メインクーンはどんな特徴を持つ猫?

アメリカ東北部の、カナダに隣接するメイン州がメインクーンの原産地です。祖先がどこからどうやってメイン州にやってきたのかはさまざまな説があり、定かではありません。

メインクーンはアメリカで初めて自然発生した猫と言われていて、北アメリカの厳しい気候に対応するため、現在のような大きな体や豪華な毛並みを身に付けました。

猫種名は、メイン州(Maine)と、アライグマ(Racoon)が由来しています。ふさふさしたしっぽや体の模様、習性がアライグマに似ていることから、昔は土着の猫とアライグマが交配して生まれたと言われていたこともあったようです。

1860年代に初めてキャットショーに出陳され、一躍人気の猫となります。しかし、1900年代に入るとペルシャなどの長毛種に関心を奪われ、一時は絶滅したと言われるほど数を減らしました。
愛好家の努力で少しずつ頭数を回復したメインクーンは1980年代に人気を回復し、今ではメイン州に公認された「州猫」となっています。

メインクーンの体や毛色の特徴

メインクーンの体重は4~9kgくらいですが、10kgを超えるほど大きく育つ猫も珍しくありません。オスとメスで個体差があり、大きなメインクーンと暮らしたい人は、オスを選ぶといいでしょう。

胴が長く、「世界一長い猫」として毎年メインクーンがギネス記録に認定されています。過去にはメインクーンが「世界一ひげが長い猫」「世界一しっぽが長い猫」のギネス記録に登録されたこともあります。

毛色はあらゆるカラーが認められていて、パターンもソリッド・トータシェル・ティップド・パーティカラー・クラシックタビーなど多種多様。目の色も、ブルー系・グリーン系・ゴールド系などさまざまです。

豊富な毛並みに大きな体の猫で、よく似た猫種にノルウェージャンフォレストキャットがありますが、見分け方は耳の先。メインクーンの耳の先にはリンクスティップという、野生の猫によく見られる飾り毛が生えています。

がっしりとした骨格とたくましい筋肉、存在感のある大きなメインクーンはCFA・TICAともに登録数3位と、世界中の愛猫家を魅了してやまない猫です。

「ジェントルジャイアント」なメインクーンの性格

メインクーンは「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という別名を持つほど、穏やかな性格の猫です。
厳しい環境で育ったせいか環境適応能力が高く、多頭飼いはもちろん、犬などのペットと一緒に飼うことも可能です。ただし、ネズミを駆除するワーキングキャットだった歴史があるので、小動物と一緒に飼うときは注意しましょう。

べたべた触られることは好みませんが、気付くと飼い主のそばに寝そべっているようなさりげない甘え方をします。飼い主のほうから遊びに誘い、積極的にコミュニケーションをとると、より懐いてくれますよ。

賢いことに定評のある猫で、簡単な芸ならすぐ覚えます。名前を呼んだら寄ってきたり、ものを投げて取ってくる遊びができたりするさまから、「犬のような猫」と呼ばれることも。

賢さゆえにイタズラすることも多いので、その点は注意してください。

メインクーンを飼うときのポイント

大型猫に共通して言えることですが、メインクーンの成長期間は他の猫に比べて長いのが特徴です。一般的な猫が生後1年程度で成猫になるのに対し、メインクーンは長ければ5歳程度まで成長を続けます。

成長期は摂取エネルギーの管理が重要です。特に生後4~8カ月頃は高たんぱく・高カロリーのフードが必要で、朝夕の食事以外にボリュームあるおやつを与えましょう。

メインクーンのがっしりした筋肉質な体をつくるため、成長期は運動も欠かせません。キャットタワーなどを利用した縦方向の運動と広いスペースを使った横移動、狩りの本能を満たすための小さなものを追いかける遊びが必須です。

メインクーンの毛並みのお手入れは

メインクーンは体が成長するまで時間のかかる猫ですが、豪華な毛並みが生えそろうまでにも2年以上の歳月が必要だと言われています。

長さはそれほどでもありませんが、寒冷地が原産の猫なので毛量は豊富。また、保温性と撥水性があり、毛並みはオイリーです。毛はもつれにくいですが、ブラッシングが必須です。

猫はシャンプーが必要ないと言われることがありますが、メインクーンは放っておくと悪臭の原因となったりボリュームがなくなったりするので、定期的に洗いましょう。
水を嫌がる場合は蒸しタオルなどで体を拭くとある程度きれいになります。

メインクーンの価格は?

世界中で人気のメインクーンは日本でもよく知られている猫。ブリーダーの数も多く、ペットショップでも必ずと言っていいほど見られる猫です。

平均的な価格は20万円前後。月齢が高くなるにつれて価格は下降します。
メインクーンの毛色やパターンはさまざまですが、ブラウン系が多く、珍しいブルー系の毛色は高値になる傾向があります。血統が優れている場合はさらに高値になるようです。

まとめ

存在感のある大型猫メインクーンは、体をつくるための食事や運動が重要です。長い成長期にあわせてきちんと管理しましょう。
一緒にたくさん遊んで丈夫なメインクーンに育てるとともに、しっかりコミュニケーションをとってください。

毛色や模様のバリエーションが豊富なので、迎えるときは好みの一匹を見つけ出してくださいね。



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 執筆者プロフィール
ドッグシッター/小動物看護士です。二人の娘に振り回されながら、記事を書いています。ミシンで子供達の服や布雑貨を作るのが趣味。ダルメシアンを多頭飼いするのが夢です。

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