【しつけの前に】猫は一匹狼。基本、単独行動を好むと心得よ

猫はしつけが難しいと言われますが、それは犬のように従順ではないからかもしれません。猫は基本的に単独行動をとる動物で、すべての行動を自らの判断で行い一匹でマイペースに生きるのが特徴です。猫の特性を理解すると、猫に合うしつけ方が見えてくるかもしれませんよ。

犬は群れで行動するため、上下関係を決める順位付けという習性がありますが、猫にはそのような習性はありません。猫の行動に関する研究でも、猫の人間に対する行動は他の猫に対する行動と変わらないように見えると言われています。

つまり、猫には何かに従うという行動基準がありません。犬のように飼い主に従うことで喜びや安心を感じることはないのです。猫のしつけの際は、このことを十分に理解する必要があります。

先手を打ってトラブル回避! 猫の行動を先読みしよう

猫にはあれもこれもダメだと教えるよりも許容範囲をある程度広くして、大きな心構えで接することが大切です。そもそも猫は猫の本能に従って行動しているだけで、決して人間を困らせようとしているわけではありません。
しつけも大切ですが、猫の行動を予測してトラブルを回避することも「猫づきあい」を円滑にするために欠かせないポイントなんですよ。

たとえば、
・猫がテーブルや机に上がってイタズラをしてしまうなら、食べものや食器を置きっぱなしにしない
・パソコンを使っていないときは電源を落としておく
・噛まれて困るものは猫の手の届かないところにしまう
・開けられて困る扉には鍵をかける
など、猫の行動を先読みしてトラブルそのものを未然に防げれば、猫も飼い主もお互いストレスが少ない生活を送ることができるでしょう。

また、イタズラをされたときは、猫の気持ちになって考えてみることも大切です。
トイレとは違う場所で粗相した場合は、トイレが汚れっぱなしではないでしょうか? ソファなどを引っかいてしまう場合は、爪とぎが気に入らなかったり古くなっていたりしませんか? 猫にとって不便なところはないか、普段からよく観察してみてくださいね。

【しつけの基本】アメとムチを上手に使いわけよう

猫のしつけはメリハリが大切です。良い悪いを明確にするために、良いことをしたら“ご褒美”、悪いことをしたら“罰”を与える……といったように条件を付けましょう。

ご褒美の例
・なでる
・おやつをあげる
・一緒に遊ぶ
子猫も成猫も、たくさん褒めて、たくさん遊んであげましょう。ただし、おやつをあげる場合は、カロリー過多に気をつけてくださいね。

罰の例
猫は水を嫌がる傾向があるので、悪いことをしたときには少量の水をかけるのが効果的です。コツは飼い主がかけたと気づかれないようにすること。あたかも天罰のように見せると、「これをすると悪いことが起きる」と学習して避けるようになります。霧吹きや子供用の水鉄砲などを用意する飼い主もいるそうですよ。

大切なポイントはタイミング。時間が経ってから罰が与えられたり、怒られたりしても、猫は自分の行動を忘れてしまうので何が悪いのかわからず、一向にしつけが成功しないことがあります。タイミングは、悪いことをした直後にしましょう。

ただし、くれぐれも力を込めて叩いたり大声で怒鳴らないようにしてください。叩かれた痛みや、怒鳴られた驚きによって、飼い主のことを嫌いになってしまうことがあるからです。叱るときは鋭く「ダメ!」など、ひと声かけるのみにしましょう。叱るときの言葉を決めておくと猫が覚えやすいですね。

一貫性を持ってしつけよう

また、しつけは飼い主や家族が一貫性をもって行うことが重要です。同じことをしているのに褒められる日と褒められない日がある、あるいは叱られる日、叱られない日があるなど、コロコロ変わると猫は混乱していつまでも学習できません。さらには、ご褒美をもらえたことだけを覚えてしまい、ご褒美をもらえるまで悪いことをくり返すようになる可能性もあります。

家族全員で、しつけの方向をしっかりと統一するようにしましょう。

まとめ

猫のしつけは思いどおりにいかないことも多いもの。マイペースな猫と上手に暮らすためには「ある程度は仕方がない」と広い心を持つことも大切です。噛んだり、テーブルの上に飛び乗ったり……本当に困ることだけに焦点を絞って根気よく教えていきましょう。

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