相談内容:急性膵炎について
飼い主からの相談
愛犬が急性膵炎になり結果的には20日程治療の末に先月亡くなってしまいました。
急性膵炎と発覚する4日前に定期検診に病院へ行っていました。その時は特に元気で食欲が少しないくらいでした。
(シニアになってから食ムラが元々あってオヤツは食べたりしていたのであまり注視していませんでした。)
定期検診と併せてその当時目に少し濁りのような症状が出ていたので一緒に診てもらおうと受診しました。
しかし、その主治医に「目に詳しい先生が4日後に病院へ来るからその時にまた来て下さい」と言われてしまいました。私が「血液検査や超音波はしなくていいのですか?」と尋ねましたが「4日後に一緒に診ましょう」と言われ、触診だけで、その日は返されてしまいました。
そして、たまたまその次の日の夜から呼吸が早くなり何だか様子がおかしかったので夜間病院を受診しました。
「胃腸炎かもしれない」と注射を打ってもらい朝方病院を後にしました。
受診してから日中は大分落ち着いていたのですが、夜になるとまた様子がおかしかったので次の日の朝1番にいつもの病院へ行って血液検査をしたらリパーゼと炎症の数値が張り切っており急性膵炎と診断。即入院、点滴となりました。
最終的には急性膵炎の劇症型と診断され、DICという状態になり亡くなってしまいました。
1番最初に定期検診へ病院へ行った時に、もっと主治医に強く「血液検査や超音波は今日して下さい!!」とお願いしていれば膵炎をその場で発見出来たのではないか?と未だにすごく自分を攻め、後悔しています。
もしかしたら治療が早く行えていて愛犬の命が助かっていたんじゃないか?とずっと悩んでいます…。
それとも急性膵炎とは前の日までは血液検査やレントゲンかどをして正常値だったのが次の日になったら急に異常な数値に。。となるような病気なのでしょうか?
もしそうであればはやり発見するのは難しかったんだと思います。
もうどうにもならないですが、とても気になってしまいご質問させて頂きました。お答え頂けると幸です。よろしくお願い致します。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
急性膵炎の診断はおおよそ血液検査でおこないます。
前の日まで正常値だったのが、次の日に異常な数値になるか?ということですが、それは十分にあり得ます。なんなら、急性膵炎というのはそういうもので、徐々に悪くなるものではありません。数時間で劇的に変化するといってよいかと思います。
また、急性膵炎の症状は、複数回の嘔吐、強烈な腹痛、下血になります。それらの症状がなければ、急性膵炎を疑うことはあまりないかもしれません。
食欲が少しない程度であれば、発見するのはなかなか難しい状況だったのではないかと推察されます。
急性膵炎は劇的に状態を悪化させることがありますが、高齢な子ほど、そのダメージは大きく、命にかかわることがあります。ものはとらえようではありますが、原因が判明しているだけよかったのかもしれません。
原因が不明なまま亡くなる子も少なくないので。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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どうぞよろしくお願いいたします。
相談内容:軟便と下痢
飼い主からの相談
お忙しいところよろしくお願いします。
7/12(金)14:30頃 軟便あり
18:30頃 軟便
18:35頃 ご飯はじめは食いつきが悪いが食べ出したらいつもと変わりなく食べた 食事の後お守りで貰っているディアバスターを服用
19:15頃 少し下痢とゼリー状の粘液あり
その後は比較的元気に過ごす
7/13(土) 5:00頃 軟便
7:00頃 下痢 ゼリー状の粘液
8:00頃 ご飯とディアバスター
14:30頃 軟便
18:00頃 ご飯とディアバスター
7/14(日) 0:15頃 軟便、ゼリー状の粘液
8:00頃 ご飯食いつき悪いが食べる
ディアバスター
14:40頃 普通に近い便の後下痢
18:40頃 ご飯食いつき悪いが食べる
ディアバスター
7/15(月) 1:40頃 コロコロ小さい便1つ
2:20頃 軟便
3:00頃 下痢、ゼリー状の粘液
いずれも下痢をする前にお腹痛いポーズをします。出してしまった後は楽なようで変わりなく過ごします。
日頃からお腹は弱い方ですがディアバスターがあまり効いていないように感じてます。食事をして数時間後に腹痛下痢を繰り返しています。食事を食べさせても良いものか。
状況によっては本日祝日診療している病院を受診した方が良いかもアドバイスお願いします。
画像1は粘液にわずかに血が混ざっているような気もします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
取り立てて気を付ける症状はありませんが、例えば食欲がなくなってきた、便がコーヒー状になってきたなどの悪化傾向がある場合、または症状の改善が無い場合は再度受診した方がよいでしょう。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
若くしてお腹が弱く、心配ですね。
受診すべきかどうかに関しては、ご様子がお伺いできませんので回答を差し控えさせていただきます。
お伺いする限り、食べているフードが合わない可能性が高いと思います。
その場合は、下痢止めもあまり効かないケースがあります。
その原因としては、食物アレルギーだったり、体質的にお腹が弱かったりが第一に考えられます。
まずは、慢性的にお腹がゆるくなる病気(寄生虫、慢性腸症など)を総合的な検査で除外し、そういった病気がない場合は、体に合うフードを探していくのがいいと思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:祈りのポーズについて
飼い主からの相談
小さい頃より消化器系がよわく、皮膚炎もあります。膵炎や腸炎も何度もやっています。
たまに祈りのポーズをしていたものの月に一度、下痢や嘔吐もないので様子を見ていました。かかりつけ医には報告しています。
今皮膚で薬が増量になり、アポキル、ヒスタミン、プレドニゾロンを飲んでいます。いつもアポキルとプレドニゾロンは飲んでいてヒスタミンが追加になりました。
先週より祈りのポーズをすることが増えました。
ここ5日のうち3日しています。時間は数分程度で嘔吐も下痢もなく、祈りのポーズの数分は落ち着きませんが、そのあと普通になります。プレドニゾロンの副作用もあり、食欲はあります。先日血液検査をお願いしたところ、数値は異常なかったため、少し様子をみて頻繁であればエコーをすると言われましたが、膵炎ではなく、祈りのポーズをするのはどんな病気が疑われますか?腫瘍の可能性などもあるのでしょうか?
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
リンパ球反応検査は血液検査となります。
一度かかりつけの先生にご相談してみましょう。
腫瘍があった場合でも、目立った症状が無いこともあります。
一度確認の為、超音波検査も行っておきましょう。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
アミノペプチドにフードを変えて症状が改善するのであれば、食物アレルギーを疑ってしまいますね。
食物アレルギーの検査はIgEの検査ではなく、リンパ球反応検査がメインとなります。
また、食物アレルギーは反応が年齢、経過とともに変化しますので、再検査または検査を見直して頂き、フードの変更が必要な時期なのかもしれませんね。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
お薬も多く、心配ですね。
祈りのポーズは、膵炎に限らず、お腹が痛い時によく認められるポーズです。
ですので、仰る通り腫瘍や腸炎などでも起こり得ると思います。
余談ですが、皮膚炎があり、また慢性的なお腹の症状がある場合、食物アレルギーも疑っていくのですが、しっかりとした診断はされていますでしょうか?
もしご不安な場合は、今までの治療経過などを簡単にご記入頂き、再度投稿して頂けたら幸いです。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:トリロスタンとプレドニンの併用について
飼い主からの相談
お世話になります。
先日、急性膵炎の疑いで愛犬が治療を開始したのですが、愛犬はクッシング症候群でトリロスタンを服用しております。今回膵炎を発症してからコルチゾールの値がこれまでの10倍近くに上がりました。体が炎症を抑えるために出していると思われますが、もともと高かったコルチゾールで既に慢性肝炎があり、それが悪化したのか肝数値も一気にあがりました。
ブレンダと肝保護剤(チオラ、グリチルリチン、グルタチオン)の使用でリパーゼと肝数値は落ち着いてきましたが、黄疸とビリルビン血症、GGTの値が急上昇し、CRPも測定範囲を超えている状況です。
そこでご提案があったのが、経歴を考慮すると内因性コルチゾールが増えすぎているせいで胆汁がうっ滞し、胆嚢炎を起こしている可能性が高い。それをどうにか抑えるため、トリロスタンを増量し、NSAIDが使えない状況なのでブレンダとプレドニンを炎症抑制量(1mg/kg sid)で開始しようというお話でした。
担当医の方のお話では、クッシング症候群で内因性コルチゾールが高い子でも、理由はよく分からないが、外から薬としてステロイドを入れると炎症が一気に引き、状態がよくなることもあるからということです。
これについて、私が疑問に思ったのは
・実際上記のようなケースを他の獣医様もご経験されているのか(もしくは聞いたことがあったり、レポートがあったりするのか)
・プレドニンを入れることで肝炎、胆汁うっ滞が悪化し、ビリルビン血症や黄疸も悪化するリスクが高いのではないか
・そもそもプレドニンとトリロスタンを併用するということはどうなのか
ということです。
ブレンダは抗炎症薬というよりは、これ以上炎症を進行させないようにするための薬だということで、ブレンダだけでは炎症は引かないから、何かしらの抗炎症薬を入れないといけないが、ステロイドとNSAIDが併用できない以上、プレドニンしか選択肢がない。しかし、内因性コルチゾールが胆汁うっ滞の元凶なのであればそれも下げないといけない。というお話を伺っております。
プレドニンが内因性コルチゾールと比較して何か違うのか、1mg/kgというのはどれくらいの強さなのか(内因性コルチゾールのどれくらいに相当するのか)、ということが素人の私はわからないため、飼い主としてはこの治療に関して少々不安を感じております。
もしご意見やお考え、アドバイスなどいただけましたら、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
かなり病状が重たく、とても心配な状況ですね。
詳細に経過もありがとうございます。
ご質問がかなりコアなので、一部お答えできない部分があり、申し訳ございません。
まず、内因性コルチゾールとプレドニン(プレドニゾロン)の違いについてですが、プレドニゾロンはコルチゾールの1種であり、内因性コルチゾールはプレドニゾロンを含めた多種類のステロイドの総称だと思って頂ればと思います。
ですので、トリロスタンとして内因性のコルチゾールを抑え、抗炎症薬としてプレドニゾロン単体を使うことは、理論上可能であり、私自身も慎重に使用したことはあります。
1mg/kgというのは、ある程度しっかりした抗炎症作用を期待した量だと思って頂ければよいかと思います。
また、病状としてもプレドニゾロンに賭けるしか、内科治療は方法がなさそうに思えます。
個人的な予想としては、膵炎から肝外胆管閉塞になっているのではないか?と思えるような経過です。
プレドニゾロンで反応が無い場合は、外科的な対応が必要となるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:膵炎について
飼い主からの相談
軟便が続いているので病院でスナップcPLをして右側が濃くなっていた為膵炎と診断されました。リパーゼは正常値だったので慢性膵炎と言われカモスタットを飲み初めフードも療法食の低脂肪にしましたが改善してるのかは微妙な上に、食欲が減少し食べなくなってしまいました。
本当に膵炎なのでしょうか?薬を飲んでるのは適切でしょうか?薬を飲む様になって悪くなってきてる気がします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
膵炎との診断のことで、とても心配ですね
さて、今回行った検査は血液を用いた検査のみで宜しかったでしょうか?
リパーゼはPLIは、現在は膵炎の他様々な疾患で上昇すると言われています。
超音波検査も併用し、実際に肉眼的に膵臓に異常があれば膵炎の可能性は高まりますが、行っておりますでしょうか?
また、膵炎の治療として、低脂肪のフードとカモスタットは適切だと思います。
純粋にフードが嫌で食欲がないのかもしれませんが、実は膵炎以外の疾患も存在して食欲がないのかもしれません。
再度受診し、細かい検査も実施したほうが良いようにおもいます。
ご参考になれば幸いです。
ペット保険について

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