【犬の病気】アジソン病が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

アジソン病が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:慢性腎臓病について

飼い主からの相談

相談者:奈良県 パフィーさん
12歳1か月のトイプードル♀(避妊手術なし)の子が、慢性腎臓病になり、ネットでできることがないか探しておりましたところ、こちらのサイトに目が留まりました。
経緯をご説明したいので長くはなりますが、もしお時間がありましたら、ご一読、ご助言をいただけると幸いです。
3月頭から食欲低下と寝込むことが増え、3月9日に初診で血液検査を行い、BUN(50.8)とCre(0.9)と脱水、腎貧血、T4(0.6)が見つかり慢性腎臓病と診断されました。
その後、1週間はBUN数値をさげるためコバルジンとチラージンs(50㎎)で腎貧血が治るか様子を見ましょうとなり、自宅で食欲がなかったため強制給餌でとにかく食べさせていて、その後3月17日の血液検査ではBUN140オーバー、Cre4.9、無機リン15.0オーバー、脱水、腎貧血、T4(0.7)でした。
その時に、ステージ3~4と診断され、皮下輸液だけであとは安らかに逝かせたほうがワンちゃんもつらくならないですからと言われたのですが、私の頭の中で「そんなあっけなく死んじゃうの嫌だ」と何かが切れ、3月19日に大きめの病院へセカンドオピニオンへ行きました。エコー検査を最初のクリニックと大きめの病院で2度見てもらい2度とも各臓器の形状に異変はなかったですが、即入院でなんとかしましょうと前向きな対応をしていただき12日間の入院治療後、この投稿時で、退院後5日目になります。
入院中の様子。
食欲は全くなく鼻チューブでキドナダイエットを与えており、また静脈点滴を受けていました。体重はもともと4.9から入院時には3.4まで痩せました。
BUNは一時60になったり106になったり不安定で退院時最終測定は107.0でした。Creは4.9から3.3、2.8、そして最終測定では1.5までさがりました(筋肉量も下がっているのであまり役に立たないかもですが…)。
甲状腺の検査ではT4だけじゃなく外部の精密試験によると正常値に戻っていました。←二回目をまだ図っていないが正常値に戻ったということは一時的な腎不全からくる不足だったのかもと言われました。それでも一応チラージンs(100㎎)は現在も継続しています。
貧血は最終測定時では相変わらず数値は低い(HCT21.0)です。
その間膵炎にもなり炎症数値C反応性蛋白が9.9くらいありましたが最終的に2.2まで下がり、自分からなんとか食事をとったことで3月30日に退院となりました。
退院後の様子。
1週間は毎日生理食塩水の皮下輸液(水分補給目的)をいれてもらい、一週間分の痛み止め・抗生剤(手の怪我用)・ステロイド・甲状腺低下用のチラージンs(100㎎)を処方され、明日ですべて飲み終わります。
現在の食欲は、退院後2日後にふとしたタイミングでロイヤルカナン腎臓サポート+低分子プロテインを食べ始め、今まで鼻先にフードを近づけても見向きもしなかったのが、食べ物に興味ももつようになりました(嗅ぐだけで毎回必ず食べるわけではありませんが…)。
水は自ら比較的飲みます。その分おしっこも多めではありますが鼻チューブから定期的に水は入れているのと皮下輸液で対処しています。
また、排便は徐々に1日おきくらいですがロイカナを食べ始めてから形が形成されるようになりました。この投稿時には3.65キロと少し増えました。(平常時4.8キロ、入院前3.4キロ)
個別に与えているのは、アゾディル朝晩1錠・アンチノールプラス朝晩1錠・コバルジン毎食時。
様子の変化としては、入院前入院中はぐったりでだるそうにしていたのが、退院後いままで行動が遅く反応も悪かったのがウソのように声かけの反応も良く、食欲も治療前と比べて興味を示すようになりました(前述のとおり必ず食べるわけではないです)。
主治医からは皮下輸液は今の様子だと毎日はいらないと思うと言われ、明日6日に実施する血液検査で最終的に週に何回行うべきかなどを決めるとのことです。
ここからが質問内容ですが、
・退院してまだ1週間というのもあるのか、食事にムラがあります。たまにライスや茹でただけの人参やじゃがいもなど食べてくれるときもありますが、お皿に近づき匂いを嗅いでこれはいらんわという行動もします。
今後どうすれば正常な量の食事を自分でとってくれるのでしょうか。(現在はキドナチューブダイエットで食べない分を補っています)
・サプリメントですが、この3種類だけでステージ3~4と言われた腎不全を今後少しでも延命できますでしょうか。ほかにできることがあればご助言をいただきたいです。
・IRISというところでの余命にステージ3は14.78か月、ステージ4は1.98か月と書いてあったのですが、これは治療してこの期間か、それとも何もしなかったらそれくらいで終わってしまうのかどちらでしょうか。もちろん個体差があるのは承知ですが、心の準備として聞きたいです。
乱文で伝わりにくい箇所もありますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
アジソン病に関しては、コルチゾール(COR)という項目になるのでまだ行っていない検査かもしれないですね。
ただ、追加で頂いた情報をお伺いすると、その可能性も低そうで、このまま治療がスムーズに行けばそれでよいと思いました。
蛋白尿に関して少し怪しそうな尿検査結果です。是非UPC(尿蛋白クレアチニン比)は見たほうがいいと思います。
再生医療は、わたくし自身行っておらず、エビデンスもあまり存じ上げておりません。
申し訳ございません。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
とても丁寧なご記載、ありがとうございます。
また、しっかりと治療されており、とても丁寧なケアをされているなと思いました。
さて、今回は慢性腎臓病、甲状腺機能低下症のご質問ですが、それ以外の病気はなにかご指摘を受けておりますでしょうか?
というのも、一番はじめの、一週間でガツンと腎臓の数値が上昇したことがどうにも解せません。
率直に言うと、アジソン病や尿管閉塞、蛋白尿を見逃していませんでしょうか?
恐らく、エコー検査もしているので見逃しはないと思うのですが、もしご相談者様が把握されていない事項がありましたら、一度先生に確認してみて下さい。
食事に関しては、安定するまで時間はかかってしまうと思います。
好きなものを手探りしていく形になると思います。
腎臓への良し悪しはさておき、Butchとココグルメが嗜好性が良いようです。
予後に関しては、今回は慢性腎臓病以外の病気も併発しているので、なかなか読めないと思います。
が、このまま体重が減り続けると予後が短くなると思われます。
また、サプリメントも基本このままでいいですが、経過次第では変更があるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:0.5〜1cm程のしこりがあります

飼い主からの相談

相談者:三重県 るなさん
脇でも胸でもない位置に(乳腺腫瘍だろうと言われました)
5mm程の腫瘍があり、細胞診をしてもらったら
「悪い細胞はない」と言っていただけましたが、
「今のところ何ともなくても、これから悪い細胞になってしまうこともあるので経過を見ていきましょう」
「もし細胞が活発化しても2cm以内に取ってしまえば大丈夫よ!」
と言われました。
高確率で癌化してしまうのでしょうか?
皮下にできていて、色はなく、
BB弾のような触り心地でかなり動きます
ご回答のほど、よろしくお願いいたします

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
しこりができて心配ですね。
まずは、乳腺腫瘍と仮定してご回答致します。
犬の乳腺腫瘍は、50%が悪性、50%が良性です。
細胞診において、良性悪性の判断はできないとされていて、病理診断(切除による検査)を行わないと判断できないと言われています。
細胞診を行う理由は、乳腺腫瘍なのか、それ以外の皮膚腫瘍なのかを判断する為に行います。
今回のコメントだと、本当に乳腺腫瘍なのか、本当に悪性ではないのか、少し疑問が残るように思いました。
不安を煽るようで申し訳ございませんが、一度腫瘍に強い先生にセカンドオピニオンを受けてもよいと思いました。
もしくは、9歳で持病が無ければ(以前にもご相談頂いたように記憶していますが)、切除生検に進んでいっても良いと思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:突然死の原因について

飼い主からの相談

相談者:静岡県 ayasanさん
10日前に引っ越しして新しい環境での生活が始まりました。
新居に引っ越してからドッグフードも少し安いものに変えました。
ご飯は1日2回水はいつでも飲める状態でしたが、だんだん痩せてきて5kgあった体重が10日間で3kgまで減ってしまい、見た目も痩せてきたなあと思ったので途中でドッグフードの量を増やしました。
亡くなる日の朝も元気でドッグフードは完食、お昼におやつも食べて15時半に庭にでてトイレを済まして、その後私は出かけて19時に帰宅。19時に帰宅した時わんこは立とうとしたけど立てずに倒れてしまい、ドッグフードを食べさせようとしても食べませんでした。様子を見ていたのですがさらにグッタリして体温も低くなってきたので病院に連れて行ったところ食べているのに痩せているのはアジソン病では?と言われて、今は診療時間外なので検査はできないけど、応急処置をしましょうと血圧を上げる注射をしてもらい点滴もしてもらいました。その時は血圧もあがり先生に帰宅して様子を見てくださいと言われたので帰宅しました。
しかし帰宅してからさらに体温が下がって反応も悪くなってきたので遠方にある救急医療センターに連れていって検査をしてもらったのですがアジソン病ではなく、体重の減少を指摘されました。飢餓状態と言われて、処置をしてもらったのですが結局亡くなってしまいました。
質問ですが、毎日朝晩ドッグフードの袋に記載されている適量のドッグフードを食べていて飢餓状態で亡くなることはあるのでしょうか?
何故15時半まで元気だったのに19時には立てない状態になり突然死したのでしょうか?
もしかして庭に出た時に何か毒性のあるものを拾い食いしてしまったのでしょうか?
引っ越しをしたストレスやドッグフードを安いものに変えたのが原因でしょうか?
いろいろ考えてしたい後悔しております。
ご意見を聞かせていただけると幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
若くしてとても悲しいですね。
まず、体重に関してですが、10日で2キロの減少は異常です。
単に、飢餓、すなわちカロリー不足だけで起きる体重減少とは思えません。
何か病的に体重が減る要素があったんだと思います。
何か、小さくてもいいので気がかりなことはありませんでしたでしょうか?
例えば、便がいつもゆるめだったり、嘔吐が多かったり、歩き方が変だったり、しこりがあったり…
あくまで個人的な推測ですが、リンパ腫だったのではないかなと思いました。
より具体的に言うと、消化管の小細胞性リンパ腫で、柴犬でこのように若くして血栓症または腹膜炎で急死した症例を見たことがあります。
もちろん他、胆嚢破裂、腹腔内出血、誤食による中毒なども鑑別としてありうると思います。
ご参考になれば幸いです。
御冥福をお祈り申し上げます。

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相談内容:痙攣と内蔵疾患

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 もかさん
10歳 チワワ(女の子)1.2キロです。
皮膚疾患で通院中、アポキルを服用してます
今年の4月に初めて痙攣をおこしました。薬は皮膚の状態が酷くなったので アポキルと抗真菌薬を服用してました。
救急病院に行き、採血した時は薬の影響もあって 肝機能の数値が異常に高くなっていました(3000台)
主治医の先生に相談して抗真菌薬は服用中止、 ウルソを処方してもらい 肝機能の数値も戻ったのでウルソもやめました。
その後 痙攣はなかったのですが、11月21日深夜 再び痙攣
その時は3回痙攣がおこってしまいました
今回の採血結果で高値だったのが、グルコースが212、BUNが33、ALTが735、GGTが61でした
胸部レントゲンは肺が少し白くなっていると言われました
脳疾患を疑われたのですが 前回、今回とも内蔵の数値が異常に高かったのでそれが原因じゃないかと思ってます
MRIやCTを撮らないと脳疾患の確定病名がつかないとのことですが 麻酔は呼吸器の心配があるのでやりたくないので 痙攣の原因が何とかわかればと思ってます
つたない文章で申し訳ありませんが 肝機能低下で痙攣が起こる可能性があるかご教授頂ければと思います 宜しくお願い致します

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
そうですね、血液検査的には内臓からの可能性は低いと思われます。
他、お話頂いた範囲で痙攣発作に関係がありうるものとしては、血糖値が軽度に高いのは、発作によるアドレナリンの放出によるところと推察されます。
胸部レントゲンでの肺の白さも、もしかしたら神経原性の肺水腫に近いものかもしれません。
あとは、痙攣発作の「型」が脳神経学的な発作のような感じがすれば、ほぼ脳の疾患だと思われます。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんばんは。
繰り返す痙攣で、とても心配ですね。
仰る通り、痙攣には脳神経から来るもの内臓から来るものと、二パターンあります。
脳神経に関しては、MRIを撮らないと判断がつきにくいです。
原因としては、年齢的には脳腫瘍・脳炎が挙げられます。
内臓から来るものに関しては、尿毒症、アジソン病、低血糖、電解質異常などがあり、肝臓でいうと「高アンモニア血症」で痙攣が起こります。
ATL,GGTは肝酵素値であり、実際の機能は示しておりません。
肝機能を推察する数値は、BUN、ALB、GLU、T-chol、T-Bil、HN3(アンモニア)、TBA(総胆汁酸)です。
これらの項目はすべて測定していますでしょうか?
そこに異常がある場合、慢性肝炎などによる「後天性門脈シャント」が形成され、痙攣をおこしている可能性があります。
追加のご質問があれば宜しくお願い致します。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:アジソン病のストレス耐久性について

飼い主からの相談

相談者:三重県 るなさん
アジソン病はストレスがよくないとのことですが
愛犬は今カイカイで塗り薬を塗っていて
ついでに歯磨きもしています。
抱っこされたり裏返されることが昔から苦手で
毎回のけ反ってパンディングをしています。
これを朝晩繰り返したら相当なストレスですよね?
命に関わるのでやめた方が良いのでしょうか…
動物病院で聞きそびれてしまいました

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんばんは。
ご無沙汰しております。
仰る通り、アジソン病はストレスに晒されると病態が悪化する可能性がある疾患です。
が、ご質問頂いた動作で、命に関わるレベルかと言われると、そこまでては無いように思いました。
もちろん、不要なストレスは避けたほうがいいとは思います。
ご参考になれば幸いです。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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