【犬の病気】再生不良性貧血が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

再生不良性貧血が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:薬について

飼い主からの相談

相談者:東京都 ようさん
再生不良性貧血の疑いで飲み薬と注射で治療の途中に膀胱炎になりcrpがオーバーになり点滴を3日やりさがったのですが、クロロマイセチンを処方されましたが、ネットで副作用を調べたら再生不良性貧血とあったので心配で相談したいです。
疑いがあった再生不良性貧血の方は少しづつ数値が上がってきています

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

クロロマイセチンは骨髄抑制がごく希に起きますが、私は遭遇しておりません。
一般的な膀胱炎の治療の範囲内では先ず起きないと思いますが、心配であれば他の薬に変更して貰いましょう。
ただ、ほとんどの抗生物質には何らかの副作用がございますので、また別の心配が出るやもしれませんが。
お大事にして下さい。

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相談内容:再生不良性貧血の診断と治療法

飼い主からの相談

相談者:東京都 ようさん
睾丸に細菌が入り点滴治療をしている最中に血液検査で赤血球と335万、ht20.8.hb7.6の結果で、担当医から再生不良性貧血の疑いといわれました。
血液検査だけの検査でいいのかと、これからの治療法を知りたいです。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。
治療法としては年齢を考えて増血剤などの内服を中心にした対症療法を行う。
エリスロポエチンなどの骨髄を刺激する注射を行う等が考えられます。
しかし、本来は原因を究明しなければいけません。
白血病・自己免疫性疾患・睾丸腫瘍などがあると貧血を起こします。
あるいは膀胱癌や大腸癌で失血している可能性もございます。
ここをしっかりと診断していった方が良いと考えられます。
ただし高齢になっておりますので手術や抗癌剤に耐えられるかどうかは診察している主治医にしか判りません。
よく相談して決めて下さい。お大事にして下さい。

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相談内容:停留睾丸の手術について(高齢犬)

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 マー子さん
初めて質問させて頂きます。アドバイス頂きたいと思いまして質問させて頂きました。どうぞ宜しくお願い致します。
我が家には、10歳のキャバリアがいます。
生まれた時から停留睾丸と診断されておりましたが、手術に抵抗があり今まで去勢はせずに過ごしてきました。
10歳になり、だんだん睾丸が大きくなってきました。動物病院で受診した結果、精巣腫瘍だと診断されました。痛みもなく気にしている様子もないので悪性ではないだろうとの事でした。念のため手術を勧められましたが、高齢ということと、術後に元気を失くしてしまったらどうしようという不安もありまして、なかなか踏み切れずにいます。
半年経過した今、腫瘍は5cmくらいになっております。最近は伏せもしずらそうですし、少し痛むのか、時々キャンッと(主に伏せをする際)鳴いたりします。
他に気になる症状はなく、ご飯もきちんと食べてます。
高齢犬ですが、早めに手術した方がいいのでしょうか?手術は比較的簡単なものですか?術後に元気がなくなったりしないか心配で、今も踏み切れずにおります。
また、このまま肥大していくと癌になってしまう可能性はありますか?

秋山 丈二先生(大磯どうぶつ病院)からの回答

マー子様 ご心配ですね。腫瘍化しているのであれば、きちっと術前検査の上、早期に手術を行った方がよいでしょう。10歳なら、まだ、それほど高齢ではありません。後、4~5年寿命があるとすれば、急いだほうが良いでしょう。運が悪ければ肺転移など手術が出来なくなります。キャバリアは、心臓が悪くなりやすい犬種ですので、主治医の先生とよく相談の上、納得されて手術を受けられるといいと思います。

井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

 今晩は。
 精巣の腫瘍には通常3種類がございます。
 ①間質細胞腫 ②精上皮腫 ③セルトリ細胞腫 です。
 飼い主の方が癌とおっしゃっているのを悪性の腫瘍と想定いたしますと③のセルトリ細胞腫と②精上皮腫(セミノーマ)の一部が、悪性の物と言えましょう。大きくなってから悪性になるのではなく悪性の物は小さいうちから悪性です。できるだけ早期のうちの摘出手術が良いと思われます。上記の場合にはエストロゲンの分泌が多くなり再生不良性貧血や出血傾向になりますので、手術には細心の注意が必要です。手術自体は難易度の高いものではないのですが、出血のコントロールが困難な場合があるわけです。
 手術を受ける年齢としては、けして高齢ではございません。しかし、この子の健康状態は判りませんので、その辺を詳しく調べてから手術を受けた方が良いでしょう。血液検査やレントゲン等による転移の有無、場合によっては針生検による細胞診も受けた方が良いかもしれません。
 これらに問題が無ければ手術の適応と考えられます。お大事にしてください。

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相談内容:高齢犬の貧血治療

飼い主からの相談

相談者:大阪府 ntaさん
貧血治療中の13才7ヶ月のゴールデンレトリバー(メス・避妊手術はしていない・脂肪腫多数あり)のことでお尋ねいたします。
原因不明の貧血で(かかりつけ医は、腎性貧血ではないかとのこと。但し、腎臓に関する血液検査の数値は異常なし)、昨年7月より2週間に一回エリスロポエチン製剤(エスポー注射液1500を3.3ml)の投与を続けており、この1年間RBCが650万前後、Htの値が30%前後でした。
10月20日夜中に突然四肢が動かなくなったため、リマダイルを3日間、ネオフィリンは服用後寝つきが悪くなったため1日だけ服用し、以前のように歩けるように回復しました(老化による足腰の衰えとのこと)。その後10月25日の血液検査でRBC550万、Ht23,GPT262(同日エスポー投与)。1週間後の11月2日にRBC569万、Ht26,GPT92でした。かかりつけ医はリマダイルの服用でHt、GPTの数値に影響が出たかもしれないと説明。今後Htが下がってきた場合はエスポーをエポジンに変える方法もあるが、ショック症状も皆無とは言えず、変えたところで数値が上がる可能性はあまり期待できないので、Ht20をきるようであればステロイド剤(プレドニゾロン)に変えてはどうかとのことです。そこで次のことをお尋ねしたく、どうかアドバイスをよろしくお願いいたします。
①Htが20近くに下がった場合、ステロイド剤服用、エリスロポエチン投与、輸血以外に選択肢はどのようなものがありますか?もしステロイド剤服用の場合、腎性貧血でも効果は得られますか?またその際は、エリスロポエチンとの併用になるのでしょうか?ステロイド剤服用の場合は最期まで 飲み続けなければならないと言われたのですが、副作用のことを考えると思い切れない気持ちです。治療方法の変更のタイミング、年齢や本人のQOLを考えるとバーバラにとって何が一番良い方法なのか思案しています。
②11月2日のALP 1458の数値が異常に高いのですが、かかりつけ医は、この数値は単独ではなく他の数値と総合的に判断するので特に心配は無い。仮に高値が続いた場合でも肝臓からか、骨からなのか原因を特定することは出来ないと言われたのですが、あまりにも高値で気にかかります。(H18.7.31 585, H19.6.14 311)
③かかりつけ医のことです。12才で貧血になるまでは特に大きな病気をすることもなかったので、ずっとお世話になってきました(貧血時は紹介で大学病院を受診。)特に最近バーバラも年を重ね貧血治療以外でも尋ねたいことが増えてきたのですが、あまりこちらの納得の行く説明が得られず、選択肢の種類の提示も少なく説明にも一貫性が無いように思えます。今後、バーバラの最期をお任せする上で不安に思うのですが、高齢で貧血治療のこともあるので転院も思い切れず悩んでいます。貧血治療中で高齢になってからの転院は可能でしょうか?転院先の医師もやりにくいのではと考えてしまいます。
長文になりましたが、かけがえのない大切なバーバラと共に最期まで出来るだけ悔いの無い日々を送りたいと家族皆が願っています。どうぞアドバイスよろしくお願いいたします。

是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、ntaさん
13歳のゴールデンレトリバーのバーバラちゃん、犬種的にも13歳となると、高齢の部類に入りますが、2週間に一度のエスポー注射など、よく頑張っていらっしゃいますね。ntaさんが、一生懸命面倒を看ていらっしゃることがわかります。
最初に貧血の診察をされた際の、Ht、RBC数がわかりませんが、当初のエリスロポイエチン製剤(エリスロポエチン製剤)の治療によって、Ht,RBCは上昇したものとしてお話をさせていただきます。
エリスロポイエチンは、腎臓で作られるホルモンで、造血を亢進させます。特に赤血球生成の最終段階に欠かせないホルモンなのですが、慢性腎不全などで腎臓自体の働きが弱まるとホルモン分泌も減ってしまい、造血がうまくいかなくなるため貧血となります。
エスポーや、エポジン等のエリスロポイエチン製剤は遺伝子組み換えによって作られた合成ホルモンで、腎不全の際の貧血には著効ですが、長期投与により抗体が作られることがあり、効かなくなってくることがあります。(これらは、犬ではなく人のエリスロポイエチン製剤を使っているため、どうしても仕方のない反応なのです)この際には投薬を中止して、経過を見ることになります。
また、ステロイドの話ですが、これはアナボリックステロイドの類いの話ではないでしょうか。
アナボリックステロイドは、エリスロポイエチンの生成を刺激すると同時に、赤血球生産の一部も亢進させる作用があり、慢性の再生不良性貧血の際に使うこともあります。
肝毒性も強いため、動物に使う際には充分注意しなくてはいけません。わたしでしたら、13歳のゴールデンレトリバーでは、正直あまりお勧めすることはないかもしれません。
また、プレドニゾロンは同じステロイドでもあまり造血に関しては意味は無いと思います。
もしも使うのであればデカン酸エステルのナンドロロンを使う事になるのではないかと思います。
また、ALPの上昇の評価は、ALP単独での上昇はあまり問題になることはありません。エポジーに対する抗体反応等の影響もあるかもしれませんが、他の肝機能の数値の上昇などが無いのであれば、ひとまずは経過観察でもいいでしょうね。
また、かかりつけの先生の件は、慢性の貧血が続き、今後もいろいろと獣医師との充分なコミュニケーションは必要だと思います。今の獣医師の説明等で納得がいかない、一貫性がないなど不安があるようであれば、転院も考えられていいと思います。
今までの治療の経過も全部お話になった上で、バーバラちゃんの病気ときちんと向き合って説明や、今後の治療方針について飼主さんの希望を聞きながら説明してくださる獣医師は必ずいることと思いますので、どうぞ遠慮なさらず転院も考えてみてください。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください

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相談内容:マダニについて

飼い主からの相談

相談者:熊本県 キャメさん
3回目の質問になります。
パピヨン オス 1歳5ヶ月 体重2.54kg)
以前に質問をされた方がいらっしゃるかもしれませんが、見つける事が出来ませんでしたので。質問させて頂きます。
昨日鼻先のちょっと手前部分に黒いプツっとした物がありましたので指ではらったところ取れなかった為ティッシュで再度摘むように何度か試しましたらポンっといった感じでその黒いものが取れました。ティッシュを見てみると明らかに虫で足などがモゾモゾ動いておりましたので、びっくりして鼻を見るとうっすら白い毛がピンクに染まっておりました。
その後ティッシュで1・2回拭くと血は止まりましたが、虫を抜いた瞬間の血は直径1cm程ティッシュについておりました。
そのときはあまり気にとめなかったのですが、本日何気なくインターネットでマダニを検索してみると自分でとってはいけないと書いてあり又バベシア症になるとも書いてありました。
なので大変心配になり一度病院へ検査に行った方がいいのかどうなのか
アドバイスいただきたいと思います。
ご回答を宜しくお願い致します。

遠藤 薫先生(遠藤犬猫病院)からの回答

こんにちは。
マダニを無理やり取ろうとすると、頭だけが皮膚の中に残り炎症を起こしてしまうことがあります。専用のピンセットを使う方が無難です。バベシア症ですが、頻繁に沢山のダニが寄生しない限り、直ぐ病気になることはないはずです。今後ダニの寄生予防を行なってください。

岩田 賢一先生(いわた動物クリニック)からの回答

こんにちは
マダニは吸血するために膚の部分に咬んで血液を吸いますがマダニに寄生している(場合もある)原虫(顕微鏡で見ないとわからないくらい小さな寄生虫)がマダニの唾液を介して犬の血液中に入り込み血液中の赤血球に寄生して本来赤血球が働く機能(酸素を運ぶ)が失われる結果貧血等(再生不良性貧血)の症状がおきる病気です。(バベシア病、ライム病等)熱帯地方等蔓延してるところでは感染の可能性高いですが一般に日本では沖縄やその離島は気をつけたほうがいいですがその他の地域は確率的にはほとんど皆無に近いです。
 自分でダニをとってはいけない理由は皮膚にダニの牙が残る
場合が多くアレルギーの原因になる場合があるということです。
予防は動物病院でダニ駆除・予防の薬をつけることです。
1回で1ヶ月は効果がありますのでダニがいなくなるまで(11月位か)毎月つけることをおすすめいたします。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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