猫が飼い主を噛むのはどんなとき?
猫は気まぐれと言われるものの、あまりの変化に戸惑ってしまう飼い主も多いです。今まで甘えていた猫の心境に、一瞬でどんな動きがあったのでしょうか。理由と対処法を見てみましょう。
猫が噛む理由①「歯がかゆいんだもん」
歯が生えるとき、生え変わるとき、猫は歯ぐきがむずむずしてかゆくなり、手近にあるものをなんでも噛んでしまいます。このときは叱るより、噛んでもいいおもちゃを与えてください。柔らかく、口の中を傷つけないようなものがいいですね。
この時期に噛ませたものは「噛んでもいいもの」と覚えるため、成猫になっても噛みます。手で直接遊ぶのは避けましょう。
猫が噛む理由②「もう、しつこいってば!」
飽きるまでの時間は猫によって違い、その日の気分によっても変わります。10分なでても「もっと」と体をすり寄せてくるときもありますし、10秒でも「しつこい!」と噛まれることがあります。
避けられないこともありますが、見極めるポイントは耳と目。耳をピンと横に広げていわゆる「イカ耳」にし、瞳孔がまるく開いている状態は猫のご機嫌ナナメのサイン。普段も近寄らないほうが安全ですが、なでているときにこの表情になったら攻撃目前です。すぐに触るのをやめましょう。
ちなみにこの顔、横に広げた耳が悪魔の角に似ていることから、「デビルフェイス」とも呼ばれています……。
猫は感情が表情として表れにくく「何を考えているのかわからない」などポーカーフェイスなイメージをもたれがちです。しかし、実際は体全体を使ってさまざまなメッセージを私たちに送ってくれているんですよ。今...
猫が噛む理由③「このくらいなら大丈夫でしょ?」
多頭飼いすると治ると言われることがありますが、力加減を覚えるまで噛まれる相手の猫はたまったものではありませんね。距離をとって関わらない可能性もあるので、人間が力加減を教えるのがいいでしょう。猫に噛まれたら、猫の目を見て「痛い!」と大きな声を出します。噛まれた手は引き抜こうとするとかえって引っかかってケガをするので、喉のほうに軽く押し込んでみましょう。繰り返すことで覚えてくれますよ。
猫が噛む理由④「獲物と間違えちゃった☆」
やめさせるためには、猫の狩猟本能を満足させることが重要です。毎日猫が満足するまで遊んであげましょう。「動くものを追いかけたい」という猫の本能を刺激してください。ポイントは、虫や鳥など、猫の獲物となる獲物の動きをまねること。直接手を使わず、おもちゃを用意しましょう。毎日10~20分程度で十分ですよ。
猫が噛む理由⑤「痛い! そこ触られたくない!」
猫は体の具合が悪いとき、人の目を避けてじっとしている傾向があるので、猫が急に引きこもりになって近寄ったら噛まれるなどという場合は体の不調を疑ってみてください。体のどこかをかばうような動きはありませんか? 食事や排せつはいつも通りですか? 気になるところがあればすぐに動物病院に連れて行きましょう。
噛まれるのを覚悟して捕まえることになりますが、猫も具合がよくなれば飼い主の心をわかってくれるはず。素手だと痛いので、「鍋つかみ」をはめて接するのがおすすめです。
猫が噛む理由⑥「こわい! やだ!」
このタイプの猫に噛まれないようにするためには、信頼される関係を築かなければならないので長期戦です。少しずつゆっくり距離を詰め、猫に安心な相手だと思わせてください。
神経質な一面を持つ猫、ストレスから病気になることもあります。猫がストレスを感じているときのサイン(症状)や原因、解消法について説明します。
猫が噛む理由⑦「なんかムラムラしちゃって……」
まとめ
猫の甘噛みは本能と結びついた行動が多く、やめさせるためには猫をよく知り、観察しなければなりません。急に噛まれると、今の今まで気持ちよさそうになでられていたのにどうして!?と不安になりますが、決して飼い主のことが嫌いというわけではないので安心してください!
子猫であっても人間の手を遊び道具にするのは避け、猫の本能的欲求を満たしてあげることが大切です。
デレデレに甘えてきたと思えば、急にそっぽを向かれる……まさに“自由気ままなマイペース”に振る舞う猫たち。 一緒に暮らす家族のなかでも、なつかれる人、なつかれない人に分かれるというのはよく聞く話ですよね...
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