不全を悪化させる可能性があります。このあたりもその子その子で状況が違うため、主治医の先生のご判断が一番です。
膀胱炎は腎臓の機能が低下している場合放置すると腎臓にも負担をかけて急に悪化することがあるため、定期的に尿検査をして問題があれば治療するようにしておいたほうがいいでしょう。注射で症状がなくなってもそのままにせず、治ったかどうかを検査して調べてもらうようにしましょう。
腎臓病も甲状腺機能亢進症も、早く見つけて治療することが出来れば、お薬などは必要でも何年も普通に生活できる病気です。主治医と相談の上できるだけ負担が少なく、病気の進行を遅らせることの出来る方法を考えてあげてください。

山下 拡(かく)先生(かく動物病院)からの回答

こんにちは。確かに悩ましいところですね。
僕も基本的に杉浦先生と同じですが、腎臓の治療としては腎臓用フードも効果的ですよ。
いろいろなメーカーから出ているので、気に入って食べてくれるものがあるかもしれないので、かかりつけの先生に相談してみてください。

竹口徹先生(うめぞの動物病院)からの回答

ランさん、はじめまして。
茨城県のうめぞの動物病院の竹口です。
BUN,CREの数値が少しづつ上がってきていて心配ですね。
食欲が落ちたり、嘔吐したりしていないでしょうか?
腎不全の場合には、今回のようにコバルジンとフォルテコールを併用することがあります。
ただし、どうしても薬を飲むのが大変な場合には1種類だけにすることもあります。
そして、点滴療法と食事療法を併用することがあります。
甲状腺機能亢進症に対するメルカゾールはいつから内服されてますでしょうか?
甲状腺機能亢進症の治療として、メルカゾールを服用すると隠れていた腎不全が明らかになってきたり、すでに腎不全の場合には腎臓の数値が上昇することがあります。
その場合には、メルカゾールの量を減量したりします。
腎臓の内服を1種類だけでもよいかや、甲状腺機能亢進症と腎不全の今後の治療の方向性をかかりつけの先生に相談されてはどうでしょうか?

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:甲状腺機亢進症

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 ランさん
今晩は
以前もお尋ねしましたが再度アドバイスをお願いできればと思います。
甲状腺機能亢進症、慢性腎不全と診断され2月から薬を飲んでいますが先月あたりからT4の数値が高くなりました。逆に腎臓の数値は以前より低くなっています。先月T4の数値が高く回メルカゾール5mgを1日2回飲み1週間後18.02nmol/lまで下がりましたので1日1回に薬を変更しました。今月は70.0nmol/lに上がりましたのでメルカゾール5mgを1日2回を2週間続けることになりました。腎臓の数値はBUN42mg/dL,
CREA2.4mg/dLです。この2つの病気は関連はあるのでしょうか?主治医はないと言ってましたが気になります。それとも暑さも関係するのでしょうか?
 
肝機拍瘧Qや血小板減少症、免疫介在性溶血性貧血が起きていないかのチェックが必要になりますと教えて頂きましたが3月に検査してからは今だにこちらの検査はしていないです。
こちらから主治医に頼んだほうがいいのでしょうか?
食事は暑さの為か以前よりは少ないようですが体重の変化はあまりないです。薬も生クリームに混ぜて舐めてます。コバルジンは多少残りますがほとんど完食しています。
よろしくお願い致します。

宮澤 裕先生(アイビーペットクリニック)からの回答

ランさん、こんにちは。
ホームドクターさんからご説明があったと思いますが、
少し知識の整理をしましょう。
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰となる病気です。
このホルモンは全身臓器が元気を出すために必要なホルモンです。
しかし、過剰になると各臓器が『頑張りすぎ』となり、
全身的なダメージをもたらします。
したがって、内服薬でホルモン濃度を下げる治療がメインとなります。
慢性腎不全は、腎機能が低下するために体内に尿毒素がたまってしまい、各種の症状をもたらします。
腎機能が低下していても、甲状腺ホルモン濃度が過剰な場合、ヨボヨボの腎臓が頑張るため、血液検査上は腎機能が『正常に見える』ことになります。
しかし、ヨボヨボの腎臓にムチ打って頑張ってもらっていることになるため、腎臓の寿命を縮めることになります。
この二つの病気を併発した場合、それぞれのバランスをとりながら
治療していくことになります。
また、ご心配されているように、甲状腺機能亢進症で使う内服薬には、頻度は非常にまれですが副作用もありますので、定期的な確認が望ましいと思います。
そして、メルカゾールは1日1回の内服よりも1日2回の内服のほうが効果が安定しやすいというデータがあります。
1日2回の投薬をお願いすることが一般的ですが、ネコさんの状態や、ご家族の生活リズムに合わせて1日1回となることもありえます。
さて、基本的な情報を簡単に整理させていただきました。
しかし、たまこちゃんを直接診察しているホームドクターさんにしかわからない部分も多々あります。
上記の情報もわかった上で、いろいろ配慮の上での治療プランだと思いますので、いずれにしても、気になることは積極的にホームドクターさんと相談しましょう。
お大事になさってくださいね。
アイビーペットクリニック
宮澤 裕

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る
だいじょうぶ?マイペットで
犬の甲状腺機能亢進症に関する獣医師さんへの相談内容をもっと見る
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?

ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。

ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。

実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

※みんなのペット保険に移動します

この記事に関連するキーワード

関連する記事

おすすめ特集

おすすめ特集をもっと見る

おすすめブリーダー特集

みんなのペットライフでは子犬・子猫に優しいブリーダー直販を推奨しています。

人気記事ランキング(犬)

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
もっと見る

ミテミテ 写真・動画特集

「ミテミテ」はペットの写真投稿や悩み相談ができるコミュニケーションサービスです。

里親募集情報特集

事情があり飼えなくなってしまったペットや飼い主がいないペットの里親募集情報を掲載しています。

てくてく ペット施設特集

「てくてく」はペット施設情報口コミサイトです。

グループサイトのご案内

健康で楽しいペットライフをお手伝い
犬・猫・小動物などのペット里親情報サイト
てくてく ペット施設情報検索・口コミサイト
みんなのどうぶつ病気大百科
犬との暮らし大百科