【犬の病気】クッシング症候群が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容 (2ページ目)

クッシング症候群が疑われる症状に関しての獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:クッシング症候群の判断基準について

飼い主からの相談

相談者:愛知県 山田さん
お世話になります。
クッシング症候群と診断され、2月の中旬から現在に至るまでトリロスタン錠の「あすか」という薬を飲み続けております。
この病気と診断された経緯として若干「多飲多尿」になったということがきっかけでしたが、ミニチュアダックス6kg前後で一日の水の摂取量が400cc前後はそんなに多いでしょうか?
知人の犬は同じような症状・年齢ですが「クッシングの気があるけど薬はまだいい」と診断されていることもあり、この病気と診断される基準がよく分かりません。
他は至って健康であるため、生涯この薬は飲み続けなければならないとの診断を受け、むしろ薬による弊害を懸念しております。
お手数ですがアドバイスいただけると幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
クッシング症候群は国内ではよく遭遇する疾患です。
そのため、ある程度の判断基準が系統的に設定されていますので、ほとんどの獣医師が各種検査で副腎の状態を確認した上で診断を行います。
さて、飲水量に関しては、仰る通り「若干」多飲です。
クッシング症候群である可能性も否定できません。
となると、残るは検査結果で本当にクッシング症候群であれば治療をするべきだし、そうでなければ治療の必要がない(クッシング症候群ではない)と思われます。
行うべき検査は、一般血液検査、腹部超音波検査、そしてホルモン検査(コルチゾール)です。
もしひとつでも診断する上で行っていない検査があるようでしたら、診断の見直しが必要かもしれません。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:クッシング以外の病気の可能性はありますか?

飼い主からの相談

相談者:兵庫県 すずなんさん
13歳のミニチュアシュナウザー♀です。
3年ほど前から胆泥症でウルソを服用していました。
昨年8月エコーで左副腎の肥大が見られ、若干多飲多尿の傾向もあったのでACTHを行うと21.5。クッシングと診断はされず、ウルソのみで様子を見ていました。
今年3月のエコーで右副腎も肥大しており、4月半ばに低用量デキサメタゾン検査を実施。
8時間後採血で4.2だったため、アドレスタン10mg朝1T処方されました。肝機能も悪く、ALPが1225、ALT378、AST66でした。エコーで胆嚢は粘液嚢腫、肝臓にも2センチ程度の結節影が見られると言われました。
2週間アドレスタン服用後、今日再度ACTHを行ったのですが、21.0と全く下がりませんでした。臨床症状は腹部が若干膨満気味程度で、脱毛もなく、多飲多尿も気になりません(1日の水分摂取量は多くても350ml程度です)。体重の減少が若干あり、3月に5.6kgだったのが今日は5.2でした(朝絶食だった影響はありそうですが)。
かかりつけの先生も「たいてい薬を飲むとコルチゾール値は下がるんだけど・・・」と不思議そうにされていました。
とりあえずアドレスタンを10mgから30mgに増量。2週間後に再度ACTH試験をして、その結果を見て今後の方針を決める予定です。
これらの経過でクッシング以外に可能性のある病気はありますか?
また今後の治療方針を決める際、
MRIなどを撮った方がいいでしょうか?
田舎に住んでおり、京阪神の大学病院までは2時間近くかかります。車の苦手な子なので移動は最小限に抑えたいのですが・・・
なんともモヤモヤとした結果で、はっきりさせたい気持ちもあります。
よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
クッシング症候群は、よく診断される疾患ですが、意外と解釈や治療が難しかったりしますよね。
実際のところ、測定のタイミングによりコルチゾールは思った以上に数値が上下する印象です。
ひとまず、再検査でコルチゾールがいい数値に入っていれば問題ないと思います。
が、体重5.2kgに対しアドレスタン30mgは、現在の獣医学からするとかなり高容量なので、慎重に治療にあたられた方がいいと思います。
さて、他の病気はないか?というご質問に関しては、ある可能性がありますので精査を行いましょう、とご回答致します。
特に、シュナウザーだと、特発性空胞性肝障害、甲状腺機能低下症あたりでしょうか。
もちろん、現在の胆嚢粘液嚢腫から肝臓の数値は上がることが予想されます。
それらの診断をする上では、肝生検やホルモン検査、CT・MRIが必要になると思われます。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:目の異常の診断に不信感

飼い主からの相談

相談者:栃木県 rriさん
10日ほど前に左下の目が腫れて傷?っぽくなっているのを見つけて病院に行ったところ
自分で目をかいた際に引っ掻いた際に傷になってしまいそこからバイ菌が入ってしまって腫れているとのこでした。
点眼を処方してカラーをして様子を見ていたところ
5日経った頃に右目も腫れてきてあっという間に両目上下腫れてしまい今じゃ目やにや白い膿などすぐ溜まってしまい少し拭いてあげるだけで出血してしまいます。
本日朝通院したところ軟膏いただいたのですが
本当にただバイ菌が入っただけとは思えない腫れなのですが不安です。。
1枚目が7日前です。
2枚目が昨日の写真で
3枚目は腫れてしまう前の数日前の写真になります
あまり上手く取れてないのですが
肉眼のほうがひどく腫れてぐじぐじしてます。。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

お返事ありがとうございます。
眼瞼炎とのことで、やはり「眼瞼」のトラブルだったようですね。
眼瞼に炎症が起きることを眼瞼炎といいますが、具体的になぜ眼瞼炎になったか、お聞きになっていますでしょうか?
個人的には上記の通り、左右眼瞼が腫れたことからアレルギーを考えます。
食餌や環境において、なにか変化はありませんでしょうか?
お心当たりがある場合、その原因を取り除かない限り、内科治療も奏功しない可能性があります。
ビブラマイシンは眼瞼炎でよく効く印象で、わたくしもよく使用します。
抗菌薬であるうえに、目の免疫調節作用も期待されており、炎症が収まる可能性が期待できます。
その点、内服薬はよい選択と思っています。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
詳細にお写真ありがとうございます。
今回のトラブルは、「眼球」ではなく「眼瞼」で起きているように思います。
詳細に診察したら眼球にもトラブルがあるかもしれませんが、今回は眼瞼についてご回答させていただきます。
さて、今回は、左から始まって、最終的に両方の眼瞼が腫れた、ということでよろしいでしょうか?
今まで見てきた症例では、両眼瞼が腫れるときは大体「アレルギー」です。
食物アレルギーもあれば、環境中のアレルギーもありえます。
なにか、特定のものを食べてから、や、特定の場所に散歩に行くと、など、お心当たりはありませんでしょうか?
他には、化膿性肉芽腫のような、ステロイドの全身投与が必要な症例に遭遇したこともあります。
病状の重症度からして、また考えられる原因疾患として、点眼のみで太刀打ちできないように思います。
再度受診して頂いて、飲み薬への切り替えと、あまりに治らなければ瞼の生検や培養も検討しましょう。
他、治療経過での質問など追加のご質問があればお願い致します。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:下痢が続く

飼い主からの相談

相談者:奈良県 ミホコさん
こんばんは。宜しくお願いします。
10/23朝食後に嘔吐。食べたそのまま。その後水様のものを嘔吐。半日絶食し夕食は普通に食べ、その後はなし。
10/28は味噌汁の入ったねこまんまを少し食べたと思われる。29に朝から昼間下痢、嘔吐あり、夕方下痢あり通院。リパーゼは300台普段は150から200
CRPは大丈夫。下痢止めで様子観るようにといわれ帰宅。
30 朝に胃液様さの嘔吐。
主治医に連絡、様子観の指示。
夜は下痢。少し形出て来たくらい。夜中(10/31かわったころ)にして以後なく、下痢どめ中止する。それから便なく
11/2の昼間に 普通に近い便。夜普通も夕食後下痢。
3日も日中便なし、夕食後水様便。
食事は少し少な目。9月に胆嚢粘液水腫、膵炎で入院。
以後は消化管サポートを利用。
缶詰とササミをあげている。ドライは下痢の時はふやかして少しだけ。
熱はないようです。元気はまずまず。
食欲あります。
尿路結石、クッシング症候群、膵炎、胆嚢粘液水腫
胆泥症があります。
再度通院必要でしょうか?2日から下痢が再燃しているようで心配です。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
下痢が続いており、また高齢とのことで心配ですね。
結論からいうと、再度通院して頂いたほうがよいと思います。
10/31に下痢止めを中止して短期間での再発なので、検便から各種検査を行い、長めの治療できちんと下痢を止めてあげたほうがいいと思います。
ご参考になれば幸いです。

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相談内容:膵炎の治療方法に関しまして

飼い主からの相談

相談者:大阪府 のりっぺさん
12日の午後から激しい嘔吐があり(下痢は無し)獣医を受診しましたところその時はCRP 3 膵リパーゼ58 でしたが症状から膵炎疑いで48時間絶食、皮下点滴にて吐き気止め・抗生剤・ステロイドで1日様子を見ました。
翌日も薬が切れた時間あたりから嘔吐が始まり CRP 6.4
リパーゼ98 で皮下点滴に加えてブレンダZを静脈注射しました。
嘔吐は止まりましたが元気が無く、翌日受診した際はCRP 6.9リパーゼは348まで上昇。
皮下点滴に加えてブレンダZ2回目注射。
その日の夜から少し元気になってきて食べ物を欲しがるようになり
翌日受診。CRPは5.4まで下がりましたがリパーゼが714と上昇してしまってました。主治医は食欲があるのであればと、ロイヤルカナン低脂肪リキッドを初日80ml 翌日 100mlを5回に分けて給餌の指示がありました。
その日から皮下点滴は無しでブレンダZと吐き気止めの注射・抗生剤・ステロイド注射のみで飲水と流動食が始まりました。
今のところ嘔吐も無く良く食べて良く水も飲んでます。
がネットなどで調べると膵炎の治療は入院で静脈点滴を1週間、できるだけ早くから食事を始めたほうが良いなどの記事も見参され、治療法がこれで良いのか疑問に思ってます。
流動食は、15日から始まり18日までは続けるように指示がありますが、本人はお腹がすくのか何か食べたがり、せめて消化器サポートの缶詰などはダメなのかと思ったりしております。
また食事はしますがあまり元気は(症状が出る前の状態には)戻っていない感じです。
治療法につきましてご教授いただければありがたいです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
リパーゼに関しては、具体的に申し上げると、慢性腸症、クッシング症候群などの内分泌疾患、肝・胆嚢疾患、心疾患、ステロイドの投与などにより上昇することが論文で報告されています。
上記疾患の診断には、超音波検査が必要な疾患が含まれます。
経過は良好ですが、今後の為にも超音波検査を含めた全身的な検査を、健康診断的な意味も含めて推奨します。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
膵炎とのことで、大変でしたね。
体調が改善して良かったです。
さて、膵炎の治療ということに関しましては、獣医師により方針が様々かと思います。
わたくしであれば、ご相談者様が仰る通り、絶食に関しては半日程度、点滴に関しては基本入院下での静脈内点滴を行います。
昔は絶食がいいとされていましたので、ご年配の先生ならそうされているかもしれません。
ただ、現状の体調においては、改善傾向にあるので先生の指示通りに治療を行いましょう。
膵炎に関しては低脂肪食を継続するのが一般的です。
かかりつけの先生は、急にフードの量を増やして嘔吐が再発することを懸念されているのかもしれませんね。
また、詳細な血液検査、ありがとうございます。
膵炎の診断に際して、行ったのは血液検査のみでしょうか?
近年、リパーゼは膵炎以外でも上昇することが知られていますので、経過次第ではその他の検査も全身的に行いましょう。
それに、最初の血液検査で、GOTとCPKが上昇しているのは理由があるのでしょうか?
あたかも筋障害、もしくはチョコレート中毒のような動き方ですが、誤食が原因で膵炎に発展したのでしょうか?
正常値に戻っているようなので一過性のものと思われますが、誤食であれば今後も再発に注意が必要です。
ご参考になれば幸いです。
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皆様からの応援メッセージ、お待ちしております!
https://ofuse.me/ceb1bc10
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 執筆者プロフィール
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