犬の目の異常に関する獣医師さんへの相談内容 (2ページ目)

犬の目の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:トリロスタンとプレドニンの併用について

飼い主からの相談

相談者:北海道 だん2さん
お世話になります。
先日、急性膵炎の疑いで愛犬が治療を開始したのですが、愛犬はクッシング症候群でトリロスタンを服用しております。今回膵炎を発症してからコルチゾールの値がこれまでの10倍近くに上がりました。体が炎症を抑えるために出していると思われますが、もともと高かったコルチゾールで既に慢性肝炎があり、それが悪化したのか肝数値も一気にあがりました。
ブレンダと肝保護剤(チオラ、グリチルリチン、グルタチオン)の使用でリパーゼと肝数値は落ち着いてきましたが、黄疸とビリルビン血症、GGTの値が急上昇し、CRPも測定範囲を超えている状況です。
そこでご提案があったのが、経歴を考慮すると内因性コルチゾールが増えすぎているせいで胆汁がうっ滞し、胆嚢炎を起こしている可能性が高い。それをどうにか抑えるため、トリロスタンを増量し、NSAIDが使えない状況なのでブレンダとプレドニンを炎症抑制量(1mg/kg sid)で開始しようというお話でした。
担当医の方のお話では、クッシング症候群で内因性コルチゾールが高い子でも、理由はよく分からないが、外から薬としてステロイドを入れると炎症が一気に引き、状態がよくなることもあるからということです。
これについて、私が疑問に思ったのは
・実際上記のようなケースを他の獣医様もご経験されているのか(もしくは聞いたことがあったり、レポートがあったりするのか)
・プレドニンを入れることで肝炎、胆汁うっ滞が悪化し、ビリルビン血症や黄疸も悪化するリスクが高いのではないか
・そもそもプレドニンとトリロスタンを併用するということはどうなのか
ということです。
ブレンダは抗炎症薬というよりは、これ以上炎症を進行させないようにするための薬だということで、ブレンダだけでは炎症は引かないから、何かしらの抗炎症薬を入れないといけないが、ステロイドとNSAIDが併用できない以上、プレドニンしか選択肢がない。しかし、内因性コルチゾールが胆汁うっ滞の元凶なのであればそれも下げないといけない。というお話を伺っております。
プレドニンが内因性コルチゾールと比較して何か違うのか、1mg/kgというのはどれくらいの強さなのか(内因性コルチゾールのどれくらいに相当するのか)、ということが素人の私はわからないため、飼い主としてはこの治療に関して少々不安を感じております。
もしご意見やお考え、アドバイスなどいただけましたら、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
かなり病状が重たく、とても心配な状況ですね。
詳細に経過もありがとうございます。
ご質問がかなりコアなので、一部お答えできない部分があり、申し訳ございません。
まず、内因性コルチゾールとプレドニン(プレドニゾロン)の違いについてですが、プレドニゾロンはコルチゾールの1種であり、内因性コルチゾールはプレドニゾロンを含めた多種類のステロイドの総称だと思って頂ればと思います。
ですので、トリロスタンとして内因性のコルチゾールを抑え、抗炎症薬としてプレドニゾロン単体を使うことは、理論上可能であり、私自身も慎重に使用したことはあります。
1mg/kgというのは、ある程度しっかりした抗炎症作用を期待した量だと思って頂ければよいかと思います。
また、病状としてもプレドニゾロンに賭けるしか、内科治療は方法がなさそうに思えます。
個人的な予想としては、膵炎から肝外胆管閉塞になっているのではないか?と思えるような経過です。
プレドニゾロンで反応が無い場合は、外科的な対応が必要となるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:白内障の目に赤い傷

飼い主からの相談

相談者:大阪府 もこさん
18歳の高齢プードルです。
ゆっくり白内障が進み、おそらく左目はほとんど見えていないと思いますが、近づくとしっかり動きを追ったり完全に失明しているわけではなさそうです。
視野が狭まっているせいか、たまにどこかにぶつかったりしていますがそのせいか左目の黒目(かなり白内障)に赤い傷のようなものが出来ていました。昨日までは無くおそらく今日出来たものかと思います。
点眼などで治るものなのか、放置しておくしかないのか
どうしたら良いでしょうか?
当方トリマーなのでこういったわんちゃんはたまに見かけますが、目が萎縮していってしまったりする子も多く、そうなってしまわないように出来ればしてあげたいです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
18歳ととても長生きですね。
大事に飼われていることと思われます。
さて、目の赤い部分ですが、仰る通り角膜に血管新生が起きています。
すなわち、角膜に炎症やキズがある可能性が高いです。
原因は、外傷であることもありますが、ドライアイや免疫反応であったりもします。
点眼で完全に無くならない症例もありますが、少なからず悪化しないように点眼をしてあげた方がいいと思います。
お時間がある時に受診しましょう。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:白内障目薬について

飼い主からの相談

相談者:東京都 りーこさん
質問させていただきます。
宜しくお願い致します。
トイプードル男の子12歳です。2年ぐらい前から目が白くなってきました。かかりつけ医に老眼と言われてきましたが1ヶ月前の健診の時に初期の白内障になってると言われてライトクリーン点眼を処方されました。白内障が進んで目が見えなくなってしまうのはとても辛いので調べていると、
日本では認可されていない外国の白内障改善目薬がありました。
トリミングサロンの方からお客様でその点眼で白内障が改善下との話を聞いたと伺いました。
クララスティルという点眼です。
Nアセテルカルノシンを直接点眼することで眼球の水溶液に直接浸透し、天然酸化防止を促す、
とのことですが、
日本で許可されていないので不安です。白内障は本当にこの点眼で改善されるのでしょうか?どうぞ宜しくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
おっしゃる通り、最近注目されてきていますNアセチルカルノシンですが、犬でも効果があった論文があるようです。
ただ、個人的にはまだ使用経験がなく、有用なエビデンスも公開されていない為、効果の程は保証できません。
効果があるかもしれないし、予期せぬ副作用があるかもしれないし、ご使用にあたってはご自身の責任の下、行ってください、と申し上げるにとどまります。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:目の皮膚が下がっている?

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 たむさん
本日6/1の午後8:30頃に気付きました。
左右の目の下の皮膚の位置が違う(左目の下の皮膚が下がり過ぎている)ことに気付きました。(画像1.2枚目)カメラロールの動画を見る限り、今週の木曜日には普通でした。(画像3枚目)
眼振や痛がっている様子は特にありません。
気持ち左目の左下の白目の部分が赤い気がします。
夜間に気付いたので病院には行ってません。
ネットで検索したのみですが該当する疾患や他のわんちゃんが見つからず、何かの疾患の可能性があるのでしょうか?やはり病院で見てもらったほうがいいでしょうか?
回答のほどよろしくお願いします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
まだ若いので心配ですよね。
お写真だけだとなかなか判断がつきませんが、いくつか病気の可能性があります。
急ぎではないと思いますが、受診することを推奨します。
考えられる疾患として、眼瞼下垂、ホルネル症候群、チェリーアイ、結膜炎などと思われます。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:呼吸が早くて目の周りが赤くなってしまいました

飼い主からの相談

相談者:栃木県 まままさん
午前中、散歩の後に目の周りが赤くなっており
呼吸も早くお腹辺りで上下に動かして
呼吸している状況です。
水分摂取、空調調節済みです。
近くに動物病院がない為どうすればいいか
分からない為相談させていただきました。
※散歩なのですがいつもとは異なるコースで
杉の木が多く生えている道を散歩した為
もしかしたら花粉の可能性もありますでしょうか?
※車酔いをしやすい為、何回か
吐いてしまってます

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
現状のご様子は如何でしょうか?
本日は比較的暑かったので、熱中症の可能性があります。
もしくは、なにかアレルギー物質や虫に触れてアレルギー反応が起きている可能性があります。
本人の状態を診ていないので判断がつきませんが、上記疾患は進行すると救急になる可能性があります。
遠くても受診を検討した方が良いでしょう。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る
だいじょうぶ?マイペットで
目の異常に関する獣医師さんへの相談内容をもっと見る
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?

ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。

ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。

実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

※みんなのペット保険に移動します

この記事に関連するキーワード

関連する記事

おすすめ特集

おすすめ特集をもっと見る

おすすめブリーダー特集

みんなのペットライフでは子犬・子猫に優しいブリーダー直販を推奨しています。

人気記事ランキング(犬)

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
もっと見る

ミテミテ 写真・動画特集

「ミテミテ」はペットの写真投稿や悩み相談ができるコミュニケーションサービスです。

里親募集情報特集

事情があり飼えなくなってしまったペットや飼い主がいないペットの里親募集情報を掲載しています。

てくてく ペット施設特集

「てくてく」はペット施設情報口コミサイトです。
お知らせ
2025.07.23

グループサイトのご案内

健康で楽しいペットライフをお手伝い
犬・猫・小動物などのペット里親情報サイト
てくてく ペット施設情報検索・口コミサイト
みんなのどうぶつ病気大百科
犬との暮らし大百科