猫のおしっこが臭う原因は?

猫のにおいが気になって、家に人を入れるのに躊躇するという方は多いです。まめに掃除しても空気清浄機を使っても、なんとなく臭い気がしてしまうことがありますよね。

猫の祖先は砂漠で暮らしていて、少ない飲み水で効率的に体内の老廃物を排出できるよう、凝縮したおしっこを作るようになりました。そのため猫のおしっこは少なく、色が濃く、においも濃厚になったのです。

猫でも人間でも、実は排出してすぐのおしっこは大して臭いません。悪臭の原因は時間がたつにつれておしっこの成分が分解され、においの成分が発生することです。
おしっこの悪臭成分でよく知られるのは「アンモニア」ですが、猫のおしっこには「フェリニン」という独特の物質も含まれています。フェリニンは猫やネコの近縁動物にだけしか見られない物質で、アミノ酸の一種。アンモニアと違って無臭ですが、空気に触れると悪臭を放つ物質に変化します

体臭ほほとんどないのに猫のおしっこが臭うのは、こういった理由なんですね。

猫界の常識は「おしっこが臭い=イケメン」!?

一般的なほ乳類の場合、おしっこにタンパク質が混じるのは腎機能が低下している証拠。しかし、猫の場合、健康でも常におしっこにタンパク質が含まれています。
このタンパク質のうち、「コーキシン」と名づけられた物質を触媒に、猫の体は独自の悪臭成分フェリニンを作っています。

フェリニンやコーキシンは、完全に乳離れした生後3カ月くらいから分泌が始まり、未去勢のオスで多く、メスや去勢済みのオスは少なめ。分泌量は良質のタンパク質を摂取すると増えるそうです。つまり、

おしっこが臭い
  ↓
フェリニン・コーキシンが多い
  ↓
成猫・いいエサ(良質のタンパク質)を食べている
  ↓
狩りがうまい
  ↓
イケてる猫


ということになります。フェリニンとコーキシンがたくさん含まれた臭いおしっこは、メスならとても魅惑的なにおいに感じ、オスなら「この近くに強いやつがいる」という牽制になるでしょう。ちなみに、排泄のおしっこよりマーキングの尿スプレーのほうがフェリニンやコーキシンの含有量が多いそうです。

質のいいフードをあげていれば、愛猫がモテモテになるかもしれませんね。

猫のおしっこ臭の対策はトイレまわりから

猫のおしっこが臭い理由はわかりましたが、だからといって「仕方ないな」とは思いませんよね。猫の尿臭を抑えるためには、なんといってもトイレの対策が必要です。

なかでも重要なのはトイレ掃除。排泄物が残っていれば臭いの原因となり、汚れていれば猫がトイレを使いたがらず粗相の原因になります。排泄物をすぐに取り除いても、猫砂やシートをこまめに交換していても、猫のトイレは時間とともに雑菌が繁殖します
排泄物の飛沫などがついてしまっている場合はそれも悪臭のもとになるでしょう。少なくとも1カ月に1回はトイレを丸洗いしてください。

猫のトイレは洗剤を使って洗い、最後に漂白剤などで浸け置きします。洗うときはブラシでなくスポンジを使うといいですよ。猫のトイレはプラスチック素材が多いですが、ブラシで細かい傷がつくとそこで雑菌が繁殖してしまうことも。また、猫はにおいに敏感なので洗剤の芳香にも注意が必要です。
特に、洗剤で使われがちな柑橘系の香りは猫が苦手としているので、使わないようにしましょう。天日干しして乾かすとさらに清潔です。

設置するときは、できれば直置きせず、足ふきマットを用意するといいですね。トイレから出た後の猫の足にはおしっこがついてしまっていることがあります。その場で吸収できれば部屋中を汚さずに済みます。

掃除・消臭に「クエン酸」と「ミョウバン」が便利

トイレを含め、猫のおしっこ関係の掃除には「クエン酸」「ミョウバン」をおすすめします。クエン酸とミョウバンは酸性で、おしっこのようなアルカリ性の汚れを中和するので落ちやすくなります。どちらも安価で手に入りやすく、使い方は水に溶かすだけ。クエン酸水やミョウバン水を作り、スプレーボトルなどに入れておくと消臭剤としても使えます。

猫のおしっこだけでなく、人間の掃除でも活躍してくれるので、用意しておくと便利ですよ。

猫の粗相には理由がある!

猫のトイレをどんなにきれいにしても、トイレ以外で粗相されたら元も子もないですよね。猫が粗相するのには理由があり、それを解消できなければ何度でも繰り返されてしまいます。

理由1 病気の可能性

猫は体の構造的に泌尿器が弱めで、泌尿器系の病気には注意が必要です。泌尿器系の病気には排尿時の痛みが症状として出るものがあり、病気にかかった猫は「トイレ=痛い」と結びつけてしまうことがあります。そうなるとトイレに行きたがらず、粗相してしまうことも。
排尿をコントロールできなかったり、泌尿器以外の関節や筋肉のトラブルがあったりしてトイレに間に合わない可能性もあるでしょう。

理由2 トイレが気に入らない

トイレが汚れている以外に、形状や猫砂が気に入らない、場所が落ち着かないなどの理由でも猫はトイレを使わない場合があります。トイレや猫砂を新しくする場合は以前のものをすぐに処分せず、少しずつ導入しましょう。
トイレの形や場所、猫砂などのほかに、周辺の家具やカーペット、音やにおいが気に入らないこともあります。猫砂の吸収力が気に入らず、布団やクッションなどすぐ吸い込まれる布におしっこすることもあるようですよ。

理由3 高齢

猫が高齢の場合、体のさまざまな機能が衰えたせいで粗相しているのかもしれません。スムーズにおしっこが出なかったり、トイレまで行けなかったり、トイレの場所を忘れたり。
トイレの数を増やす、高さのないものにする、定期的に飼い主がトイレに連れて行って排尿を促すなど、愛猫に合ったケアをしてあげてください。

理由4 ストレス解消に

猫は環境の変化に敏感で、引っ越しや模様替え、家族構成の変化などでもストレスを感じることがあります。そういった場合、猫にとって「自分のにおいがする場所=安心」なので、マーキングとして尿スプレーするようです。
飼い主とコミュニケーションが足りず、猫がさみしさを感じている場合もトイレ以外におしっこしてしまうことがあります。

理由5 なわばりの主張

未去勢のオスによく見られる行動で、部屋の入口や窓の近くなどにすることが多いです。多頭飼いの場合はほかの猫と競ってマーキングしてしまうこともありますね。避妊手術で改善することが多いですが、絶対とは言えません。よく、飼い主の布団や脱いだ衣服、いつも座っている場所などにおしっこする猫がいますが、「飼い主は自分のもの」とマーキングで主張している場合もあります。

猫の臭いおしっこはアレで消える!?

猫が粗相しても、できるだけ叱らないでください。猫にとっては本能的な行動で悪気はないのです。それよりも、原因を突き止めて対策することが重要。普段から猫をよく観察し、病気が疑われる場合はすぐに動物病院を受診してください。
原因を突き止めると言っても簡単ではありませんから、獣医師や専門家に相談するといいですよ。

においが残っていると猫は再び同じ場所におしっこしてしまうことがあるので、すぐに掃除してにおいを取り除きましょう。
もし、粗相した場所の材質が許すのなら、熱湯をかけるのがおすすめ。猫のおしっこは熱湯でにおいが消えると言われていて、スチームクリーナーなどで対処する人もいるそうです。熱湯をかけて温度が少し下がったら、水分を拭き取りましょう。やけどには十分注意してくださいね。もちろん、クエン酸水やミョウバン水も効果がありますよ。
物理的に近づけない
よう、粗相した場所にしばらくものを置くのも有効です。

まとめ

猫のおしっこがほかの動物よりも臭い理由は、猫の体の構造と独特の物質にありました。最近は消臭剤や脱臭剤でも猫のおしっこのにおい物質「フェリニン」と「コーキシン」に着目した商品が誕生しています。

悩まされる飼い主が多いですが、きちんと対策すれば猫のおしっこ臭を抑えることは可能です。なるべく粗相されないような環境を整え、仮にされてしまった場合はすばやく対処しましょう。

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執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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