【犬の病気】副鼻腔炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

副鼻腔炎が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:鼻詰まりについて

飼い主からの相談

相談者:三重県 にゃもさん
今年16才になります。今年の6月より乾いた咳を繰り返していた為、かかりつけの動物病院へ。診察は血液検査のみで、気管支拡張剤(ネオフィリン)を処方され、2週間投薬しましたが、あまり改善なし。その後、逆くしゃみのような鼻詰まりの症状が出始めた為、抗生剤と消炎剤(パセトンとトランサミン)を処方され2週間投薬を続けましたが悪化。その後、抗生剤を別のものに代え、1週間投薬しましたが、さらに悪化。精密検査には全身麻酔が必要とされ、昨年、輸血を伴った脾臓摘出手術も行っているので、全身麻酔のリスクや手術などを考えるとなかなか検査にも踏み出せません。現在は緩和療法として、ネブライザーを自宅で毎日行っていますが、やはり、症状は悪化しているように感じます。起きているときは常にハァハァと口で呼吸している事が多く、寝ると5分も経たずに鼻が詰まって飛び起きる状態。鼻水は粘度の高いスライムの様な鼻水でなかなかでて来ません。色はかなり薄い黄色です。苦しそうな寝息を聞いていると何が最善なのか考えても答えが出ません。
奥歯だけ歯石がかなりついているので、獣医師の見解では恐らく歯周病からくる鼻詰まりかもしれないとのことでした。(もちろん断定は出来ず、副鼻腔炎や鼻腔内腫瘍の可能性もあります)ネブライザー以外に現在はウルソ(胆石があるので常に投薬しています)のみ投薬していますが他に緩和してあげられる療法はあるのでしょうか?やはり、全身麻酔の検査を受け、その先に進む以外ないのでしょうか?

小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

にゃもさん
それならば、犬歯の歯石沈着並びに歯槽膿漏から来る口腔鼻腔瘻が背景にあり、続発して可能性鼻炎を起こした可能性が高いと思います。
感受性検査の結果に沿って抗生物質を投与しても改善が見られなければ、麻酔下での抜歯が必要かもしれません。
獣医師とご相談なさってください。よろしくお願いいたします。

小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

動画を確認しました。
上部気道症状であり、体の動きもないので鼻の症状で間違いないと思います。
せっかく膿性鼻汁がしっかりと出るのであれば細菌培養を行い、抗生物質感受性試験を行ってみてはいかがでしょうか?
聞くとわかっている抗生物質を十分量投与し、それでも症状が緩和しなければ「強い処置がこの子には必要なんだ」と
認識して麻酔科処置を検討されるのがいいと思います。
ところで奥歯以外には歯石が少ないと記載されていますがそれは本当でしょうか?
イヌでこれぐらい強い鼻炎症状を呈し、膿性鼻汁が陽性の場合、まずは犬歯が原因の口腔鼻腔瘻を疑います。
全身麻酔下の検査では「何をどうやって検査するのか」「他についでにできることはないか」を考えられると麻酔の価値を高めることができると思います。よろしくお願いいたします。

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相談内容:抗生物質について

飼い主からの相談

相談者:東京都 みちゃさん
はじめまして。
11月の末から、くしゃみ鼻水が始まり、今では鼻詰まりもとても酷くなっています。
1月の初旬にCT検査をしましたが、腫瘍や異物は確認されず、培養検査の結果モラクセラに感染していました。抗生物質(CEX)を処方してもらい、1ヶ月飲み続けましたが全く変化がありません。
カビの検査結果がまだ出ていないので、カビがいるかはまだ分からない状況です。
抗生物質が無くなるので昨日病院に行った所、さらに2週間の同じ抗生物質を処方されました。まだ飲み続けて下さい、という事でした。
今後カビが陰性であれば、アレルギー検査をする事になっています。 心配なのは、抗生物質を飲み続けている事、また症状が全く改善されていない事です。 細菌というのは簡単には治らないんでしょうか?

小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

はじめまして、よろしくお願いいたします。
全文をコピー・アンド・ペーストして返答することにしています。
読みづらいかもしれませんが内容の齟齬を減らすための工夫のつもりですのでご容赦ください。
はじめまして。
11月の末から、くしゃみ鼻水が始まり、今では鼻詰まりもとても酷くなっています。
1月の初旬にCT検査をしましたが、腫瘍や異物は確認されず、培養検査の結果モラクセラに感染していました。抗生物質(CEX)を処方してもらい、1ヶ月飲み続けましたが全く変化がありません。
⇒著効する抗生物質であれば1週間で効果が実感できるはずです。培養ではなく抗生物質感受性試験のほうが有益な情報が得られるかと思います。
 なお、セファレキシンは第1世代ですので効くとわかっている状態で使うべき薬剤です。モラクセラ属はグラム陰性ですので効かないはずです。
カビの検査結果がまだ出ていないので、カビがいるかはまだ分からない状況です。
抗生物質が無くなるので昨日病院に行った所、さらに2週間の同じ抗生物質を処方されました。まだ飲み続けて下さい、という事でした。
今後カビが陰性であれば、アレルギー検査をする事になっています。 心配なのは、抗生物質を飲み続けている事、また症状が全く改善されていない事です。 細菌というのは簡単には治らないんでしょうか?
⇒細菌は種類によっては危険なものですが、炎症で食い止めている援軍として抗生物質を使用すれば改善が望めます。
 モラクセラとわかっていながらもセファレキシンを処方し続ける動物病院には行かないほうがいいのではないかな?と思います。

小野寺史也先生(小野寺動物病院(東京))からの回答

感受性検査も実施されていたのですね。失礼いたしました。(それでもモラクセラ属には効かないはずなのですが(汗))
症状の良化が見られない場合は再度の培養検査や、場合によっては副鼻腔炎・副鼻腔蓄膿症がないかのCT・MRI検査の必要があるかもしれません。
症状の改善を願っています。

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相談内容:よだれと鼻炎について

飼い主からの相談

相談者:大阪府 りょうさん
半年ほど前から鼻水をすするような音が聞こえ、飲み込みも下手になり痰を吐くようなカッカッという仕草をするようになりました。2週間程前から粘り気の強いよだれが急に垂れ始め、病院に連れて行ったところ少しだけ歯肉炎になりそうな感じらしく薬をもらいました。薬を飲ませてもよだれはあまり変わりません。鼻をすするような音が気になって、鼻息を嗅いでみるとほんの少し青っ鼻のような臭いがする気がします。よだれではなく鼻水が口から出てきているのではと思うのですが、そんなことはあるのでしょうか。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

後鼻漏と申しまして鼻腔からの分泌物が咽頭の方に流れることは良くあります。
単純な副鼻腔や鼻腔の炎症による上部気道感染であれば内科的に治療できます。
しかし、歯根膿瘍や鼻腔腺癌などが原因の場合には内科的根治は困難です。
犬歯や第四前臼歯などの歯根の深い歯が病巣の場合には抜歯が不可欠です。
鼻腔腺癌の場合にはレントゲンやCT等や細胞診で確定診断を行います。
ボーダーコリーは鼻腔内腫瘍が出来やすい犬種ですので慎重な判断が必要になります。
お大事にしてください。

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相談内容:鼻の穴

飼い主からの相談

相談者:岡山県 iyoyonさん
先日から舌で鼻をペロペロと長い時間舐める動作をしていました。
気になるので、病院に連れて行きましたが
問題ないといわれました。
今日、気がつきましたが、鼻の穴の入り口に
鼻水のかたまり?らしきものが
こびりついた状態で鼻の穴が塞がれた状態です
鼻に炎症しているのでしょうか?
風邪のために鼻水が固まってるのでしょうか?

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
おそらく膿性の鼻汁が出てきて乾いたために鼻閉になっているのでしょう。
干からびた鼻腔を湿らせて、拭い取ってあげると良いでしょう。
さて、原因ですが風邪以外にも色々考えられます。
副鼻腔炎や鼻炎も一因でしょうが歯根膿瘍が悪さをしてこのような状況になる事も良くあります。犬歯の歯根膿瘍が特に重要です。上顎の犬歯に動揺がないかどうかチェックしましょう。
稀にですが鼻腔腺癌などの鼻腔内の腫瘍が原因の事もございます。これはレントゲンやCTなどを撮らないとわかりません。
お大事にしてください。

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相談内容:くしゃみが止まらない

飼い主からの相談

相談者:京都府 モンチチーさん
はじめまして。
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
シーズ雄10歳です。
室内犬ですが、昨日昼ごろから連続的にくしゃみが2時間ぐらい長く続き
夕方に医者につれて行こうと思ってましたが、治まったため
そのまま様子をみている所です。
今の所、特に問題ありませんが、何かの病気の前兆のシグナルだったのか
今後もそう言った事が起きた場合医者に連れて行くべきか、今になって
気になっています。
今後の事もありますので、何か私にできるアドバイスを頂ければ
助かります。
よろしくお願い致します。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
2時間も続くとさぞや心配だった事と思います。
高温多湿の今の時期に起こったとすると先ず押さえておかないといけないのは、僧房弁閉鎖不全などによる心臓のうっ血で気道分泌が多くなっていないかどうかです。この場合には緊急性があります。
この場合には普段から運動不耐性・発咳・舌の色が悪い・夏場の呼吸数の亢進などがある事が多いですが、いかがでしょうか。
上記の事がなければ、副鼻腔炎・歯根膿瘍・軟口蓋過長・何らかのアレルギー・副鼻腔内の腫瘍(鼻腔腺癌)などが疑われます。
近日中に診察を受けた方が良いでしょう。
シーズーなどの短頭種は呼吸器系の疾患が重症化しやすいので早い段階での治療が肝要です。
お大事にしてください。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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