爪とぎしてるけど、それでも猫の爪切りは必要?

猫は自分で爪とぎをしているので、飼い主が爪切りをする必要はないのでは?と思う人もいるでしょう。

猫にとって爪は重要な武器。獲物を見つけたときや縄張り争いでケンカになったときのため、武器は手入れしておかなければなりません。猫の爪は二重構造になっていて、古くなると外側の爪がはがれ、内側から新しい爪が生えてきます。猫は爪とぎによって古い爪をはがし、常に爪を鋭く保っているのです。

傷や自分のにおいをつけてマーキング、ストレス解消や気分転換など、猫はさまざまな理由で爪とぎします。飼い主が猫の爪を切ったほうがいいのは、爪が伸びていると何かに引っかかって折れたり、家具などを傷だらけにされたり、飼い主自身もケガさせられたりすることを予防するため。爪切りと爪とぎでは目的が異なるため、猫が爪とぎしていたって爪切りは必要です。

また、室内飼いの猫の場合は外で暮らしている猫と比べて爪を使う機会が少ないため、伸びすぎて自分自身を傷つけることもあります。予防のためには飼い主が爪切りしてあげましょう。
関連する記事
【困った猫の爪とぎ】理由と対処法を解説します!

猫にとって爪とぎは本能です。しかし、家のなかで爪とぎされて、壁や家具がズタズタにされてしまうのは困りものですね。猫と暮らす以上、爪とぎは飼い主が必ず直面する問題です。猫が爪とぎする理由を知り、猫も...

猫の爪を切る頻度はどれくらい?

猫の爪は年齢によって伸びる速度が違います。生後1年未満の子猫なら1週間~10日ほどで元通り。1歳以上の成猫なら2~3週間で爪が伸びます。子猫なら週に1回それ以上の猫の場合は2週に1回高齢猫の場合は3週に1回程度チェックしましょう。肉球を軽く押してみて、爪がとがっていたら切りどきです。

基本的に切るのは前足の爪のみで大丈夫ですが、飼い主と遊んでいるときにキックをする猫の場合は、後ろ足も切っておいたほうがいいですね。前足にはほかの指と離れた位置に狼爪(親指)があるので、そこもお忘れなく。

実際に切ってみよう! 猫の爪切りの方法

猫の爪には内側にクイックという、神経と血管が通ってる部分があります。クイックは横から見るとピンク色で、そこを切ると痛いのはもちろん、出血してしまいます。切るときは透明な先端を2mm程度にしておきましょう。先端だけ切っていればあまり気にする必要はありませんが、猫の爪が黒っぽくて見えにくいときは、懐中電灯などを当ててみるといいですよ。

前から切ると怖がる猫がいるので、爪切りは後ろからが基本です。猫をひざに乗せたら額をなでたりマッサージしたりしてリラックスさせます。後ろから抱きかかえて、片手で前足を持ったら肉球を押します。爪が飛び出すので、先端をカットしましょう。猫の肉球は敏感なので、押すときは軽く、そっと。

爪切りはハサミタイプとギロチンタイプがあり、どちらかを使うかは飼い主の好みです。人間用の爪切りは、猫に使うのに適していません。爪が割れてたり、痛い思いをしたりすることがあるので、必ず猫専用を用意しましょう。犬の爪の場合は面取りするように細かく切りますが、猫の爪は細いので先端を1回で切ってください。

そんなに簡単に切らせてくれないんだけど!

基本的に猫は爪切りが嫌いです。子猫のうちから慣らすと嫌がりにくいですが、そうもいかないことも多いでしょう。

猫が暴れる場合は洗濯ネットに入れて網目から爪だけ出させたり、体全体をバスタオルで巻いたりすると切りやすいです。大きめの洗濯ばさみで首の後ろを挟むのもいいですね。ますます爪切りが嫌いにならないよう、押さえつけるのは厳禁。猫が熟睡しているときに切ったり、終わったらおやつをあげたりして工夫しましょう。

猫は集中できる時間が短いため、一気にすべての爪を切ろうとせず、片手ずつ、2~3本ずつなど何度かに分けて切るといいですよ。猫が嫌がり出したら一旦終わりです。
どうしても無理というときは、動物病院やトリマーにお願いするという手段もあります。

まとめ

猫の爪を放っておくと飼い主が痛い思いをしますし、家具をボロボロにされ、猫自身を傷つけてしまう場合もあります。あまり爪切りを好む猫はいませんが、飼い主が工夫してこまめに切ってあげましょう。
猫の爪切りのコツは、「切ってあげる」ではなく、「切らせていただく」という気持ちで臨むこと。猫との快適な暮らしのため、がんばってくださいね。
関連する記事
猫の爪とぎはやめさせられる? 猫が爪とぎをする理由と対処法について

猫は散歩の必要もなく、手がかからないイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし、実際には目をかけなければらないことや、飼育にあたっての注意点も数多くあります。 そのひとつが、猫の習性であ...

 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

猫のブリーダーについて

魅力たっぷりの猫をあなたも迎えてみませんか? 

おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなの子猫ブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的な子猫を迎えることができます。

いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなの子猫ブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の猫を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

※みんなの子猫ブリーダーに移動します