ペルシャ猫の一員、チンチラペルシャ

チンチラペルシャのルーツであるペルシャ猫は、西暦1500年より前に既に存在していたとされています。ペルシャ猫は、長く豊富な被毛が魅力的な猫です。全ての色が認められているカラーと、なんと100種類以上あると言われている模様などバリエーションの豊かさも特徴的です。

1882年、チンチラペルシャはイギリスにて作出されました。ペルシャ猫(ブルー)と雑種を両親に持つ猫と、シルバータビー(銀の縞模様)の猫を交配させ、誕生した猫がチンチラペルシャのルーツです。

誕生したオス猫は、シルバースモークと呼ばれる被毛をまとっていました。シルバーベースの被毛を持ちながら、毛先から2/3までブラックが入る特徴的な毛色は「銀の子羊」の異名をとり、美しいペルシャ猫のなかでも高い人気を集めたのです。

アメリカにおける愛好家たちの努力

アメリカに渡ったシルバースモークのオス猫は、被毛の美しさから現地で多くのファンを獲得。やがてファンたちは、「ペルシャ」品種からの独立を目指して世界的な猫の登録機関・CFAに新たな品種としての申請を行います。

しかし、毛色以外にペルシャとの独自性は認められず、残念ながら申請は退けられました。そのかわりに、キャットショーにおいては「ペルシャ種・チンチラペルシャ部門」が新設され、ファンたちの思いは一定の形で結実しました。

シルバーとゴールデンの毛色を持つチンチラペルシャ

チンチラペルシャの基本カラーは、シルバーとゴールデンの二色です。

【チンチラシルバー】
チンチラペルシャのメインカラーです。トップコート(上毛)とアンダーコート(下毛)はホワイトで、頭・背中・脇腹・尻尾の毛先にブラックが入ります。

【チンチラゴールデン】
トップコートはゴールデン、アンダーコートはアプリコットカラー(~アプリコットより明るいカラーが条件)で、シルバーと同様で毛先にブラックが入ります。

ブラックの割合で呼び方が異なる

毛先に入るブラックの割合で、呼び方が異なります。

・毛先から30~50%位までブラックが入る:「シェ―デッド」
・毛先から約60%以上ブラックが入る:「スモーク」

シルバーの場合は、それぞれ「シェ―デッドシルバー」「シルバースモーク」、ゴールデンの場合は、「シェ―デッドゴールデン」「ゴールデンスモーク」と呼ばれます。

ペルシャ猫の特徴である縞模様は、チンチラペルシャには入りません。

長く美しい被毛を保つためのケア

ペルシャ猫と同様に長く美しい被毛が魅力的なチンチラペルシャ。ペルシャ猫に比べ、毛質はやや軽いとされています。明るい色合いが出やすいのが特徴的です。毛質が軽い分、長い被毛が絡まりやすくなるため、被毛ケアには十分気をつかいましょう。

ブラッシングの頻度

毎日一回、出来れば毎日朝晩の2回は行いたいところです。特に、耳の後ろ・脇は毛玉ができやすい箇所です。毛玉になってしまうとカットすることになりますので、マメにブラッシングを行いましょう。

もし毛が絡まっているようなら、スリッカーブラシで根元を抑えながら絡まりを解いていきましょう。その後は、コーム(くし)で毛の流れを整えます。

暑さ対策を

被毛が長く厚いチンチラペルシャは、暑さに弱い一面があります。被毛を伸ばしすぎずカット・トリミングを行い、エアコンなどで室温管理するなど、暑さ対策をとりましょう。

まとめ

品種として独立させようとする動きがあるほど、人気の高いチンチラペルシャ。魅力を支えている美しい被毛にはシルバーのほかにゴールデン、また毛先のカラーにバリエーションがあります。美しい被毛を保つには、ブラッシングが有効です。ブラッシングは皮膚の血行促進や通気性の確保、毛球症や皮膚病の予防にひと役買います。被毛の健やかな状態を保つよう、心がけましょう。
 執筆者プロフィール
ドッグシッター/小動物看護士です。二人の娘に振り回されながら、記事を書いています。ミシンで子供達の服や布雑貨を作るのが趣味。ダルメシアンを多頭飼いするのが夢です。

チンチラペルシャのブリーダーについて

魅力たっぷりのチンチラペルシャをあなたも迎えてみませんか? 

おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなの子猫ブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的なチンチラペルシャを迎えることができます。

いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなの子猫ブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の猫を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。チンチラペルシャが気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

※みんなの子猫ブリーダーに移動します