犬を飼うならリードは必須アイテム

リードは基本的に散歩に使用するもので、一方の端に人の手を入れる輪っかがあり、もう一方には犬の首輪に取り付けるための金具(ナスカン)が付いています。

では、なぜ犬にリードが必要なのでしょうか?

普段はおとなしく飼い主のそばを歩けるとしても、ほかの犬を見かけたときや聞きなれない音に反応したときなど、ふとしたことがきっかけで車の前に飛び出したり、攻撃的になったりしてしまう可能性があります。
そんなとき、リードがなければ犬を制御することができません。

動物愛護管理法では、飼い主は動物が人の生命や体、財産に害を加えたり迷惑をかけたりしないように努めるべきと定めています。
「うちの子に限って」などと思わず、必ずリードをつけて散歩しましょう。
環境省 動物の愛護及び管理に関する法律

犬の体にあったリードを選ぼう

リードは、犬の大きさに合ったものを選びましょう。
たいていリードは適応体重や耐荷重を表示した形で販売されていて、メーカーによっては適用する犬種が記載されていることもあります。

スタンダードリード

スタンダードリードは、リードの基本形。ナイロンテープやロープ、革などさまざまな素材があります。子犬の場合はリードに慣れずに噛んでしまうことも考えて、丈夫なナイロンのロープ状のリードがおすすめ。

長さも0.5~3mとさまざまですが、ある程度調節できることも考えて1.8m程度が便利ですよ。

スタンダードリードは両方の手で持つのが基本。犬が左側の足元にいる場合で考えてみます。

①右手の親指にリードの輪っかをかけ、そのまま握ります。
 リードが長いときは、手の甲に巻き付けて調節できます。
②左手でリードの中間あたりを握り、長さを調節します。
 このとき、左手の小指側が犬に向いているようにしましょう。


左手と犬の間は犬がにおいを嗅いだりするときに頭を下げても多少余裕がある長さを保ちましょう。余裕がないと犬はずっと引っ張られた状態になり、興奮したりリードを引っ張ったりしてしまいます。

犬が右側にいる場合は左手で輪っかを持ち、右手で長さを調節してください。「犬は左側」という説がありますが、これは西洋の軍用犬の訓練から生まれた説。日本の家庭犬なら、状況に応じて左右どちらでも歩けるのが望ましいですね。

輪っかに手を入れて片手で持つ人が多いですが、手が抜けやすく犬に「トマレ」などの指示が伝わりにくいです。余ったリードを手首に巻き付けるのも、急に引っ張られたときにケガをする可能性があるのでやめましょう。
みんなのペット健康専門店 フェリーク リード(タータンチェック柄)

チェック柄がかわいいスタンダードなリードです。サイズが選べるので、犬の大きさによって選べましょう。

ロングリード(しつけ用リード)

ロングリードは屋外でしつけするときに用いられる長いリードで、3m程度から30mを超えるものまであります。

犬に「トッテコイ」「オイデ」などの訓練をさせるときに便利で、愛犬とのかくれんぼなどにも利用できます。海や山などのレジャーで遊ぶときや、初めて広い場所で走らせるときなどにも便利です。

スタンダードリードと比べて強度はあまりないので、普段の散歩で使用するのはやめましょう。犬を制御しにくいため、周囲に十分に注意してください。
余っているリードで自身が足を引っかけたり、愛犬が絡まったりすることにも注意が必要です。
Amazon 犬用リード ロングリード

絡みにくく耐久性もあるロングリードです。トレーニング以外にも庭で思いっきり遊ばせたい、海や広場などで走らせたいときに使用している人も多いようです。

伸縮リード

伸縮リードはフレキシブルリードやトラクタブルリードとも呼ばれ、伸縮できるリード。大きめの持ち手にリードが収納されていて、10m以上伸びるものもあります。

長持ち手部分でリードをロックできるので、飼い主が使いたい長さに調節して使います。長さがある分リード部分が細めなことと、ロック部分の強度があまりないので、大型犬や力の強い犬種には向きません。

伸縮リードは伸び縮みする点が便利ですが、デメリットもあります。

リードがワイヤー状の場合は見えづらく、事故の例も報告されています。リードとの摩擦でやけどするトラブルもあるようです。
持ち手がつかみづらく落としやすいと話す飼い主もいます。

メリットもありますが、伸縮リードを使う場合はデメリットもあることを理解して使ってください。
みんなのペット健康専門店 ナイトウォーカー リールリード スマートコントロール

LEDライト付きで夜のお散歩にも安心して出かけられる伸縮リード。トリガー式ブレーキと親指で簡単にかけられるロックのおかげで、犬が急に走り出したときも対応できます。

用途に応じてリードを使い分けよう

Y字になった多頭飼い用の2頭引きリード(カプラーリード)や、首輪やハーネスと一体型になったもの、犬と飼い主が一緒に走るスポーツ「カニクロス」用リードなど、用途に応じてさまざまなリードがあります。

普段の散歩やトレーニング用にスタンダードリードを1本用意し、そのほかは犬となにがしたいかによって準備してください。

また、リードは消耗品です。
使う前にはリードや金具に破損はないか、壊れかかっている部分がないか、点検しましょう。1~2年に1回は買い替えることをおすすめします。

まとめ

犬のリードは、飼い主と犬の安全を守るだけでなく、まわりへの配慮やトラブルを防ぐ役割があります。犬の大きさや用途に合わせて最適なリードを選んでください。

スタンダードリードは1匹に1本の必需品です。そのほかは必要に応じて購入しましょう。
ワンちゃんのお散歩特集

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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