メインクーンの基礎知識

大きな体にふさふさの毛並みを持つ、存在感たっぷりのメインクーンとはどんな猫でしょうか? 飼う前にまず、性格や体格など基本的な情報を知っておきましょう。

見た目とのギャップが魅力! 人懐っこい猫。

がっしりとした体つきのメインクーン。貫禄たっぷりの見た目にもかかわらず、思いのほかかわいらしい性格をしています。非常に人懐っこく、やさしいことから「犬のような性格の猫」と言われることも。そのため、はじめて猫を飼う人にもきわめて飼いやすい猫種です。

かわいい鳴き声に注目
メインクーンの鳴き声こそ見た目との最大のギャップ。まるで鳥のさえずりのような小さくかよわい鳴き声をあげます。基本的にあまり鳴かない猫種ですが、甘える時にそのかわいい鳴き声をよく聞くことができますよ。飼い主さんのそばに寄ってきて甘える姿はとてもかわいらしいのでぜひ注目してみてくださいね。

メインクーンの大きさはどのくらい?

メインクーンは「ロング&サブスタンシャル」と呼ばれるタイプで、筋肉、骨格ともにしっかりした体つきをしています。オスの成猫で6~9kg、メスで3~6kgくらいまで育ちますが、時には10kgを超えることも。ギネス記録として認定されている「世界一体が長い猫」「世界一しっぽが長い猫」はどちらもメインクーンです。

成長期は3~5年
また、メインクーンは大きな体に成長するまで時間を要すため、他の猫種よりも成長期が長いのが特徴です。他の猫種が成猫になるまでの期間が生後約1年に対し、メインクーンは3~5年ほどかかります。栄養豊富な食事を与えて、メインクーンならではの立派な体つきの猫ちゃんに育てましょう。

メインクーンの平均寿命は14年前後で、一般的な猫の平均と同じくらいです。人間の年齢に置き換えると70歳ぐらいまで生きる計算になります。

ふさふさ&もふもふ。メインクーンの毛色について

メインクーンは毛色や柄のバリエーションが豊富で、その種類は30以上にものぼります。代表的な柄は「ブラウンタビー」。全身にうねりのある幅広のしま模様が入ります。他にも、黒と白のバイカラーや、三毛(キャリコ)、黒の単色(ソリッド)などがあり、実にさまざまです。
被毛は非常に分厚く耐水性があり、厳しい寒さにも耐えることができます。また、首元や、お尻からしっぽにかけての毛は特にふさふさと長く、メインクーン特有のゴージャスな雰囲気をつくりだしています。

メインクーンの歴史

メインクーンの名前は、最初に発見された地がアメリカの最北端に位置する「メイン州」であることに由来しています。また、アライグマを思わすふさふさのしっぽを持っていることから、アライグマを意味する「クーン」を加えて「メインクーン」と呼ばれるようになったと言われています。

メインクーンのような長毛種の猫に見られる長い被毛は寒冷な気候に適応するために起こったものです。メインクーンの出身地でもあるメイン州は北海道の稚内市と同程度の緯度に位置する寒冷地。メインクーンの分厚い被毛は寒さ厳しいメイン州の冬を生き抜くためには不可欠だったのです。また、不揃いな長さのオーバーコートもこの猫種の特徴。そのため、シャギーのような質感があり、独特のワイルドさとゴージャスを併せ持っています。

メインクーンの子猫を迎えよう

メインクーンの価格帯、相場

まず気になるのはその値段や飼育費用ですよね。メインクーンは10~20万円が相場です。年齢や毛色、血統などで価格は変動するため、条件次第では相場を大きく外れることもあります。

どこから購入する?

購入先としてはペットショップが一般的ですが、より安く購入するならば、直接「ブリーダー(キャッテリー)」から購入する方法がおすすめです。ペットショップに支払う手数料が入らない分、ペットショップに比べると価格が安く手に入れることができます。繁殖・飼育のプロの手で育てられているため、健康な個体が手に入ることが挙げられます。また、メインクーンは専門で繁殖を行っているブリーダーも多い猫種。専門知識も豊富なので、特に初心者の方は専門のブリーダーに問い合わせてみても良いでしょう。

ブリーダーから直接購入するメリット
・安く購入できる…ペットショップで上乗せされている手数料がなくなるため、5~10万円ほど安くなる傾向があります。
・健康で、問題行動が少ない…優良なブリーダーのもとで育った子猫は体も健康で問題行動も少ないものです。
・購入後も飼い方のアドバイスが受けられる

健康的な子猫の選びかた

あらゆる猫種のなかでもトップクラスの大きさを誇るメインクーン。立派な体に育てるためにも、飼うなら健康的で元気な子を選びたいものです。できるだけがっしりとした体つきの子を選びましょう。抱き上げた時に見た目の印象よりずっしり重く感じられるくらいの子が良いでしょう。骨格、筋肉ともにしっかりついており、栄養状態が良いと判断できます。
ペットショップならすぐに対面できますが、ブリーダーから購入する場合は必ず見学を申し入れ、対面するようにしましょう。

・被毛…ハリ、ツヤがあり、シルキーな感触。厚みがある。
・目…いきいきと澄んでいる。目ヤニや充血が少ない。
・鼻…やわらかく、適度に湿り気がある。
・口…歯は白く、ピンク色の歯茎や舌をもつ。歯茎の炎症や口臭がない。
・耳…ほどよく乾いており、耳垢が少ない。耳の内側はピンク色。
・足…肉球はやわらかく、弾力がある。元気に歩き回ることができる。歩く際のバランスが良い。
・お尻(肛門)…汚れがなく、清潔な状態。

飼う前に準備したいグッズ

初日までに用意しておきたい最低限必要なグッズをご紹介します。

・トイレグッズ…トイレトレー、猫砂、スコップなど
・フード(えさ)…基本的に食事は市販のキャットフードで問題ありません。栄養バランスにすぐれた「総合栄養食」がおすすめです。
・食器…フード用・水用の2種類を用意しましょう。
・ベッドがわりになるもの…猫が落ち着いて過ごせるように、寝床になるような毛布やタオルを用意しましょう。
・お手入れグッズ…爪とぎ器、爪切り、ブラシなど日常的に必要になるものです。
・キャリーケース…家に連れてくるときはもちろんのこと、動物病院に連れていくとき、出かけるときなど移動のときには必須です。

その他 子猫の飼いはじめに必要なこと
猫の健康を守るために、健康診断とワクチン接種をしておきましょう。ワクチン接種で免疫をつけておけば、万が一ウイルスに感染しても軽症におさえることができます。特に離乳時期の子猫は免疫力が低下するためワクチン接種は必須です。

・健康診断…3,000円~(内容によって変わります)
・混合ワクチン接種…1回 6,000円~ (生後50~60日、生後80~90日を目安に行います)
※継続的な健康管理には、定期的な健康診断、ワクチン接種が必要です。1年に1回は行うよう心がけましょう。

メインクーンの飼い方

メインクーンを迎えたら

いざ子猫を迎える当日は、あまり猫にストレスを与えないように気をつけましょう。温和な性格のメインクーンとはいえ、はじめての環境に置かれてビクビクしています。家にやってきたら、
・水を与える
・落ち着けるよう、寝床を用意する。
・はじめのうちは、自由に部屋の中を歩かせておく。
など、無理に抱っこしたりせず、まずは様子を見るようにしましょう。
もし、トイレや爪とぎなどするそぶりを見せたら、しつけのタイミングです。所定の場所に連れていくようにします。また、大きな音も怖がるため、掃除機や洗濯機など音を発するものにはできるだけ近づけないように気を配りましょう。段階を踏んで慣れさせていくことが大事です。

トイレ
まずはあらかじめトイレの場所を決めておきます。猫はトイレに行きたくなると周囲を見回すなど落ち着かないそぶりを見せるようになります。ソワソワしはじめたタイミングで、猫をトイレに連れていきましょう。一度トイレに行けば自分の匂いがつくので、次からは指定の場所に行けるようになります。

爪とぎ
爪とぎは猫の本能のため、止めることは不可能です。とはいえ、家のインテリアに傷つけられてしまっては大変です。爪とぎ専用の場所をつくり、そこに爪とぎ器を置くなどして、専用の場所で爪とぎができるようしつけましょう。また、定期的な爪切りも有効です。

キャットタワー
メインクーンに合った環境をつくるために「キャットタワー」を設置しましょう。大きな体をつくるために栄養価の高い食事をするメインクーンには肥満防止も兼ねて定期的な運動が必要です。特別運動量が多い猫種ではないので「キャットタワー」で上下運動ができると、ちょうどよい運動不足解消やストレス解消になります。

メインクーンの健康をつくる食事とは

巨大な猫・メインクーンを立派に育てるためには、成長期にいかに高タンパクで栄養豊富な食事を与えられるかがポイントになります。特に最初の1年は高カロリーの食事が必要になるため、成長に必要な栄養がバランスよく配合された子猫専用のキャットフードがおすすめです。
食事の回数は子猫期は1日3回、成猫になったら1日2回が目安です。

食べさせてはいけないものをチェック

人間の食べ物のなかには猫にとって有毒な食べ物もあり、死亡につながることもあるので、基本は市販のキャットフードを食べさせるようにしましょう。猫専用の食事以外の食べ物を与えるときは、細心の注意が必要です。

食べさせてはいけない食べもの ※一例
・チョコレート、ココア…カカオの主成分テオブロミンが中毒を引き起こす可能性があります。嘔吐や下痢を引き起こし、死に至ることもあります。
・ネギ類(タマネギ、長ネギ、ニラなど)…これらは猫の赤血球を壊す成分があり、下痢や嘔吐、血尿を起こす原因になります。
・アボカド…アボカドには中毒成分があり、猫が食べると中毒症状を起こします。死に至る危険もあり、絶対に食べさせてはいけません。
・生のタコ、イカ、エビ、カニ、魚の内臓…生の状態にはビタミンB1を分解する酵素が多く含まれているため、食べるとビタミンB1欠乏症を引き起こします。けいれんを起こし、死に至ることもあります。
・コーヒー、紅茶、緑茶…カフェインが呼吸困難や痙攣をおこす原因になります。
・魚の骨、鶏肉の骨…猫の食道や胃腸を傷つけるおそれがあります。とくに火の通った鶏の骨は裂けやすくなります。裂けて尖ると危険ですので気をつけましょう。

ブラッシングでゴージャスな被毛をキープ

猫は自分で自分の体をなめる「毛づくろい」をすることで清潔を保ちます。ただし、たっぷりとした被毛をもつメインクーンは自分の毛づくろいだけでは十分にお手入れできないため飼い主さんがブラッシングしてあげましょう。目安は1日2回。成猫になってからブラッシングをしようとすると嫌がることも多いため、子猫の頃から習慣づけておきましょう。メインクーンは飼い主さんと一緒にじゃれることも大好きなので、体をやさしく撫でながらブラッシングしてあげると猫との良いコミュニケーションにもなります。

ブラッシングに必要なグッズ
・コーム…毛をとかす基本のアイテム。毛並みを整えるときにも使えます。
・スリッカーブラシ…抜け毛を効果的に取り除くアイテムです。もつれをほぐすときにも便利。ピンはソフトタイプとハードタイプがあります。強くとかすと皮膚を傷めることもあるのでやさしく行いましょう。ソフトタイプを使っても良いですね。

お手入れ方法
1. やさしくなでるように上から体をおさえます。まずは背中や腰など、広い範囲からスリッカーブラシでとかしながら、抜け毛を取り除いていきます。お腹や足の付け根など毛玉ができやすい部分は特に丹念にとかしましょう。
2. ブラシでほぐせない場合は、コームで少しずつ絡まった毛をほぐしていきます。
3. 最後にコームで全体の毛並みを整えて終了です。

パーツ別のお手入れについて

猫は「毛づくろい」で自分を清潔にできる動物ですが、汚れが目立つときは飼い主さんが手伝ってあげましょう。基本はぬるま湯を含んだコットンでやさしくふきとればOKです。


耳の内側は見えづらく、気づかないうちに耳あかがたまっていることも。猫の耳をそっと上に持ち上げて耳を広げましょう。耳あかや汚れがこびりついていたらコットンでなでるように拭き取ります。


目やにが乾燥してこびりついていたり、たまった涙がそのままになっていると涙やけの原因になります。また、目やになども放っておくと乾燥してこびりつくので、こまめにふき取ってあげましょう。力を入れてふくと怖がるので、やさしくなでるようにふきとりましょう。

爪切り
爪が伸びすぎると、カーペットなどに引っかかって転んだり、爪が邪魔をしてしっかりと踏みこめず歩き方が不安定になるなどトラブルのもとになります。そのためには定期的な爪切りが必須です。爪の伸びる速度は個体差がありますが、2週間~1カ月を目安に爪の伸び具合をチェックするようにしましょう。

歯みがき
歯垢は放っておくと歯石になり、口臭の原因になります。歯垢は約48時間で歯石になるため、できれば毎日の歯みがきは習慣にしたいものです。歯石はひどくなると歯周病や内臓疾患も引き起こすことになります。はじめは歯ブラシを嫌がる猫も多いので、歯ブラシがわりに布で歯をふいて「歯に触れること」に慣れさせていきましょう。

気をつけたい病気

体が不調なとき、猫は人間ように言葉を発して知らせることができません。そのため、猫の病気の早期発見や健康管理のためには飼い主さんが日頃から猫の様子に気を配ることが大切です。万が一のときに早期発見できるよう、メインクーン特有の病気について知識をつけておきましょう。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)
成長期に股関節の軟骨が形成される際、骨盤に太ももの骨がうまくおさまらず炎症を起こす病気です。生後4カ月頃から症状が見られるようになります。足を引きずったり、動きが鈍くなった場合はこの病気の疑いもあります。

肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)
左心室の内壁が厚くなり、心臓から血液を正常に送り出せなくなる病気です。左心室の壁が厚くなると疲れやすくなります。そのため、息切れや呼吸困難が見られるようになった時は注意が必要です。早期発見が肝心な病気ですので、このような症状が見られたら早急に病院に連れていくようにしましょう。

メインクーンのブリーダーについて

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