子犬が噛む理由

歯の生え変わりでかゆいから

生後4〜8カ月くらいの間に、子犬の歯は乳歯から永久歯に生え変わります。
皆さんも子どものころに経験があると思いますが、歯が生え変わる時期は歯茎がムズムズしますね。犬はそのムズムズをどうにかしようと、目についた固めのものを噛むことがあります。

遊びの延長で噛む

飼い主と遊んでいるときに、興奮して手に噛み付いてしまうこともあります。
生後1〜3カ月ころは「社会化期」と呼ばれ、本来なら親きょうだいと過ごし、じゃれ合ったりして社会性を身につける時期です。ですが、ペットショップなどで購入した子犬は生後2〜3カ月ほどで家族から引き離されているため、社会性が身に付かず、力加減がわからないまま飼い主を噛んでしまうことがあります。

こういう場合には子犬の家族に代わって、飼い主が社会というものを教えてあげる必要があります。

噛み癖は直した方が良い?

子犬の甘噛みはそこまで痛くありませんが、そのまましつけをせずに成犬になった場合、子犬のときと同じ感覚で人の手を噛み、けがをさせてしまうこともあります。それでは飼い主も接するのに恐怖を感じてしまうこともあるでしょう。

他人を噛んでしまったら責任問題にも発展しかねません。ですから、子犬のうちに噛み癖は直す必要があります。
成犬になってから噛み癖を矯正する場合は、プロでも手こずることがあるそうです。

成犬を引き取った場合や、子犬のころにしつけができなかった場合はプロに相談した方がいいでしょう。

噛み癖を治すしつけ方法

与えられたものは噛んでもいい、それ以外や人は噛んではだめなことを教えます。

犬の性格にもよりますが、具体的には噛まれた場合に以下のような方法を試してください。

・「痛い!」と大きな声を出し、噛むのを止めたら褒める
・何も言わずに子犬をじっと見つめ、止めたら褒める。または、遊びを中断して別の部屋に行く
・犬のきょうだいがするように、子犬が悲鳴をあげるくらいの強さでつねる
・親犬がするように子犬を仰向けにして、胸と首をおさえて動けないようにし、目を見ながら「ウー」と低い声でうなる


そのほかに、
・手は良いものをくれるものだ、と思わせるために、ゴハンを手で与える
などがあります。

子犬も個体によって性格がさまざまです。「痛い!」と言っても止めずにさらに向かってくるような子犬には、無視や遊びの中断という方法が向いているかもしれません。
おとなしいタイプの子犬には押さえつけるしつけは逆効果になる場合もありますので、性格に合わせていろいろと試してみてくださいね。

歯のムズムズが原因で家具などを噛んでしまう場合は犬用ガムなど、噛んでもいいものを与えます。その際、生活用品(スリッパ、クッションなど)とは異なる形のものを与えるようにしてください。(形が似ていると噛んでいいものだと犬が誤解してしまうため)丸飲みしないような大きさを選ぶのもポイントです。

まとめ

子犬が甘噛みをする原因は、主に「歯の生え変わりでムズムズする」「遊んでいる延長で噛んでしまう」ということが考えられます。
子犬のうちは噛む力が弱いのでそれほど問題にはなりませんが、放っておくと成犬になった場合に他人の手を噛んでしまい、大きな問題に発展することがあります。また、飼い主も犬に接する際に恐怖を感じてしまうこともあるでしょう。

子犬のうちから噛み癖を直すようにしたほうがいいでしょう。もし、成犬になってから直す場合はプロに相談した方がよさそうです。
しつけの方法はいろいろとありますが、犬の性格にあった方法を選んであげてくださいね。
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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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