【犬の病気】アトピー性皮膚炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

アトピー性皮膚炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:お腹の皮膚のかゆみ?

飼い主からの相談

相談者:宮城県 エリさん
お世話になっております。3歳柴犬オスです。
1月からお腹の皮膚を舐めるようになりました。
かゆいのか痛いのかわかりませんが、すごく舐めてあかく
ただれているいるようになります。
何度か病院に行って薬をもらっていますが、頻度はすこし減っただけで舐めるのは変わりません。
抗生物質とアタラックスとアポキルをもらっています。
今はアポキルだけ飲んでいます。
まず原因がわからず薬をのんでいても、舐める原因を究明しないと、いつまでも治らないと感じています。
主治医が以前に、薬が効かないならアレルギー検査とかしたほうがいいかも…みたいなことは言っておりました。
お願いしたほうがいいのでしょうか?
お腹の皮膚だけ洗ってあげたら、すぐ舐め始めて逆効果かもと。
冬の寒い時期に石油ヒーターを朝につけたら、すぐ寄って行って
違い位置で毎日当たっておりました、、
考えるとそこ頃から舐め始めたような気がしてます。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても心配ですね。
確かに、柴犬で3歳、お股が赤く舐めているとなると、アトピー性皮膚炎を第一に疑います。
アレルギー検査(IgE、リンパ球反応検査ともに)はさることながら、皮膚の寄生虫の有無もチェックポイントです。
ますは診断を正確に出すことで、適切な治療を行うことができると思われます
こちらでアレルギーに関する解説をしていますのでご参考にして頂けたら幸いです。
https://www.facebook.com/share/p/15ckpTyvef/

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:アレルギー性皮膚炎の治療等について

飼い主からの相談

相談者:広島県 katuさん
ご質問させて頂きます。
現在4歳の雌の雑種で体重は18キロです。
今年の6月から外耳炎や肉球の赤みで病院を受診しました。
11月より現在の病院にてアレルギー性皮膚炎の診断にてフードを変更し
『除去食試験』を2か月するという事で病院でフードを購入し合わせてアポキルの処方もされています。
12月24に再診で受診した際に、4月の狂犬病時の予約を言われたので、“除去食試験の方はどうすればいいでしょか?”と聞いた所、もうこのままずっといかないとだめですと言われました。アポキルも止める薬ではないのでずっと飲み続ける様になりますとも言われました。
他の病院では季節性な事もあるので痒みの見られないときは止めても大丈夫ですとの事でした。冬場は毎年痒みは少ないです。
除去食試験前のフードはラム系でおやつは馬、豚が、チーズでしたので、除去食試験後に色々アレルギー食材を特定する事もするのかと思っていました。また、受診時より赤みのある箇所は一度も見てもらっておらず、痒み=フードが原因といった感じです。
また、少し太目と言うこともありダイエットも兼ねてアレルギー対応フードになりました。以前のフードとカロリーが違いますが1日で200g与えていました。アレルギー対応フードはダイエットも対応でかなりカロリーは少ないのですが先生の方から“犬は量を減らすという概念がないので同じ量を与えて下さい”と言われました。メーカーの票ではその量は8~11キロの体重の犬に与える量ですが増やしたら減らせないですよ!との事でそのままでと言う指示です。
アレルギー性皮膚炎の対応とフード量の指導は通常このような感じでしょうか?宜しくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
アレルギーは悩ましいですよね。
アレルギー性皮膚炎という言葉について再確認ですが、アレルギーが原因で起きる皮膚炎は「アトピー性皮膚炎」と「食物アレルギー」に分けられます。
季節性があるのはアトピー性皮膚炎であり、仰る通りかゆい季節が過ぎれば投薬を中止できます。
ただ、今回は除去食試験をされたいるので、恐らくは食物アレルギーの治療をされているのだと推察します。
であれば、季節性はなく、通年で同じ治療を行う必要があります。
フードの量に関しては、商品により適正量が変わり、本人の状態により必要なカロリーは変わるため、文章のみだと適切なアドバイスは難しいです。
ただ、カロリーベースでフードの量を考えるため、必ず同一の量でフードを与えるよう指示することは少ないのかなと思いました。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:指間炎それとも悪性腫瘍

飼い主からの相談

相談者:富山県 soraさん
左前足に肉腫みたいな物が出来ていますが、動物病院で受診した方が良いでしょうか。悪性のものか心配です。
最近、下記の様な症状があります。
・前足を噛んだり、舐めたりする
・顔周りを後ろ足で掻く
・壁に身体を擦りつける
・ヘソ天の状態になり悶える
本日、トリミングの際に(アトピー性皮膚炎の心配があったので…)メディカルトリマーに肌の状態を確認してもらい気付きました。その際にこれを塗布したら良いとのアドバイスを貰った軟膏がリンデロンVGですが正しい処方ですか?また、舐めても害はありませんか?
御回答を宜しくお願い致します。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

組織球腫はほとんどの場合に良性です。
ただ、今の段階では病理専門獣医師の判断を待たねばならないでしょう。
手術で摘出・ステロイド・インターフェロンγ(ガンマ)の注射・抗がん剤・・・などの治療方法があります。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

慢性炎症の結果としてこの様に腫脹してくることもありますが、形質細胞腫や肥満細胞腫でこの様な状態になることもございます。良性の腫瘍で組織球腫であればリンデロンで治ることもありましょうが拝見しないと何とも言えません。
獣医師の判断無く先行してステロイドを使った治療をしない方が良いと思います。診断前にステロイドを用いると診断がつきづらくなります。真菌症などの感染症の場合には悪化してしまうこともございます。
お大事にして下さい。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:足皮膚赤黒い

飼い主からの相談

相談者:千葉県 みーさん
後ろ足 左右の内側かかとの上なのでアキレス腱の周辺。 傷と思い良くみると傷でないようで、血がにじんでいたり、赤黒くなっていたりします。そこは毛が薄くなっています。治りは早いですが
頻繁になり、たまに舐めています。いつも同じ所なので気になっています。最近血液検査して問題なかったです。その時は足は何ともなく 獣医さんに聞きそびれてしまいました。今回は両足に出てきたので参考になる お答えを頂きたいと思っています。
宜しくお願い致します

樋口 高裕先生(樋口動物病院)からの回答

みーさんへ
たまに舐めている、赤黒く、出血している時もある皮膚、一般血液検査に問題はない ですね。
慢性皮膚炎が起きています。
 原因は、暑くて蒸れる「膿皮症」や柴犬に多い「アレルギー性皮膚炎」ないし治りの悪い「アトピー性皮膚炎」が考えられます。
膿皮症なら殺菌剤の入った薬用シャンプー(ノルバサンシャンプーなど)で何回か洗えば、一旦は収まります。夏のうちはぶり返しますよ。
アレルギー性、アトピー性はシャンプーや抗生剤を用いても治りにくいです。最近は新しい薬がどんどん開発されているので、しっかり治したいなら、主治医の先生とよくご相談されて、ご検討くださいませ。酷くなると、全身の皮膚がボロボロになってかわいそうな事になる子もいるんですよ。
くれぐれもお大事にしてください。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:血が混じった粘膜便が続く 腸リンパ管拡張症治療中

飼い主からの相談

相談者:静岡県 モカさん
6歳のジャックラッセルテリアメスです。
5か月ほど前に腸リンパ管拡張症と診断されました。
(エコーでの診断 十二指腸にゼブラ模様?あり)
内視鏡と生検検査はしていません。
ステロイドを使えばアルブミンは上昇し、
現在はステロイド 2日に1回2.5mg
   アトピー性皮膚炎の薬 2日に1回(ステロイドのない日)
   ウルソ 1日2錠
   乳酸菌製剤サプリ
   ベルキュア 1日8錠
   療養食(ロイヤルカナン低分子プロテイン満腹サポート)
で治療を続けています。
10日ほど前からごく普通の硬さのうんちに少量の鮮血がついており
様子見となりました。(その時のアルブミンは2.8)
それから1度も下痢はありませんが、1日6回ほど排便がある日も
あり、粘膜の量も増えてきた気がします。
ここ2日は毎回血液がついています。
(血液は周りにのみ、便の中には見当たらない)
数日で収まると思っていたのに、今も続いていてとても心配です。
アレルギー検査もあまり意味がないといわれしていません。
何か考えられる原因はありますでしょうか。
毎年8月にワクチン接種はしていましたが、今年は病気になってしまったためワクチンは未接種です。
よろしくお願い致します。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

免疫抑制剤はものによりますが、肝毒性や腎毒性があるとは言われます。しかし、あまりそういう副作用のトラブルは感じたことはありません。
免疫抑制剤の問題点は
①ステロイドより高価であること
②すんなり食べてくれなかったり、吐き出してしまうことがあること
があります。
あと、これも場合によりますが、免疫抑制剤は免疫寛容という状態を引き起こすことがあります。なので単純に風邪をひきやすくなったり、皮膚病になりやすかったりはというのは起こりえます。ステロイドでもこれは同じ話ですが。。

栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾です。
可能性を検討してみます。
①腸リンパ管拡張症の悪化
現在もステロイドを飲んでいるということであり、アルブミンも正常値なので、おそらくこの可能性は低いかと思います。しかし、非常に再発率が高く、完治まで至りにくい病気ということもあり注意する必要があります。もし、今後アルブミンが低下すれば、ステロイドの増薬や免疫抑制剤による治療が必要かもしれません。
②胃腸炎(ストレスなど)
犬はストレスなどによる胃腸炎で血便を出すことがあります。まだ6歳と若いので可能性はありそうです。若い犬ほどストレスをかかえやすく、下痢をしたり、脱毛がみられたりすることがあります。ストレスの可能性を考慮する場合は単純な整腸剤等で問題ありません。これはすでに内服されている様なので、いま以上の対策は不要と思われます。
③胃腸炎(ステロイドによるもの)
ステロイドは長期服用により消化管潰瘍を生じるといことがよく知られています。特に空腹時にステロイドを飲んだりしているとなりやすいかもしれません。消化管潰瘍により血便が起こっている可能性はあります。とはいえ、病気が病気なので、ステロイドは欠かすことができないかもしれません。2日に1回2.5mgであれば、そこまで多い量という訳でもないと思います。この場合はなかなか対策が難しくなりますが、しいてあげるなら、ステロイドの減量または免疫抑制剤への切り替えでしょうか。
④消化管の腫瘍など
人間では血便が出たら大腸ポリープや大腸がんを疑います。犬の場合は大腸がんというのは比較的発生率が少ないので、あまり疑いませんが、可能性はあります。消化管の腫瘍かどうかは超音波検査が有効です。血液検査ではわかりません。万が一、腫瘍性疾患がみつかれば、また別の治療が必要になるかもしれません。年齢的にはあってもおかしくはない、チェックはしておくべきでしょう。
⑤寄生虫などの感染症
ワクチンは今年は未接種ということでしたが、そのほかの予防はどうでしょうか。例えばフィラリアやノミダニの予防などです。フィラリアの予防薬を飲んだりしていれば、おそらくは寄生虫の心配はしなくてもよいかもしれませんが、対策ができていなければ可能性はあるかもしれません。これに関しては予防薬や駆虫薬を飲めば問題なくなります。
⑥アレルギーの可能性
食物アレルギーにより血便が出ることはあります。しかし、ステロイドを長期間飲んでいるはずなので、かなり可能性は低いと思われます。多くのアレルギー体質は1歳前後に発症します。なので年齢的にもどうかなというのは思います。アレルギー検査はあまり意味がないというのはこういうところにもありそうです。ちなみにアレルギー検査を行う場合は約2週間の休薬期間が必要です。ステロイドを飲んでいる状態では、正しい検査結果は生まれません。
原因として考えられるのは以上のところかもしれません。
私が担当の獣医師であれば、まずはステロイドの減量を指示するかもしれません。2日に1回を週に2回にしてみたりでしょうか。2日1回で1.25mgにするのもありかもしれません。減量してみてアルブミンまで下がってしまわないかは注意してみる必要がありますが、ステロイドを飲んでいる犬は血便を出すことは全然起こりえるかなと思います。1日6回の排便ともありますので、たくさん食べているのではないでしょうか?ステロイドを飲むとたくさん食べるようになります。ただ、食べすぎると血便が出やすくもなります。これはそこまで悪いことではないのですが。
まとまりのない話となってしまいましたが、以上となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
************************************
konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。
■評価をお願いいたします
https://search.google.com/local/writereview?placeid=ChIJA1BzT_-fWjUR3MNwV2hR9S0
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/340232
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-zda9kPeBFwA/review/
■公式動画のご視聴・評価をお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCymyK5FjUmS6F3QPW-krhEw/featured
■そのほか応援メッセージなどあればお願いいたします。
MAIL:info@kurioaimec.com
どうぞよろしくお願いいたします。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る
だいじょうぶ?マイペットで
犬のアトピー性皮膚炎に関する獣医師さんへの相談内容をもっと見る
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?

ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。

ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。

実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

※みんなのペット保険に移動します

この記事に関連するキーワード

関連する記事

おすすめ特集

おすすめ特集をもっと見る

おすすめブリーダー特集

みんなのペットライフでは子犬・子猫に優しいブリーダー直販を推奨しています。

人気記事ランキング(犬)

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
もっと見る

ミテミテ 写真・動画特集

「ミテミテ」はペットの写真投稿や悩み相談ができるコミュニケーションサービスです。

里親募集情報特集

事情があり飼えなくなってしまったペットや飼い主がいないペットの里親募集情報を掲載しています。

てくてく ペット施設特集

「てくてく」はペット施設情報口コミサイトです。

グループサイトのご案内

健康で楽しいペットライフをお手伝い
犬・猫・小動物などのペット里親情報サイト
てくてく ペット施設情報検索・口コミサイト
みんなのどうぶつ病気大百科
犬との暮らし大百科