【性格のよさはピカイチ】アメリカンショートヘアの特徴や飼育の注意点

アメリカンショートヘアの祖先は、イギリスのブリティッシュショートヘアとされています。今からおよそ400年前、イギリスから移民とともにメイフラワー号に乗ってやってきました。

持ち込まれた当時はペットとしてではなく、主に農場などでねずみ退治のために飼われていました。そのため、今でもアメリカでは「マウサー（ねずみ捕り）」や「ワーキングキャット」と呼ばれることもあるそうです。

アメリカの農業が発展し害虫駆除の手法も進化すると、猫たちはハンターとしての役目を終えます。その後家庭で親しまれる猫を目指して品種改良が重ねられ、1966年にアメリカンショートヘアとして登録されました。

日本に入ってきたのは1980年代。美しい縞模様とおおらかな気質で90年代後半から人気が上昇し、現在では多くの家庭で愛されています。

「アメショー」の愛称で親しまれているアメリカンショートヘア。その人気の理由は、明るく親しみやすい性格にあります。

人懐っこい
穏やかながらも堂々としたところがあり、飼い主に安心感を与えてくれます。またフレンドリーなので、赤ちゃんやほかのペットがいても仲よくできますよ。

しつけがしやすい
賢くしつけもしやすいので初めて猫を飼う方にもおすすめです。飼い主になにかを求めるとき以外は無駄に鳴くこともないので、マンションなど集合住宅でも飼いやすい猫種と言えます。

クールな一面も
ただし、自由奔放で自立心が強いため、あまりベタベタするのは好きではありません。過度に触られると嫌がることが多いので、“つかず離れず”の適度な距離感を意識して接するといいでしょう

好奇心旺盛で活発！
また、狩りをしていたルーツから、運動能力が高く、好奇心旺盛なところがあります。その欲求を満たせるように、おもちゃで遊んであげるのはもちろん、キャットタワーなどを用意して思う存分遊べるような環境をつくってください。

日本でアメリカンショートヘアと言えば銀灰色に縞模様の入った「シルバータビー」が人気ですが、毛色の種類は非常に多く、70種類以上あるとも言われています。

そのなかでも「タビー」と呼ばれる縞模様が代表的な柄で、「シルバータビー」のほかにも「ブラウンタビー」「シルバータビー&ホワイト」など多様なバリエーションがあります。

「セミコビー」と呼ばれるガッシリとした体型のアメリカンショートヘア。体重はオスの場合4～7kg、メスの場合は3～6kgほどになります。

平均寿命は10～13歳で、猫の平均に比べるとやや短い傾向です。しかし、飼育環境や適切な健康管理などにより長生きできる可能性は十分にあるでしょう。

アメリカンショートヘアを飼ううえで特に気を付けたいのは肥満です。肥満は糖尿病や関節疾患の原因になると言われています。

アメリカンショートヘアは体質的に太りやすいため、食事管理と体重管理に気を付けましょう。定期的に体重を量り、太ってきたらダイエット用のフードに切り替えるなどの対応が必要です。

また、肥満防止には運動も不可欠。もともと動くことが大好きな猫ですので、キャットタワーを設置したり、おもちゃを与えて毎日たっぷり遊ばせましょう。

アメリカンショートヘアはかわいらしい姿はもちろん、人懐っこい性格から、日本でも多くの愛好家がいます。しつけがしやすく初心者でも安心して飼うことができる猫種ですが、ベタベタするのはあまり好まないので、おもちゃなどで一緒に遊びながらコミュニケーションを取るといいでしょう。太りやすいので食事の管理には十分気を付けてくださいね。