【犬の病気】クッシング症候群が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容

クッシング症候群が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:クッシング症候群について

飼い主からの相談

相談者:愛知県 山田さん
お世話になります。
現在、クッシング症候群と診断されトリロスタン錠「あすか」という薬を常用しています。
3ヶ月に一度、検査をして薬の量を調整していった所、8分の1錠まで減らすことができたのですが、この分だと飲まなくてよくなるかもしれないと言われいささか混乱しております。
というのは、この病気が発覚した当初は一度飲み始めたら「生涯飲まなくてはならない薬」と伺っており、何もしなければ血栓等ができやすくなるーとの説明を受けていたからです。
クッシング症候群とは完治するものなのか、一度トリロスタン錠を飲み始めていても検査結果によっては飲まなくていいものなのでしょうか?
是非、ご意見頂けると幸いです。
よろしくお願いします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
こちらはとても良いご質問ですね。
基本的には、クッキング症候群は脳からの副腎への指令が多く出されることでホルモンが過剰に分泌されるパターンが多いです。
経験上、薬の必要量が少なくなることはよくあります。
また、薬の副作用と推測されていますが、副腎そのものからホルモンが作られにくくなることも知られています。
ですので、場合によって薬をかなり少ない量で飲ます、または全く飲まなくなるケースもあると思われます。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:外耳炎(治療中)について

飼い主からの相談

相談者:東京都 わたなべさん
こんにちは。お世話になります。
現在外耳炎で三年ほど通院しています。マラセチア菌がたくさんいるそうです。根本の原因は分かっていません。除去食検査などはしていません。
その間よくなったり悪くなったりを繰り返しています。(他にも手足の痒みなどがあります)
・最初は点耳薬のフルメタローションを入れていましたが、毛が薄くなったりして今はお医者さんの指示でやめています。
・現在の治療は、サイトポイントを打ちながらのアポキルと、週2回の家でのクリーナーです。
(以前悪性腫瘍があったので要観察中なのでアポキルは不安を持ちながらの使用です。半年に一回エコーなどでリンパ節をみたり血液検診はしています)
それでもなかなか良くならず、
特にひどくなった時は病院で薬を入れてもらっています。
今週から特に悪くなって痒がって、また同じことの蹴り返しなのかなと思うとこの先どうしたらよいのだろうと悩んでいます。
・根本の原因を知るために除去食検査などをするのがよいのでしょうか。
・何か別の治療が考えられますでしょうか。
出来ましたらアドバイスなどをいただけたら助かります。よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
外耳炎はなかなか手を焼きますよね。
様々検査を行っていると思いますが、現在治療中の病気は外耳炎のみでよろしいでしょうか?
例えば、手足のかゆみもあるとのことで、アレルギー性の外耳炎はあり得ます。
ですので仰る通り、アレルギー検査(リンパ球反応検査主要食、除去食)を行うことを推奨します。
また、ホルモンの病気(クッシング症候群、甲状腺機能低下症)などでも皮膚が弱くなりがちです。
ホルモン検査も推奨します。
あと見落としがちなのは、耳の中にしこりや異物があるケースです。
そういった根本原因がなく、純粋に「肌質」として脂が多く耳垢の増加、マラセチアの増加が認められる場合は、こまめな耳洗浄が重要となってくると思います。
追加の情報がありましたらまたご教授くださいませ。
ご参照になれば幸いです。

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相談内容:重度の歯周病。出来る治療はもうないでしょうか。

飼い主からの相談

相談者:兵庫県 すずなんさん
お世話になります。
13歳のミニシュナ♀です。
3年ほど前から胆泥症の治療でウルソ服用していましたが、今年に入ってからクッシング症候群を発症。
9月半ばに胆嚢壊死症を発症。
3週間の点滴でなんとか持ち直しました。
その少し前からくしゃみの回数が増え受診したところ、たぶん歯周病から来るものだろうということでビルデンタ、オンシオールを処方されました。
少し鼻水も治まり食欲も戻ったのですが、
一昨日からまたネバっとした黄色っぽい鼻水が増え、食欲が全くなくなっています。呼吸が辛そうな時は赤ちゃん用の鼻吸いで鼻水を吸ってやっています。
ただでさえ体重が激減しているのに(1年半前5.6kgだったのが、今は3.6kg)また食べられなくなり悩んでいます。
全く食べない時はシリンジで、流動食とくすりを流し込んでいます。
もともと繁殖引退で歯がボロボロで何本も抜歯していたのに、
もっと気をつけてやればよかったと後悔しています。。。
右上の奥歯の辺りが化膿しています。
ビルデンタ、オンシオールの服薬以外に何か出来ることはないでしょうか。もちろん外科的治療もあるとは思いますが、さすがに麻酔は怖いです。。
よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても悩ましい状態ですね。
まずは、歯周病の他に食欲がなくなる、体重が減る原因はないか考えてあげましょう。
内科的な治療としては、抗生物質と消炎剤が中心となります。
他、できるとしたらインターベリーなどのインターフェロン製剤かと思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:多飲多尿について

飼い主からの相談

相談者:千葉県 dbghさん
1年ほどくらい前からかなりの量の水をがぶ飲みして、透明のおしっこをたくさんします。
腎臓でも悪いのかと思い1年前に検査しましたが異常はなく、1日の飲水量を制限した方が良いと、かかりつけの先生に言われてそのようにしましたが、とても食い意地が張っていて、先住犬に水をあげたら走ってきて横取りするので完全に制限することは難しいです。欲しがったら少しずつあげるようにしていますが、それでも一気に全部飲んでしまいます。
一年前の5月に血液検査した時は何の異常もありませんでしたが、一年経って腎臓が悪くなっていってるということも考えられるのでしょうか?
また、血液検査では異常がないのに多飲多尿だと他にどのような病気が考えられるのでしょうか。
近々また検査してもらう予定ですが、他の先生の意見もお聞きしたいです。
よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
尿崩症は、ホルモンを補充する治療が奏功し、脱水をしっかり管理できれば、健康な子に近い生活が送れると思います。
心因性は、基本的にメンタル的な要因なので、身体は健康です。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
若くして多飲多尿ということで、心配ですね。
1年前に行った検査は、血液検査のみでしょうか?
行った検査が添付されていればよりアドバイスしやすかったのですが、それが無い状態でのご回答という点、ご了承頂けたら幸いです。
多飲多尿のよくある疾患としては、仰る通り腎臓病と、糖尿病やクッシング症候群のようなホルモン疾患、子宮蓄膿症などの他に、精神的なものや、珍しい疾患として尿崩症などが予測されます。
症状に改善がなければ、包括的な再検査を推奨します。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:トリロスタンとプレドニンの併用について

飼い主からの相談

相談者:北海道 だん2さん
お世話になります。
先日、急性膵炎の疑いで愛犬が治療を開始したのですが、愛犬はクッシング症候群でトリロスタンを服用しております。今回膵炎を発症してからコルチゾールの値がこれまでの10倍近くに上がりました。体が炎症を抑えるために出していると思われますが、もともと高かったコルチゾールで既に慢性肝炎があり、それが悪化したのか肝数値も一気にあがりました。
ブレンダと肝保護剤(チオラ、グリチルリチン、グルタチオン)の使用でリパーゼと肝数値は落ち着いてきましたが、黄疸とビリルビン血症、GGTの値が急上昇し、CRPも測定範囲を超えている状況です。
そこでご提案があったのが、経歴を考慮すると内因性コルチゾールが増えすぎているせいで胆汁がうっ滞し、胆嚢炎を起こしている可能性が高い。それをどうにか抑えるため、トリロスタンを増量し、NSAIDが使えない状況なのでブレンダとプレドニンを炎症抑制量(1mg/kg sid)で開始しようというお話でした。
担当医の方のお話では、クッシング症候群で内因性コルチゾールが高い子でも、理由はよく分からないが、外から薬としてステロイドを入れると炎症が一気に引き、状態がよくなることもあるからということです。
これについて、私が疑問に思ったのは
・実際上記のようなケースを他の獣医様もご経験されているのか(もしくは聞いたことがあったり、レポートがあったりするのか)
・プレドニンを入れることで肝炎、胆汁うっ滞が悪化し、ビリルビン血症や黄疸も悪化するリスクが高いのではないか
・そもそもプレドニンとトリロスタンを併用するということはどうなのか
ということです。
ブレンダは抗炎症薬というよりは、これ以上炎症を進行させないようにするための薬だということで、ブレンダだけでは炎症は引かないから、何かしらの抗炎症薬を入れないといけないが、ステロイドとNSAIDが併用できない以上、プレドニンしか選択肢がない。しかし、内因性コルチゾールが胆汁うっ滞の元凶なのであればそれも下げないといけない。というお話を伺っております。
プレドニンが内因性コルチゾールと比較して何か違うのか、1mg/kgというのはどれくらいの強さなのか(内因性コルチゾールのどれくらいに相当するのか)、ということが素人の私はわからないため、飼い主としてはこの治療に関して少々不安を感じております。
もしご意見やお考え、アドバイスなどいただけましたら、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
かなり病状が重たく、とても心配な状況ですね。
詳細に経過もありがとうございます。
ご質問がかなりコアなので、一部お答えできない部分があり、申し訳ございません。
まず、内因性コルチゾールとプレドニン(プレドニゾロン)の違いについてですが、プレドニゾロンはコルチゾールの1種であり、内因性コルチゾールはプレドニゾロンを含めた多種類のステロイドの総称だと思って頂ればと思います。
ですので、トリロスタンとして内因性のコルチゾールを抑え、抗炎症薬としてプレドニゾロン単体を使うことは、理論上可能であり、私自身も慎重に使用したことはあります。
1mg/kgというのは、ある程度しっかりした抗炎症作用を期待した量だと思って頂ければよいかと思います。
また、病状としてもプレドニゾロンに賭けるしか、内科治療は方法がなさそうに思えます。
個人的な予想としては、膵炎から肝外胆管閉塞になっているのではないか?と思えるような経過です。
プレドニゾロンで反応が無い場合は、外科的な対応が必要となるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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