相談内容:肝臓の数値が悪化しました
飼い主からの相談
16歳の小型犬(シュナウザーとプードルのミックス)を飼っています。今月(6月)10日に急性膵炎と診断され、ブレンダでの治療を5日間行い、今週月曜日(17日)からはエンロフロチサシン(抗菌剤)、ファモチジン、オメプラゾール、マロピタントを投与しつつ、レペタンを坐薬で入れましたが、レペタンが合わなかったようで1日2回入れただけで中止しました。胆泥がたまっていた時期もあったため、スパカールを呑ませているのと、心臓の僧帽弁、三尖弁に逆流が見られることなどからピモベンダンものませています。しかし、本日20日、血液検査をしたところ、肝機能の数値が悪化して、GOTが309、GPTが3132、γGTPが244でした。トリグリセイドも303、総コレステロールも450といずれも高く、CRPが7・0でした。
どのような対処、治療法が今後、考えられるのか。ご教授ねがえませんでしょうか。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
高齢な中、とても心配な状況ですね。
まず経過の確認なのですが、10日に膵炎となり連日通院していらっしゃるようですが、その際の肝臓の数値は如何でしたでしょうか?
その時から肝臓の数値は高かったのでしょうか?
また、今日までの間で、体調の方は改善傾向にあるのでしょうか?
その他、血液検査にてビリルビンの数値や白血球の数値などは高かったでしょうか?
もし、10日から既に肝臓の数値が高く、体調も改善がない場合は、膵炎に伴って肝臓にも炎症が波及しているか、肝外胆管閉塞になったことも考えなければなりませんね。
かなり経過は悪いと予測されます。
もし、一度膵炎から回復して、また再度体調が悪くなって本日受診された場合だと、純粋に急性肝炎などの炎症性疾患を第一に疑います。
全く元気で検査をして肝臓の数値が高い場合、実は以前はもっと高値で、下がってきている途中なのか、はたまた二次的な要因(クッション症候群など)で肝臓の数値が高いことが考えられます。
より詳細な情報が頂けるようでしたら、再度コメント頂ければアドバイス致します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:何ヶ月も便秘と軟便を繰り返してます
飼い主からの相談
4〜5ヶ月間、軟便と便秘合わせて月の半分弱あります。
現在心臓病と膵炎があり、腎臓の数値も少し悪いです。
ずっと何ヶ月も腎臓のせいかと思ってましたが最近膵炎チェックして陽性反応だったのでお薬を飲んでますが治りません。
膵炎になったのは初めてではなくリパーゼが高い時が何度かあり食欲が無い時だけ以前点滴をうちました。
整腸剤などのお薬も何種類も試してます。
腎臓病用のフードを食べ始めて3、4ヶ月経った頃から軟便気味になったのですが考えられる原因は何でしょうか?
病院に行き検査もしてるのになかなか治らず辛いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
高齢で便の調子が安定しないと心配ですね。
さて、まずは既往歴の確認ですが、慢性心臓病、慢性膵炎、慢性腎臓病でよろしかったでしょうか?
それらに対し、適宜お薬で治療をし、現在は腎臓病用フードを食べている、ということでお間違いないでしょうか?
その中の病気で言えば、慢性膵炎、慢性腎臓病が軟便・便秘の原因になりうると思います。
しかし、実はそのほかの病気(慢性腸症、腫瘍、アジソン病など)で軟便・便秘を繰り返している可能性はあり得ます。
一度、血液検査や超音波検査で全身的に基礎疾患が無いか再確認してあげてください。
また、現在の腎臓病用フードは、基本脂肪分が高めにできていますので、それだけで便が柔らかくなる可能性はあります。
本人の病状を鑑みながら、食事内容を少し変更してみるものひとつだと思います。
低脂肪や高線維を少し意識してみると、変化があるかもしれません。
お薬は様々工夫して頂いているようなので、上記のような点を再考してみると、何かよい反応があるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:朝ご飯の後にお腹痛がる
飼い主からの相談
ご飯は1日2回で夜は大丈夫なのですが、朝ご飯の後だけ少しの間ですがお腹を痛がって祈りのポーズをして鳴きながら動き回ります
さすってあげると落ち着いてきます
膵炎とか?と思いましたが嘔吐や下痢は無くて良いウンチです
今朝で3回目で3ヶ月前位の朝に初めて痛がりました
朝のフードを少し減らしてふやかしましたが今朝も痛がりました
どうして痛がるのでしょうか?
仕事を休んで早めに病院に行った方が良いですか?
よろしくお願いいたします
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
確かにお腹が痛そうですね。
繰り返しているようで、心配ですね。
恐らくは、お腹が動き始めるとお腹が痛くなってしまうんだと思われます。
人間でいうと過敏性腸症のような言葉が近いと思います。
わんちゃんにも、そのような慢性的にお腹が痛くなる「慢性腸症」というものがあります。
明確に原因が突き止められないこともありますが、背景に蛋白漏出性腸症や食物アレルギー、慢性膵炎などの疾患が予測されます。
緊急性はなさそうですが、一度健康診断的に全身的な検査を推奨致します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:耳洗浄について
飼い主からの相談
口まわりと目のまわりあとは耳が痒くてステロイドを飲んでいたのてすが。
あまりよくならなくて病院でサイトポイントという薬を注射してもらいました。
それで口と目のまわりは良くなったのですが耳がまだだめで1か月効く薬を入れてもらいました。
1ヵ月ちょっとたっては病院に行ったんですが腫れていておそらく痛いと思いますといわれまた耳に薬ん入れてもらったのですが痛かったのかものすごく鳴き両耳入れてもらったのですが
可哀想でした。
前回は鳴かないで上手にできたのですが。
薬を入れてもあまり改善が見られないので耳洗浄して薬を入れてみますかという話にはなったんですが。
鎮静剤を使用してやるので少しリスクがあると言われました。体重が17.77くらいあります。年も9才になるので耳洗浄したほうがいいのかちょっと不安になりました。
やったほうがいいのか悩んでます。
耳に薬を入れるのって鳴き叫ぶほど痛いものなのでしょうか?
前回はなかなかったのでそんなにひどくなってしまったのかと思ってます。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
痛がるほど耳がひどいようで、心配ですね。
さて、現在の症状は、犬種的にはアレルギーが原因で外耳炎が起きており、それに対してステロイドなどの抗炎症薬を用いて治療を行っているように思いましたが、合っていますでしょうか?
耳の治療として、耳の洗浄を行うことは非常に重要で、耳の奥にしこができていたり、耳垢に寄生虫がいたりなど、実は別の原因で耳を痒がっていた、なんてこともあります。
鎮静剤を使用しなくても耳の洗浄はある程度できると思いますので、鎮静剤が心配であれば鎮静剤なしでの処置を希望されてはいかがでしょうか?
また、1か月効く薬の他、点耳薬はたくさんの種類があります。
種類を変えることで、治療効果が得られることもあります。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:食欲が戻らない
飼い主からの相談
以前こちらで質問をさせていただいた際は慢性腎臓病でステージ3~4との診断がされましたが、セカンドオピニオンを経て、皮下輸液150mlから段階を経て500ml入れて(パフィーは心臓が強いとのことで耐えられているとのこと)、BUNが32.7、Cre1.0となりステージ1~2が妥当との診断が最終的にくだりました。
その際、キドナチューブダイエットという高脂質低たんぱくを与えてきたのが悪かったのか膵炎を起こしたのでブレンダZを7日間と、服薬でディアバスター、ビオイムバスター、ステロイド、お尻の皮膚炎があったので抗生剤と引き続きチラージンS 100㎎とアゾディル、あアンチノールプラスを投与していきました。
4月22日に測った最終の数値では、
BUN98.3、Cre1.3、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット・平均赤血球容積はすべて下限基準値より少し下回っていました。
BUNが上がったのはステロイドや抗生剤を使ったのもあるので一概に腎臓病が悪化したわけではないと言われました。
貧血は前回質問した3月9日からずっと下限基準値より少し下回ってます。
現在体調というかQOL的には数か月前と比べてとても落ち着いているのですが、食欲が改善されません。
正確に言うと人間のつくる食べ物などにとても興味を持つのですが、いざ口元に持っていくと顔をそむけるか、舐める程度でちゃんと食べてくれません。
今食べているのはロイヤルカナンの高消化リキッドタイプを鼻経チューブからですが、いつまでもそれに頼るわけにもいかないので、あの手この手でゆで卵の卵白やキュウリ、トマト、ごはん粒、人参、じゃがいもなどをあげてみますが、食べムラがあり朝食べたのに夜はいらないなど本当に大変です。。
必要なカロリー数もいまはリキッドタイプで何とか足している状態です。
ドライフードにはもはや見向きもしなくなってしまった子ですが、健康のために必要だし、なんとか食欲を戻す方法はないものでしょうか。。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
一先ず体調が順調とのことで安心しました。
仰る通り、本人の性格、すなわちグルメになったことで好きなものしか食べないということも十分有り得ます。
また、生理に伴って食欲や体調、皮膚のコンディションにむらが出ることも十分有り得ます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
アジソン病に関しては、コルチゾールを測らない限り判断はつきません。
「食べ物自身にはかなり興味があるのにその時に食べたいと思うものじゃなければ食べない」ことに関しては、単に本人の性格か、もしくは口が痛いか、または「食べたらお腹が痛くなったことがあるから食べたくない」という意思か、と思います。
毛が抜けやすいのは、ホルモン疾患ではよく見られます。
便が変、黒緑ということは、消化管出血の可能性があり、また消化管出血はBUNが高くなりますし、慢性腸症のような病態が起きている可能性があります。
アジソン病から慢性腸症が起きることもありますし、慢性腸症でお腹が痛くて食欲がでない可能性もあります。
可能性の話ばかりして申し訳ありませんが、残る鑑別としてはアジソン病や慢性腸症と思われます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
食欲がでないととても心配ですよね。
さて、現状治療中の病気は、慢性腎臓病、膵炎、甲状腺機能低下症で宜しかったでしょうか?
複数疾患を抱えていると、管理が複雑になる故、飼い主様も獣医師様もさぞ治療に難儀されていることでしょう。
もし、上記以外の治療中の疾患があればまたコメント下さいませ。
まず、クレアチニンはあまり上がっていないのに、極端にBUNが上がっています。
これにはいくつか可能性はありますが、アジソン病をひとつ見落としてはいませんでしょうか?
特に、ステロイドを使っていた時は食欲があったけど、中止したら徐々に低下してきた、というようなら尚可能性は高くなると考えられます。
もちろんそれ以外の事情でもBUNだけ上昇することは有り得ます。
食欲不振の原因としてまずひとつ、今まで気づかなかった病気が隠れている可能性を探っていきましょう。
また、BUN98という数値は、それだけで気持ち悪さや食欲不振が出る数値です。
そこから食欲不振が出ていることも考えられます。
短期的にでも吐き気止めや食欲増進薬を使って対症療法をするのもありでしょう。
あとは純粋に、嗜好性が高いフード(Butchやココグルメ、ピュアロイヤルなど)を試すのもひとつです。
その他、実は口が痛くて食べたくない、などもありうると思います。
ご参考になれば幸いです。
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