初心者でも楽しめる！ ロイヤルカナン主催「JAPAN CAT SHOW」レポート

キャットショーとは、猫の純血種ごとに定められた基準に従って審査される猫の品評会です。日本ではCFAとTICAを含め、さまざまな団体が年間を通して全国でショーを開催しています。
団体によって審査基準や水準、猫種の分類は異なります。キャットショーではたいてい長毛・短毛、毛色、年齢などでクラス分けされ、猫種の基準に沿って審査。それぞれのクラスでタイトルを獲得した猫が、さらに上のタイトルを目指すトーナメント制で競います。
キャットショーは純血種の個性を守って発展させることと、計画的で健康的な繁殖を奨励し、評価する目的があります。キャットショーでチャンピオンに輝くということは、猫の姿が美しいだけではなく体質も気質も優れているという証。さらに交流にも力を入れていて、なかなか出会うことのない猫のオーナー同士が情報交換する場ともなっています。

今回のキャットショーは、栄養学に基づいたプレミアムペットフードを展開する「ロイヤルカナン ジャポン合同会社」によるもの。
参加団体は世界最大の愛猫団体CFA、そして世界最大の猫の血統登録機関TICAという、いずれも日本を代表する2つのキャットクラブです。ちなみに各団体のキャットショーが同会場でおこなわれるのは、今回が日本ではじめての試みなんだそう。

会場となったのは、「池袋 サンシャインシティ 文化会館ビル3F 展示ホールC」。池袋駅や東池袋駅すぐそばの会場で、都心部にお住まいの方にはお馴染みの複合商業施設でもあります。

イベントは10：00開演。ロイヤルカナン ジャポン合同会社社長・山本俊之氏のあいさつやテープカットなどのオープニングセレモニーを皮切りに、さまざまなプログラムが用意されていました。

「キャットショーの知識がないから楽しめないかも……」という方でも、ご安心を。
今回のイベントでは、キャットショーの見どころや楽しみ方を説明したり、審査の基準やチェックポイント、猫種の特徴を紹介したりと、 初めての人でも楽しめる内容です。
また、品評会のほかにも、猫好きならだれでも楽しめる「ステージイベント」や、猫の健康や食事に関する知識が得られる「キャットセミナー」なども開催。
全体を通して、「気軽に楽みながら、猫に対する知識を深められる」という印象を受けるイベントとなっていました。

キャットショーは「リング」と呼ばれる台の上でおこなわれ、審査員が1匹ずつ観客に見せながらチェックしていきます。 審査では体を触ったり伸ばしたりしながら、毛並みや骨格などを確認することはもちろん、猫じゃらしで遊ばせて性格などを見定めます。
順位がついた猫には、どういったところが評価のポイントになったのか審査員からの説明があるので、キャットショー初心者の筆者でも理解を深めることできました。
そして、出陳猫のなかには、メインクーンやラグドールなどの大型猫や、スフィンクスやラパーマなどの被毛が特徴的な猫なども。
普段なかなかお目にかかれない珍しい猫種も見ることができ、猫好きな筆者は大興奮！　どの猫種もあまりのかわいさに詠嘆の声を漏らすかりでした。

今回のキャットショーは、品評会だけではありません。ステージプログラムのなかには、猫にストレスがかからない病院がコンセプトの「東京猫医療センター」の服部 幸先生による特別セミナーも。
セミナーの内容は「猫との幸せな暮らし」、「猫の行動から読み取る身体のサイン」の2部構成で、どちらも猫を飼っている方にはぜひ知っておいてほしいテーマです。
猫を飼っている筆者が特に印象残ったのは、「猫が健康で長生きするためには、日頃の観察が大事」ということ。
人間と違って言葉を話せない猫の健康状態を理解するのは難しいもの。しかし、体重が減ったり飲水量が減ったりと、病気の兆候にいち早く気づけるのは、飼い主自身でもあるのです。
日頃から愛猫をしっかり観察し、おかしいと思ったらすぐに病院にいくことが重要なんだと改めて実感させられました。

今回のキャットショーでは、参加者による「ショーキャット模擬審査」も開催されました。
CFAとTICA両団体の代表者がいくつかのショーキャットを紹介。それを踏まえ、参加者の投票で「優秀キャット」を決めるというものでした。
紹介されたショーキャットは、シンガプーラやスコティッシュフォールドなどどれも人気の猫種ばかり。参加者の皆さんもどのショーキャットを推すか迷われていらっしゃるようでしたが、投票の結果、優秀キャットはベンガルに決定！
優秀キャットに選ばれたベンガルのブリーダーには、目録としてロイヤルカナンのキャットフードが進呈されました。

ほかにも、愛猫にあわせた「おすすめキャットフード診断」や、参加者による投票で最優秀作品を決める「#猫すたぐらむ フォトコンテスト」など、さまざまなコーナーや企画が開催。自宅で猫を飼っている筆者は、物販コーナーでお土産も購入しましたよ！

キャットショーというと敷居が高そうなイメージがあるかもしれませんが、実際は猫好きであれば誰もが楽しめるイベントです。なかなかお目にかかれない猫種も出陳されるので、興味がある方は機会があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。