キースホンドは絶滅寸前だった?

キースホンドの名前の由来は、オランダ語で「噛む」という意味の「ケーゼン」から由来するという説と、18世紀オランダ内戦時の愛国党の党首、キース・ド・ギズラーに飼われていたことに由来するという説があります。

18世紀以降には、オランダの川を行き交う小型船の番犬や牧草犬として重宝がられていましたが、内戦の終わりとともに絶滅の危機に瀕します。愛国党のシンボル犬だったキースホンドは、愛国党の敗退と共に飼い主に処分され始めたのです。

その後100年もの間、細々と生き残ってきたキースホンドを、バン・ハルデンブルック男爵夫人が見つけ出します。オランダ原産の犬として守るべきと考えた夫人は、キースホンドの繁殖に尽力。1925年、イギリスに渡り正式に「キースホンド」として認定されました。

1933年には原産国オランダでも認定され、現在はオランダの国犬とされています。

まるで大きなポメラニアン?

キースホンドは、チャウチャウポメラニアン、スピッツの血が入っているとも言われていますが、そのルーツは定かではありません。

キースホンドの被毛は、狼の毛色に似ていることから「ウルフグレー」と呼ばれています。
ダブルコートで量が多いため体が大きく見えますが、体高は43~46cmで体重は14~18kgの中型犬です。

首周りにタテガミのような上毛があり、目の周りに眼鏡のような黒いラインが入っているのが特徴です。直立した小さな耳、目やマズルも小さめで子犬のような顔つきをしています。ポメラニアンを大きくしたような印象ですね。

キースホンドの魅力の一つである豊かな被毛は、毎日のブラッシングが欠かせません。
毛玉ができやすいので、週に3~4回程度のこまめなケアが必要です。ブラッシングは血行を良くし、毛の成長を促進する効果も期待できます。

季節の変わり目は抜け毛が多いので、金属系のブラシで抜け毛を取り除いてあげるといいでしょう。

キースホンドは家庭犬として理想的

キースホンドは好奇心が強く、明るく活発な性格です。また穏やかで愛情深く、飼い主に従順。大人にも子どもにも相棒として寄り添ってくれる、優しい犬です。家庭犬としては理想的な気質と言えますね。

運動が好きなため、毎日1時間程度の散歩の他、ボール遊びなども加えてあげると喜びます。キースホンドは太りやすいので、たくさん運動させて肥満を防止しましょう。

寿命とかかりやすい病気

キースホンドの寿命は、12~15年と平均的です。

かかりやすい病気には「てんかん」があります。てんかんは脳内の神経回路に異常が起こり、けいれんなどの発作が起きる病気です。てんかんは先天的な要因でかかりやすく、将来の発症が心配であれば、親犬や兄弟犬にてんかんを患った犬がいないか確認しましょう。

また、まれに「ファロー四徴症」という病気を発症することがあります。これは心臓の形状に異常があるために、低酸素血症を引き起こしてしまう病気です。放置しておくと命に係わるため、早期発見が重要です。
貧血や呼吸困難などの症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。こちらも先天性のため、飼う時に確認の必要がありますね。

まとめ

優しく従順なキースホンドは家族の一員として理想的な犬種ですが、ペットショップで出会うことはまずありません。お迎えを検討している場合は、ブリーダーを探すか、大規模なペットショップで相談しましょう。