子犬が鳴く理由は、子犬特有の「おねだり」

「お腹すいた!」「遊んで!」など人間の子どもにもよく見られる母へのおねだり。子犬はこの気持ちを伝えるとき、鳴き声を使います。子犬にとって鳴くことは母犬とのコミュニケーションで、ごく自然な行為なのです。

しかし、人と一緒に暮らすとなればそうもいきませんよね。その鳴き声が近隣トラブルを招くことも……。子犬のうちに「鳴かない」しつけをして、人との社会に適応できる子に育てましょう。

【甘え鳴き】甘える子犬には「無視」を徹底する

子犬が飼い主に対してやたらと鳴きつくのは、「ごはんが欲しい!」「遊んで!」など甘えていることがほとんどです。ここで要求を受け入れてしまうと「鳴けばおねだりを聞いてくれる」と勘違させてしまい、鳴き癖がひどくなる原因になります。要求が通るまで鳴き続ける子になっては困りものですよね。
子犬が鳴いているときの対応は「無視」が基本になります。
・触らない
・目を合わさない
・話しかけない
など、一切甘えに応じてはいけません。無視するのはかわいそうにも思えますが、心を鬼にして鳴きやむまで無視を決めこみましょう。その代わり、鳴きやんでおとなしくなったら、「えらいね!」とたっぷり褒めたり遊んだりしてあげましょう。
いけないことをしたら厳しくし、いいことをしたらたっぷり褒める。まさに「アメとムチ」のイメージです。

飼い主が一貫した態度をとることで、子犬はどうすれば飼い主が応じてくれるのかを学んでいきます。子犬が「おとなしくしていれば飼い主に遊んでもらえる」と学習できれば、しつけは成功です。一度や二度では理解できないので、できるまで粘り強く続けてくださいね。

それって本当に甘え鳴き? 実は重要なことを伝えているのかも……

飼い主の対応として、甘え鳴きに反応するのは基本的にはNGです。しかし、無視を続けてもまったく鳴きやまない場合は、おねだり以外の理由で鳴いている可能性があります。一度、無視のしつけは中断して、子犬や飼育スペースに違和感はないか様子を伺ってみてください。

・トイレが汚れているからトイレの掃除をしてほしい
・もう水がないから入れてほしい
・実はケガをしていて痛い
など鳴いている本当の原因が見つかるかもしれません。

【夜鳴き】寝る前の運動で眠り上手に

家に来たばかりの子犬は一匹になった不安やさびしさから、一晩中鳴いている子も少なくありません。そう思うとかわいそうでついついかまいたくなってしまいますが、子犬が一匹でも寝られるよう訓練するのは大事なこと。基本は「無視」が正解です。

夜鳴き対策
ポイントはさびしさをまぎらわすきっかけを与えること。夜鳴きする子犬は体力が余っている場合も多いので、寝る前にたっぷり遊んであげましょう。
ある程度疲れさせると子犬は熟睡できるので、夜中に目を覚ます確率も減り、結果的にあまり鳴かなくなります。
また、子犬が寝る時安心できるように、ハウス(クレート)を飼い主のそばに設置するのもおすすめです。

まとめ

小さな犬が鳴いている姿は胸が痛むものですが、鳴く理由のほとんどは小さな子特有の甘えによるもの。その声に応じてしまうと、そののち多くのトラブルを招く可能性があります。
鳴くことでしかおねだりできないので「鳴かずとも飼い主とコミュニケーションがとれる」と理解できれば鳴きやむでしょう。今回紹介したしつけで、鳴かないいい子に育てましょう。
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 執筆者プロフィール
京都でミニチュアダックスと4匹の黒猫と暮らしているフリーライターです。可愛くて生活にかかせないペットたちの情報をお届けしています!

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