【犬の病気】接触性皮膚炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

こんにちは、若いプードルで手術後のかゆみということですので、鑑別としては
神経性、精神性皮膚炎、接触性皮膚炎、細菌感染、外耳炎、アトピー、何らかのアレルギー、疥癬症、薬疹、その他などさまざまです。特に下顎や口囲を気にしているのであればその付近の骨、神経、筋肉の異常もチェックしておく必要があります。まず行うべき検査は、毛抜き検査、皮膚掻爬検査、神経学的検査、レントゲン検査でしょう。
夜に、そして布団の上でとありますので布団の材質が合わないとか、夜になって気持ちが落ち着いたときに想い出したようにとか寝る前のクセだったものが家族が注目し始めたことなどがかゆみ症状を引き起こしているのかもしれません。
皮膚の生検検査を必用に応じておこないますが、私的にはこの子の場合は布団アレルギーや精神性を考えたい所なので、試しに、夜は一緒に寝ないで布団のない別の部屋に寝せてみるということをおこなってください。それでぐっすり寝ていれば精神性の可能性大です。何をしているかを観察するときには気付かれないようにのぞくことですがビデオカメラをお持ちでしたらのぞかずに撮影するとよいです。精神性は人の気配を感じると痒がり出すので絶対に気付かれないことです。　次にそこに布団を敷いてみます。それでかゆみがでれば布団アレルギー（ハウスダストや材質による）の可能性も考えますが、かゆみがでなければ精神性を考えます。単純に寝る前のクセで掻いているっとおもわれるのであれば声をかけず目も合わせずに無視して放っておくことです。声をかけたり叱ったりすると自分は注目されていると学習して痒くもないのに掻く仕草をするようになってしまいます。布団のない部屋で寝かせることは費用もかからず短期間で結果の出せる試験ですし、犬にも負担をかけません。もし、まだ試していないのでしたらぜひ試してください。もし、かゆみが出たときには次の検査をおこないます。おだいじに。

　診断にはまず掻いているところが薄くなっているのか、あるいは掻いていない部位まで毛が少なくなっているのかを判断しましょう。
　掻いて薄くなっているときは、痒みを見る疾患として診断を進めていきます。
しかし、掻いていない部位で毛が薄くなっているのであれば、脱毛を主体とする疾患について調べていきます。
　文面からは痒みが少ないようですね。
まずは、アカラスなどの寄生虫、皮膚糸状菌や細菌感染については調べてあげましょう。
また、被毛検査で被毛の発育サイクル、脆弱さ、異常な色素、糸状菌感染あるいはアカラスなども調べてあげましょう。
これだけの検査で診断のために多くの情報が得られることがあります。

　シャンプーをするたびに皮膚に異常がみられるなら、まずはシャンプーに対するアレルギー反応や有害反応について評価するべきかもしれません。
　シャンプーの種類を変えてもうまくいかないというなら、どのシャンプーでも入っていそうな成分に対して有害反応を起こしているのではないでしょうか？
　接触性皮膚炎の診断はパッチテストが有効です。
しかし、これはなかなか難しいこともあります。
何度か実施したことはありますが、できない試験ではありません。
やり方については担当医と相談して下さい。
　より実用的な確認手段としては以下のような方法があります。
もし、アレルギー反応であれば、シャンプーや石鹸の濃度を非常に薄くしても症状が出ることが多いですから、最初は洗浄効果がないくらい薄めたシャンプーを、足やお腹だけ少しつけて完全に拭き取って反応を確認することも役立つかもしれません。
ただし、一度皮膚炎を起こすと治りにくい指先、顔、耳の近くは避けるべきです。
　また、シャンプーの濃度が高くなったときにだけおこる接触性皮膚炎もあります。薄めたシャンプーで大丈夫だからといって、安心はできません。
薄めたときは大丈夫なシャンプーや石鹸であっても、徐々に濃度を高めながら症状を確認する必要があります。
　この試験結果の判断は非常に重要で、しかも、厳密にする必要があります。全身に出る反応とは異なる異常が見られることも十分考えられます。
ですから、自分でするのではなく、獣医師に依頼して有害反応が出ていないかを確認してもらいましょう。
万が一有害反応の症状が出たときは、治療もしてもらえます。

ティアラちゃんのアゴの部分について
　　
　　　　いくつかの皮膚炎が考えられます。
　　　　可能性が高いものに犬のザソウ（にきび）があり
　　　　毛包の炎症による発赤や丘疹のことだと思われます。
　　　　この病気は比較的若い時に出やすいのですが、
　　　　年齢が７才となっていますので、他と鑑別しなくては
　　　　いけません。特に毛包虫（アカルス）や皮膚糸状菌症、
　　　　接触性皮膚炎などがあります。
　　　　もし、ザソウならば
　　　　原因はまだよくわかっていませんが、遺伝的要因が
　　　　と言われています。他に犬のガムや汁気の多い食事
　　　　でアゴの部分が汚れることも要因として知られています。
　　　　治療は患部の清潔に保つことがメインですが、
　　　　かなりひどくなった場合は全身的にセファロスポリン系
　　　　の抗生物質の投与、また薬用シャンプーで患部を洗うの
　　　　もよいでしょう。
　　　　近くの先生で確認してもらって下さい。
　　　　お大事に！

商品化されているものは、一般的に問題は無いと思いますが、ご心配でしたら、最初は商品に対する過敏反応の有無と色の具合の確認のため、あまり目立たない部分でテストとしてから行ってみてはいかがでしょうか。

　私はヘアカラーで体の一部だけを染めているワンちゃんを何度か見たことあります。特に異常があるとは聞いていません。ただ、その子達は元々皮膚に問題がないワンちゃん達です。私は皮膚病を持ったワンちゃんにヘアカラーをしてはいけませんとは言うでしょう。
　しかし、私が知っているヘアカラーの方法では様々な薬液を毛になじませるそうなので、皮膚の弱い子はこれらに対して"かぶれ"、"かゆみ"をみることもあるでしょう（接触性アレルギー）。そういう問題があるかもしれないと理解した上でヘアカラーについてもう一度検討してください。
　その結果、ヘアカラーをすると決めたのであれば、最初はご自分でするのではなく、経験のあるトリミング施設でお願いするのがいいかもしれないですね。
　

ヘアカラーはごく一部の毛に対して行うのは問題ないと考えています。だたし、薬液を使いますので接触性皮膚炎（薬液に対する過敏症）が発症する場合がありますので、慎重におこなう必要があると思います。いきなり全身に行う事だけは決してしないでくださいね。そして、経験豊富なトリマーさんにお願いしてください。もし、皮膚炎が発症してしまったら早い内に掛かりつけの先生に診てもらってください。ご自身で行う場合も同じです。

こんにちは。ヘアカラーですか・・・。そういう私も白髪を隠すため髪を染めていますが、ダメージは大きいでしょうね。皮膚に対する影響が危惧されます。本院来院の患者さんで白い雑種犬ですが、オレンジに毛を染めていた仔がきましたが、とくに皮膚の問題はなかったように思います。そのほかピンクに染めているプードルもきましたが、毛の長さによっては皮膚には影響しないのかな？と思っていますが、無責任にもお勧めすることはできません。ご参考になりましたでしょうか？

わんちゃんのヘアカラーについては詳しい情報を持っておりませんが、当院にもヘアカラーをしたわんちゃんが来院する事があります。特に皮膚にトラブルが起きたという事はないようです。ただし皮膚が弱いわんちゃんや現在、治療のためにお薬を使っている場合は注意が必要と思われます。