相談内容:黒目がおかしい
飼い主からの相談
3年前に虹彩萎縮と前庭疾患と診断されています。特に何も治療せず、生活しやすいようにサポートしているだけです。最近頭をよく床に擦り付けたり、顔をかくようなしぐさや瞬きが増えました。昨日と今日 散歩に行ったら小さな段差で右の前足を踏み外したり、まっすぐに歩かず左右にふらつきながら歩いていました。ずっと眩しいようにしているのと何となく目つきが変わった気がしたので目をよく見たら黒目の形が歪んでいるようです。昨日は瞳孔が開いたままでしたが、今日はマシになってました。眼球が少し前に出ているような気もしますが、思い込みかもです。写真ではわかりにくいとは思いますが、病気なのか、普通なのか教えて頂きたいです。もしも病気の可能性があるなら どんな病気か知りたいです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
お返事遅くなり申し訳ありません。
こちらは早急に受診した方がいいようなお話に聞こえました。
ただ、写真はやはり全く判断がつきませんでした。すいません。
眼球や黒目の位置、形状がおかしいとなると、緑内障、眼内または眼付近の腫瘍、膿瘍などがあり得るでしょう。
視覚にも影響しているようなので、進行性網膜萎縮、突発性後天性網膜変性症、脳腫瘍などもあり得ます。
どれも診断が難しく、早めの対応が望ましいかと思う疾患が挙げられます。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:繰り返す結膜炎
飼い主からの相談
結膜炎をここ2ヶ月ほどで繰り返しています。
緑の目やに、目の充血→抗生剤、ヒアルロン酸の目薬処方→2週間ほどで綺麗になる→目薬が無くなり、再診、治療終了→目薬がなくなって数日後にまた緑の目やにが出る
このループを2回ほど繰り返しています。
症状は片目だけで、痛がったりしょぼしょぼさせたりはしていません。
染色体検査の結果、傷はなく、結膜炎だろうとのことでした(眼圧検査はしませんでした)
元々ドライアイなので、ヒアルロン酸は結膜炎になる前からずっとさしています。
これは根気よく目薬をさしていくしかないのでしょうか?
とても信頼している獣医師さんに診てもらっているのですが、眼科専門ではないので他の獣医師さんのお話も参考にさせていただきたく、質問致しました。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、本人を診察していないので推奨される検査は正確にはお答えできません。
が、眼圧もそうですし、フルオレセイン染色(傷の検査)やシルマー涙液試験(涙の量の検査)、超音波検査(眼内に腫瘍などがないかの検査)などを行ってもいいでしょう。
眼球はもちろん、まぶたの異常(逆さまつげ、寄生虫、アレルギー性結膜炎)も鑑別に入れなくてはならないので、丁寧な視診触診が必要だと思います。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
繰り返す結膜炎で、とても心配ですね。
まず、そもそもなぜ結膜炎になり、なぜ繰り返してしまうのか、かかりつけの先生は原因をどのようにご説明されてましたでしょうか?
もし、全ての原因がドライアイだと言うのなら、目薬をさすしかないと思います。
特に北海道であれば、冬はとても乾燥することでしょう。
ヒアルロン酸で維持できなければ、眼軟膏などその他ドライアイに良い目薬への変更を行うべきタイミングかと思います。
その他に何か原因があるようであれば、追加のご質問でご教授下さいませ。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:皮膚に傷があります
飼い主からの相談
昨日気付いたのですが首元の辺りに添付写真の様な傷があります。最初は毛にご飯粒か何かが付いているのかと思い取った所この様な傷がある事に気付きました。また、関連性はないと思いますが傷がある方の目が充血しています。
受診が必要とのご判断があれば直ぐにでも診て頂きたいと考えております。ご見解を宜しくお願い致します。
画像1 傷
画像2 毛の付着物
画像3 目の充血
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
もうすでに受診されましたでしょうか?
緊急性は無いと思いますが、順次受診した方が良いでしょう。
傷は何か外傷のお心あたりがありますでしょうか?
もし無いとするのであれば、痒みがあり自分で掻いた可能性もあります。
目の方も、心なしか瞼が痒そうな印象も受けますので、何か全身的な痒みを起こす疾患かもしれません。
目の方も、目単体のトラブルということであれば、結膜炎の他様々な病気が予想されますので、きちんと受診しておいた方が良いでしょう。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:瞼のメラノーマ
飼い主からの相談
先日上瞼に2〜3ミリの赤い腫瘍ができ、かかりつけ病院で切除し、病理検査に出したところ、メラノーマの診断でした。
CT検査をして、幸い転移は見られませんでしたが、念のため眼球摘出をすすめられました。
でも、眼球摘出に踏み切れません。
粘膜のメラノーマは転移性が高いとは教えてもらいましたが、今現在、眼球には転移していないのに、やっぱり摘出した方がいいですか?
13歳6ヶ月のトイプードルです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
義眼の適応かは、わたくし自身義眼を使用した経験がないため分かりかねます。
が、今回眼球摘出をする理由が、眼球へのメラノーマの転移を疑って行うものです。
義眼は、目を残して内部にシリコンボールを入れる手術なので、目を残す以上メラノーマも残る可能性が高いと推測されます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問、情報ありがとうございます。
第三眼瞼ですね。
となると、瞬膜という、上まぶたとはまた別の組織になります。
かつ、比較的広範囲に浸潤しているようですね。
納得がいきました。
もしかしたら瞬膜の粘膜から結膜の粘膜に連続して浸潤している可能性があるので、かかりつけの先生は眼球摘出を提案したのですね。
上述した通り、眼球摘出した方が長生きする、または転移率が下がるというエビデンスがあるのであれば、実施する価値はあると思います。
もちろん、摘出したからといって100%再発しないとも言えません。
また、実際に目に症状が出たら摘出する、という流れで問題ないとは言い切れません。
それを待っているうちに、事態は進行する可能性も十分あるでしょう。
エビデンスが無い分、どの治療がベストと決められない、難しい状況なんだと思います。
かかりつけの先生とじっくり話し合って決めるのがいいと思います。
また、悩ましいようであれば、腫瘍に強い病院でセカンドオピニオンに伺うのもひとつです。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
こちらはとても悩ましいですね。
確認ですが、メラノーマは眼内ではなく「まぶた」にできていたのでお間違えなかったでしょうか?
個人的な印象ですが、「まぶた」にできたもので、眼球に浸潤した様子が無ければ、積極的に眼球摘出をするという話はあまり聞きません。
逆に、術後の化学療法を行い、微小な転移を抑制することのほうがよく行われるかとは思います。
眼球は一度取り出すともとに戻せませんので、ご相談者様に迷いがあるうちは、実施して後悔するよりやらない方がいいようにも思います。
どうしても決められない場合は、かかりつけの先生に、眼球摘出した方がいい理由を再度確認してみましょう。
眼球摘出をして、長生きする、または転移率が下がるなどのエビデンスがあるようであれば、行う価値はあるでしょう。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:トリロスタンとプレドニンの併用について
飼い主からの相談
お世話になります。
先日、急性膵炎の疑いで愛犬が治療を開始したのですが、愛犬はクッシング症候群でトリロスタンを服用しております。今回膵炎を発症してからコルチゾールの値がこれまでの10倍近くに上がりました。体が炎症を抑えるために出していると思われますが、もともと高かったコルチゾールで既に慢性肝炎があり、それが悪化したのか肝数値も一気にあがりました。
ブレンダと肝保護剤(チオラ、グリチルリチン、グルタチオン)の使用でリパーゼと肝数値は落ち着いてきましたが、黄疸とビリルビン血症、GGTの値が急上昇し、CRPも測定範囲を超えている状況です。
そこでご提案があったのが、経歴を考慮すると内因性コルチゾールが増えすぎているせいで胆汁がうっ滞し、胆嚢炎を起こしている可能性が高い。それをどうにか抑えるため、トリロスタンを増量し、NSAIDが使えない状況なのでブレンダとプレドニンを炎症抑制量(1mg/kg sid)で開始しようというお話でした。
担当医の方のお話では、クッシング症候群で内因性コルチゾールが高い子でも、理由はよく分からないが、外から薬としてステロイドを入れると炎症が一気に引き、状態がよくなることもあるからということです。
これについて、私が疑問に思ったのは
・実際上記のようなケースを他の獣医様もご経験されているのか(もしくは聞いたことがあったり、レポートがあったりするのか)
・プレドニンを入れることで肝炎、胆汁うっ滞が悪化し、ビリルビン血症や黄疸も悪化するリスクが高いのではないか
・そもそもプレドニンとトリロスタンを併用するということはどうなのか
ということです。
ブレンダは抗炎症薬というよりは、これ以上炎症を進行させないようにするための薬だということで、ブレンダだけでは炎症は引かないから、何かしらの抗炎症薬を入れないといけないが、ステロイドとNSAIDが併用できない以上、プレドニンしか選択肢がない。しかし、内因性コルチゾールが胆汁うっ滞の元凶なのであればそれも下げないといけない。というお話を伺っております。
プレドニンが内因性コルチゾールと比較して何か違うのか、1mg/kgというのはどれくらいの強さなのか(内因性コルチゾールのどれくらいに相当するのか)、ということが素人の私はわからないため、飼い主としてはこの治療に関して少々不安を感じております。
もしご意見やお考え、アドバイスなどいただけましたら、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
かなり病状が重たく、とても心配な状況ですね。
詳細に経過もありがとうございます。
ご質問がかなりコアなので、一部お答えできない部分があり、申し訳ございません。
まず、内因性コルチゾールとプレドニン(プレドニゾロン)の違いについてですが、プレドニゾロンはコルチゾールの1種であり、内因性コルチゾールはプレドニゾロンを含めた多種類のステロイドの総称だと思って頂ればと思います。
ですので、トリロスタンとして内因性のコルチゾールを抑え、抗炎症薬としてプレドニゾロン単体を使うことは、理論上可能であり、私自身も慎重に使用したことはあります。
1mg/kgというのは、ある程度しっかりした抗炎症作用を期待した量だと思って頂ければよいかと思います。
また、病状としてもプレドニゾロンに賭けるしか、内科治療は方法がなさそうに思えます。
個人的な予想としては、膵炎から肝外胆管閉塞になっているのではないか?と思えるような経過です。
プレドニゾロンで反応が無い場合は、外科的な対応が必要となるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
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