犬のしっぽは感情を表現する大事なパーツ

犬のしっぽにはたくさんの役割があります。体のバランスを取ったり舵取りをしたり、防寒やブレーキの役も果たします。
なかでも大切な役割が、「感情を表すこと」です。
昔から、犬がしっぽを振るときは喜んでいるときだと言われています。たしかに、一緒に遊んでいるときやおやつをあげるときなど、犬はしっぽをぶんぶん振っていますね。
犬は人間のように発声しない代わりに、ボディランゲージで会話しています。しっぽの動きも仲間に気持ちを伝える重要な手段のひとつ。もともとしっぽが短い犬やしっぽがない犬、断尾された犬は仲間に感情が伝わりづらく、コミュニケーションが苦手だという実験結果も出ています。
犬がしっぽを振るのは、うれしい気持ちを伝える以外にもさまざまな意味があります。では、しっぽを振るだけでどうやってたくさんの感情を表現しているのかと言えば、「しっぽの高さ・振るスピード」にカギがあるのです。
なかでも大切な役割が、「感情を表すこと」です。
昔から、犬がしっぽを振るときは喜んでいるときだと言われています。たしかに、一緒に遊んでいるときやおやつをあげるときなど、犬はしっぽをぶんぶん振っていますね。
犬は人間のように発声しない代わりに、ボディランゲージで会話しています。しっぽの動きも仲間に気持ちを伝える重要な手段のひとつ。もともとしっぽが短い犬やしっぽがない犬、断尾された犬は仲間に感情が伝わりづらく、コミュニケーションが苦手だという実験結果も出ています。
犬がしっぽを振るのは、うれしい気持ちを伝える以外にもさまざまな意味があります。では、しっぽを振るだけでどうやってたくさんの感情を表現しているのかと言えば、「しっぽの高さ・振るスピード」にカギがあるのです。
しっぽの高低は〇〇を表していた

自信に満ち溢れ、まわりの犬たちに優位性を示したいときなどに、犬はしっぽを高く上げます。
犬の祖先のオオカミは、群れで狩りを行います。そのとき先頭にいるのは群れのリーダーで、後続のオオカミたちはリーダーの高く上がったしっぽを目印に隊を組んでいました。それがもとになって、「自分についてこい」「自分が一番えらい」というような気分のとき、犬はしっぽを高く上げているようです。
群れで暮らす犬にとって、自分リーダーとして認められるのはとてもうれしいこと。そのときの気持ちが転じて、うれしい・楽しいといった気分のときもしっぽは高く上がるようです。
逆に、しっぽを低い位置に下げているときは、警戒や不安、恐怖など、犬がネガティブな気持ちのときです。下げれば下げるほどネガティブな気持ちの度合いが高まり、足の間にしっぽを挟んでいるときなんて、犬はもう恐ろしくてたまらない気持ちです。
ただし、不安や恐怖を感じたときの犬の反応はそれぞれ。「許して、ひどいことをしないで!」とアピールする犬もいれば、警戒や恐怖のあまりに攻撃的になる犬もいます。
どちらにせよ、しっぽを下げているときは犬がストレスを感じている状態なので、恐怖や不安の対象を遠ざけたり、体を触って安心させたりしてあげましょう。
犬の祖先のオオカミは、群れで狩りを行います。そのとき先頭にいるのは群れのリーダーで、後続のオオカミたちはリーダーの高く上がったしっぽを目印に隊を組んでいました。それがもとになって、「自分についてこい」「自分が一番えらい」というような気分のとき、犬はしっぽを高く上げているようです。
群れで暮らす犬にとって、自分リーダーとして認められるのはとてもうれしいこと。そのときの気持ちが転じて、うれしい・楽しいといった気分のときもしっぽは高く上がるようです。
逆に、しっぽを低い位置に下げているときは、警戒や不安、恐怖など、犬がネガティブな気持ちのときです。下げれば下げるほどネガティブな気持ちの度合いが高まり、足の間にしっぽを挟んでいるときなんて、犬はもう恐ろしくてたまらない気持ちです。
ただし、不安や恐怖を感じたときの犬の反応はそれぞれ。「許して、ひどいことをしないで!」とアピールする犬もいれば、警戒や恐怖のあまりに攻撃的になる犬もいます。
どちらにせよ、しっぽを下げているときは犬がストレスを感じている状態なので、恐怖や不安の対象を遠ざけたり、体を触って安心させたりしてあげましょう。
じゃあしっぽが水平なときは?
もともとしっぽが垂れ下がっている犬種や巻き尾の犬種はわかりにくいかもしれませんが、犬はしっぽを体と水平にしているときがあります。
しっぽを高く上げているときはポジティブな気持ち、下げているときはネガティブな気持ちだと紹介しましたが、では水平にしているときはどんな気持ちなのでしょうか。
嗅ぎ慣れないにおいがしたり、変わった音が聞こえたりしたとき、遠くから誰か近づいてきた気配がしたとき、犬はしっぽを水平にします。強い攻撃心はないものの、見知らぬ相手に警戒するときもしっぽを水平にするようです。
ポジティブ・ネガティブにかかわらず、なにかに興味・関心を持ったとき、犬はしっぽを水平にしているんですね。
しっぽを高く上げているときはポジティブな気持ち、下げているときはネガティブな気持ちだと紹介しましたが、では水平にしているときはどんな気持ちなのでしょうか。
嗅ぎ慣れないにおいがしたり、変わった音が聞こえたりしたとき、遠くから誰か近づいてきた気配がしたとき、犬はしっぽを水平にします。強い攻撃心はないものの、見知らぬ相手に警戒するときもしっぽを水平にするようです。
ポジティブ・ネガティブにかかわらず、なにかに興味・関心を持ったとき、犬はしっぽを水平にしているんですね。
しっぽを振るスピードが表すのは?

しっぽを振っていれば「うれしい・楽しい」だと思われがち。しかし、しっぽの動きはあまり実は感情とは関係がないようです。興奮すればするほど犬は激しくしっぽを振り、穏やかな気持ちならしっぽはゆっくり振れます。
そのため、しっぽを振っていても犬が友好的な気持ちとは限らないということに注意が必要です。
誰でも一度は見知らぬ犬に激しく吠えかけられた経験があるでしょう。吠えながら合間に唸ったり、リードが届くぎりぎりまで飛びかかってこようとしたりして、怖い思いをした人もいるかもしれません。そのとき、犬のしっぽがどうだったか覚えているでしょうか。
ぶんぶん激しく振っていませんでしたか?
犬がしっぽを振っていても、必ずしも「うれしい・楽しい」といった気持ちを表しているわけではありません。それを読み間違えると、喜んでいると思ってなでようとしたらガブリ、などというような事故につながることも……。
そうならないためにも、目や耳の動き、前後になにがあったか、ふだんどんな性格かなどを加味して、犬がどういう状態なのか判断しましょう。
そのため、しっぽを振っていても犬が友好的な気持ちとは限らないということに注意が必要です。
誰でも一度は見知らぬ犬に激しく吠えかけられた経験があるでしょう。吠えながら合間に唸ったり、リードが届くぎりぎりまで飛びかかってこようとしたりして、怖い思いをした人もいるかもしれません。そのとき、犬のしっぽがどうだったか覚えているでしょうか。
ぶんぶん激しく振っていませんでしたか?
犬がしっぽを振っていても、必ずしも「うれしい・楽しい」といった気持ちを表しているわけではありません。それを読み間違えると、喜んでいると思ってなでようとしたらガブリ、などというような事故につながることも……。
そうならないためにも、目や耳の動き、前後になにがあったか、ふだんどんな性格かなどを加味して、犬がどういう状態なのか判断しましょう。
しっぽを振っているのは右? それとも左?

犬のしっぽが体のどちら側で揺れているか、注意して見たことはありますか?
最近になって、イタリアの研究チームが犬の感情表現についての論文を発表しました。
人間も犬も脳は左右に分かれていて、左脳はポジティブな感情、右脳はネガティブな感情とかかわっているとされています。また、脳の左右と体の動きの左右は逆で、左脳は体の右側に作用し、右脳は左側に作用します。
そのため、犬が喜びや親しみを感じているときは体の右側でしっぽを、不安や恐怖を感じているときは左側でしっぽを振る傾向があるそうです。
犬が左右のどちらでしっぽを振っているか観察すれば、犬がどう思っているか丸わかりかもしれませんね。
最近になって、イタリアの研究チームが犬の感情表現についての論文を発表しました。
人間も犬も脳は左右に分かれていて、左脳はポジティブな感情、右脳はネガティブな感情とかかわっているとされています。また、脳の左右と体の動きの左右は逆で、左脳は体の右側に作用し、右脳は左側に作用します。
そのため、犬が喜びや親しみを感じているときは体の右側でしっぽを、不安や恐怖を感じているときは左側でしっぽを振る傾向があるそうです。
犬が左右のどちらでしっぽを振っているか観察すれば、犬がどう思っているか丸わかりかもしれませんね。
犬がしっぽを振らなくなったら?

ぶんぶんしっぽを振って感情表現していた犬が、急にしっぽを振らなくなったら飼い主としては心配ですね。
犬のしっぽは尾骨が連なっていて、たくさんの筋肉で自由に動かすことができます。骨があるので、ぶつけたり踏まれたりして骨折や脱臼をすることがあり、振り過ぎれば筋肉痛になることもあります。
体の具合が悪かったり落ち込んでいたりしてしっぽを振らないこともありますが、気になったらまずはしっぽを触ってみましょう。痛がったり触られるのを嫌がったりするなら、ケガをしているかもしれません。
また、リンバーテール(コールドテール、またはスイマーズテール)という現象で犬がしっぽを振らない場合もあります。しっぽの筋肉がダメージを受けて一時的に動かなくなるといった症状が見られます。
リンバーテールについてはまだはっきりしておらず、水中作業を行う犬や北方地域の犬に多く、ラブラドールレトリバーなどの大型犬に起こりやすいと言われています。数日~数週間で治るため、そう心配することはありませんが、長時間泳がせたあとにしっぽに力がないときは、リンバーテールの可能性があります。
犬のしっぽは尾骨が連なっていて、たくさんの筋肉で自由に動かすことができます。骨があるので、ぶつけたり踏まれたりして骨折や脱臼をすることがあり、振り過ぎれば筋肉痛になることもあります。
体の具合が悪かったり落ち込んでいたりしてしっぽを振らないこともありますが、気になったらまずはしっぽを触ってみましょう。痛がったり触られるのを嫌がったりするなら、ケガをしているかもしれません。
また、リンバーテール(コールドテール、またはスイマーズテール)という現象で犬がしっぽを振らない場合もあります。しっぽの筋肉がダメージを受けて一時的に動かなくなるといった症状が見られます。
リンバーテールについてはまだはっきりしておらず、水中作業を行う犬や北方地域の犬に多く、ラブラドールレトリバーなどの大型犬に起こりやすいと言われています。数日~数週間で治るため、そう心配することはありませんが、長時間泳がせたあとにしっぽに力がないときは、リンバーテールの可能性があります。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
犬がしっぽを振っていれば喜んでいると思われがちですが、必ずしもそうでないことがわかりました。
犬は人間の言葉を話せなくても、感情表現が豊かでしっぽの動きだけでもたくさんのことを伝えてくれます。犬のしっぽの動きに注目して、今よりもっと犬とのコミュニケーションを楽しんでみませんか?
犬がしっぽを振っていれば喜んでいると思われがちですが、必ずしもそうでないことがわかりました。
犬は人間の言葉を話せなくても、感情表現が豊かでしっぽの動きだけでもたくさんのことを伝えてくれます。犬のしっぽの動きに注目して、今よりもっと犬とのコミュニケーションを楽しんでみませんか?
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執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。
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