【準備編】猫をカメラに慣らしておこう

まず、イイ顔を撮るには、猫がリラックスしていなければなりません。猫に、カメラが怖いものではないと思ってもらうために、普段からカメラに慣れさせておきましょう。撮影しなくてもよいので、カメラのストラップを猫の目の前で垂らして猫じゃらしの要領で遊ばせておくとよいでしょう。

気になるのはカメラの性能ですが、一眼レフカメラを用意せずとも、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラで十分よい写真は撮れます。本格的なカメラは大きいので神経質な子は怖がることも。普段から慣らしておけば問題ありませんが、無理して使わなくてもOKです。

撮影直前もスキンシップでリラックス

撮影前にも猫の顔まわりや体をなでて気持ちよくさせて撮影しましょう。ついでに目ヤニなどをきれいにふき取ったりブラッシングをすれば見た目が整い、写真映りも良くなって一石二鳥です。

【表情編】猫のイイ顔を引き出そう

ネコミュニケーションが大事

撮影時はコミュニケーションも大切です。「いい子だね!」「素敵なしっぽだねえ」など、人間のモデルさんにするように話しかけてあげましょう。
以前、猫好きが高じて動物写真家の岩合光昭さんのトークショーに行ったことがあります。興味深いお話をたくさん聞けたのですが、なかでも「猫を撮るときはいつも話しかけているんです」という言葉が印象的でした。信頼関係を築けるのはもちろんのこと、話しかけているうちに猫もその気になってくるんだそうですよ。

1. おめでた~い! ニッコリ笑顔を引き出そう

猫は表情筋が少ないため、人のようにニッコリ笑うことはありません。でも、笑っているような表情に見えることもありますよね。ずばりそれは、目を閉じているときです。
特にリラックスして寝ているときは、斜め下のアングルから見ると口の口角が上がり気味になるので「笑顔」に見えます。また、あくびをする瞬間も狙い目です。

たとえ満面の笑みにはならなくとも、愛猫の大好物をあげたりお気に入りの方法でなでてあげれば、気持ちよさそうなとびきりの満足顔を引き出すことができるでしょう。

2. 愛嬌たっぷり! おもしろ顔を狙うなら

猫がグルーミングしている最中に呼びかけてみてください。舌をペロッと出したまま静止することもありますよ。
・食いしん坊な子には、大好物のおやつを猫より高めの位置で差し出してみましょう。高めの位置は、届きそうで届かない高さがポイント。少しの間じらすと、立ち上がっておやつを取ろうとする真剣な顔や、前足をちょちょっと出すようなおねだりモードな表情が引き出せます。

猫は普段の生活でも、こちらがビックリするようなことを「やらかして」くれますよね。シャッターチャンスを逃さないよう、常時カメラを手元においておくことも大切です

3. お目々まんまるのカワイイ顔を引き出そう

目がまんまるのときの猫って、なんとも愛らしい表情になりますよね。目がまんまるのときは、瞳孔がバッチリ開いているときです。この表情を引き出す方法は2通り。

・暗さをつくる
猫の瞳孔は暗いとき、大きくまんまるになります。しかしあまりに暗いと何も写りませんから、薄暗い状態にして撮りましょう。日中ならカーテンや障子を閉める、夜なら撮影場所の照明は落としつつ、隣の部屋など離れた場所の照明をつけてほんのり薄暗い部屋をつくってください
それだけでもまんまるな瞳になりますが、さらにかわいい表情にするなら、猫の顔を照明の方向に向けさせてみてください。瞳に照明の光が反射してウルウルのつぶらな瞳になります。

・おもちゃで猫の関心を惹く
猫の瞳孔の開閉は自律神経によって支配されているので、明暗だけでなく感情によっても変わります。特に何かに興味を惹かれているときに瞳孔が大きくなるので、おもちゃで関心を惹いてみましょう。明暗に関係なく起こるので、明るい所でも撮影できますよ。ただし、持続はしないので一瞬が勝負です。

4. ベタだけど効果は絶大? 上目づかいは生き物共通のモテ表情

自分をかわいく見せるモテ表情といえば上目づかいですが、猫も上目づかいになると瞳が大きく見えます。撮影時は、猫が上目づかいになるように、猫よりもすこし高い位置にカメラを構えてみるのもひとつですよ。何をせずともかわいい顔になっちゃうかも?

【撮影編】写真映えはカメラマン次第! かわいく撮れるテクニック4つ

せっかく猫がよい表情を見せたとしても、上手に写真におさめなければ意味がありません。ちょっとしたことで愛猫のかわいさは何倍にもアップ! かわいい写真が撮れるコツをご紹介します。

1.イイ表情を逃さない! 猫と目線を合わすべし

▲猫と目線を合わせるため、腹ばいになって撮影した写真

ダイナミックな写真を撮るなら、猫と同じ高さの目線になりましょう。猫と同じ目線になることで、より細かな表情をとらえることができます。時には床に腹ばいになるなど、飼い主さんから体勢を低くしましょう。
また、カメラいっぱいに猫の顔を撮ると味のある写真に仕上がります。引きではなく、グッと猫に近寄って撮りましょう。この場合、カメラを「マクロモード」にし、ピントは猫の目に合わせることを忘れずに。

2.猫のカメラ目線はおもちゃでゲット

自然な姿も良いですが、カメラ目線をゲットできると表情がはっきりわかるのでよりかわいく写ります。
できれば2人で撮影できると楽ですね。ひとりがカメラの後ろでおもちゃを使って猫の気を引き、もうひとりがシャッターを切ります。おもちゃの動き次第で猫の目線は自由自在。ぴったりカメラに合わせることもできますね。撮影する人がひとりしかいないときは、カメラは三脚で固定しておきましょう。

3.自然な表情を引き立てるのは「自然光」

撮影は、夜間よりも昼間の太陽光のもとで行うほうが自然に美しく仕上がります。時間帯によって印象も変わるので、猫のどんな表情を撮影したいかによって使い分けるとよいでしょう。

はっきりした表情→昼間の強い日差し
柔らかな表情→夕方や朝方の時間帯、もしくはカーテン越しの間接光


また、横から光があたる角度で撮影すると写真に立体感が出るのでおすすめです。

▲夕方に撮影した写真。あたたかみのある雰囲気になります

▲午前に撮影すると柔らかな印象に

4.暗い場所で撮影するときは「ISO感度」が大切!

暗い場所で撮影する場合は、フラッシュを使用するのではなく、カメラの感度を上げましょう。
ISO感度とは、光への感度を表す数値。暗い場所ではISO感度の数字を上げることで適切な明るさの写真を撮影できるようになります。
目安はISO800~1600。もしくは、露出(撮影時に取り込まれる光の量)を上げて撮影してください

◇撮影時はフラッシュOFF!
猫の目は、人間よりもはるかに感度が鋭く、人間の1/7の光の量の中でもものを見ることができます。そのため、フラッシュのような強い光を当てると網膜に悪い影響を及ぼすことも。撮影時はカメラを「発光禁止モード」にすることをお忘れなく!

暗い室内などではシャッタースピードが遅く、手ブレや被写体ブレが発生してしまうことがあります。しかしISO感度を上げれば、シャッタースピードを速くしてブレを抑えることができます。「暗いシーンでISO感度を上げるとよい」と言われるのはこのためです。
ISO感度は撮影者が決めることも、カメラが自動的に決めるようにすることもできます。

出典:ニコン『デジタル一眼レフカメラの基礎知識 ISO感度』

いざとなったら「奥の手」を使おう!

「数撃ちゃ当たる」戦法! 連写機能を駆使しよう

▲偶然の産物的な写真も撮れるかも

撮影に慣れないうちは、連写機能の利用もおすすめです。連写機能とは、1回シャッターを押すだけで複数枚撮影できる機能。「猫がじっとしてくれない!」というときでも、連写なら奇跡の1枚を撮ることもできるかもしれません。一瞬の表情を見逃さないためにも「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という気持ちでどんどん撮影しましょう。

目からウロコの機能も? 猫撮影用スマホアプリが便利

スマートフォンなら、猫の撮影に特化したアプリを使うのもおすすめです。私が愛用しているのは「撮る猫」というアプリ。シャッターを切る前に画面をタップすると、猫の声で「にゃあ」という音が出て、猫をカメラの方に振り向かせてくれる機能が便利です。連写機能も付いていますよ。連写画像のなかから気に入った画像だけを選べば、いらない写真は保存されないのでスマートフォンの容量を気にすることもありません。

まとめ

猫の撮影は根気が大切。かわいく撮りたいといっても、猫に無理強いしては自然なかわいさは引き出せません。猫のリラックスした表情をキャッチできるよう、日頃から猫とコミュニケーションをとって行動を先読みできるといいですね。撮影を楽しみながら「猫フォト」の腕を磨きたいものです。

執筆者プロフィール
2匹の愛猫と暮らす元博物館学芸員です。専門は古生物学。ペットに関する科学的な知識を分かりやすくお伝えしていきたいと思っています。
保有資格はペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

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