相談内容:脾臓血管肉腫(肝臓転移)の手術について
飼い主からの相談
1月初旬に元気がなく食欲不振で嘔吐、尿がオレンジ色になる症状が出たため受診しました。
脾臓に腫瘍があり出血しているので摘出の予定でCTを撮ったところ肝臓の取ることのできない所に転移がみられるため手術はとりやめ、DICも発症していたので余命は数週間と言われました。
普段6.5kgほどだった体重が7kg以上になっていました。出血のせいかなと思います。
二日間の入院中、プレドニン、ミニヘパ、抗生物質、リンゲル、セレニア、プリンペランを点滴してもらいました。
診断はおそらく血管肉腫であろうとのことです。
帰宅後1週間程で尿が普段の色になり食欲も戻ってDICの症状も治まり、ゆっくりのお散歩やボール遊びができるまでになりました。
錠剤のプレドニン、クロピドクレル、アモキクリア、ボミットバスター、ファモチジンを処方されて継続しています。
1.5ヶ月ほど調子がよかったのですが、3日前から元気がありません。
歯茎が白っぽく、貧血がまたひどくなったと思われます。
お腹をみると以前よりポッコリとふくらんでいます。
現在かかっている獣医さんは転移している場合は手術するべきではないと強く仰るのですが、脾臓のせいで貧血(腫瘍があると血を壊すとほかの獣医さんから聞きました)になっていて圧迫による吐き気もあるのだとしたら、摘出した方がいいのでは…とずっと考えてしまいます。
写真をみるとおなかのふくらみ具合がわかるかなと思います。CTを撮るために剃った毛も少し伸びました。
現在の体重は6.5kgです。食欲あり。ただ筋肉が落ちてしまいお腹以外ガリガリです。
獣医さんとしても様々な意見があると思いますが、この状況での摘出手術についてどのようにお考えになりますでしょうか。
少しでも快適でいられるようにしてあげたいと思っています。
今瀬 覚先生(アン ペット クリニック)からの回答

こんばんは
現時点での不快な症状と言うのが、脾臓の腫瘍による圧迫と貧血によるものだけであれば、手術によって楽になる可能性もありますが、その点は微妙です。それに関しては、癌に伴う悪液質や転移による非再生性の貧血などによるものであれば、たとえ脾臓を摘出しても楽にならない事になります。
担当の先生とその辺りを詳しくお話ししてみた方が良いと思います。もし、血管肉腫の場合、脾臓であってもその他の臓器への癒着が酷く大量の出血により手術中にお亡くなりになるケースもあります。最低でも、輸血のできる環境での手術は必要でしょうね。
最悪のケースも考えて、そうなった場合に飼い主さんが後悔なさらないようにするのが大事だと思います。
今瀬 覚先生(アン ペット クリニック)からの回答

こんにちは。
心配ですね。
非常に難しい判断だとは思いますが、この文章からの診断と経過からすると、私も手術はせず、好きな物を食べさせて好きなようにさせ、一緒の時間を大事にした方が良いと思います。
ただし、手術のリスクを十分に考えたうえで、脾臓の腫瘍による圧迫や突然の出血死の可能性を減らす為に、手術をする事も間違いではないと考えます。
一般的には、残念ながら血管肉腫で肝転移がある場合は、手術不可で、延命治療にもならないと言われています。
お大事になさって下さい。
相談内容:脾臓の腫れ
飼い主からの相談
先日愛犬のラブラドール(来月で12歳)が急に立たなくなり病院に行くと椎間板ヘルニアの恐れがあるといわれ、レントゲンを撮影しついでに血液検査等もしてもらいました。
結果的に立たなくなったのは椎間板ヘルニアが原因でお薬をもらったのですが貧血が判明したこととレントゲンで何か写っている脾臓が腫れていると言われ歳だし手術もあれだし寿命が先に来るかその何かが悪さをするかと言われました。
その日は帰宅し薬を飲むと本人は調子良さげに歩いていましたが家族全員脾臓のことが気になってネットで調べると余命数ヶ月、死亡、などの文字が並び突然のことでどうしたらいいかわからなくパニックになっています。
その病院はおそらくエコーなどの設備がないのですが一回しっかり違う病院で診てもらい詳しくお話を聞いた方が良いでしょうか。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
脾臓が腫れているとの事ですが、レントゲンだけでは何とも言えません。
脾臓の血管肉腫ですと急速に大きくなり、ちょっとした刺激で破裂しますと大出血により突然死を起こします。
感染により全体的に大きめになっているだけであれば内科的な治療を行う事もありますすが、ネットでは判別できません。
白血病の一つの型として発症しているのであれば化学療法が必要です。
血管豊富な臓器ですので針を使って生検をする事が確定診断になりますが、一定の危険性がございます。
この検査をエコーで見ながら慎重に行えばもう少し詳しい事が判ります。
この犬種でソフトボール大以上に大きくなっていて他の検査データが手術の安全性を示していれば、私は手術を第一選択に考えますが、診察なしにはこれ以上の判断はできません。
お大事にしてください。
相談内容:15歳の老犬です
飼い主からの相談
初めまして。15歳のシーズー犬ですが、1週間前に急に元気がなくなり診察を受けたところ末期の肝臓血管肉腫で、どうやら2つ大きな血の塊があり、その1つが破裂したとのことでした。その日はお腹に散った血を吸収しやすくする注射をしてもらい家に帰りました。それから1週間何も食べませんが、水分だけはスポイトであげると飲み、トイレもフラフラと歩いて自分でします。1週間たって徐々に鼻が乾いて潰れてきて、とても呼吸が苦しそうです。酸素ハウスは金銭的にとても無理なので何か呼吸が楽になる方法はありませんか?点滴で水分を補給したら少しは違いますか?今日は口で呼吸をする事が多く水分も嫌がってあまりとりません。
どうしたらいいですか?
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
血管肉腫の末期で腹腔内に出血が始まっていると致しますと、飼い主の方もきっとご覚悟は頂いていることとお察し申し上げます。
貧血が進んでいるのでいくら呼吸をしても酸素が体の隅々まで送りきれず、酸欠で苦しいのでしょう。今の苦しみを少しでも改善するのはやはり酸素テントです。
鼻道を拡張して通りをよくしたり渇きを抑える点鼻薬を処方して頂くとさらに良いでしょう。
酸素テントはご自宅にレンタルしてもらえば、業者と直接取引で1か月1万五千円くらいで借りられると思います。この料金で酸素室と酸素発生装置が借り受けられます。1日計算ですと1日1500円くらいと設置料が相場だと思います。
入院して点滴をするのも延命と考えると良いかもしれませんが、愛犬にとって一番大事な飼い主との限られた持ち時間を盗んでしまうことになりかねません。最後の時を迎えるフィナーレが医療者だけに囲まれて悲しいことになるかもしれません。自宅で皮下補液をする方法を指導して頂くのも良いかもしれませんよ。
愛犬が飼い主様と出会えてよかったと思える時間を過ごせることをお祈り申し上げます。お大事にしてください。
相談内容:尻尾の皮膚血管肉腫と全身麻酔
飼い主からの相談
お願いいたします。
5歳のボルゾイ(雄)の尻尾の付け根から15センチ位の所に皮膚血管肉腫ができ、今月27日に全身麻酔にて尻尾の断尾を行う嵐閧ナす。手術を行う病院の先生もボルゾイの麻酔については初めてとのことで、手術前に打ち合わせの時間を設けていただけるとのことで、この場を借りて幾つかか先生方にお伺いさせていただきたいと思います。
全身麻酔について
1 全身麻酔導入に際して、ボルゾイは何に注意を要するべきなのか
2 麻酔管理中の注意事項について
3 麻酔覚醒後の注意点等
血管肉腫について
内臓発生型より洛繧ェ良いと言われている皮膚の血管肉腫ですが、
とりあえず家族、病院の先生と、体浮m認したところ、体浮ヘ尻尾の肉腫(三つが集まって縦横1センチ前後の肉腫)のみ、エコー、レントゲン等で内臓の腫瘍は確認できず、とりあえずは皮膚原発とのこと。
摘出方法は腫瘍上部より尻尾の断尾。
一応、断尾した尻尾は病理検査へ送られ、断端部の癌組織の有無また、腫瘍の有無等を確認していただけるそうです。
そこで、今回行っていただける断尾と言う方法で肉腫の完治と考えてもよろしいのでしょうか?当然、経過観察は必要なのですが。
また、再発のリスクは体幹部の肉腫に比較してどうなのでしょうか?尻尾から再発するのであればどの辺りが再発後発部位なので しょうか?
内臓発生型より洛繧ェ良いと言われている皮膚の血管肉腫ですが、
手術後は中央生存値が780日となっていますが、どのような経過を辿ってのの数値なのか教えていただけないでしょうか?
何卒、ご教授の程よろしくお願いいたします。
岩田 賢一先生(いわた動物クリニック)からの回答

初めまして。
全ては腫瘍の悪性度に起因すると考えます。
病理検査の結果をまって今後の対応をかかりつけの動物病院の先生と相談ください。
相談内容:皮膚血管肉腫について
飼い主からの相談
初めまして。皮膚血管肉腫について先生方のご意見をお聞きしたいと思い質問させていただきました。
来月5歳になるボストンテリア♂(去勢済み)になります。以前より気になっていた大き目のゴマくらいの大きさの血豆のような出来物を診察のついでに先生に確認したところ切除して検査に出すことになり、検査の結果、皮膚血管肉腫ということが分かりました。
出来ていた場所はお腹の辺りで、恐らく2年くらい前からあったと思います。大きさに変化はなく、最近気になり私がつまんで引っ張ったりしたところ血が出てきて暫くすると乾いた血の塊がポロリと取れました。しかしその後少しするとまた皮も塞がり元の血豆のような状態に戻ったので先生に今回診ていただいた次第です。
検査の結果ですが、とても低いグレードでマージンは2mmで全て取れており、潜入もないという結果でした。
先生からは切除したのでもう心配ない、今後は日焼け止めを皮膚の白い部分に塗るようにと説明を受け、それ以上の検査は行っていません。
この検査結果から完治したと考えて良いのでしょうか?
皮膚血管肉腫は腫瘍を切除した後、再発なく長生きする事はあるのでしょうか?
インターネットで調べると恐ろしい病気のようで大変動揺しています。
どうぞよろしくお願いします。
山下 拡(かく)先生(かく動物病院)からの回答

はじめまして。かく動物病院、山下かくです。
皮膚にできた血管肉腫ということですが、基本的に他の場所にできる場合と比較して皮膚にできている場合は予後がいいとされています。
なのでインターネットで血管肉腫を調べて書いてある内容とは少し違いますので、過剰に心配する必要はないと思います。
今回の検査ではかなり低グレードでマージンも十分確保されているとのことですから。
今後ほかの場所にでないかどうか経過観察する必要はあると思いますが、今の段階で抗がん剤などはもちろん必要ないと思います。
かかりつけの先生と相談しながら、経過を見てもらえばいいでしょう。
お大事に。
ペット保険について

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