【犬の病気】アトピー性皮膚炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

アトピー性皮膚炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:アレルギー性皮膚炎の治療等について

飼い主からの相談

相談者:広島県 katuさん
ご質問させて頂きます。
現在4歳の雌の雑種で体重は18キロです。
今年の6月から外耳炎や肉球の赤みで病院を受診しました。
11月より現在の病院にてアレルギー性皮膚炎の診断にてフードを変更し
『除去食試験』を2か月するという事で病院でフードを購入し合わせてアポキルの処方もされています。
12月24に再診で受診した際に、4月の狂犬病時の予約を言われたので、“除去食試験の方はどうすればいいでしょか?”と聞いた所、もうこのままずっといかないとだめですと言われました。アポキルも止める薬ではないのでずっと飲み続ける様になりますとも言われました。
他の病院では季節性な事もあるので痒みの見られないときは止めても大丈夫ですとの事でした。冬場は毎年痒みは少ないです。
除去食試験前のフードはラム系でおやつは馬、豚が、チーズでしたので、除去食試験後に色々アレルギー食材を特定する事もするのかと思っていました。また、受診時より赤みのある箇所は一度も見てもらっておらず、痒み=フードが原因といった感じです。
また、少し太目と言うこともありダイエットも兼ねてアレルギー対応フードになりました。以前のフードとカロリーが違いますが1日で200g与えていました。アレルギー対応フードはダイエットも対応でかなりカロリーは少ないのですが先生の方から“犬は量を減らすという概念がないので同じ量を与えて下さい”と言われました。メーカーの票ではその量は8~11キロの体重の犬に与える量ですが増やしたら減らせないですよ!との事でそのままでと言う指示です。
アレルギー性皮膚炎の対応とフード量の指導は通常このような感じでしょうか?宜しくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんばんは。
アレルギーは悩ましいですよね。
アレルギー性皮膚炎という言葉について再確認ですが、アレルギーが原因で起きる皮膚炎は「アトピー性皮膚炎」と「食物アレルギー」に分けられます。
季節性があるのはアトピー性皮膚炎であり、仰る通りかゆい季節が過ぎれば投薬を中止できます。
ただ、今回は除去食試験をされたいるので、恐らくは食物アレルギーの治療をされているのだと推察します。
であれば、季節性はなく、通年で同じ治療を行う必要があります。
フードの量に関しては、商品により適正量が変わり、本人の状態により必要なカロリーは変わるため、文章のみだと適切なアドバイスは難しいです。
ただ、カロリーベースでフードの量を考えるため、必ず同一の量でフードを与えるよう指示することは少ないのかなと思いました。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:指間炎それとも悪性腫瘍

飼い主からの相談

相談者:富山県 soraさん
左前足に肉腫みたいな物が出来ていますが、動物病院で受診した方が良いでしょうか。悪性のものか心配です。
最近、下記の様な症状があります。
・前足を噛んだり、舐めたりする
・顔周りを後ろ足で掻く
・壁に身体を擦りつける
・ヘソ天の状態になり悶える
本日、トリミングの際に(アトピー性皮膚炎の心配があったので…)メディカルトリマーに肌の状態を確認してもらい気付きました。その際にこれを塗布したら良いとのアドバイスを貰った軟膏がリンデロンVGですが正しい処方ですか?また、舐めても害はありませんか?
御回答を宜しくお願い致します。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

組織球腫はほとんどの場合に良性です。
ただ、今の段階では病理専門獣医師の判断を待たねばならないでしょう。
手術で摘出・ステロイド・インターフェロンγ(ガンマ)の注射・抗がん剤・・・などの治療方法があります。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

慢性炎症の結果としてこの様に腫脹してくることもありますが、形質細胞腫や肥満細胞腫でこの様な状態になることもございます。良性の腫瘍で組織球腫であればリンデロンで治ることもありましょうが拝見しないと何とも言えません。
獣医師の判断無く先行してステロイドを使った治療をしない方が良いと思います。診断前にステロイドを用いると診断がつきづらくなります。真菌症などの感染症の場合には悪化してしまうこともございます。
お大事にして下さい。

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相談内容:足皮膚赤黒い

飼い主からの相談

相談者:千葉県 みーさん
後ろ足 左右の内側かかとの上なのでアキレス腱の周辺。 傷と思い良くみると傷でないようで、血がにじんでいたり、赤黒くなっていたりします。そこは毛が薄くなっています。治りは早いですが
頻繁になり、たまに舐めています。いつも同じ所なので気になっています。最近血液検査して問題なかったです。その時は足は何ともなく 獣医さんに聞きそびれてしまいました。今回は両足に出てきたので参考になる お答えを頂きたいと思っています。
宜しくお願い致します

樋口 高裕先生(樋口動物病院)からの回答

みーさんへ
たまに舐めている、赤黒く、出血している時もある皮膚、一般血液検査に問題はない ですね。
慢性皮膚炎が起きています。
 原因は、暑くて蒸れる「膿皮症」や柴犬に多い「アレルギー性皮膚炎」ないし治りの悪い「アトピー性皮膚炎」が考えられます。
膿皮症なら殺菌剤の入った薬用シャンプー(ノルバサンシャンプーなど)で何回か洗えば、一旦は収まります。夏のうちはぶり返しますよ。
アレルギー性、アトピー性はシャンプーや抗生剤を用いても治りにくいです。最近は新しい薬がどんどん開発されているので、しっかり治したいなら、主治医の先生とよくご相談されて、ご検討くださいませ。酷くなると、全身の皮膚がボロボロになってかわいそうな事になる子もいるんですよ。
くれぐれもお大事にしてください。

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相談内容:血が混じった粘膜便が続く 腸リンパ管拡張症治療中

飼い主からの相談

相談者:静岡県 モカさん
6歳のジャックラッセルテリアメスです。
5か月ほど前に腸リンパ管拡張症と診断されました。
(エコーでの診断 十二指腸にゼブラ模様?あり)
内視鏡と生検検査はしていません。
ステロイドを使えばアルブミンは上昇し、
現在はステロイド 2日に1回2.5mg
   アトピー性皮膚炎の薬 2日に1回(ステロイドのない日)
   ウルソ 1日2錠
   乳酸菌製剤サプリ
   ベルキュア 1日8錠
   療養食(ロイヤルカナン低分子プロテイン満腹サポート)
で治療を続けています。
10日ほど前からごく普通の硬さのうんちに少量の鮮血がついており
様子見となりました。(その時のアルブミンは2.8)
それから1度も下痢はありませんが、1日6回ほど排便がある日も
あり、粘膜の量も増えてきた気がします。
ここ2日は毎回血液がついています。
(血液は周りにのみ、便の中には見当たらない)
数日で収まると思っていたのに、今も続いていてとても心配です。
アレルギー検査もあまり意味がないといわれしていません。
何か考えられる原因はありますでしょうか。
毎年8月にワクチン接種はしていましたが、今年は病気になってしまったためワクチンは未接種です。
よろしくお願い致します。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

免疫抑制剤はものによりますが、肝毒性や腎毒性があるとは言われます。しかし、あまりそういう副作用のトラブルは感じたことはありません。
免疫抑制剤の問題点は
①ステロイドより高価であること
②すんなり食べてくれなかったり、吐き出してしまうことがあること
があります。
あと、これも場合によりますが、免疫抑制剤は免疫寛容という状態を引き起こすことがあります。なので単純に風邪をひきやすくなったり、皮膚病になりやすかったりはというのは起こりえます。ステロイドでもこれは同じ話ですが。。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾です。
可能性を検討してみます。
①腸リンパ管拡張症の悪化
現在もステロイドを飲んでいるということであり、アルブミンも正常値なので、おそらくこの可能性は低いかと思います。しかし、非常に再発率が高く、完治まで至りにくい病気ということもあり注意する必要があります。もし、今後アルブミンが低下すれば、ステロイドの増薬や免疫抑制剤による治療が必要かもしれません。
②胃腸炎(ストレスなど)
犬はストレスなどによる胃腸炎で血便を出すことがあります。まだ6歳と若いので可能性はありそうです。若い犬ほどストレスをかかえやすく、下痢をしたり、脱毛がみられたりすることがあります。ストレスの可能性を考慮する場合は単純な整腸剤等で問題ありません。これはすでに内服されている様なので、いま以上の対策は不要と思われます。
③胃腸炎(ステロイドによるもの)
ステロイドは長期服用により消化管潰瘍を生じるといことがよく知られています。特に空腹時にステロイドを飲んだりしているとなりやすいかもしれません。消化管潰瘍により血便が起こっている可能性はあります。とはいえ、病気が病気なので、ステロイドは欠かすことができないかもしれません。2日に1回2.5mgであれば、そこまで多い量という訳でもないと思います。この場合はなかなか対策が難しくなりますが、しいてあげるなら、ステロイドの減量または免疫抑制剤への切り替えでしょうか。
④消化管の腫瘍など
人間では血便が出たら大腸ポリープや大腸がんを疑います。犬の場合は大腸がんというのは比較的発生率が少ないので、あまり疑いませんが、可能性はあります。消化管の腫瘍かどうかは超音波検査が有効です。血液検査ではわかりません。万が一、腫瘍性疾患がみつかれば、また別の治療が必要になるかもしれません。年齢的にはあってもおかしくはない、チェックはしておくべきでしょう。
⑤寄生虫などの感染症
ワクチンは今年は未接種ということでしたが、そのほかの予防はどうでしょうか。例えばフィラリアやノミダニの予防などです。フィラリアの予防薬を飲んだりしていれば、おそらくは寄生虫の心配はしなくてもよいかもしれませんが、対策ができていなければ可能性はあるかもしれません。これに関しては予防薬や駆虫薬を飲めば問題なくなります。
⑥アレルギーの可能性
食物アレルギーにより血便が出ることはあります。しかし、ステロイドを長期間飲んでいるはずなので、かなり可能性は低いと思われます。多くのアレルギー体質は1歳前後に発症します。なので年齢的にもどうかなというのは思います。アレルギー検査はあまり意味がないというのはこういうところにもありそうです。ちなみにアレルギー検査を行う場合は約2週間の休薬期間が必要です。ステロイドを飲んでいる状態では、正しい検査結果は生まれません。
原因として考えられるのは以上のところかもしれません。
私が担当の獣医師であれば、まずはステロイドの減量を指示するかもしれません。2日に1回を週に2回にしてみたりでしょうか。2日1回で1.25mgにするのもありかもしれません。減量してみてアルブミンまで下がってしまわないかは注意してみる必要がありますが、ステロイドを飲んでいる犬は血便を出すことは全然起こりえるかなと思います。1日6回の排便ともありますので、たくさん食べているのではないでしょうか?ステロイドを飲むとたくさん食べるようになります。ただ、食べすぎると血便が出やすくもなります。これはそこまで悪いことではないのですが。
まとまりのない話となってしまいましたが、以上となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
************************************
konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。
■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/
■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured
■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com
どうぞよろしくお願いいたします。

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相談内容:痒がっているのですが。

飼い主からの相談

相談者:東京都 洋子さん
7月末、アトピー性皮膚炎と言われ、プレドニンを5日間内服。
その後はヤギミルクを止めて様子を見るように言われ、止めています。
生後6ヶ月のアレルギー検査で、鶏、牛、豚、大豆、牛乳、卵にアレルギー反応があったので、それらを避けてきましたが、7月上旬から皮膚炎を繰り返すようになりました。
再度アレルギー検査をお願いしましたが、先生には「一つずつ可能性を潰していくしかない。検査しても出ない可能性もあるし、環境上のもので避けられないものかもしれないし。」と言われました。
ヤギミルクを止めても症状改善しないので、ヤギミルクの次はおやつに食べていたリンゴを止めています。
食べているフードは、同じお店のラムライス、馬ライス、馬マッシュの3種類をローテーションしてます。他はハトムギ、サメ軟骨、キャベツ、カボチャ、サツマイモです。
ヤギミルクとリンゴは止めても症状改善しないなら、違う物が原因の可能性があると考えて、またあげてもいいものなんでしょうか?
足裏を舐めて、肉球の間が赤くなってしまったのは、サプリを溶かしてつけるといい、と言われつけていたら治りましたが、両脇と左耳は治りません。噛んだり掻いたりして、毛が薄くなってしまいました。かわいそうで見ていられません。
ケージの掃除は毎日。マット類も毎日洗濯してます。ネクスガードスペクトラを飲んでいます。ブラッシング毎日、シャンプーはサロンで2週間に1回。
耳の裏、胸~両脇以外は赤くなったりフケなどの異常はありません。
耳の裏と脇の画像を添付します。
いったいどうしたらいいのでしょうか。
アドレスお願いいたします。

小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

食事内容を確認しますに、悪いものは入っておらず、食事内容を変更しても症状が緩和されないのであれば別の角度から治療してみてはいかがでしょうか?僕であればフードを止め、人用に供することが可能な安全性の高い食餌を与えてみて、変化がないか観察します。
その上で変化がなければ「アトピーでなければこれで症状が緩和するはず」の治療を行い、変化を確認します。
症状改善しないなら、違う物が原因の可能性があると考えて、またあげても問題ないと思います。
お薬の内容などを担当の獣医師とご相談なさるのがいいと思います。よろしくお願いいたします。

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 執筆者プロフィール
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