まるで大きなポメラニアン?

キースホンドは、チャウチャウやスピッツ、ポメラニアンの血が入っていると言われていますが、そのルーツは定かではありません。

キースホンドの被毛はオオカミの毛色に似ていることから、「ウルフグレー」と呼ばれています。ダブルコートで毛量が多いため体は大きく見えますが、体高43~46cm・体重14~18kgの中型犬です。

首まわりにたてがみのような飾り毛があり、目のまわりには眼鏡のような黒いラインが入っているのが特徴です。直立した小さな耳、目やマズルも小さめで子犬のような顔つきをしています。ポメラニアンを大きくしたような印象ですね。

キースホンドの魅力のひとつである豊かな被毛は、毎日のブラッシングが欠かせません。毛玉ができやすいのでこまめにケアしてください。ブラッシングは血行をよくし、毛の成長を促進する効果も期待できます。

季節の変わり目は抜け毛が多いので、金属系のブラシで抜け毛を取り除いてあげるといいでしょう。

キースホンドは絶滅寸前だった?

キースホンドの名前の由来は、オランダ語で「噛む」という意味の「ケーゼン」が由来という説と、18世紀オランダ内戦時の愛国党の党首、キース・ド・ギズラーに飼われていたことに由来するという説があります。

18世紀以降、オランダの川を行き交う小型船の番犬や牧畜犬として重宝がられていましたが、内戦の終わりとともに絶滅の危機に瀕します。愛国党のシンボル犬だったキースホンドは、愛国党の敗退と共に飼い主に処分されはじめたのです。

その後100年もの間、キースホンドは不毛の時代を過ごします。

転機が訪れたのは、1920年。オランダ原産の犬として保護すべきと考えたバン・ハルデンブルック男爵夫人によって、キースホンドは再び育種がはじめられます。1925年にはイギリスに渡り正式に「キースホンド」として認定されました。

1933年には原産国オランダでも認定され、現在はオランダの国犬とされています。

キースホンドは家庭犬として理想的

キースホンドは好奇心が強く、明るく活発な性格です。また、穏やかで愛情深く、飼い主に従順。家族と認めれば子どもにも相棒として寄り添ってくれ、家庭犬として理想的です。
感受性が高く、飼い主の気持ちを敏感に察して行動してくれるでしょう。

運動が好きなため、毎日1時間程度の散歩のほか、かけっこやボール遊びなども加えてあげると喜びます。キースホンドは太りやすいので、食事の管理はもちろん、たくさん運動させて肥満を防止しましょう。

寿命とかかりやすい病気

キースホンドの寿命は、12~15年で中型犬としては平均的です。
かかりやすい病気には「てんかん」があります。てんかんは脳内の神経回路に異常が起こり、けいれんなどの発作が起きる病気です。先天的な要因でかかりやすく、将来の発症が心配であれば、親犬や兄弟犬にてんかんを患った犬がいないか確認しましょう。

また、まれに「ファロー四徴症」という病気を発症することがあります。
ファロー四徴症は、心臓の形状に異常があるために低酸素血症を引き起こしてしまう病気です。放置しておくと命に係わるため、早期発見が重要となります。

貧血や呼吸困難などの症状が見られたら、すぐに病院に連れて行きましょう。こちらも先天性のため、飼うときに確認の必要がありますね。

まとめ

オランダ原産のキースホンドは、優しく従順な性格をもち家族の一員として理想的な犬種です。日本ではまだ珍しく、なかなか目にする機会はないかもしれません。もし、キースホンドを迎えたいと考えている場合は、ブリーダーを探すか、大規模なペットショップで相談してみるとよいでしょう。
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