相談内容:0.5〜1cm程のしこりがあります
飼い主からの相談
脇でも胸でもない位置に(乳腺腫瘍だろうと言われました)
5mm程の腫瘍があり、細胞診をしてもらったら
「悪い細胞はない」と言っていただけましたが、
「今のところ何ともなくても、これから悪い細胞になってしまうこともあるので経過を見ていきましょう」
「もし細胞が活発化しても2cm以内に取ってしまえば大丈夫よ!」
と言われました。
高確率で癌化してしまうのでしょうか?
皮下にできていて、色はなく、
BB弾のような触り心地でかなり動きます
ご回答のほど、よろしくお願いいたします
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
しこりができて心配ですね。
まずは、乳腺腫瘍と仮定してご回答致します。
犬の乳腺腫瘍は、50%が悪性、50%が良性です。
細胞診において、良性悪性の判断はできないとされていて、病理診断(切除による検査)を行わないと判断できないと言われています。
細胞診を行う理由は、乳腺腫瘍なのか、それ以外の皮膚腫瘍なのかを判断する為に行います。
今回のコメントだと、本当に乳腺腫瘍なのか、本当に悪性ではないのか、少し疑問が残るように思いました。
不安を煽るようで申し訳ございませんが、一度腫瘍に強い先生にセカンドオピニオンを受けてもよいと思いました。
もしくは、9歳で持病が無ければ(以前にもご相談頂いたように記憶していますが)、切除生検に進んでいっても良いと思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:突然死の原因について
飼い主からの相談
10日前に引っ越しして新しい環境での生活が始まりました。
新居に引っ越してからドッグフードも少し安いものに変えました。
ご飯は1日2回水はいつでも飲める状態でしたが、だんだん痩せてきて5kgあった体重が10日間で3kgまで減ってしまい、見た目も痩せてきたなあと思ったので途中でドッグフードの量を増やしました。
亡くなる日の朝も元気でドッグフードは完食、お昼におやつも食べて15時半に庭にでてトイレを済まして、その後私は出かけて19時に帰宅。19時に帰宅した時わんこは立とうとしたけど立てずに倒れてしまい、ドッグフードを食べさせようとしても食べませんでした。様子を見ていたのですがさらにグッタリして体温も低くなってきたので病院に連れて行ったところ食べているのに痩せているのはアジソン病では?と言われて、今は診療時間外なので検査はできないけど、応急処置をしましょうと血圧を上げる注射をしてもらい点滴もしてもらいました。その時は血圧もあがり先生に帰宅して様子を見てくださいと言われたので帰宅しました。
しかし帰宅してからさらに体温が下がって反応も悪くなってきたので遠方にある救急医療センターに連れていって検査をしてもらったのですがアジソン病ではなく、体重の減少を指摘されました。飢餓状態と言われて、処置をしてもらったのですが結局亡くなってしまいました。
質問ですが、毎日朝晩ドッグフードの袋に記載されている適量のドッグフードを食べていて飢餓状態で亡くなることはあるのでしょうか?
何故15時半まで元気だったのに19時には立てない状態になり突然死したのでしょうか?
もしかして庭に出た時に何か毒性のあるものを拾い食いしてしまったのでしょうか?
引っ越しをしたストレスやドッグフードを安いものに変えたのが原因でしょうか?
いろいろ考えてしたい後悔しております。
ご意見を聞かせていただけると幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
若くしてとても悲しいですね。
まず、体重に関してですが、10日で2キロの減少は異常です。
単に、飢餓、すなわちカロリー不足だけで起きる体重減少とは思えません。
何か病的に体重が減る要素があったんだと思います。
何か、小さくてもいいので気がかりなことはありませんでしたでしょうか?
例えば、便がいつもゆるめだったり、嘔吐が多かったり、歩き方が変だったり、しこりがあったり…
あくまで個人的な推測ですが、リンパ腫だったのではないかなと思いました。
より具体的に言うと、消化管の小細胞性リンパ腫で、柴犬でこのように若くして血栓症または腹膜炎で急死した症例を見たことがあります。
もちろん他、胆嚢破裂、腹腔内出血、誤食による中毒なども鑑別としてありうると思います。
ご参考になれば幸いです。
御冥福をお祈り申し上げます。
相談内容:痙攣と内蔵疾患
飼い主からの相談
10歳 チワワ(女の子)1.2キロです。
皮膚疾患で通院中、アポキルを服用してます
今年の4月に初めて痙攣をおこしました。薬は皮膚の状態が酷くなったので アポキルと抗真菌薬を服用してました。
救急病院に行き、採血した時は薬の影響もあって 肝機能の数値が異常に高くなっていました(3000台)
主治医の先生に相談して抗真菌薬は服用中止、 ウルソを処方してもらい 肝機能の数値も戻ったのでウルソもやめました。
その後 痙攣はなかったのですが、11月21日深夜 再び痙攣
その時は3回痙攣がおこってしまいました
今回の採血結果で高値だったのが、グルコースが212、BUNが33、ALTが735、GGTが61でした
胸部レントゲンは肺が少し白くなっていると言われました
脳疾患を疑われたのですが 前回、今回とも内蔵の数値が異常に高かったのでそれが原因じゃないかと思ってます
MRIやCTを撮らないと脳疾患の確定病名がつかないとのことですが 麻酔は呼吸器の心配があるのでやりたくないので 痙攣の原因が何とかわかればと思ってます
つたない文章で申し訳ありませんが 肝機能低下で痙攣が起こる可能性があるかご教授頂ければと思います 宜しくお願い致します
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
そうですね、血液検査的には内臓からの可能性は低いと思われます。
他、お話頂いた範囲で痙攣発作に関係がありうるものとしては、血糖値が軽度に高いのは、発作によるアドレナリンの放出によるところと推察されます。
胸部レントゲンでの肺の白さも、もしかしたら神経原性の肺水腫に近いものかもしれません。
あとは、痙攣発作の「型」が脳神経学的な発作のような感じがすれば、ほぼ脳の疾患だと思われます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
繰り返す痙攣で、とても心配ですね。
仰る通り、痙攣には脳神経から来るもの内臓から来るものと、二パターンあります。
脳神経に関しては、MRIを撮らないと判断がつきにくいです。
原因としては、年齢的には脳腫瘍・脳炎が挙げられます。
内臓から来るものに関しては、尿毒症、アジソン病、低血糖、電解質異常などがあり、肝臓でいうと「高アンモニア血症」で痙攣が起こります。
ATL,GGTは肝酵素値であり、実際の機能は示しておりません。
肝機能を推察する数値は、BUN、ALB、GLU、T-chol、T-Bil、HN3(アンモニア)、TBA(総胆汁酸)です。
これらの項目はすべて測定していますでしょうか?
そこに異常がある場合、慢性肝炎などによる「後天性門脈シャント」が形成され、痙攣をおこしている可能性があります。
追加のご質問があれば宜しくお願い致します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:アジソン病のストレス耐久性について
飼い主からの相談
アジソン病はストレスがよくないとのことですが
愛犬は今カイカイで塗り薬を塗っていて
ついでに歯磨きもしています。
抱っこされたり裏返されることが昔から苦手で
毎回のけ反ってパンディングをしています。
これを朝晩繰り返したら相当なストレスですよね?
命に関わるのでやめた方が良いのでしょうか…
動物病院で聞きそびれてしまいました
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
ご無沙汰しております。
仰る通り、アジソン病はストレスに晒されると病態が悪化する可能性がある疾患です。
が、ご質問頂いた動作で、命に関わるレベルかと言われると、そこまでては無いように思いました。
もちろん、不要なストレスは避けたほうがいいとは思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:アジソン病で服用するステロイドの副作用について
飼い主からの相談
先日、アジソン病と診断されました。
ステロイドとフロリネフを生涯飲ませ続けたら
白内障や糖尿病、肝臓の疾患は避けれないですか?
それとも、足りていない物を補うだけなので
大きな副作用はないと考えられますか?
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
追加のご質問ありがとうございます。
お伺いする限り、独特な診断方法でアジソン病の診断をされているようですね。
コルチゾールpreの数値は、確かに低そうにお見受けしますが、わたくしが見ている症例は基本<0.3μg/dLです。
また、投与する薬剤はあまり検査上の数値を上昇させません(体内のコルチゾールは増えていますが、検査では検出されない形です)。
一時期、投与量を増やして検査上のコルチゾールを上げてみようと試みましたが徒労に終わりました。
また、診断をつける上では、専門の先生曰く、コルチゾールpost<3.0μg/dLで確定診断とのことです。
preで診断するということは、教科書上は行われておらず、わたくし自身も基本<0.3μg/dLでなければpreのみで診断はしません。
お伺いした情報だと、わたくしの知識だと診断に繋がる判断はできないなと思いました。
慢性膵炎のリパーゼは波があると思います。
経験上、正常値に入るタイミングもあると思います。
歯磨きガム等に関しては、使って大丈夫な子もいるし、そうでない子もいます。
与えてみた後の症状や検査結果で判断するのがよいと思います。
また、別投稿されていた爪の件は、あまり良い回答が思いつかず返答を差し控えておりました。
爪に特徴な症状が出る「ケラトアカントーマ」を思い浮かべましたが、確証はありません。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問、並びに詳細な経過ありがとうございます。
アジソン病はクッシングと比べて少ないかもしれませんがそれなりに症例数はおります。
現状、フロリネフ、プレドニゾロン5mg1錠、吐き気止めの3種類の治療で宜しかったでしょうか?
血液検査結果を見ると、アジソン病は順調に治療されているようですね。
リパーゼだけ高いところを除いて、問題ないと思われます。
また、わんちゃんの体調が問題なければ(食欲があり、体重の変動がなく、嘔吐下痢などがない)、リパーゼがある程度高くても問題ないと思われます。
副作用がなければ、そのまま治療を続けるかプレドニゾロンを中止して治療を続けるかで良いと思います。
慢性膵炎で継続的にプレドニゾロンを飲む必要は無いのかなと思っております。
しかし、フロリネフとプレドニゾロンを併用する場合、ごく少量で併用することが多いです。
柴犬の体重あたりで5mg1錠だと、少し多めに感じました。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
便に関しては、食べているもののせいで性状が変わることはあります。
その場合は、芋を中止することで判断がつくと思われます。
まだらに黒い、ということに関しては、仰る通り消化管からの出血の可能性もありますし、もしサプリ内に鉄が配合されていたら(入っていないと思いますが)黒くなります。
こちらも同様に投与を中止することで判断がつくと思われます。
また、もし消化管出血での黒さであれば、慢性膵炎の影響もありえると思います。
胆嚢に関しては、あまり便性状への影響は聞いたことは無いですが、有り得るとは思います。
抽象的な回答ですが、ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加の情報ありがとうございます。
添付の血液検査が治療前であれば、非定型アジソン病にわたくしは一票です。
食欲に関してもステロイドの副作用の雰囲気を感じます。
プレドニゾロンを減量するか、もしくはフロリネフを中止して低用量のプレドニゾロンのみにするか、かなと思いました。
尚、経験上、最初は非定型アジソン病のように見えても、経過とともに定型アジソン病に移行した事もあります。
最初のうちはこまめに血液検査を行って、薬の微調整を行いましょう。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
度々の回答失礼致します。
今回は「アジソン病」ということですが、アジソン病には「定型」と「非定型」のアジソン病があります。
この違いは、体内に「硬質コルチコイド」が足りないのか、「糖質コルチコイド」が足りないのかの違いになります。
どちらが足りていないかは、一般血液検査から推測することができます。
あくまで予測ですが、今回は「定型」のアジソン病と予測されます。
わたくしも今現在2頭のアジソン病の症例を抱えていますが、基本的にフロリネフ一本で副作用なく管理することが可能です。
どちらかというと、フロリネフはたいていの症例が「糖質コルチコイド(ステロイド)」が過多になり、「硬質コルチコイド」が不足することが多いと聞いています。
ですので、フロリネフ+DOCP(硬質コルチコイド)という治療をしたりすることがあります。
今回はステロイドも一緒に処方されているのですが、その必要性が本当にあるのかは少し疑問です。
この組み合わせだと、ステロイドの副作用が現れる可能性はあると思います。
もしかしたら、もっと複雑な状況なのかもしれませんので、確定的なことは言えませんがご了承ください。
必要に応じて、内分泌疾患に強い病院をご受診頂いてもいいと思います。
ご参考になれば幸いです。
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皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
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