子犬に留守番させても大丈夫?

犬は群れを好む動物。基本的に一匹でいることにストレスを感じるという性質があります。特に小型犬はさみしがりやの傾向が強く、孤独になると大きな不安を感じるようです。

子犬を残して突然家を空けてしまうと、強烈なストレスにより精神に異常をきたしたり、ストレスが原因で体調不良を起こしたりする恐れもあります。

また、訓練なしでいきなり長時間の留守番をさせると、帰ってきたら部屋中がめちゃくちゃになっていたり、留守中に大きな声で鳴いて近所迷惑になっていたりと、さまざまな問題を起こすことも。

子犬にも飼い主にも負担がかからないよう、留守番をさせるにはあらかじめ訓練が必要です。

子犬の留守番はいつからできる?

さすがに授乳期の留守番は難しいですが、生後3カ月ほどから少しずつトレーニングをしていけば問題なく覚えてくれます。生後3カ月以降に子犬を購入したり譲られたりした場合は、なるべく早くしつけを始めましょう。

子犬のときにべったりしすぎると、分離不安といって、飼い主と離ればなれになることに大きな抵抗を見せるようになります。具体的には過剰に吠えたり、物を壊したり、トイレ以外の場所で粗相したりなどの行為が挙げられます。

かわいいからといって甘やかしすぎると、のちのち留守番のしつけが難しくなります。
あと苦労しないためにも、子犬のうちから少しずつ一匹で過ごす時間を増やすようにしてください。

子犬の留守番のしつけの方法

ケージに慣れさせる

まずは、ケージやサークル、または決まった部屋や場所など、子犬にとって居心地のいい場所を用意しましょう。飼い主がいなくても、安心できる環境があることでさみしさが和らぎます。

視界から消える

子犬をケージの中に入れた状態で部屋から出て、子犬の視界から消えてみます。突然飼い主が見えなくなることで不安になり、鳴くかもしれません。
そこで戻ってしまうと、「鳴けば飼い主が帰ってくる」と誤って学習してしまいます。鳴きやむまで待ってから、子犬の前に現れましょう。こうすることで「飼い主は目の前からいなくなってもちゃんと戻ってくる」と覚えさせるのです。

どうしても鳴きやまないようなら、おもちゃなどを与えて改めて視界から消えてみましょう。おもちゃはボールやコングなど、一匹でも遊べるものを選び、留守番が楽しいことだと認識させるようにします。

少しずつ時間を増やす

視界から消える時間は10秒程度から始めて、1分、3分、5分と、少しずつ時間を増やしていきます。決して焦らずに、様子を見ながら小刻みに延ばしてください。

一匹でいる状態に慣れてきたら、実際に留守番をさせてみましょう。

ただし、出かける際に、子犬に声をかけて甘やかしてはいけません。また帰宅後、子犬がじゃれついてきたり吠えたりしていても無視してください。
熱烈な歓迎に思わず応えたくなりますが、「鳴いたり飛びついたりすると褒められる」と覚えさせないようにするため、ここはグッと我慢。
オスワリやマテなどをして、おとなしくなったタイミングでごほうびをあげるようにします。こうすることで、無駄に興奮することも少なくなるでしょう。

子犬の過ごす環境を整える

留守中でも子犬が快適に過ごせるように、室内環境を整えることも重要です。

犬種によっても多少の違いはありますが、犬にとっての適温は22~26℃くらいとされています。
特に子犬うちは体温調節がうまくできないので、夏の暑さ、冬の寒さは、体調不良を引き起こす原因にもなりかねません。
子犬に留守番させるときは、暖房・冷房などの温度設定や、ホットカーペットやクールマットを設置するなど、飼い主がすべき対策も忘れないようにしましょう。

また、夜間に留守番をさせる場合、電気やテレビなどをつけるべきかどうか迷う飼い主さんも多いですよね。
子犬はいつもと違う環境に置かれると、不安を感じてストレスを溜めたり問題行動を起こしたりすることがあります。
子犬に余計な負担をかけさせないためにも、留守番時はできるだけ普段通りの環境にしてあげることが大切です。

まとめ

子犬に過剰な愛情を注ぎすぎていると、その分離れたときのストレスが大きくなってしまいます。一匹になったときの不安を和らげるには、普段からある程度孤独に慣れさせておく必要があるでしょう。今回紹介した方法で根気よくしつければ、どんな子犬でも留守番できるようになりますよ。
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 執筆者プロフィール
webライターです。犬が好きです。猫はもっと好きです。でも犬も好きです。

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