猫のトイレの種類

猫のトイレは、どんな種類があるのでしょうか。
まずは代表的な6つのタイプについて、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

オープンタイプ

底が浅い箱型の形をしており、左右や上が開いているタイプのトイレです。

<メリット>
猫がトイレをしているかどうかが分かりやすく、掃除や砂交換もしやすい。水洗いも容易にできるため、清潔を保てる。比較的に安価に買える。
<デメリット>
猫砂が外に飛び散りやすい。猫が足を引っ掛けて倒してしまうことがある。
みんなのペット健康専門店 NEWコロル ネコトイレ(深型)

余計なパーツがないシンプルな猫トイレです。そのまま丸洗いができお手入れがとっても簡単。

ハーフカバータイプ

ハーフドームタイプとも呼ばれます。箱型のトイレのヘリに壁が付いている形のトイレです。

<メリット>
オープンタイプと比べると猫砂が飛び散りにくい。カバーが外せるタイプであれば、掃除や水洗いも楽にできる。
<デメリット>
猫が砂を掘る方向によっては、多少砂が飛び散ってしまうことがある。排泄物が臭いやすい。
Amazon アイリスオーヤマ ネコのトイレ ハーフカバー

コロンとした形がかわいいハーフカバータイプのトイレ。猫が砂をかいてもしっかり飛び散りをガードしてくれます。

ドームタイプ

屋根付きタイプのトイレです。半円形~楕円状のドームに、猫が出入りできる小さな穴が開いています。

<メリット>
猫砂の飛び散りを防げる。室内に臭いが広がりにくい。猫が安心して排泄することができる。
<デメリット>
排泄物の確認がしにくい。掃除の手間がかかる。猫砂の種類によっては、中で砂が舞い上がりやすい。
みんなのペット健康専門店 NEWコロル フード付きネコトイレ

パステルカラーがかわいいフードタイプのトイレです。砂を強くかくのが好きな猫でも砂の飛び散りを心配することなく、使ってもらえます。また、オープンタイプに比べてにおいが漏れにくいのも、うれしいですね。

システムトイレ

上段にすのこ、下段にトレーが設置されているタイプのトイレです。すのこ部分にシステムトイレ専用の猫砂を入れ、トレーにはトイレシートを敷きます。

<メリット>
消臭力に優れているものが多い。おしっこは下のシートに吸収されるため、掃除の手間が減る。
<デメリット>
おしっこの回数や量が把握できない。うんちの処理は必要。専用の猫砂がほかの砂に比べて少し高価。
Amazon 花王 ニャンとも清潔トイレセット オープンタイプ

ハーフカバータイプのシステムトイレ。トイレ本体と専用の砂、消臭シートがセットになっています。

上から入るタイプ

従来の猫トイレがヨコ型だったのに対し、上から猫が入れるタテ型のトイレです。ポットにフタが付いているような形で、上部に猫が入るだけの穴が付いています。

<メリット>
猫砂の飛び散りや臭いの拡散を防ぎ、室内を汚さない。室内の景観を損なわない(一見トイレに見えない)商品がある。
<デメリット>
排泄物の確認がしにくい。掃除の手間がかかる。猫砂の種類によっては、中で砂が舞い上がりやすい。慣れないうちは猫が中に入ることを嫌がり、トイレを使ってくれないことがある。
みんなのペット健康専門店 コロル 砂取りネコトイレ

砂の飛び散りを完全シャットアウト。上についた砂取りのおかげで肉球に挟まっている砂もしっかり落としてくれるので、部屋に砂が散らばることを防いでくれます。

自動タイプ

猫砂の交換や掃除を自動で処理してくれるハイテクなトイレです。長時間家を空けがちな一人暮らしでも、常にトイレをキレイに保つことができます。

<メリット>
猫砂の交換や掃除の必要がない。排泄物の臭いを軽減できる。
<デメリット>
手動のものに比べて高価。電気コードの接続のため、設置場所を選ぶ。猫が慣れるまでに時間がかかる可能性がある。
Amazon オートメーテッドペットケア キャットロボット オープンエアー

自動でトイレ掃除をしてくれる優れもの。猫がトイレに入ったのをセンサーが感知し、掃除が開始されます。猫がトイレに入ってから掃除するまでの時間は3分、7分、15分と選ぶことができます。

ポータブルタイプ

お出かけのときや災害時に便利な携帯用のトイレです。持ち歩きには小さく折りたたみ、使用時には箱型に広げて中に猫砂を入れます。

<メリット>
軽量コンパクトで持ち運びに便利。使用する場所を選ばない。
<デメリット>
あくまで携帯用のため、常用には適さない。壁が低く、砂が飛び散りやすい。
Amazon 猫壱 ポータブルトイレ

災害時に避難が必要になったときに便利な携帯用トイレです。たたむとコンパクトになるため荷物になりません。

猫砂の種類

「猫砂」とは、トイレ容器に敷き詰め、排泄物を吸収する必須グッズです。
猫は排泄前に前足で穴を掘り、終わったあとに砂をかけて排泄物を隠そうとする習性があります。これは外的から身を守るために、臭いを消す行動と言われています。

猫砂の材質はさまざまで、排泄物で固まるタイプと固まらないタイプがあります。飼育スタイルや猫の好みによって、最適なものを選びましょう。

鉱物

別名ベントナイト。猫砂としては古くから使われてきたポピュラーな材質で、土や砂といった自然環境に近いです。

<メリット>
猫が穴掘り、砂かけがしやすい。排泄物が確認しやすい。比較的安価に購入できる。
<デメリット>
重量があるために運搬が大変。燃えるゴミに出せないため排泄後の処理に手間がかかる。砂が舞い上がりやすい。

木材

ヒノキのおがくずなどを材料とした自然由来の猫砂です。吸水力が高く、香りがいいのが特徴です。

<メリット>
軽く持ち運びしやすい。長毛種でも毛に付着しない。燃えるゴミに出せるので処理が楽。
<デメリット>
飛び散りやすく、ホコリが立ちやすい。

パルプや再生パルプを材料とした猫砂で、吸水力に優れています。商品によっては、そのままトイレに流してOKの溶けるタイプもあります。

<メリット>
軽量で持ち運びしやすい。鉱物タイプと比べて処理がしやすい。毛につきにくい。排泄物を目視しやすい。
<デメリット>
軽いため周囲に飛び散りやすい。排泄後に固まりにくい。

おから

食品のおからを原料とした猫砂。トイレに流せるタイプのものもあり、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

<メリット>
猫や子どもが誤って口に入れても安全。家庭ごみとして処理できる。
<デメリット>
猫が食べてしまうことがある。雑菌が増えやすくカビが生えてしまうため、排泄後はこまめな処理が必要。湿気を含みやすい。
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猫のトイレの設置場所

猫のトイレはどこに設置するのがいいのでしょうか。猫が安心してトイレを使えるおすすめの設置場所や、必要なトイレの個数をチェックしましょう。

おすすめの設置場所

・猫が一日の多くを過ごす場所
・ドアやフェンスなどの障害のない場所
・大きな音がしない静かな場所
・人通りが少ない場所
・食事の場所から離れた場所
・多頭飼いの場合、同居している猫や犬に邪魔されにくい場所

設置場所を考える上で大切なのは、「トイレまでのルートが確保されているか?」、「猫が安心して排泄できる場所か?」という2点です。
猫の生活の場から離れすぎている場所や、ドタバタと人の出入りが騒がしい場所、ごはんから近い場所では、快適にトイレを使うことが難しいですよね。
また、毛足の長いカーペットの上は、汚れたときの掃除が大変です。お手入れの手間も考慮しつつ、設置場所を考えましょう。

必要なトイレの個数は、猫の数「+1」

1匹なら2個、2匹なら3個というように、猫の数より余分にトイレを用意するが理想的です。
1つのトイレを使ったのちに、もう1つのトイレを選んで使う……といったように、猫がトイレをローテーションできるため、長時間掃除ができないときでも安心です。
2階以上の家を猫が行き来するときは、階ごとに最低1つはトイレを用意しましょう。

多頭飼いの場合は、ほかの猫が使ったトイレを嫌がる猫もいるため、より多くのトイレが必要です。

猫のトイレのしつけ方

子猫が家での暮らしに慣れてきたら、トイレトレーニングを始めるタイミングです。
以下のようなしつけのポイントを押さえて、上手にトイレを使えるようにしてあげましょう。

トイレを覚えるまで、決まった時間に猫をトイレに連れていく

・朝起きたとき
・食後に(猫は食事のあとに排便する習慣がある)
・2~3時間おきなど、初めのうちはこまめにトイレに連れていく
・排泄物の臭いをトイレに付けておく

排泄したいときのサインを見逃さず、トイレに誘導する

・そわそわと落ち着きがないとき
・床の臭いを嗅ぎまわるとき
・床を掘るようなしぐさをしたとき

トイレトレーニングにおける飼い主の心構え

・トイレを覚えるまで根気よくしつけを行う
・きちんと排泄できたら褒める
・失敗しても叱ったり大きな声をだしたりしない
・粗相したら、排泄物を拭きとったティッシュなどをトイレに入れておく
・床の上など、失敗した場所は完全に消臭する

猫のトイレの掃除方法

猫にとってもキレイなトイレは気持ちのいいものです。飼い主として、日々のお世話で清潔なトイレを保ってあげることが大切です。

猫トイレの掃除頻度

排泄をするたびに、汚れた部分の猫砂をスコップですくい取り、新しい砂を足していきます。長時間家を空けるときでも、最低朝晩1回ずつは掃除しましょう。

猫砂を交換するタイミング

2週間~1カ月に一度のタイミングで、猫砂を丸ごと交換しましょう。猫が排泄物の臭いを気にする場合は、2週間おきに交換してください。

猫トイレの洗い方

猫トイレは2週間~1カ月に一度、猫砂を全交換するタイミングで一緒に洗いましょう。汚れが落ちにくいときは、お掃除グッズとしてクエン酸や重曹を試してみてください。
柑橘系や匂いの強い洗剤は、猫が嫌がる傾向があります。

トイレが臭いときの対策

専用の消臭スプレーで対策するほか、ミョウバンを水に溶かしたものを霧吹きに入れて吹きつけても臭いが軽減できます。
部屋自体に臭いがこもってしまう場合は、臭い除去機能の付いた空気清浄機を上手く活用しましょう。
また、長期間同じトイレを使っていると、どうしても臭いが染みついてきてしまうもの。臭いや汚れが取れにくくなったら、新しいものと交換するといいでしょう。

まとめ

猫のトイレ選びやしつけのポイントについてご紹介しました。
トイレは毎日使うものだからこそ、猫にとっても人間にとっても快適に使えるものを選びたいですよね。
今回紹介した選び方のポイントを押さえて、愛猫にぴったりのトイレを探してみてください。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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