犬の年齢によって食事回数は変化する

子犬の時期は1日3~4回が基本

子犬が生まれて3週間くらいまでは授乳期で、母犬の母乳を飲んで育ちます。生後4~8週間は離乳期。乳歯が生え始め、母犬が母乳を飲まれるのを嫌がる時期です。

ペットショップやブリーダーから子犬を迎えた場合、どんなに小さい犬でも56日を超えています。(動物愛護管理法で、販売可能な犬の引渡し時期は56日以上とされているため ※2021年6月現在)子犬が離乳できているか、固いフードが食べられるか、迎えるときに確認しましょう。

子犬は消化器官が未発達なので、たくさんフードを与えると嘔吐や下痢を起こすことがあります。食事は一日に必要なカロリーを計算し、3~4回に分けて与えましょう。

子犬は成犬に比べて、成長や活動のために多くのエネルギーを要します。1回でも食事が取れないと、栄養不足や低血糖に陥ることがあるので食事は忘れずに用意し、きちんと食べられているか様子を見守ってください。
獣医師広報版「イヌのカロリー計算」
【獣医師執筆】子犬の餌はどれくらいの量が目安? 食事の回数・与え方まとめ

子犬の餌は、どの位の量と回数を与えるのが良いのでしょうか。犬種や子犬の体質、生活環境などによりますが、子犬の正しいご飯量の目安を解説します!

成犬の食事回数は、1日2回が適正

犬が急激に成長するのは、だいたい生後6カ月まで。生後1年くらいまでは成長を続けますが、6カ月以降は緩やかになります。

消化器官が発達すると一度にたくさんのフードが食べられるようになり、体調を崩すことも少なくなるため、生後6カ月を過ぎたあたりからの食事回数は1日2回が適正と言われています。

一日に必要なカロリーを計算し、2回に分けて与えましょう。おやつをあげる場合は、おやつのカロリーの分フードの量を減らしてくださいね。

犬に合ったベストな体重は、1歳時の体重だと言われています。1歳の体重をキープできるよう、飼い主がしっかり食事のカロリーをコントロールしてください。ただし、これは1歳時まで適正に飼育されていた場合です。適正体重を知るためにも一度、獣医師に相談することをおすすめします。

老犬は体調を見つつ小分けにして

老犬は消化機能がだんだんと衰えるので、食が細くなります。そのため、成犬時より一回の食事量は減らし、そのぶん食事回数を増やすことがポイント。歯が弱っていると食いつきも悪くなるので、フードの硬さにも注意してください。

老犬の食事回数は1日3~4回がベスト。消化のいい老犬用のドライフードやウェットフード、スープタイプのものなどを与えてください。食事の量はその日の体調を見ながら調整しましょう。

一般的には、犬は7歳頃からシニア世代に入ると言われています。愛犬が7歳の誕生日を迎えるころになったら、老犬用フードへの切り替え準備を始めてみましょう。
老犬用フードを与えるときは一気に変えず、今まで食べていたフードに老犬用フードを混ぜて、少しずつ分量を増やしていくのがいいでしょう。
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犬が食事をしないときはどうする?

犬が食事をしないときは、なんらかの病気にかかっている可能性があります。尿や便の状態、行動を観察し、いつもと様子が違うときは動物病院を受診してください。
成犬なら1日食べなくとも緊急性は低いですが、カロリーをたくさん必要とする子犬は食事を1回取らなかっただけでも危険です。すぐに獣医に相談しましょう。

また、運動不足のためにおなかが空かず、食事を食べないことがあります。そのため、適度に運動をさせて空腹にさせることも必要です。

そのほかには、おやつのあげ過ぎで食事をとらなくなることがあります。おやつは匂いや味が濃いので、慣れてしまうと薄味のドライフードを食べなくなってしまうのです。おやつはもちろん、風味が濃厚なウエットフードは控えめにしてドライフードをメインに食べさせるといいでしょう。
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まとめ

年齢や健康状態によって適正な食事量は変化します。子犬は1日4~5回、成犬は1日2回、老犬は1日3~4回を目安にするといいでしょう。

食事は生きるために必要不可欠なもの。飼い主がしっかり管理して健康な食生活をキープしてあげましょう。少しでも不安なことがあるなら、動物病院に相談してみてくださいね。
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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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