猫を飼う前に確認したいこと

一人暮らしで猫を飼う場合、お世話や費用負担についても一人でほぼ全てを請け負う必要があります。大切なのは、猫を飼うために必要な環境や飼育の時間を確保できるかということ。猫をお迎えする前に、以下のような項目を必ずチェックしましょう。
ペット可物件か
現在自分が住んでいる、もしくは引っ越しを考えている物件が「ペット可物件」であるかどうかは重要なポイント。ルールは物件ごとに定められており、ペット不可の部屋で猫を飼うことは重大なルール違反です。
またペット可物件であっても、種類やサイズに制限があるケースも。お迎えの前にきちんと確認しておきましょう。
またペット可物件であっても、種類やサイズに制限があるケースも。お迎えの前にきちんと確認しておきましょう。
猫アレルギー
飼い主である自分に猫アレルギーがある場合、そもそも猫の飼育は難しいかもしれません。アレルギーを持っている人は、猫の毛やフケなどが原因で痒みや鼻のムズムズが起こります。猫アレルギーが疑われる場合は、一度病院に相談してみてください。
お世話の時間を確保できるか
食事にトイレ、日々のお手入れ。生き物である猫のお世話には、毎日多少の時間がかかるものです。出張などで家に帰れない日が続く人、お世話が難しくなるぐらい時間の確保ができない人などについては、本当に猫を飼えるかどうか再検討していただきたいです。
猫を飼うとかかる費用

猫と一緒に暮らすためには、初期費用としてかかるものやフード代のほかにも、ありとあらゆるお金がかかります。ペット保険を取り扱うアニコム損害保険株式会社の2018年度調査によると、1年で猫の飼育にかかった費用の平均は約23万円でした。
具体的にどんなことにどれぐらいお金が必要なのか、確認しておきましょう。
具体的にどんなことにどれぐらいお金が必要なのか、確認しておきましょう。
参考文献 アニコム損保 ペットにかける年間支出調査(2018年) https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0190315.html
飼い始めるまでにかかる費用…約1万円~/1回
はじめて猫を飼う人は、専用の飼育グッズを一通り揃えておく必要があります。猫が暮らすケージや食器、フード、トイレグッズ、キャットタワーといったものを合わせると、最低でも1万円ぐらいはかかるでしょう。さらにおもちゃを用意したり高質フードにこだわったりする場合には、追加の費用をみておく必要があります。
<主な初期費用の内訳>
<主な初期費用の内訳>
- ケージ、キャリー…3,000円~
- 猫用の食器やフード…2,000円~
- トイレ・猫砂…500円~
- キャットタワー…5,000円~
毎月継続的にかかる費用…約5万4千円/年
毎月コンスタントにかかるであろう費用は、猫砂のような日用品が年に1万4千円程度、フードやおやつは約4万円が相場です。とくにフードの費用はピンキリで、プレミアムフードを選びたい人はもっと費用を高く見積もっておく必要があります。
年に1回かかる費用…約1万3千円/年
季節や月齢、また飼い主自身の事情により、飼育費用は変動します。また猫が若いうちであっても、突然のケガや病気に備えておくことは重要です。
<主なイレギュラー出費>
イレギュラー出費はペット保険の加入状況や専用施設の利用頻度によっても変わります。愛猫とは約15年間の付き合いになると考え、上手なやりくりを考えることが大切です。
<主なイレギュラー出費>
- 避妊去勢代…オスの去勢 約15,000円、メスの避妊 約25,000円/各1回
- 医療費…約4万円/年
- 夏場、冬場の電気代…約2万5千円/年
- ペットホテルまたはペットシッターの費用…約1万7千円/年
イレギュラー出費はペット保険の加入状況や専用施設の利用頻度によっても変わります。愛猫とは約15年間の付き合いになると考え、上手なやりくりを考えることが大切です。
猫を飼うときの注意点

かわいい猫との暮らしはとても幸せなものですが、決してメリットばかりではありません。お金と時間がかかるほかにも、諦めないといけないこと、注意しなくてはいけないこともたくさんあります。
猫は15年ほど生きる
必ず守っていただきたいのは「一度猫を飼うと決めたら、最期まで責任を持つこと」です。15年も一緒となると、相応のお金や時間もかかるものと心得ておきましょう。
1年間にかかる費用が23万円だとすれば、単純計算で345万円。生体価格と初期費用と合わせると、400万円を超えるケースも少なくありません。これは決して安い金額ではありませんね。
また老猫になると介護も必要になり、お世話に時間を取られることも多くなります。
1年間にかかる費用が23万円だとすれば、単純計算で345万円。生体価格と初期費用と合わせると、400万円を超えるケースも少なくありません。これは決して安い金額ではありませんね。
また老猫になると介護も必要になり、お世話に時間を取られることも多くなります。
旅行にいきにくくなる
先ほどの項目にも関連しますが、お世話が必要な動物を飼うということはそれだけ自分の時間が制限されるということ。猫をお留守番させての長期の旅行は難しくなります。
年に1、2度程度の小旅行程度であればペットホテルに預ける方法もありますが、それも続くと猫にとって大きなストレスです。
年に1、2度程度の小旅行程度であればペットホテルに預ける方法もありますが、それも続くと猫にとって大きなストレスです。
かわいい(かっこいい)インテリアは置けない
いくらお気に入りの家具でも、猫の飼育に向かないものは諦める必要も出てくるでしょう。「高い家具を揃えたのに爪とぎでボロボロにされた……」というのはよくある話。
猫の居住スペースに置くものは、いたずらされても汚されても大丈夫なものに限られてきます。
猫の居住スペースに置くものは、いたずらされても汚されても大丈夫なものに限られてきます。
いたずら対策をしっかり
猫が暮らすスペースでは、いたずらや誤飲による危険を排除しておく必要があります。テレビや電子機器のコードには、カバーを付けたり配線に工夫したりして、保護を。
また誤飲の可能性のあるものは猫の目に触れないところに片付けておきましょう。
また誤飲の可能性のあるものは猫の目に触れないところに片付けておきましょう。
完全室内飼いを徹底する
室内飼いの猫にとって、外の世界は危険がいっぱいです。外飼いの猫と完全室内飼いの猫では、寿命が変わってくるという説もあり、完全室内飼いを徹底する必要があるでしょう。
玄関や窓からの脱走を防ぐための対策も必ず行ってください。
玄関や窓からの脱走を防ぐための対策も必ず行ってください。
猫選びのポイントと飼い方

一人暮らしに向いているのはどんな猫なのでしょうか。最後に猫選びのポイントと上手な飼い方について説明します。
猫選びのポイント
家族で飼う人と比べて、イレギュラーな事態に弱いのが一人暮らしの飼い主さん。万一のリスクを減らすためには、健康で丈夫な猫を選ぶことが大切です。また忙しい人やアパートのような集合住宅で猫を飼う場合には、しつけがしやすく、鳴き声が静かな猫がよいでしょう。
また一人暮らしの場合、日中は猫だけで留守番をしてもらうことになります。体調を崩したりケガをしたりしやすい2~3カ月齢の子猫はできるだけ避けた方がよいと言えます。
また一人暮らしの場合、日中は猫だけで留守番をしてもらうことになります。体調を崩したりケガをしたりしやすい2~3カ月齢の子猫はできるだけ避けた方がよいと言えます。
飼い方
部屋づくりにおいては、猫が暮らすのに十分な広さと高さを確保できるかどうかが非常に重要です。また猫が外に出てしまわないような脱走防止策や誤飲防止対策も万全にしましょう。さらに留守番中も猫が快適に暮らせるよう、室温は空調設備を使って一定に保ちます。
一人暮らし用の部屋はワンルームで比較的狭いことが多いですが、キャットタワーを設置したりキャビネットなどのレイアウトを工夫したりして、上下運動ができるようにしましょう。
一人暮らしの場合、留守中の餌やトイレに関する配慮も必要です。自動給餌機や自動で掃除をしてくれるトイレといったグッズを上手く活用しましょう。
一人暮らし用の部屋はワンルームで比較的狭いことが多いですが、キャットタワーを設置したりキャビネットなどのレイアウトを工夫したりして、上下運動ができるようにしましょう。
一人暮らしの場合、留守中の餌やトイレに関する配慮も必要です。自動給餌機や自動で掃除をしてくれるトイレといったグッズを上手く活用しましょう。
まとめ

一人暮らしで猫を飼いたい人に向けて、注意点やポイントについて説明しました。繰り返しになりますが、大切なことは「最期まで自分で面倒を見る」という覚悟を持つことです。
猫のお世話に必要なことを押さえたうえで、自分に合う猫を探してみてくださいね。
猫のお世話に必要なことを押さえたうえで、自分に合う猫を探してみてくださいね。
執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。
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