「#猫バンバンプロジェクト」ってなに?

「#猫バンバンプロジェクト」は、車に乗る前にボンネットを「バンバン」と軽く叩くことを呼びかけるものです。

冷え込みが厳しい季節、外で暮らす猫は、寒さをしのげる暖かい場所を探してさまよっています。
そんな猫にとって、エンジンを停止したばかりの車は恰好の場所。暖かいうえに、エンジンルームやタイヤの隙間など、猫の好む暗くて狭い隠れ場所がたくさんあります。

しかし、ドライバーが知らずにそのままエンジンを始動させたり、車を発進させたりすると、猫が巻き込まれて大けがをする場合や、最悪の場合は命を落としてしまう、痛ましい事故につながることがあるんです……。

「#猫バンバンプロジェクト」のはじまりはどこから?

2013年ころ、JAFがTweetで注意を呼びかけ、大きな反響を呼びました。正確な件数は把握していませんが、冬期は猫に関する出動が増えるそうです。

2015年には日産自動車がプロジェクト化し、2016年1月には専用サイトを設置しました。SNSでも多くの人が賛同し、「#猫バンバン」のハッシュタグをつけたコメントが数多く寄せられています。

実際に「猫バンバン」をした人約200名にアンケート調査をしたところ、7人に1人が「猫が隠れていた」と回答しました。

猫がいた場所として一番多かったのは車の下。次いでタイヤのそば・上という結果になりました。エンジンルームにいたという人も少数ながら存在しています。

ほうっておいても逃げ出したかもしれませんが、「猫バンバン」によって助かった命も少なからずあるでしょう。

猫を巻き込んでしまう事故は、車のエンジンも無事では済みません。事故が起こってしまったらショックなのはもちろん、交通手段がなくなったり費用がかかったり、痛手は大きいのではないでしょうか。
日産:#猫バンバンプロジェクト
ちなみに、このプロジェクトのために日産自動車が作った動画は、注意を喚起するとともに猫好き必見の内容です。

実際に「#猫バンバン」してみよう!

「#猫バンバン」はその名のとおり、車のエンジンを始動させる前にボンネットをバンバンと叩くこと。
「ボンネットがへこんだり傷ついたりするのでは?」と心配な人もいるかもしれませんが、猫に気付かせるのが目的なので、へこむほど強く叩く必要はありません。「猫コツコツ」で大丈夫だという人もいますよ。

なんらかの理由でボンネット側に回り込むのが難しい人は、ドアを強めに開け閉めするだけでも大丈夫。環境が許すなら、クラクションを鳴らすことも有効です。
たいていの猫は音がするだけで逃げていきます。

できれば、叩いたあとに鳴き声がしないか確かめてください。エンジンルームに入り込んだ猫が、自力で逃げられなくなっている可能性もあります。
物音がしたり、声が聞こえたりする場合は、すぐにボンネットを開けて中を確認してください。

寒い季節以外でも……

ちなみに、猫は夏の暑さや日差しを避けるために車の下やエンジンルームに入り込む場合があります。季節を問わず、エンジン始動前に音を出すのを習慣にしたいですね。

まとめ

「#猫バンバンプロジェクト」は、参加するために何か用意する必要はなく、特別な工夫も要りません。車に乗る前にボンネットを「バンバン」と叩くだけ。しかし、このちょっとした心配りで防げる事故や救える命があります。
一時のムーブメントで終わらせず、ドライバーの心構えとして広がってほしいと思います。
関連する記事
あなたの寄付が犬や猫の命を救うかも? ふるさと納税で動物愛護活動支援

任意の自治体に、納税という形で寄付ができる「ふるさと納税」。なにかとお得な制度として、年々利用者が増えています。毎年豪華な返礼品が話題を集めていますが、今こそ「動物愛護」に関するふるさと納税に注目...

 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

猫のブリーダーについて

魅力たっぷりの猫をあなたも迎えてみませんか? 

おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなの子猫ブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的な子猫を迎えることができます。

いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなの子猫ブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の猫を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

※みんなの子猫ブリーダーに移動します