相談内容:卵巣遺残症候群とエストラジオールの関係について
飼い主からの相談
お世話になっております。質問させていただきます。
愛犬は昔から膀胱炎に悩まされており、友人からの勧めで1~2年ほど前から排尿後は陰部を軽く拭き取るようになりました。
それからはそれまで続いていた膀胱炎は治まったのですが、数ヶ月に1度陰部が腫れているのか大きくなったような気がしており、インターネットなどで検索して卵巣遺残などあまり良くない言葉が並んでいたため早期発見をと思い、8月の中旬頃にホルモン検査をかかりつけ病院で行って頂きました。
次回の受診時に結果をと思い本日結果の紙を頂きましたが、エストラジオールが757.0pg/mL以上というかなり高い数値を示しており予想通りだったと思うと同時に、かなりショックを受けてしまいました。
プロゲステロンは0.10ng/mLでした。
特に性器から出血しているなどもなく、乳腺の腫れや乳首の肥大なども見たことは今まで1度もありません。
こちらの結果から考えられる疾患として、卵巣遺残症候群が第1に思い浮かびますが他に何か原因があるのでしょうか?
エストラジオールだけが高く、プロゲステロンは正常な値のためかなり不自然な結果だなと思っております。
ご教授頂けますと幸いです。よろしくお願いします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
おはようございます。
経過のご報告、誠にありがとうございます。
わたくしも良い経験になりました。
卵巣が残っているというところは本当に残念ですが、本人の体調を第一に考え付き合っていきましょう。
またご報告、ご相談お待ちしております。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
こんばんは。
万が一卵巣遺残だとなかなかショックですね。
さて、今回の検査の解釈、わたくしもとても難しいと思い、かつ今後の経過が非常に気になりご回答させて頂きました。
まず、検査会社の説明文を元にホルモンをおさらいしますと、
エストラジオール→発情期に分泌、卵巣の他副腎からも出る
プロゲステロン→黄体期に分泌、ほぼ卵巣の黄体のみから出る
ですので、今回のケースは「発情期」であったため、プロゲステロンは低値であったと推察されます。
発情期が来たということはすなわち卵巣遺残があるのか?と言われると、少し根拠に足りませんね。
後は、超音波検査にて、腎臓の尾側に卵巣様の構造物が確認できたらほぼ確定なんだと思います。
では、卵巣遺残以外の可能性はありえないのか?と言われると、上述した通り副腎からも分泌されるので、あくまで予想でしかありませんが、副腎皮質機能亢進症などでエストラジオールの産生が過剰に行われていることも考えられるかもしれません。
それであれば、発情兆候とは関係なく高値を示すかもしれません。
上記の鑑別には、ホルモン測定の他、様々検査が必要になると推察されます。
いかんせん、自分でも卵巣遺残をさせた経験がなく、情報も少ないものですから、曖昧な回答になり申し訳ございません。
是非、今後の経過もお聞かせ頂けたら幸いです。
ご参考になれば幸いです。
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皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
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相談内容:子宮蓄膿症由来の膵炎って存在しますか?
飼い主からの相談
8/25に子宮蓄膿症と診断され
8/27にお腹のエコーを受け胆嚢に泥があると言われました
その時には何も言われず、血液検査も子宮蓄膿症に伴う数値で
とりあえず子宮蓄膿症の治療に専念して
子宮蓄膿症の抗生剤と胆汁のお薬を処方していただきました。
多飲多尿と微妙な食欲のなさ、軟便、体重減少が気になるも
子宮蓄膿症のせいだろうと放置していました。
9/5に子宮蓄膿症の手術を受けるということで預けたら
膵炎ということが発覚しました。
あんなに検査をしたのに膵炎と診断されず
本日やっとわかったわけですが、
子宮蓄膿症による合併なのでしょうか?
気が動転していて…
この病院に預けていてもいいのか心配になってきました。
一刻も早く真相が知りたいです。よろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
ご報告ありがとうございます。
無事、手術が終わり安心しました。
後はもろもろ正常値になればさらに安心ですね。
また経過に不安な点、不明な点がありましたらご相談下さい。
よろしくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
追加のご質問ありがとうございます。
膵炎の診断については、概ね予測通りです。
改善傾向にあるとのことで、安心しました。
が、状況としては、思っていたより複数の疾患が絡んで複雑な状況のようですね。
お伺いできる範囲でお答えすると、わたくしも主治医の先生と同様の意見です。
このままリパーゼを下げて、落ち着いたら手術をし、術後膵炎が起きないよう点滴や内服を手厚く行っていく、という方針で良いように思います。
あとはスムーズに手術が終わり、予期せぬ合併症が起こらないことを祈りつつ、元気になったご報告を頂けるのをお待ち申し上げております。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
おはようございます。
追加のご質問ありがとうございます。
わんちゃんの状態を診ていない為、診断のフローに関して正確なコメントはできませんが、確かに膵炎であればその治療を行ってから手術に臨んだ方がベターでしょう。
子宮蓄膿症は手術の必要があるので、良くなったら手術する流れで良いでしょう。
手術が終わるまで、症状が続いてしまうのは納得がいきます。
が、血液検査の結果がご相談者様に正しく伝えられていないこと、子宮蓄膿症が何を根拠に(エコーだと思いますが)10段階中3段階と評価されているのか、理論的で無く少し疑問を感じました。
ともあれ、治療が上手く行って元気になってくれればそれで結果オーライだと思います。
次は血液検査などの各種結果とともにご相談頂けたらより良いアドバイスができるかもしれませんね。
オープンにしづらい情報があればプロフィールからFacebookにも飛べますので御活用下さい。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
こんにちは。
前回のご相談に引き継ぎご回答させて頂きます。
まず、膵炎というのは、なかなか診断が難しいものであります。
今回の診断は、血液検査の項目の「リパーゼ」が高いから、という感じでしょうか?
近年、リパーゼは様々な疾患(恐らく子宮蓄膿症やクッシング症候群も含む)で上昇することが知られています。
わたくしは最低限、膵臓のエコー検査で、実際に膵臓に炎症が起きていそうか確認してから診断します。
子宮を確認した際に膵臓も確認していると思いますが、そこは先生に確認が必要ですね。
子宮蓄膿症から膵臓が二次的に起こる、という事象はあまり聞いたことはありません。
ありえないかと言われると、絶対に無いとは言えませんが。
仰る通り、失礼ですが診断が後手後手な感じは否めませんね。
適切な回答ができているか不明申し訳ありませんが、ご参考になれば幸いです。
相談内容:ペニスにシミ
飼い主からの相談
先程気づいたのでいつからあったのか分からないのですがペニス部分にシミ?のような茶色い物を見つけました。
すこし不安になったので先生の意見を聞きたいと思い投稿しました。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
こんばんわ。
包皮以外の体調は大丈夫そうでしょうか?
写真が遠くてわかりにくいところですが、包皮に出来うるシミや付着物としては、
・分泌物(特に未去勢)
・包皮炎、皮膚炎
・しこりなどのできもの
・ダニなどの寄生虫
・単なるシミ
一度、消毒なども兼ねてご受診頂いても良いと思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:去勢手術後おしっこがでません
飼い主からの相談
8月24日に去勢手術をうけた6ヶ月の犬です。
一泊入院し25日に退院しました。
術後3日目なのですが、一度もおしっことうんちが出ていません。傷口が痛いようでおしっことうんちのポーズをとるとすぐに座ってなめなめしてしまいます。歩くのも痛いのか2、3歩進むとすぐに座り込んで傷口を舐めます。
痛み止めは夜3日分もらっていて、今日最後の薬を飲ませます。
食欲はあるのですが、うんちが出ないのに食べさせて大丈夫か?と心配しています。
おしっこが出ないのは普通のことなのでしょうか?日曜で受診できる病院がないので困っています。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答
こんばんわ。
術後に排泄が出来ないのは心配ですね。
術後、痛みで排泄をがまんすることはしばしば遭遇します。
が、今回は3日ということで、ちょっと長すぎるな、という印象です。
何か痛み以外の原因があるのかもしれません。
一度ご受診して頂くことをオススメ致します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:陰部から膿が出ます
飼い主からの相談
フレンチブルドック2歳の未避妊犬で、2週間前ぐらいから気が付いたのですが、結構な頻度で陰部から膿が出ている事があります。
通院し診断して頂いた結果、子宮水腫と診断されお薬(アモキクリア)を処方して頂き、根本的な治療として避妊手術を進められております。
処方されたお薬を飲んでいる間は、少しだけしか膿は出てこなくなりましたが、お薬を飲まないと膿が出てきます。
避妊手術をさせないとダメなものなのでしょうか。
飼い主としては愛犬の体の負担を考えると避妊はさせたくないのです。
どうしたら良いかアドバイスを頂ければ幸いです
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
今後のことを考えますと実は避妊手術の方が愛犬の負担は少ないと言えます。
避妊手術は妊娠を防ぐと言うよりも寿命を長くする・子宮蓄膿症を防ぐ・犬にとても多い乳癌を防ぐ・発情による偽妊娠や高血糖やストレスを防ぐなど色々な効果がございます。
また、今後度々生殖器感染症を起こすと細菌が耐性菌化して抗生物質が効きづらくなってきます。
ただし、希ではございますが麻酔のリスクがございます。術前検査も検討して頂く方が良いでしょう.
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